【2024年年末】大掃除はいつから準備すると良い?大掃除のコツや手順を三菱電機が徹底解説!

年末になると、ご自宅の大掃除に取りかかるのが定番ですよね。家族総出で時間をかけて行えば、一年の汚れを落として、すっきりとした気持ちで新年を迎えられるでしょう。とはいえ、ただでさえやることの多い年末。育児や仕事で時間を捻出できない方にとっては、家中の大掃除のために十分な時間をつくるのも難しいかもしれません。
この記事では日頃忙しく過ごしており、できるだけ効率的に大掃除を進めたい方に向けて、ポイントや手順などを解説します。
目次
大掃除はいつから行えば良い?大掃除前に準備するべきポイント4選大掃除を効率よく進めるポイント2選【場所別】掃除方法を伝授!大掃除を行うときに忘れがちな場所5選大掃除後の清潔を保つための習慣化のコツまとめ:大掃除は計画的に行いましょう!大掃除はいつから行えば良い?
大掃除を始めるタイミングは人それぞれですが、日本では歴史的な背景や縁起などの観点から、12月13日から28日までの期間に行われることが多いようです。
その理由は、全国の神社で煤払い(すすはらい)と呼ばれる行事が12月13日に行われることが多いからです。
煤払いとは年に1度屋内外をお掃除する行事のことで、地域によっては「正月迎え」「ことはじめ」などと呼ばれ、お正月に年神様をお迎えする準備とされてきました。一般のご家庭でもこの風習にならい、12月13日に煤払い、つまり大掃除を行うことが習慣として広がっていったようです。
もちろん、仕事などさまざまな理由で13日から始められない方も多いと思いますが、13日からスタートすれば年末まで2週間以上も猶予があるので、計画的にお掃除を行うことができます。
大掃除をいつ始めようか迷ったら、12月13日を一つの目安としてスタートしてみてはいかがでしょうか。
なお、縁起を担ぐのなら、9(苦)の付く12月29日や、神様を迎える日とされる12月31日、年始めの福をお掃除してしまうことから縁起が悪いとされる1月1日の大掃除は避けた方が良いでしょう。
大掃除前に準備するべきポイント4選
まず、大掃除を始める前には次の4つのポイントに沿って準備をしておきましょう。
- 事前にスケジュールを立てる
- お掃除道具を準備する
- 保護具を準備する
- 廃棄物の分別ルールを確認しておく
事前にスケジュールを立てる
まず、いきなり大掃除に取りかかるのではなく、事前に、どこをどのようにお掃除するかをある程度考え、スケジュールを立てておくことをオススメします。大掃除は無計画にお掃除してしまうと無駄な作業が増え、効率が悪くなってしまうこともあるからです。
大掃除のスケジュールは、以下3つのポイントに分けて作成するのが基本です。
1. 掃除する場所をリストアップする
全ての場所をピカピカにお掃除できればそれに越したことはありませんが、実際には仕事や家事、育児などで忙しく、家中隅々までお掃除するのは困難というご家庭も多いでしょう。
限られた期間内で満足できる状態に仕上げるには「ここだけはどうしてもお掃除したい」という場所をピックアップし、優先的にスケジュールに盛り込んでいく必要があります。
具体的な手順として、「必ずお掃除する場所」と「余裕があればお掃除する場所」の2つに分けてリストアップしていきましょう。日頃あまりお掃除しない場所や、汚れやすい場所を含めるのがオススメです。
一例として、以下のような場所は大掃除する場所のリストに入れると良いでしょう。
- 窓ガラス・サッシ・網戸
- 換気扇・レンジフード
- キッチン
- 風呂場
- 床・壁・天井
- 玄関
- トイレ
- 洗面所
- カーテンレール
- 照明
- ベランダ・バルコニー
- 押し入れ・クローゼット
水まわりは日頃から小まめにお掃除しているという方も多いかもしれませんが、カビや水アカなどの頑固な汚れ、点検口、浴室の天井などはなかなかお掃除できないので、これを機にしっかりお掃除しましょう。
また、天井や壁、カーテンレール、照明など、目線より高いところにある場所は普段目に付きにくく、汚れを見落としてしまいがちです。
通常であれば、ホコリはハンディワイパーや雑巾などでさっと拭けば落とせますが、長期間放置されたホコリは湿気や油などを含んで粘度が高まり、頑固なこびりつき汚れに変化していることもあります。その場合、ハンディワイパーや雑巾などで軽く拭き掃除しただけでは汚れを落とせないので、踏み台や脚立を用意し、腰を据えて取り組まなければなりません。
2. 各場所の掃除に必要な時間を見積もる
12月中旬から大掃除をスタートした場合、お掃除にかけられる期間はおよそ2週間です。しかも仕事や家事、育児などと並行しながらお掃除しなければならないので、どこのお掃除にどのくらいの時間をかければ限られた期間内で作業を完了できるのか、大まかに見積もっておくことが大切です。お掃除場所ごとに所要時間を見積もったら、平日と休日にそれぞれどのくらいの時間をかけて作業を進めるかを考えましょう。
週末にまとめてお掃除をしたいのなら、1日2~3時間の作業を目安にスケジュールを立てます。例えば、キッチン掃除の時間を約2時間(換気扇掃除に約60分、コンロ掃除とシンク掃除に各30分かかる想定)と見積もった場合、週末1日をキッチン掃除に費やします。
一方、平日もコツコツお掃除したいという場合は、お掃除する場所を細かく分けたスケジュールを立てましょう。例えば、平日に2日間かけてコンロ掃除とシンク掃除を行い、週末に換気扇掃除を行う、といった計画を立てます。
なお、お掃除に要する時間は場所だけでなく汚れ具合によっても変動するので、特に汚れがひどい部分は時間を多く見積もっておいた方が安心です。家族とも相談しながら、誰が・いつ・どこのお掃除を担当するかを決めていくと良いでしょう。
3. 必要な道具や洗剤のリストを作成する
-
大掃除ではさまざまな場所をお掃除しますが、それぞれ必要となる道具や洗剤に違いがあります。「いざお掃除しようと思ったら準備が足りなかった」とならないよう、事前に必要な道具や洗剤のリストを作成し、足りないものは買い足しておきましょう。
洗剤は基本的には中性洗剤がオススメです。
