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レンジフードの効果的な掃除方法は?具体的な手順と注意点をご紹介

レンジフードの効果的な掃除方法は?具体的な手順と注意点をご紹介
キッチン|2024.01.25

キッチンで調理しているとき、機能や役割を意識せずにレンジフード(換気扇)を回しているかもしれません。レンジフードは、キッチンを快適な状態に保つために欠かせない設備です。レンジフードをお掃除しないでいると、換気効率の低下や故障、思わぬ事故など、さまざまなデメリットにつながりかねません。
 
本記事ではレンジフードをお掃除する重要性やお掃除方法、注意点などをご紹介します。

レンジフードの掃除を行う重要性と効果について

レンジフード(レンジフードファン)とは、一般にキッチンのIHクッキングヒーターやガスコンロの上部に設置されているフード(カバー)付きの換気扇のことです。レンジフードは、調理の際に発生した油のニオイや煙を含んだ空気を吸い込んで、屋外へと排出し、キッチンを換気する役割を担っているため、レンジフードには外側のフードだけでなく、中のファンにまで、調理で発生した油分や生活で出たホコリ、ご家庭によってはタバコのヤニなどが付着しがちです。
 
そのため、レンジフードは定期的なお掃除が必要です。日々の調理時間や油の使用量などによって変わるものの、三菱電機ではフィルターや本体の油受け・副吸込口のお掃除を1ヶ月に1度、内部のファンのお掃除を半年~1年に1度は最低でも行うことを推奨しています。小まめにお掃除することで、次のようなメリットが期待できます。
 

  • 換気効率を高めてキッチン周辺への油分の付着を抑える
  • フードにたまった油分がお料理に混入するのを防げる
  • レンジフードの故障を防げる

 

レンジフードを小まめにお掃除していないと、換気効率が低下したり、調理で発生した結露水などと一緒に、フードのヘリにたまった油が垂れてお料理に混入したりしかねません。

レンジフードを掃除しないことによるデメリット

レンジフードをお掃除しないことによるデメリットは、換気効率の低下や油の混入だけではありません。レンジフードの油汚れが進行してしまうと、油汚れに含まれる水分や塩分によって腐食やサビが引き起こされるため、フードの塗装剥がれにつながる恐れがあります。また、レンジフードをお掃除しないで放置していると、ファンの故障にもつながります。ファンが故障してしまうと、お掃除では元に戻らず、修理を依頼するか買い替えが必要になるため、大きな出費につながってしまうでしょう。
 
また、ガスコンロなどを含め、調理中にガスを使用する場合、一酸化炭素中毒を防ぐため、必ず換気をすることが重要です。冬場の寒い時期は、ガスが発生する暖房器具なども使用しながら、密閉した暖かいお部屋で調理される方もいらっしゃるかもしれませんが、ガスは燃焼する際に、室内の酸素を使うため、換気をしていないと酸素濃度が低下します。酸素濃度が低下すると、燃焼のための酸素が不足して不完全燃焼が起き、一酸化炭素が発生します。ひどい汚れが蓄積して、万が一レンジフードが機能しなくなっていたり、故障していたりすると、空気中の一酸化炭素濃度が上昇し、頭痛やめまいなど、一酸化炭素中毒を引き起こすリスクにつながることも考えられるのです。
 
万が一にもそのようなことがないよう、レンジフードは小まめにお掃除してキレイを保ち、調理中はしっかりと十分な換気をするようにしましょう。

レンジフードの掃除の手順をご紹介

レンジフードの掃除の手順

今回は本体も含めたレンジフード全体のお掃除方法をご紹介します。
レンジフード全体をお掃除する際は、最初にフィルターのクリーニングを行い、その後、本体のお手入れを進めていきましょう。また、レンジフードのお掃除にあたっては必要な道具があるため、事前に準備しておくことが大切です。
 
