お風呂の天井につくカビ!その原因や落とし方から予防方法まで紹介
お風呂場は湿度が高い場所なので、きちんとお手入れしないと天井にカビが生えてしまうことがあります。
カビはお風呂場の見た目を悪くするだけでなく、衛生面のリスクとなりうるため、定期的なお掃除を心がけましょう。
本記事では、お風呂場の天井にカビが生える原因や、お掃除にオススメのお掃除方法、カビを予防する方法をご紹介します。
お風呂の天井にカビが生える原因
お風呂の天井にカビが生える原因は、大きく分けて3つあります。
1. 高温多湿になりやすい
カビは温度20~35℃前後、湿度70%以上の環境を好む性質があります。[注1]
バスタブにお湯を張ったり、シャワーを使ったりするお風呂場は、他の場所よりも温度と湿度が高くなりやすいだけに、カビが生えやすい傾向があります。また、暖かい空気は上方にたまりやすいので、天井付近は特にカビが繁殖しやすい環境といえます。
[注1]東京都福祉保健局:健康・快適居住環境の指針 p21(参照:2022-06-17)
2. カビの栄養源がたくさんある
カビは細菌に比べるとさまざまな栄養源(単糖類や多糖類、アミノ酸、たんぱく質など)で生育できます。お風呂場には、カビのエサとなる汚れや石けんカスなどが豊富に存在しているため、カビの増殖が早くなる傾向があります。
3. 床や壁に比べてお手入れしにくい
カビ菌や、カビのエサになる汚れや石けんカスは、きちんとお掃除すれば除去できます。
ただし天井は床や壁に比べると手が届きにくく、お掃除がおろそかになりやすい箇所です。面倒だからとお手入れを後回しにしていると、カビが繁殖する条件が整ってしまうおそれがあります。
お風呂の天井をお掃除するのにオススメの道具
お風呂の天井をお掃除するのにオススメの道具を6つご紹介します。
1. 浴室用洗剤
お風呂の天井についた汚れを落とすために使用します。
浴室用洗剤には液性があり、アルカリ性洗剤は酸性の汚れに、酸性洗剤はアルカリ性の汚れにそれぞれ特化しています。お風呂場の汚れにおいて、アルカリ性洗剤は黒カビや皮脂汚れに、酸性洗剤は水アカや石けんカスに適しています。
なお、酸性洗剤は塩素系成分と混ざると有毒ガスを発生するおそれがあります。塩素系のカビ取り剤を使用する場合は、洗剤を使ってお掃除した後、しばらく経ってからしっかりと換気をしたうえでカビ取り剤を使用しましょう。
2. カビ取り剤
頑固な黒カビは洗剤でこすっただけでは落ちないので、専用のカビ取り剤を使用する必要があります。カビ取り剤は必ず単独で使用し、他の洗剤と混ざらないよう注意しましょう。
3. キッチンペーパー
カビ取り剤や洗剤をそのまま天井に噴射すると、液が垂れてきてしまいます。そんなときは、キッチンペーパーで洗剤を噴射した部分に蓋をし、液だれを予防します。
また、キッチンペーパーは後述するフロアワイパーに装着して使用することも可能です。
4. フロアワイパー
柄が長いタイプのフロアワイパーを使用すれば、踏み台などを使わなくてもお風呂場の天井をお掃除できます。
お風呂場の床は滑りやすく、踏み台を使うと転倒するおそれがあります。そのため、フロアワイパーを使ってお掃除しましょう。フロアワイパーには専用のフロアシートをつけても良く、前述のキッチンペーパーで代用してもOKです。
5. ゴム手袋
汚れや洗剤から皮膚を守るために、お風呂場の天井をお掃除するときはゴム手袋の着用をオススメします。特にカビ取り剤を使用する場合、素手で触れるとかぶれるおそれがあるので、手袋の着用は必須です。
6. メガネとマスク
お風呂場の天井をお掃除していると、ホコリやゴミ、洗剤などが落ちてくることがあります。
汚れや洗剤が目や鼻、口に入らないよう、あらかじめメガネ(ゴーグルでも可)やマスクを着用して予防しましょう。衣類への汚れが気になる場合はレインコートを着用するのもありです。