中性洗剤で落ちない汚れには酸性洗剤や塩素系洗剤が有効ですが、素材によってはダメージを与えてしまうものもあるので、使用前に取扱説明書をよく読んでから使用しましょう。また、酸性洗剤と塩素系洗剤を一緒に使うと有毒ガスが発生する恐れがあるので、同時使用は厳禁です。どうしても同じ場所でそれぞれの洗剤を使いたい場合は、別日に使用するか、十分に洗い流した後、十分な換気をした上で使用しましょう。
なお、酸性洗剤の代わりにクエン酸を、アルカリ性洗剤の代わりに重曹を使う方法もありますが、やはり素材との相性があるので、使用時は注意書きをよく確認することが大切です。
お掃除に使う道具・洗剤については、次章で詳しく説明します。
お掃除道具を準備する
スケジュールを立てたら、お掃除道具を準備します。基本的には、どれも日常的に使用されているお掃除道具ですが、年末の大掃除で活躍する主なお掃除道具と使い方のポイントは次の通りです。
お掃除道具名 | 使い方のポイント |
---|---|
掃除機 | スティック式は駆動時間が限られるため、一度にお掃除する場合はキャニスター式がオススメです。じゅうたんなどは、力を入れずにゆっくりとかけましょう。 |
ハンディワイパー | なでるようにして優しくホコリを取りましょう。 |
フローリングワイパー | ヘッド部分を床から離さず、片手で滑らせるようにかけましょう。 |
クロス、スポンジ | コの字を描くように肩幅かそれよりも狭いくらいで動かすと疲れにくいです。 |
ブラシ | ・平面での使用:ブラシ全体でしっかりこするように動かしましょう。 ・細かいところで使用:汚れをかき出すように狙って動かしましょう。 ・柔らかい歯ブラシなどもオススメです。 |
スクイージー(水切りワイパー) | しっかりと密着させて垂直に下ろすように動かしましょう。 |
粘着クリーナー | 布製のソファーのように、ハンディワイパーが使用できない場所のホコリを取るのに便利です。 |
新聞紙 | 窓・ガラスを拭くのにオススメです。 |
クロスやスポンジ、ブラシ、ワイパーの替えなどは一度の大掃除につき複数個使用します。途中で足りなくならないよう、多めに準備しておきましょう。
また必須ではありませんが、上記の他に補助用として使い古しの歯ブラシや割り箸、つまようじも準備しておくと、ブラシやスポンジでは届かない細かな部分をお掃除するのに役立ちます。
頑固な汚れには洗剤を使用します。それぞれの特徴と落とすのに適した汚れは次の通りです。
洗剤の種類 | 特徴 |
---|---|
(弱)アルカリ性 | 市販の洗浄剤の中でも比較的多く、中性洗剤よりも皮脂汚れやタンパク質汚れなど、特に有機物汚れを落としやすい傾向にあります。お風呂やキッチンのやや落としにくい汚れに使用するのがオススメです。塩素系(強アルカリ性)のものもありますが、洗浄力が強い分、使い方には十分注意が必要です。 |
中性 | 洗浄力は弱アルカリ性や弱酸性の洗剤に比べてやや劣る傾向にありますが、その分、お掃除場所の素材などを痛めにくいため、比較的広い場所で使えます。界面活性剤の力だけでも、軽い汚れは十分に落とせるため、日常的に使いやすく、こちらも比較的多い洗浄剤です。もちろん、大掃除でも広い範囲で活躍します。ただし、デリケートな素材に利用する際は、シミなどができてしまう可能性もあるため、できる限り使用は避け、使用する場合は目立たないところで少し試してからにすると良いでしょう。 |
(弱)酸性 | 中性洗剤やアルカリ性洗剤よりも石けんカスや水アカなどの無機物汚れを落としやすい傾向にあります。お風呂やキッチン・洗面所のシンクなどのお掃除で使用するのがオススメです。クエン酸などでも代用できますが、あまり長時間放置しないよう気を付けましょう。 |
素材への影響が気になる場所などは、洗浄効果は低いですが、重曹を使うこともできます。重曹は皮脂汚れなどを落とすのに効果的です。キッチンのIHクッキングヒーターや水アカなどのお掃除には、研磨材が含まれたクリームクレンザーが役立つ場面もあります。
保護具や換気を忘れない
大掃除を始めるときは保護具の準備と換気を忘れないようにしましょう。
大掃除は比較的強い洗剤を使用するだけでなく、水仕事も多いため、手荒れ防止を考慮するとゴム手袋は必需品です。また換気扇のファンのように鋭利な部品のある箇所をお掃除する際に怪我をしないよう、軍手も用意しておきましょう。
大掃除では溜まったホコリをお掃除するので、マスクも大切です。
他にも、高いところをお掃除する際、ホコリや洗剤が目に入るのを防ぐためのゴーグルも用意しておくと良いでしょう。
ホコリの吸い込みを防止するには、マスクだけでなく換気も大切です。お掃除の箇所によっては、ホコリが舞う様子が見えないかもしれませんが、実際はごく小さなホコリやチリが空気中を漂っているので、お掃除を始める前に忘れずに換気を開始しましょう。窓を開けて換気する場合、部屋の対角線上にある窓を開けて、空気の通り道を作ると効果的です。小さなお子さまがいる場合やペットを飼っている場合は、網戸を閉めておくのを忘れないよう注意してください。
なお、10階以上の高層階になると、突風が吹き込んでくる可能性があります。その場合は窓を開けずに換気扇を回しましょう。
廃棄物の分別を確認しておく
年末の大掃除で不用品を処分することがあります。普段から処分している紙や缶などであれば、分別に迷うことはないでしょう。しかし年末の大掃除では、電化製品や粗大ゴミのように頻繁には発生しない廃棄物が出る可能性があります。適切に処分するためにも、自治体の廃棄物の分別方法を確認しておきましょう。
一部の廃棄物は適切に分別しなければ、事故につながる恐れがあります。例えば、可燃ゴミにリチウムイオン電池を混ぜてしまうと、ゴミ収集中に火災が発生する可能性があり大変危険です。
廃棄物については分別だけでなく、回収のタイミングも確認しておきましょう。タイミングによっては年内のゴミ回収が終わってしまっている可能性があります。年内に処分できないと、年明けまでゴミを溜めておかなければなりません。
スッキリと年始を迎えるためにも、大掃除のスケジュールを立てる時点で、ゴミ回収のスケジュールまで考慮しておくのがオススメです。
大掃除を効率よく進めるポイント2選
大掃除を効率的に進める際は次のポイントを押さえておきましょう。
