お風呂の床をキレイに掃除する方法と黒ずみを簡単に落とす方法を紹介
お風呂を使っていると、床の汚れや黒ずみが気になる方も多いのではないでしょうか。
お風呂が汚れていると、せっかくのバスタイムでも気持ちよくないもの。
この記事では、このような悩みを抱えている方に向けて、お風呂のしつこい汚れや黒ずみの落とし方、その予防方法をご紹介します。
床の汚れの原因
浴室を使用した後に、お湯で流しているのに床が汚れてしまうという方も多いでしょう。
どうしてお風呂の床は汚れてしまうのでしょうか。
ここでは5つの原因を解説します。
1. 水アカ
お風呂で毎日のように使う水道水には、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分が含まれています。
水アカはアルカリ性の汚れで、水道水の水分が蒸発して残ったマグネシウムやカルシウムが原因です。
そのため、浴室を使った後にお風呂の床を水で流しても、水分が蒸発すると水アカが残ってしまいます。
水アカ自体は白い汚れなのですが、他の汚れと混ざり合うと黒ずみになってしまいます。
また、水アカは固いので汚れを落とすのが大変で、水アカが混ざり合った黒ずみは落とすのが更に大変です。
2. 湯アカ
水アカも湯アカも水回りに発生してしまう汚れ、お湯も元々は水ですから、湯アカは水アカと同じものじゃないの?と思っている方もいるかもしれません。
しかし、湯アカは水アカと全く逆の性質を持った汚れです。
湯アカはシャンプーやボディソープに含まれている脂肪酸が、水に含まれているミネラルと結合してできる金属石鹸という化合物の一つ。
水アカはアルカリ性ですが、湯アカは酸性の性質を持っています。
ぬめりを帯びており見た目は白く水アカと似ているので、水アカと混同してしまう方も多いです。
湯アカも水アカと同じように他の汚れと混ざり合うと黒ずみの原因になってしまいます。
3. カビ
お風呂は湿気が高く、温度も上がりやすい場所です。
それに加えて、カビの餌となる皮脂や石鹸カスなどの汚れが溜まりやすいため、カビが発生する条件が揃っています。
カビにはいくつか種類がありますが、黒くポツポツとした黒カビはお風呂の黒ずみの原因になるカビの一つです。
また、厳密にはカビではないのですが、赤カビと呼ばれるぬるぬるとしたピンク色のぬめりは、ロドトルラやメチロバクテリウムという菌が皮脂をエサにして繁殖したものです。
シャンプーボトルの裏などは、この赤カビが発生しやすいです。
赤カビ自体は黒くはありませんが、汚れが蓄積し、他の汚れと混ざり合うことで黒ずみになることもあります。
4. 皮脂
カビのエサとなる皮脂汚れ自体も、他の汚れと混ざり合うと床の黒ずみの原因となってしまいます。
お風呂で体や髪の毛を洗うと、皮脂が浴室内に飛び散りますが、目に見える汚れではないので、お掃除しないといつの間にか蓄積してしまうのです。
ちょっと皮脂汚れがある程度では目立ちませんが、空気に触れると皮脂が酸化するので黄ばんだ汚れになります。
それが蓄積し、他の汚れと混ざり合うと、頑固な汚れとなってしまうのです。
5. 石鹸カス
同じくカビのエサとなる石鹸カスも、黒ずみの原因となる汚れです。
シャンプーやボディソープは使っているときは白い泡ができるものの、石鹸カスと皮脂汚れが混ざり合うと、黒や灰色の汚れになってしまいます。
黒や灰色の汚れは、酸性石鹸と言われ、汚れに対して、洗剤の量が足りないときにできてしまう汚れです。
また、湯アカの解説でもお話ししましたが、水道水に含まれるミネラル成分と石鹸カスが混ざり合うことで、金属石鹸という水アカに似た汚れが付着してしまいます。
床の黒ずみの原因は一つではない
毎日使用し、体や髪の毛を洗う浴室は、さまざまな汚れが溜まりやすい場所です。
黒カビや石鹸カスが皮脂と混ざり合ってできる酸性石鹸は、ほとんどが黒い汚れですが、本来は黒くない他の汚れも黒ずみの原因となってしまいます。
床の汚れ別のお掃除方法
お風呂の床が汚れたり黒ずんだりしていると不衛生ですし、リフレッシュするためにお風呂に入っても気持ちいいものではありませんよね。
ここでは、お風呂の床のお掃除方法を汚れ別に紹介します。
水アカ
水アカはアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸を使ってお掃除します。
用意するお掃除アイテムは以下のとおりです。