お風呂場の天井のお掃除方法
お風呂場の天井をお掃除する方法を5つのポイントに分けてご紹介します。
1. お風呂場を換気する
まずは換気扇を回すか、窓を開けるかして、お風呂場の換気を行います。
密室状態でお掃除すると、カビ菌がお風呂場内に停滞し、カビを吸い込んでしまうおそれがあります。停滞したカビ菌が天井や床、壁などに付着すると再びカビが生える原因にもなるため、お掃除のときの換気は必須です。
2. フロアワイパーで天井の汚れを拭き取る
フロアシートまたはキッチンペーパーに浴室用洗剤を含ませ、フロアワイパーに取り付けます。その後、フロアワイパーを持ち上げて天井の汚れを丁寧に拭き取ります。
頑固な汚れには、洗剤を吹きかけたキッチンペーパーを汚れの上に被せて蓋をして、しばらく置いてから、汚れを拭き取るようにしましょう。
3. シャワーですすぐ
フロアワイパーで大体の汚れを拭き取ったら、シャワーで天井全体をよくすすぎます。洗剤や汚れが残っているとカビのエサになるので、念入りに洗い流しましょう。
4. フロアワイパーで水気を拭き取る
フロアワイパーに新しいフロアシートまたはキッチンペーパーを取り付け、天井の水気を拭き取ります。濡れたまま放置すると多湿状態になってカビが繁殖しやすくなるので要注意です。
5. カビ取り剤を使用する
天井のお掃除が終わったら、十分な時間を空けた後にカビ取り剤を使用します。
キッチンペーパーにカビ取り剤を噴射し、カビが生えている部分にキッチンペーパーを被せ、そのまま30分ほど放置します。
キッチンペーパーを貼り付けるときは、フロアワイパーのヘッド部分にふんわりとペーパーを乗せ、天井に押しつけるようにすると簡単に貼り付けることができます。
うまく貼り付けられないときは椅子や踏み台を使用する必要がありますが、前述のとおり足元が滑りやすいので、2人以上での作業をオススメします。
30分放置したらキッチンペーパーを取り除き、シャワーを念入りにかけて薬剤を洗い流しましょう。その後、4と同じ手順で天井の水気を拭き取れば完了です。
また、重曹を使用したお掃除方法もありますので、詳しくは下記記事をご確認ください。
お風呂掃除を徹底解説!汚れや場所に応じて適した洗剤・方法もご紹介
お風呂の天井のカビを予防する方法
お風呂の天井の黒カビは、一度発生すると簡単に落とせなくなります。日頃からカビを予防する工夫を取り入れ、カビを生やさないことが大切です。
ここではお風呂の天井のカビを予防する方法を2つご紹介します。
1. お風呂場は常に換気しておく
熱気や湿気がこもらないよう、お風呂場内は常に換気しておくのがベストです。
24時間換気システムがある場合は常に電源をONにしておきましょう。ない場合は換気扇を回したり、窓を開けたりして、こまめな換気を心がけます。
2. 入浴後に浴室内の温度と湿度を下げる
入浴後は温度・湿度ともに高くなっているので、カビが生えやすい状態にあります。お風呂からあがるときは冷水シャワーを床や壁などにかけた後、乾いた布などでざっと水気を拭き取って温度と湿度を下げる習慣をつけましょう。
まとめ:お風呂場の天井はこまめにお掃除してカビを予防しよう
高温多湿になりやすく、汚れや石けんカスも多いお風呂場は、カビが繁殖しやすい条件がそろっています。
特に暖かい空気がこもりやすい天井付近はカビが生えやすいので、オススメの道具を活用して、定期的なお掃除を心がけましょう。
あわせて、日常生活では浴室内の換気や入浴後のお手入れなどを意識し、カビが生えにくい状態をキープすることが大切です。
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この記事を書いた人
くらトク編集担当