- チェックリストを作成する
- 掃除の優先順位を決める
チェックリストを作成する
スケジュールと合わせてチェックリストも作成しておくのが、大掃除を効率的に進めるポイントです。大掃除のチェックリストは次のような内容で作成します。
担当 | 日付 | 場所 |
---|---|---|
キッチン | ||
〇〇 | 〇月〇日 | レンジフードファン |
〇〇 | 〇月〇日 | シンク |
お風呂場 | ||
〇〇 | 〇月〇日 | 鏡 |
〇〇 | 〇月〇日 | 浴槽 |
家族で大掃除をする場合、誰が・いつ・どこをお掃除したのかが分かるようにしておきましょう。例えば完了予定日を記入して、実際にお掃除が終わったら予定日に丸を付けるといったルールを決めておきます。
チェックリストを作成することで進捗が把握できるため、スケジュール通りに進んでいるかの確認が可能です。また、事前にお掃除する箇所をリストアップしておくことで、大掃除から漏れてしまう箇所をなくせます。
大掃除を少しでも早く終えたいという場合は、日頃からお掃除している箇所はリストから外すという方法もあります。日頃からお掃除が行き届いている箇所をリストから外せば、より短時間で大掃除を終えられるでしょう。
掃除の優先順位を決める
大掃除はあちこち手当たり次第に行うよりも、優先順位を決めて取り組んだ方が効率的に進められます。
ここでは大掃除の優先順位の決め方と基本的な流れを説明します。
1. 訪問者が多い場所から掃除を始める
年末年始に帰省する家族や友人・知人を迎える予定がある場合は、来客が多く滞在する場所を優先的にお掃除しましょう。具体的には、玄関や廊下、リビング、トイレなどが挙げられます。来客を泊める予定があるのなら、風呂場や洗面所、ダイニングキッチン、寝室などもお掃除しておきましょう。
特に水回りは汚れが付着しやすい場所なので、普段から小まめにお掃除していたとしても優先的に取り組むことをオススメします。
また、リビングにエアコンを設置していて、エアコン内部のクリーニングを検討している場合は、早めに業者へ依頼する必要があります。大掃除は業者の繁忙期に当たるため、早期に依頼しないと年末の大掃除までに間に合わない可能性があるからです。
なお、ご自分でできるエアコン掃除は、前面パネルとフィルター、ルーバー、吹出し口の4点のお手入れのみです。熱交換器(フィン)は掃除機などで表面のホコリを取り除くことはできますが、基本的にはファン、ドレンパンなどの内部部品と同様に、正しい工具と手順で作業を行わないとエアコンが故障したり、不具合を起こしたりする恐れがあります。そのため必ずプロの業者に依頼しましょう。
2. 高い場所から低い場所へ順番に進める
ホコリやゴミは上から下に落ちていくので、二度手間を防ぐためにも、お掃除は高い場所から低い場所の順に進めていくのが基本です。具体的には、天井、照明、テレビやチェストなどの家具の上、床の順番にお手入れしていきます。
床掃除は外側から内側に向かって進めていくのが基本ですが、お掃除中に窓を開けて換気する場合は風の向きにも注意を払う必要があります。特に風がある日は風上から風下に向かってゴミ・ホコリが流れていくので、風上に当たる窓回りから開始し、窓の対面に向かってお掃除していくと良いでしょう。
飾り棚や本棚などの上は、上から下への流れを守るだけでなく、ハンディワイパーやクロスを奥から手前へ動かすことも意識します。ワイパーやクロスを手前から奥に向かって動かすと、かえってホコリやゴミが奥に追いやられてしまうので要注意です。
3.大きな家具や家電を移動させて掃除する
チェストやソファーなどの大型家具や、テレビ、冷蔵庫といった大型家電の裏や下にはホコリやゴミが溜まりやすい傾向にあります。掃除機の細いノズルやハンディワイパー、ブラシなどを隙間から差し込めばある程度お掃除することは可能ですが、視界が狭い分、隅々まで漏れなくお掃除するのは困難です。
そのため、大型家具・家電はできるだけ場所を移動し、裏や下をきっちりお掃除することをオススメします。
なお、サイズも重量もある家具・家電を一人で移動させるのは難しく、かつ危険を伴います。最低でも二人以上の人手が必要なので、家族や友人に手伝ってもらうか、プロの業者に依頼しましょう。
ご自分で動かす場合は、あらかじめ移動先の場所をお掃除し、新たなゴミやホコリが付着しないよう気を付けます。家電を動かす際は、必ず電源プラグを抜いてから作業を開始しましょう。プラグをつないだまま家電を動かすのは大変危険なので、わずかな距離でもプラグを抜いて安全を確保しておきます。
「冷蔵庫のプラグを抜くと保管されている食品に影響が出るのでは?」と心配になるかもしれませんが、短時間であれば急に庫内の温度が上がることはありません。ただ、冷蔵庫の扉を開けたままにすると温度が急上昇する可能性があるので、移動中およびお掃除中は扉をしっかり閉めておきましょう。
大型家具・家電を移動したら、元の設置場所をキレイにするだけでなく、家具・家電そのもののお掃除も忘れないようにします。特に冷蔵庫やテレビなどの家電は静電気の影響でホコリを吸着しやすいので、普段見えにくい背面や裏面は特に念入りにお手入れすることを心掛けましょう。
4.キッチンや水回りは重点的に時間を確保する
キッチンや、トイレ、風呂場などの水回りは、家の中でも特に汚れやすい場所です。
加えて、付着している汚れもカビや水アカなど頑固なものが多いため、他の場所よりもお掃除にかなりの時間を要します。
具体的な所要時間は汚れ具合などによって異なりますが、場所ごとのおおよその目安は以下の通りです。
- キッチン:1時間半~3時間程度
- トイレ:40分~1時間半程度
- 風呂場:1時間~3時間
キッチンは水回りであると同時に、火や油を使う場所でもあります。そのため、カビや水アカ汚れだけでなく、頑固な油汚れも落とさなければなりません。特に換気扇はフィルターやファンを外したり、部品をつけ置き洗いしたりと、手間も時間もかかるケースがほとんどです。
慣れていないと部品の取り外しにも時間がかかるので、初めて換気扇掃除を行う場合は作業時間が2時間を超えると見積もっておいた方が良いかもしれません。