ここでは、レンジフードのお掃除に必要な道具やお掃除の手順を紹介します。

レンジフードの掃除に必要な道具の準備

レンジフードをしっかりお掃除する際は、次のような道具があると便利です。

道具 用途
ゴム手袋 手を汚さない、肌トラブルを防ぐため
新聞紙 コンロの汚れを防ぐため
台所用中性洗剤 レンジフードのパーツを洗うため
重曹 研磨効果で油汚れなどを落とすため
雑巾2枚 フードや壁を拭くため
ゴミ袋 ゴミを入れるため
食品用ラップ 汚れに貼り付けるため
ドライヤー 熱で油汚れを落とすため
キッチン用スポンジ 汚れを落とすため
古くなった歯ブラシ 汚れを落とすため

 

レンジフードは基本的に、中性洗剤を使用したお手入れがオススメです。

フィルターのクリーニングを行う

レンジフードのクリーニングでは、最初にフィルターをキレイにしていきます。フィルターのクリーニングは次のような流れで進めていきましょう。
 

  • 台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯(40℃以下)を作る
  • コンロが汚れるのを防ぐために新聞紙をかける(必ず、ガスの元栓は閉めた状態で行いましょう。)
  • フィルターを取り外す(フィルターの取り外し方法はお手持ちの製品の取扱説明書をご覧ください。)
  • フィルターを1のぬるま湯に浸してスポンジなどで軽くこする
  • よく水洗いをして十分に乾かす

また、フィルターをこすり洗いする際は、柔らかい台所用のスポンジや古い歯ブラシを使用するのがポイントです。硬いスポンジで強くこすると塗装が剥がれてしまうことがあるため、注意しましょう。

レンジフード本体のお手入れを実施

フィルターのクリーニングを実施したら、レンジフード本体のお手入れを行いましょう。レンジフード本体のお手入れは、次のようなステップで進めていきます。
 

  • 台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸した雑巾で、汚れている箇所を拭いていく
  • 乾いた雑巾で水気をよく拭き取る

レンジフード本体にこびり付いたしつこい汚れは、湿らせた食器用スポンジに重曹を適量振りかけ、汚れをやさしくこすって落としてみましょう。重曹の研磨効果で落とせる場合があります。
 
レンジフード本体のお手入れと併せて実施したいのが、レンジフード付近の壁のお手入れです。レンジフード付近の壁には油ハネによる汚れなどがこびり付いています。レンジフード本体と同様に、重曹の研磨効果で汚れを落とすか、次のようなステップで、こびり付いた汚れをふやかして落としてみましょう。
 

  • アルカリ電解水等、油汚れに効果のある市販の洗浄スプレーを汚れに吹きかける
  • 洗浄スプレーを吹きかけた場所にラップを貼り付けてなじませる
  • ラップの上からドライヤーで2分ほど熱風を吹きかける
  • ラップを剥がして、スポンジやよく絞った雑巾などで汚れをやさしく擦り取る
  • 乾いた雑巾で仕上げ磨きをする

壁のお掃除方法は材質によっても異なりますので、洗浄剤の取扱説明書や壁材の取扱説明書などを事前によく読んでからお掃除しましょう。どうしても落ちない場合や、使用する洗浄剤・お掃除方法に迷う場合などは、専門業者にお掃除を依頼するのも一つの方法です。

レンジフードを掃除する際の注意点は?

レンジフード

レンジフードをお掃除する際は、必ず次のような点に注意しましょう。
 

  • 電源プラグを抜くか分電盤のブレーカを切ってからお掃除する
  • 冷ましてから作業する
  • レンジフードの素材に応じた洗剤を選ぶ
  • メーカーによる取扱説明書を確認する

 

レンジフードのお掃除は手順を誤ると事故や怪我につながりかねません。作業中は一つひとつの手順と注意事項を確認しつつ、お掃除を進めていくことが大切です。

レンジフードの電源プラグを抜くかブレーカを切ってから行う

レンジフードをお掃除する際は、必ず電源プラグを抜くか、分電盤のブレーカを切ってから行ってください。お掃除中に万が一電源が入ってしまうと、モーターが動き出して怪我をしたり、感電したりする可能性があり、大変危険です。レンジフードの電源プラグは、内側の上の部分に付いているのが一般的です。電源プラグが見つからない場合は、一時的にキッチンのブレーカを落としましょう。
 