- クエン酸
- スプレーボトル
- キッチンペーパー
- ラップ
- スポンジ
- 乾いた雑巾
スプレーボトルに水100mlとクエン酸小さじ1/2杯を入れて、しっかり振って混ぜ、クエン酸スプレーを作ります。
汚れが気になるところに、クエン酸スプレーを吹き付けて、キッチンペーパーとラップで覆いましょう。
そのまま1時間放置します。
時間が経ったらスポンジで汚れをこすり、水洗いしたのちに乾いた雑巾で拭き取ればお掃除完了です。
湯アカ
湯アカのお掃除には、以下のものを用意してください。
- 中性洗剤
- 重曹かクレンザー
- スポンジ
- ブラシ
まず汚れが気になるところに、中性洗剤をかけます。
2〜3分程度待ったら、その上から重曹を適量かけて馴染ませましょう。
クレンザーを使う場合も、中性洗剤の上からかけます。
スポンジやブラシを使って、湯アカが気になる部分をしっかりこすりましょう。
最後に水で洗剤をしっかりと洗い流せばお掃除完了です。
重曹やクレンザーの研磨成分は、床の溝に残りやすいので、しっかり洗い流してください。
カビ
カビの中でも黒く目立ちやすい黒カビを落とすためには、以下のお掃除アイテムを用意しましょう。
- 塩素系漂白剤
- ラップ
- スポンジ
- 歯ブラシ
- 乾いた雑巾
- ゴム手袋
- マスク
まず浴室に窓があれば開け、換気扇を回してしっかり換気してください。
ゴム手袋をつけて肌に塩素系漂白剤がつかないようにします。
また、マスクもつけておきましょう。
なお、酸性洗剤と塩素系洗剤を一緒に使用しないでください。
クエン酸を始めとした酸性の洗剤と塩素系洗剤を一緒に使用すると、有毒ガスが発生して非常に危険です。
どちらかを使用してお掃除した後は、必ずしっかり換気をしたのち、時間を開けてからもう一方の洗剤を使用するように心がけましょう。
塩素系漂白剤は強力な洗剤ですが、水と混ざると効果が半減してしまいます。
乾いた雑巾でお風呂の床の水分を拭き取りましょう。
拭き取ったら、黒カビが気になる箇所に塩素系漂白剤を吹きかけます。
黒カビが発生していなくても、カビ菌がある場所もあるので、床全体に吹きかけるのがオススメです。
塩素系漂白剤を吹きかけたら、上からラップで覆ってパックをします。
全体に塩素系漂白剤を吹きかける場合は、端から少しずつ吹きかけてラップをし、その手前にまた塩素系漂白剤を吹きかけてラップをする作業を繰り返して、塩素系漂白剤を素足で踏まないように注意しましょう。
15〜30分程度放置して、汚れをスポンジや歯ブラシでこすり、最後に水洗いをしっかりしてお掃除完了です。
赤カビの場合は、以下のお掃除アイテムを用意します。
- 中性洗剤
- 重曹
- スポンジ
- ブラシ
まず汚れが気になるところに、中性洗剤をかけましょう。
2〜3分おいて、その上から重曹をかけて馴染ませ、スポンジやブラシでこすります。後は水でしっかり洗い流すだけです。
皮脂・石鹸カス
皮脂汚れや石鹸カスは重曹スプレーが効果的です。
以下のお掃除アイテムを用意しましょう。
- 重曹
- スプレーボトル
- ラップ
- スポンジ
- ブラシ
まず水100mlに重曹を小さじ1入れて、しっかり混ぜて重曹スプレーを作ります。後は汚れが気になるところに吹きかけてラップをし、1時間程度放置しましょう。時間が経ったらスポンジやブラシでこすり、最後に水洗いをしてお掃除完了です。
重曹スプレーで汚れが落ちない場合は、重曹ペーストを作ります。
重曹ペーストは重曹1に対して、水2の割合で混ぜて作りましょう。
汚れが気になるところに重曹ペーストを塗って、ラップを被せ、半日ほど放置してスポンジやブラシでこすります。
最後に水洗いをしっかりしてください。
オキシクリーン(※)等の酵素系漂白剤に漬けるのもオススメ
いろんな汚れが蓄積していて、汚れに合わせて洗剤を分けてお掃除するのが面倒な方は、オキシクリーン(※)等の酵素系漂白剤に漬けるのがオススメです。
オキシクリーン(※)を使用するときを例に、漬けるときに用意するのは以下のアイテムです。
- オキシクリーン(※)
- ポリ袋
- スポンジ
- ブラシ
- ゴム手袋
まず排水口に蓋をします。
ポリ袋に水を入れて縛り、排水口の上においておきましょう。
その後、ゴム手袋をして、オキシクリーン(※)を床全体に撒きます。