一方、トイレはキッチンや風呂場に比べれば面積が狭いですが、天井や壁、床をお掃除し、トイレタンクの内部や換気扇までお掃除するとなると相応の時間がかかります。特に黒ずみや尿石などが付着している場合は汚れ落としにも時間がかかるので、場合によっては1時間以上かかる可能性も考慮しておきましょう。
3つ目の風呂場は体の汚れを落とす場所なので、日頃から小まめにお掃除していても汚れが溜まりやすい傾向にあります。中でも、サイズが大きい浴槽と、普段開けることのない浴槽エプロンのお掃除はそれぞれ30分~1時間程度かかる可能性があります。
また、お風呂場のドアを外してお掃除したり、換気扇のフィルターや天井もお掃除したりするとかなりの時間を要するので要注意です。それぞれまとまった時間が必要になるだけでなく、作業も大変なので、できれば1日かけて取り組むことをオススメします。
5.最後に床やカーペットを掃除する
天井や壁、家具、家電などのお掃除を終えたら、最後に床やカーペットをお掃除します。フローリングでもカーペットでも、まずは掃除機をかけ、天井や壁、家具・家電の上から落ちたゴミ・ホコリを取り除きましょう。
なお、掃除機をかけるときは窓を閉めておくのがオススメです。窓を開けた状態で掃除機をかけると、軽いゴミやホコリが空中に舞い上がり、かえって掃除効率が悪くなってしまうからです。
掃除機をかけ終えたら、フローリングの場合は床を水拭きするか、ウエットタイプのフローリングワイパーをかけます。
一方、カーペットの場合も適量の中性洗剤を溶かした水に雑巾を浸し、固く絞ってから優しく水拭きします。
なお、自宅で丸洗いできるカーペットなら、掃除機をかけた後に家庭用洗濯機か浴槽で洗浄しましょう。掃除機をかける前に洗濯すると、ゴミが繊維の中に入り込んでしまってかえってお掃除しにくくなるので要注意です。
【場所別】掃除方法を伝授!
大掃除の要所となる、以下の場所のお掃除方法を紹介します。
- エアコン
- キッチン
- レンジフードファン(換気扇)
- 浴室
- トイレ
- 窓・ガラス
- 床・フローリング
エアコン
エアコンはお使いの製品の取扱説明書に沿ってお手入れしましょう。ここでは、一般的なお掃除方法について説明します。エアコンをお掃除する際は、くれぐれも不安定な台に乗って作業しないように注意しましょう。また安全のため、お掃除中は必ず運転を停止し、電源プラグをコンセントから抜いて作業しましょう。
まず、前面パネルや天面グリルが取り外せる機種は、取り外して水洗いし、柔らかい布で水分を拭き取り陰干ししましょう。取り外せない場合や、汚れが目立つときは、布に中性洗剤を溶かしたぬるま湯を含ませて拭いてください。
次にフィルター(網状の部品)をお掃除しましょう。急にフィルターを外すと、溜まったホコリが落ちてきてしまう可能性があります。フィルターに溜まったホコリが落ちると床掃除の手間が発生するため、ホコリが多い場合はまずフィルターを取り付けた状態のまま、掃除機で表面のホコリを吸い取りましょう。三菱電機では、2週間に1度、掃除機でフィルターのホコリを取ることを推奨しています。
フィルターの汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯ですすぎましょう。熱い湯(約50℃以上)を使うと変形してしまうことがあるので注意してください。また、硬いブラシやタワシでこすると変形することがあります。ブラシを使う場合は、使わなくなった柔らかい歯ブラシなどを活用しましょう。洗った後は十分に乾燥させます。
フィルターを外した奥に見える熱交換器(金属板がたくさん並んだ部品)は、鋭利なので軍手などを付け、掃除機でホコリを吸い取ります。掃除機に毛ブラシなどが付属している場合は、毛ブラシでホコリをかき出すようにすると隅々までお掃除できます。ただし、熱交換器は薄い金属板で構成されているため、できるだけ強く抑えたりしないように注意しましょう。変形の原因となります。また、奥にあるファンに強い力をかけないようにしましょう。割れてしまう可能性があります。
最後に、吹き出し口のフラップ(風向きを変える部品)を柔らかい布で水拭き・から拭きします。汚れが目立つときは、布巾に中性洗剤を溶かしたぬるま湯を含ませて優しく拭いてください。なお三菱電機の「霧ヶ峰」では、フラップを簡単に取り外せる機種が多いので、取り外すと作業が楽になります。詳しくは、取扱説明書をご覧ください。
丸洗いした部品は直射日光の当たらない場所で十分に乾燥させ、取扱説明書に従って元に戻しましょう。
大掃除では、エアコン本体がお掃除のメインとなりますが、汚れが気になる方は、室外機もお掃除しましょう。室外機は天板や側面の汚れを落とすだけでなく、裏側のホコリやゴミを取り除くのがポイントです。掃除機にブラシヘッドを取り付けて、優しく吸い取ってください。掃除機では吸えなかったゴミがあれば、歯ブラシで取り除きます。この際、力を込め過ぎてしまうと室外機の内側の部品を傷めてしまう可能性があるため、注意しましょう。
ここまでで、基本的なお手入れは以上です。
なお、エアコン使用時にカビのようなニオイが気になっている場合、先ほどの熱交換器やさらに奥のエアコン内部にカビやホコリが溜まっている可能性がありますが、ご自身でスプレー式などの市販のエアコン洗浄剤を使用してエアコンの内部を洗浄するのは危険です。誤った洗浄剤の使用や洗浄方法は、結露水を排水する排水経路のつまりによる水濡れや内部部品の破損による水濡れ、電気部品の故障などを引き起こすことがあります。最悪の場合、発煙や発火につながる恐れがあり「独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)」がホームページで注意喚起なども行っています。
■注意喚起動画(再現実験映像)エアコン「4.内部に洗浄液がかかりトラッキング現象で発火」
先述のように、エアコン内部の洗浄は高い専門知識が必要です。エアコン使用時にニオイが気になっている場合や、大掃除で内部までお掃除したい方は、必ず専門知識を持つ業者にお掃除を依頼してください。三菱電機でも、メーカー視点でのエアコンクリーニングサービスを提供しています。三菱電機製以外にも対応しているので、お気軽にご相談ください。
エアコンのお手入れについて解説! 必要な準備や実施の目安とは?