また、お掃除の際は怪我の防止のため、必ず手袋を着用し、高い位置のレンジフードをお掃除するときは、安定した足場を組んで下さい。不安定な足場で作業すると、転倒事故につながりかねませんので注意しましょう。

冷ましてから作業を開始する

レンジフードには、空気の流れを調整して吸気力を高めることを目的とした整流板(コンロの真上にあたる蓋のような板)を設置しているタイプがあります。調理直後の整流板は、調理で発生した熱で高温になっていることがあるため、そのまま触れると火傷してしまう可能性があります。
 
レンジフードのお掃除をする際は、調理直後ではなく、十分に時間をとってから作業を開始しましょう。

レンジフードの素材に適した洗剤を選ぶ

レンジフードをお掃除する際は、メーカーが推奨している洗剤を選ぶことが大切です。どの製品でも基本的に取扱説明書にお手入れ方法が明記されているため、詳しくはそちらをご覧ください。
 
レンジフードの本体やパーツは、基本的には中性洗剤がオススメです。アルカリ性洗剤や研磨剤入りの洗剤などは高い洗浄力を期待できる反面、レンジフードのコーティングや塗装が剥がれてしまうことがあります。
 
また同じ洗剤であっても、スプレータイプや粉末タイプなどのように、いくつかのタイプに分かれています。例えばスプレータイプであれば汚れている場所にサッと吹きかけることが可能です。一方、粉末タイプは水に混ぜる手間こそあるものの、スプレータイプよりもコストを抑えられる傾向にあります。メーカーが推奨する洗剤であっても、タイプによって使い分けることがポイントです。

事前にレンジフードの取扱説明書を確認しておく

メーカーごとに異なるのは、使用する洗剤だけではありません。レンジフードの取り扱い方法やお掃除方法はメーカーや機種によっても異なります。そのため、お掃除をスタートする前に、必ずお持ちの製品の取扱説明書を確認しておきましょう。メーカーが説明している取り扱い方法や手順を無視してお掃除をしてしまうと、故障の原因になりかねません。
 
三菱電機では、レンジフードのタイプ別にお手入れ方法を解説しています。
よろしければこちらも併せてご覧ください。
 
■ 三菱電機 換気扇のお手入れ

 

故障やトラブルを避けてレンジフードをお掃除するのであれば、メーカーの取扱説明書に則って進めましょう。また、ご自分でお掃除をするのが難しければ、ハウスクリーニングを利用するのもオススメです。

まとめ:レンジフードの掃除はプロに頼むのも方法の一つ

レンジフードは、調理時に発生した油分やニオイ、煙を含んだ空気を吸い込んで、屋外に排出し、室内を換気するという大切な役割を担っています。レンジフードを小まめにお手入れしないと、換気効率が低下したり、ヘリにたまった油が上記で結露した水などと一緒に垂れてお料理に混入したりする恐れがあります。フィルターや本体、吸気口周辺などは月に1回以上、内部のファンも半年~1年に1回以上はお掃除し、キレイを保って、レンジフード本来の性能を発揮できるようにしましょう。
 
レンジフードのお掃除では、基本的に中性洗剤の使用がオススメです。汚れがひどい場合は、重曹を使ったお掃除を試してみてもよいでしょう。ただし、メーカーによって推奨している洗剤やお掃除方法、レンジフードの取り扱い方法は異なります。お掃除の際は、事前にお掃除するレンジフードの取扱説明書をよく確認しておくことが大切です。
 
レンジフードをお掃除する時間がない方や、適切にお掃除できるか自信がない方は、ハウスクリーニングを依頼するのも一つの方法です。三菱電機のハウスクリーニングでは、レンジフードの表面やフィルターを始め、本体内部やファンなどの手が届きにくい所まで、丁寧に分解洗浄します。、汚れやすく、お手入れが大変なレンジフードですが、プロのハウスクリーニングも定期的に活用してキレイを維持しましょう。

くらトク編集担当

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