オキシクリーン(※)を泡立たせるイメージで火傷しないように気をつけて60℃以上のお湯を一気にかけましょう。
そのまま1時間放置し、時間が経ったら排水口に置いた蓋を外して水でしっかり洗い流します。
汚れが気になるところがあれば、スポンジやブラシでこすってお掃除完了です。
先にオキシクリーン(※)を40〜60℃程度のお湯に溶かして、スポンジで床全体にのばす方法もあります。
排水口に蓋をしてオキシクリーン(※)に漬けることが面倒な方は、その方法を試してみてください。
その場合は、汚れの程度に合わせて20分から1時間程度放置して、最後に水で洗い流します。
オキシクリーンは米国、チャーチ&ドワイト社の登録商標です。
床の汚れを防止する方法
床の汚れを防止するためには、お風呂を使った後に60℃以上のシャワーを床にかけて、しっかり洗い流しましょう。
汚れの原因の黒カビは60℃以上、赤カビは50℃以上のお湯をかけると死んでしまうと言われています。
また、床に残ってしまった皮脂や石鹸カスも流れやすくなるので、全体にお湯をかけて洗い流してください。
ただ、60℃以上のお湯をかけたままにしておくと浴室内の温度が上がって、カビが生えやすい環境を作ってしまいます。
お湯をかけた後に冷水を床全体にかけ、浴室内の温度を下げておきましょう。
また、あわせて浴室内の換気も行ってください。
床の汚れが目立つ場合、床のお掃除を念入りにする方は多いです。
ただ、いくら床を念入りにお掃除しても、お風呂の他の場所に汚れやカビがあれば、床も汚れてしまいます。
お風呂掃除をするときは、天井、壁、浴槽、床の順番で行うようにしてください。
この順番でお掃除することで、床が汚れるのを防げます。
天井や天井に近い壁はなかなかお掃除しにくいかもしれませんが、フロアワイパーを使えばお掃除が簡単です。
床の黒ずみを防止する方法
一度黒ずみがこびり付いてしまうと、落とすのには手間がかかります。
床の黒ずみを防止する方法を解説しますので、日頃から予防し、黒ずみの発生を防ぎましょう。
浴室内の換気をしっかりする
お風呂はどうしても湿気がこもってしまいますし、温度が上がりやすい場所なので、カビが発生しやすい環境です。
お風呂を使ったら窓を開けて換気扇を回し、しっかり換気をしておきましょう。
湿度や温度が下がればカビが発生しづらくなるので、黒ずみを予防できます。
水分を拭き取る
湿気が多い梅雨や夏場は、換気をしても湿気が高くなりがちです。
黒ずみを発生させないためには、お風呂の床や壁の水分を拭き取りましょう。
水分を拭き取っておけば、水アカの発生も防げます。
床はマイクロファイバー等の雑巾を使って、さっと水分を拭き取りましょう。
壁に付いてしまった水滴は、水切りワイパーを使用するのがオススメです。
壁の水分を先に取り、最後に床を乾拭きしましょう。
定期的にお掃除をする
毎日使う浴室は、気をつけていても知らず知らずのうちに汚れが蓄積してしまいます。
黒カビや酸性石鹸のように見るからに黒い汚れもありますが、黒くない汚れもあるので、汚れを見落としてしまいがち。
黒ずんだ状態になると汚れを落とすのが大変になってしまいますから、日々こまめにお掃除するのがオススメです。
汚れがついた直後にさっとお掃除しておけば、こびり付かないので、お掃除が簡単になります。
入浴後は浴室全体にお湯や水をかけて皮脂や石鹸カス、カビ菌を洗い流し、最低でも週1回程度は細かいところまでお掃除をする習慣をつけましょう。
まとめ:お風呂の床の黒ずみは定期的なお掃除で予防しよう
毎日使うお風呂は知らず知らずのうちに汚れが溜まって黒ずみが発生してしまいます。
黒ずみを発生させないためには、定期的なお風呂掃除が重要です。
面倒に思えるかもしれませんが、お掃除の習慣をつけておけば、頑固な汚れに苦労することもありません。
また、しっかり浴室を換気して、カビの発生も防ぐことをオススメします。
今回ご紹介した内容を参考に、汚れの種類に合わせた掃除方法で、ピカピカのお風呂の床を維持しましょう。
三菱電機のプロによる浴室クリーニングがおすすめ!
- カビや水アカ、ヌメリなど汚れが落としにくい浴室のクリーニングをプロにお任せできます。
- ご自身ではなかなか落とせない、手の届きにくい・掃除がしにくい箇所の汚れを専用の洗剤と道具でキレイにします。
※サービス提供エリアに限ります。サービス詳細は下記リンクをご参照ください。
-
この記事を書いた人
くらトク編集担当