三菱電機のプロによるエアコンクリーニングがオススメ!
- ご自身ではお掃除できないエアコン内部を分解洗浄します。
- ニオイのもととなるカビやホコリをプロの技術で取り除きます。
- 電気代や効き具合に影響する内部汚れによる冷房効率の低下を改善します。
※サービス提供エリアに限ります。サービス詳細は下記リンクをご参照ください。
キッチン
キッチンにはIHクッキングヒーターまたはガスコンロ、シンク、排水口など、お掃除すべき箇所が多くあります。
IHクッキングヒーターまたはガスコンロの大掃除をする際は、必ず電源を切り、冷えてから行ってください。
IHクッキングヒーターの場合は毎回使用後に行っているお掃除と基本的に変わりません。軽い汚れは絞ったクロスで拭き、油汚れが目立つ際は、薄めた中性洗剤で拭きましょう。汚れがこびりついている場合は、クリームタイプのキッチン用クレンザーを使うのもオススメです。丸めたラップで繰り返しこすり取り、最後に絞ったクロスで水拭きしましょう。
ガスコンロには、強くこすっても落ちにくい油汚れがこびり付いているかもしれません。特に五徳(ごとく)にしつこい油汚れがある場合は、重曹水を溶かした水を入れた鍋などに五徳を入れ、煮沸してみましょう。火を止めてから2~3時間放置した後に五徳を取り出し、スポンジでこすり洗いをすると落ちる可能性があります。やけどには十分に注意してください。
ぬめりや独特なニオイを発生させる排水口にも、重曹が効果的です。排水口に重曹をかけて数分放置し、スポンジでこすればぬめりが取れます。ニオイが気になるのであれば排⽔⼝に重曹をカップ1〜2杯分ほどかけ、熱湯を流し込むと消臭効果が期待できます。
キッチンの掃除方法は?汚れの特徴やポイントを場所別に詳しく解説
レンジフードファン(換気扇)
レンジフードファン(換気扇)の大掃除で、油汚れを落とすのに役立つのが中性洗剤です。レンジフードファンにはキッチンで使用した油がこびり付いていますが、金属タワシなどを使用して物理的に強くこすると、塗装がはがれる原因となるため、中性洗剤を溶かした40℃以下のぬるま湯につけ置きして、優しく油汚れを落としましょう。
換気扇を徹底してお掃除するのであれば、分解して次の手順でお掃除します。
- 換気扇のファンやフィルター、バッフル板(穴なしの金属板)や油受けが入るバケツなどを用意する
- 換気扇を分解して、中性洗剤を溶かした40℃以下のぬるま湯に、各部品をつけ置きする
- スポンジなどで軽くこすって汚れを落とし、キレイな水で汚れと中性洗剤をよく洗い流す
- 乾いた布巾で水気を取り、十分に乾かす
※金属タワシは使用しないでください。各部品の塗装が剥がれる原因となります。
なお、換気扇を分解する際は、部品の破損や紛失が生じる可能性だけでなく、思わぬ怪我につながる可能性もあります。そのため、軍手など厚手の手袋を着用し、お使いの換気扇の取扱説明書をよく確認した上で作業を進めていきましょう。また、換気扇を分解・お掃除する際は、安全のため、お掃除の前に必ず運転を停止して電源プラグを抜くかブレーカーを切ってから作業し、くれぐれも不安定な台に乗って作業しないように注意しましょう。
換気扇(レンジフード)のフィルター掃除を効率よく掃除する方法とポイントを解説
浴室
浴室も普段からお掃除されている方が多いと思いますが、大掃除では普段お手入れし切れていない頑固な汚れを落としたいところです。浴室にはさまざまな汚れがあります。例えば、浴室の鏡には、ウロコ状の水アカが発生しているケースがあります。ウロコのような水アカは酸性洗剤もしくはクエン酸の使用が効果的です。クエン酸を使用する場合は、水100mlに対してクエン酸を小さじ1/2混ぜます。
酸性洗剤やクエン酸水を鏡に満遍なく吹きかけたら、パックをするようにキッチンペーパーを鏡に密着させ、最後にラップで全体を覆って数時間そのままにします。その後、ラップ、キッチンペーパーを剥がしてメラミンスポンジなどで傷が付かないよう、優しくこすり洗いをし、最後にしっかりとすすぎましょう。
また、浴室は高温多湿となりやすい環境のため、カビが発生しやすい場所です。浴室に発生するカビは、大きく“黒カビ”と“赤カビ”に分けられます。黒カビは特に落としにくいです。それぞれのお掃除方法は次の通りです。
黒カビ
- 洗剤を使用する前にカビがある場所の水気を取る
- 塩素系漂白剤をかけて10分ほど放置する
- 放置後、シャワーをかけて洗い流す
赤カビ
- お風呂用の洗剤をカビに吹きかける
- お風呂お掃除用のブラシで汚れをこする
- シャワーをかけて洗い流す
赤カビに対しては、重曹を粉末のまま吹きかけて落とすという方法もあります。
お風呂の掃除に便利な道具を紹介!効率よく掃除をしてキレイな浴室にしよう
トイレ
トイレは日頃からお手入れをしているご家庭が多いでしょう。しかし、定期的にお掃除をしていても尿石汚れが目立ってしまうことがあります。便器に付いてしまった尿石汚れには、“酸性”の洗剤が効果的です。酸性洗剤を使用する際は、塩素系洗剤と混ざらないように十分に注意してください。この2つが混ざると有毒ガスが発生してしまい、大変危険です。また肌に付着すると荒れてしまう可能性があるため、酸性洗剤の使用時は必ずゴム手袋を着用しましょう。
トイレの大掃除となると、どうしても便器ばかりに目がいってしまうかもしれません。しかし、便器以外にもお掃除すべき箇所はたくさんあります。換気扇が設置されている天井のホコリ落としや、汚れが付着しがちな壁や床のお掃除も大掃除の機会に忘れずに実施しましょう。
トイレタンクを簡単にお掃除する方法!掃除をしないリスクも紹介
窓ガラス
窓ガラスのお掃除は、夕方に行うのが適しています。朝や日中は日光が差し込むため汚れや拭き残しを見逃してしまう可能性があります。ある程度陽が落ちた夕方頃に確認すると、お掃除をしたはずなのに汚れが残っているかもしれません。そのため窓ガラスのお掃除は、夕方もしくは陽が照っていない曇りの日などに行いましょう。
簡単な汚れであれば、新聞紙の活用がオススメです。新聞紙は繊維が細かいため、汚れを吸い取りやすいとされています。新聞紙を水でぬらし、窓ガラス全体を拭いていきます。汚れがひどい場合には、重曹やクエン酸など、汚れに応じたアイテムも使用しましょう。例えば、皮脂汚れには重曹が効果的です。
なお、窓のお掃除をする際は、内側よりも外側の方が汚れている傾向にあるため、内側からお掃除をすると、外側の汚れと区別がつかず、内側の拭き残しに気づかないことがあります。二度手間にならないよう、外側から進めていくと拭き残しを防止できるのでオススメです。
5分でできる!窓ガラスがキレイになる掃除方法を解説
床・フローリング
床・フローリングを大掃除するなら、掃除機やフローリングワイパーでから拭きするだけでなく、よく絞った雑巾で水拭きしましょう。雑巾をかけることで、掃除機やフローリングワイパーだけでは落とせなかった汚れやホコリを取り除けます。
フローリングの汚れの中には、ワックスが劣化したことによる黒ずみもあります。ワックスが劣化したことで黒ずみが発生しているのであれば、ワックス剥がしで汚れを剥がして、新たにワックスを塗り直しましょう。床の材質によって使用できるワックス剥がしや、塗れるワックスの種類が異なるため、作業前に確認が必要です。
汚れをキレイに!フローリングの正しい掃除方法について解説
大掃除を行うときに忘れがちな場所5選
「お掃除が必要な場所」というイメージが強い分、換気扇やトイレなどが大掃除のリストから漏れることは少ないでしょう。一方、次のような場所は大掃除の際に忘れがちなので、注意が必要です。
- 天井と壁の隅
- 窓のレール・サッシ
- 冷蔵庫の裏
- 家具の下や裏
- シンク下の収納
天井と壁の隅
リビングや家族の部屋などを大掃除する際は、床に目が行きがちです。しかし、天井と壁の隅も忘れずにお掃除しましょう。天井、壁の隅にはホコリが付着しています。ホコリを落としたときに床やテーブルを汚さないため、お掃除の際はあらかじめ新聞紙を敷いておきます。
ご自宅の室内で喫煙される方がいらっしゃる場合は、天井や壁にヤニ汚れが付いている可能性があります。ヤニ汚れは次の手順で落としていきます。
- 表面のホコリを落とす
- フローリングワイパーやハンディワイパーにドライシートを付けてヤニを拭く
- 中性洗剤を染みこませた雑巾またはドライシートをフローリングワイパーやハンディワイパーに付けてヤニを拭く
- 水道水で湿らせてよく絞った雑巾をフローリングワイパーやハンディワイパーに付けてヤニを拭く
- ドライシートでヤニをから拭きする
天井と壁の隅のお掃除に当たっては、先述した「高いところから低いところ」という手順を意識しましょう。
窓のレール・サッシ
窓のレールやサッシをお掃除する際は、次の手順で進めていきます。
お掃除する箇所 | お掃除の手順 |
---|---|
レール | 1.ほうきやハケでホコリを払う 2.汚れが目立っている場合は雑巾などで水拭きをする 3.ひどい汚れは水を流し込み、ブラシなどでこすり洗いをする |
サッシ | 1.雑巾で水拭きをする 2.雑巾でから拭きをする |
窓のレールやサッシをお掃除する際は、目線の角度を変えてみながら、汚れが残っていないかを入念にチェックしましょう。
冷蔵庫の裏
冷蔵庫の裏側も、ついついお掃除を見逃しがちな場所です。お掃除するには次のような方法で冷蔵庫を移動させましょう。
- 冷蔵庫の脚カバーを外す
- 冷蔵庫の左右にあるアジャスターをゆるめる(反時計周りに回す)
- 冷蔵庫を動かす
冷蔵庫は中身を減らすことで軽くなり、動かしやすくなります。また移動させるには力がいるため、怪我の予防という意味でも必ず2人以上で作業しましょう。
冷蔵庫の裏にはホコリが溜まっているため、クロスやハンディワイパーで取り除きます。コードや冷蔵庫の背面に付いた汚れは油分を含んでいるので、住宅用の中性洗剤を含んだクロスで拭いた後に、水拭きして洗剤を落とします。
家具の下や裏
冷蔵庫の裏側と同様に、家具の下や裏も忘れずにお掃除しましょう。家具の下や裏はホコリが溜まりやすくなっているにも関わらず、掃除機のヘッドが届きにくいところも多いため、蓄積されたホコリが潜んでいるでしょう。
家具の下や裏をお掃除する際は、ハンディワイパーなど、細い隙間に差し込めるお掃除アイテムを活用します。より丁寧にお掃除するのであれば、家具の脚部分に新聞紙や雑誌を差し込むことで摩擦が減り、すっとスライドさせて動かすことが可能です。家具に傷が付くのを防ぐことにもなるでしょう。タンスのように中身が入っている家具であれば、冷蔵庫と同様に中身をいったん空にすると軽くなり、より動かしやすくなるでしょう。
シンク下の収納
シンク下にある収納部分を大掃除する際は、収納している物を一度取り出します。その後、取り外せる部品があれば、取り外してシンク内で丸洗いしましょう。
収納部分にはゴミが溜まっているため、掃除機やモップで取り除いたら、中性洗剤を使って中の汚れを拭き取っていきます。
なおシンク下の収納部分からは、場合によってはカビたようなニオイがすることがあります。塩素系漂白剤を使ったお掃除が可能な素材であれば、次の手順でお掃除を進めましょう。
- キッチン(シンクのある場所)を換気する
- 収納している物を全て取り出す
- 塩素系漂白剤を付けた雑巾でシンク下を拭く(※)
- 未使用のキレイな雑巾でしっかりと水拭きする
- 水拭きした雑巾と異なる雑巾でさらにから拭きする
- シンク下を開けたままにして乾燥させる
※ 塩素系漂白剤は効果が高い分、素材にも影響を及ぼしやすいです。塩素系漂白剤の使用が可能かどうか、各メーカーの取扱説明書などをよくご確認ください。また、塩素系漂白剤を使用する際は、肌に触れると荒れる原因となるため、必ずゴム手袋を着用してお使いください。
大掃除後の清潔を保つための習慣化のコツ
しっかり大掃除をしても、その後のお手入れを怠るとキレイな状態をキープすることはできません。大掃除直後の清潔な状態を保つためにも、日頃から以下のような習慣を心がけましょう。
週ごとの掃除スケジュールを作成する
汚れは長く放置すればするほど頑固なものになり、お掃除に時間がかかる原因となります。逆にいうと、小まめにお掃除しておけば簡単なお手入れでキレイな状態をキープできるので、毎日少しずつでもお掃除することを習慣化することが大切です。
お掃除を習慣化させるコツとしてぜひオススメしたいのが、週ごとのお掃除スケジュールの作成です。月曜日はキッチン、火曜日はリビングなど、曜日ごとにお掃除する場所を割り振っておけば、自然と家をお掃除する習慣が身に付きます。
一週間は7日間しかないので、特に汚れやすいところ、汚れが目に付きやすいところを重点的にスケジュールに盛り込んでください。例えばキッチンやトイレ、風呂場などの水回りや、外からの汚れが溜まりやすい玄関、人の出入りが多いリビングなどが代表例です。
また、7日間のうち1~2日はお掃除場所を固定せず、気になるところをお掃除する曜日としておくのもポイントです。場所を全て固定してしまうと、スケジュールに入っていない場所のお掃除がおろそかになりがちなので、自由に選んでお掃除できる曜日を設けておいた方が良いでしょう。
なお、お掃除スケジュールに盛り込む内容はお掃除する場所だけで構いません。今週の月曜はキッチンのシンクをお掃除する、などお手入れの内容まで細かく設定すると、スケジュール作成そのものが億劫になってしまい、長続きしなくなる恐れがあるからです。
また、無理なスケジュールも長続きしない要因の一つです。そのため、毎日継続できる現実的な範囲内で、休みも含めて計画を練ることが大切です。
1日5分の小掃除を取り入れる
前述したお掃除スケジュールを実行するに当たって、各場所のお掃除は1日5分を目安にすることを意識しましょう。それ以上の時間をかけると、毎日のお掃除が面倒になってしまい、なかなか習慣化しにくいからです。5分であれば、忙しい日や疲れている日でも取り組みやすく、身体的・精神的な負担を軽減できるでしょう。
ついついやり過ぎてしまうという方は、キッチンタイマーやスマートフォンのタイマーアプリなどを利用し、時間を計測するのがオススメです。5分程度で終わるお気に入りの音楽を流しながらお掃除すれば、タイマー計測とモチベーションアップを両立できて一石二鳥です。
「たった5分でお掃除できるの?」と疑問に思われるかもしれませんが、キッチン全部、リビング全部など全てを一度にやろうとしなければ、5分で完結できるお掃除は多く存在します。
例えば、キッチンならレンジフードをさっと拭く、洗面所なら鏡を磨くなど、一箇所だけお掃除するならさほど時間はかかりません。
また、5分掃除は「ながら」でやるのがオススメです。例えば、階段を上りながら手すりを拭く、テレビを見ながらテレビ周辺やリモコンの汚れを拭き取るなど、何かをしながら作業すれば、お掃除をしているという意識が薄くなり、ストレスを感じにくくなるでしょう。
なお、5分掃除を始める際に注意したいのは、お掃除道具の置き場所です。お掃除道具が棚や物置の奥底にしまわれていると、取り出すのが億劫になり、お掃除をさぼってしまいがちです。さっと始めてさっと終わらせるのがコツなので、すぐ作業を始められるよう、お掃除道具は手に取りやすいところに置いておきましょう。
例えば、スタンドに立てかけておけるタイプのハンディワイパーやフローリングワイパー、スティッククリーナーなどを、お掃除場所のすぐそばに設置しておけば、隙間時間を見つけてさっとお掃除できます。
汚れが付く前に防止するアイテムを導入する
家をキレイな状態にキープするには、小まめにお掃除するだけでなく、未然に汚れを防ぐ対策を講じることも大切です。汚れを防止するアイテムは複数あるので、ニーズや目的に合ったものを選んで導入しましょう。
お掃除を楽にしてくれる汚れ防止アイテムには、さまざまな種類があります。以下ではお掃除する場所別にお役立ちアイテムの一例を紹介します。
【キッチン】
油はねガード | コンロの周辺に設置して、油がコンロ周りに飛び散るのを防ぐアイテムです。コの字型のものやパネル型、スチール製、ガラス製、アルミニウム製など、用途や目的に合わせて複数の形状、素材があります。 |
撥水コーティング剤 | 撥水・防汚効果のあるコーティングスプレーです。シンクに塗布するだけで水滴が残りにくくなり、水アカやカビの発生を抑えます。 |
【風呂場】
カビ用のくん煙剤 | 煙の力で浴室全体を除菌し、カビの発生を抑えるアイテムです。水を入れてしばらく置いておくだけで効果を発揮するので、手軽にカビを防止できます。 |
撥水コーティング剤 | 浴槽に塗布することで水滴を付きにくくするアイテムです。定期的に使用すれば水アカ、カビ防止に役立ちます。 |
【トイレ】
置き型洗剤 | トイレの手洗い場や便器内に設置するだけで抗菌・除菌効果を発揮するアイテムです。汚れ防止だけでなく消臭効果も期待できます。 |
すきまテープ | 便器と床の隙間に貼り付けるテープです。汚れが溜まりやすい隙間を塞ぐことで、カビや尿石の発生を予防します。 |
汚れ防止パッド・シート | 便器のフチに貼ることで、尿の飛び散りによる汚れを予防するアイテムです。使用済みのパッド・シートはそのままトイレに流せるので片付けも楽です。 |
【玄関】
撥水コーティング剤 | 撥水、撥油効果のあるコーティング剤です。玄関周りのタイルに塗布することで汚れの付着を予防します。 |
シューズボックスシート | シューズボックスの棚に敷くシートです。抗菌作用があり、カビや嫌なニオイの発生を抑えます。汚れたらシートを新しいものに取り替えるだけで済むので便利です。 |
靴箱用除湿剤 | シューズボックス専用の除湿剤です。湿気を取り除き、カビの発生や悪臭を抑えます。 |
収納を見直して整理整頓をキープする
「リビングに物が溢れてしまう」「物置や収納棚がごちゃごちゃしている」などの悩みを抱えている場合は、収納や片付けの仕方を見直す必要があります。
片付けの手順は大きく分けて3ステップです。
- 収納物を全て取り出す
- 使う物、使わない物を分ける
- 使いやすさを重視する
まずは収納物を全て取り出しましょう。次のステップで行う仕分け作業を行うには、現在自宅に、何がどのくらいあるのかを把握するためです。
どこの収納から取りかかっても良いですが、比較的作業がしやすく、片付けた後のやりがいを実感しやすいシューズボックスから始めるのがオススメです。
物を全て取り出したら、使う物と使わない物を仕分けしていきましょう。
なお、ここでいう「使う物」とは、今後も使用する物を指します。年に1度も使わない物は、この先も使わない可能性が高いので、思い切って処分しましょう。
また、使うか使わないかは、今の生活を基準に考えるのが基本です。「将来、子供が大きくなったら使うかも」「老後に必要になるかもしれない」など、未来のことを想定して仕分けすると、ほとんどの物が捨てられなくなってしまう恐れがあります。
仕分け作業を終えたら、使う物だけを収納していきます。頻繁に使う物は膝から上の位置に、さほど使わない物は膝から下にそれぞれ収納すると使い勝手が高まるでしょう。
また、収納する物はカテゴリ別にすると、探すときに便利です。例えば、リビングに置いてあるチェストなら、最上段の引き出しにはリモコン類やケーブル類といった家電系、上から2番目の引き出しにはペンやはさみなどの文房具類を収納するなどが考えられます。系統別に片付ければ、必要な物をさっと出し入れしやすくなります。
作業が難しい場合は業者の力を借りる
大掃除を行う年末は何かと忙しく、バタバタしやすい時期なので「気付いたら大掃除をする時間がなくなってしまった」という方も少なくありません。年末までに大掃除を済ませるのが難しいと感じたら、業者の力を借りることも検討しましょう。
業者に依頼すれば、手間と時間を大幅に省けます。また、ハウスクリーニングでは業務用のお掃除道具や洗剤を使用して作業に当たるため、頑固な汚れも効率よく落とせます。特に自宅で落としにくいカビや油汚れはプロに作業してもらった方が効率的です。
さらに、自宅ではできない、難しいお掃除も任せられるところが利点です。例えば、エアコン内部の清掃や大型家具・家電を移動させてのお掃除なども一任することができます。特にエアコン内部の清掃には専門的な知識が必要になるため、業者への依頼が必須です。
掃除サービスは「大掃除の1日だけ」「キッチンと風呂場だけ」など日数や場所を指定して依頼することも可能なので、どうしてもご自分だけで作業するのが難しいときは業者に依頼することをオススメします。
大掃除を任せられるお掃除サービスは複数ありますが、業者によって料金やサービスの内容に違いがあるので、いくつかの業者を比較検討して選ぶと良いでしょう。
なお、どの業者を選ぶ場合でも、大掃除の時期はサービスが混み合います。早めに依頼しないと予約が埋まってしまい、年内に大掃除を済ませられない可能性もあるので、年末は忙しくて大掃除できそうにないと思ったら、なるべく早い段階で依頼を済ませておきましょう。
まとめ:大掃除は計画的に行いましょう!
大掃除は一年の汚れを落とす、古くからの風習です。大掃除を効率的に進めるには、チェックリストを作成して活用しましょう。チェックリストを作成することで、誰が・いつ・どこを大掃除するのか、進捗も含めて確認可能です。
年末の大掃除は、風習では12月13日からスタートさせ、28日に終わらせるのが良いとされています。しかし、さまざまな理由で大掃除を進められない方もいます。忙しくて大掃除を進められないという方は、スポットでの家事代行サービスの活用も検討してみましょう。また、レンジフードファンの油汚れや鏡のウロコ取りなど、しつこい汚れのお掃除には、プロのハウスクリーニングの利用もオススメです。いろいろなサービスも活用しつつ、一年の汚れをしっかり落として気持ちよく新年を迎えましょう!
三菱電機の掃除代行がおすすめ!
- 忙しいときや、来客前などの必要な時にお客様に代わって、掃除を行います。
- お掃除場所やサービス内容はお客様のご要望をお伺いします。
- 利用したい時にいつでもご利用いただけるプランもご用意しています。
※サービス提供エリアに限ります。サービス詳細は下記リンクをご参照ください。
三菱電機のハウスクリーニングがおすすめ!
- 家電製品を熟知したメーカーならではの清掃技術をご提供します。
- お客様の安心のため徹底教育されたスタッフがお伺いします。
- 家電のお困りごとやご相談にも丁寧にご対応いたします。
※サービス提供エリアに限ります。サービス詳細は下記リンクをご参照ください。
-
-
この記事を書いた人
くらトク編集担当