ユニットバスを簡単にお掃除する方法を場所別に紹介
ユニットバスをお掃除する際は、場所ごとに適した方法で行うことが大切です。
例えば、トイレや床、壁、天井は中性洗剤、鏡や蛇口、洗面台はクエン酸などの酸性洗剤を使用します。
ユニットバスは湿気がこもりやすいため、入浴後はできるだけ浴室内の水分を拭き取り、乾燥させることがポイントです。
本記事では、ユニットバスの場所別お掃除方法と、お掃除を簡単に行うためのオススメ商品をご紹介します。
目次
ユニットバスとはユニットバスの「浴槽」のお掃除方法とオススメの掃除道具ユニットバスの「トイレ」のお掃除方法とオススメの掃除道具ユニットバスの「洗面台」のお掃除方法とオススメの掃除道具ユニットバスの「鏡・蛇口」のお掃除方法とオススメの掃除道具ユニットバスの「壁・天井・床」のお掃除方法とオススメの掃除道具ユニットバスの汚れを防止する方法まとめ:部品に合わせた洗剤や掃除道具を使ってユニットバスをキレイに保とうユニットバスとは
あらかじめ浴槽や壁、床、天井など浴室の部品をユニット化して製造し、現地で組み立てる工法でできた浴室です。
床や壁に1枚ずつタイルを貼り付けていく従来工法に比べ、スピーディーに組み立てられる点が大きなメリットです。
ユニットバスは浴槽サイズを選んだりオプション機能を搭載したりできることから、システムバスとも呼ばれています。
ユニットバスには3つの種類がある
ユニットバスというと、浴室内にトイレと洗面が収まっているイメージが強いですが、実際には3つの種類があります。
まずは、3点ユニットバスです。
上記で紹介した浴室・トイレ・洗面が1つになったタイプで、単身向けの賃貸住宅やビジネスホテルなど、さまざまなシチュエーションで採用されています。
2点ユニットバスは、浴室内に洗面台が収まっているタイプのユニットバスです。
賃貸住宅によく使われているユニット工法で、浴室掃除の際に洗面台もまとめてお掃除できるメリットがあります。
1点ユニットバスは、浴室が独立しているタイプのユニットバスです。
浴室内は浴槽と洗い場だけで構成されています。
一戸建てなど、ファミリー向けの住宅も多くは、この1点ユニットバスを設置しています。
ユニットバスの「浴槽」のお掃除方法とオススメの掃除道具
ユニットバスの浴槽は、ボディソープやシャンプーなどの石鹸や皮脂汚れが最も付着しやすいところです。
特に浴槽の中で頭や体を洗っている場合、お湯を張っていなくても汚れが蓄積しやすいため、毎日のお掃除が重要です。
入浴後は浴槽全体にお湯をかけます。
浴室用の洗剤を満遍なく塗布し、スポンジで優しく円を描くように擦って汚れを落としてからシャワーで流しましょう。
クロスタイプの浴槽スポンジなら細かい部分の汚れも落としやすい
浴槽をお掃除する際にオススメなのは、クロスタイプのスポンジです。
普通のスポンジだと、浴槽の汚れを強く擦りすぎると、傷がつき、汚れが溜まりやすくなってしまいます。
クロスタイプのスポンジは柔らかいものが多いため、浴槽を傷つける心配が少ないです。
浴槽の縁や、排水口など細かい部分にもフィットしやすく、お掃除も簡単です。
ユニットバスの「トイレ」のお掃除方法とオススメの掃除道具
ユニットバスのトイレをお掃除するなら、入浴後の湿った状態がオススメです。
湿気や結露で汚れが落としやすい状態になっているからです。
便器の中はトイレ用洗剤とブラシで擦り洗い、便座やタンクや床はトイレ用シートでしっかり拭き取ります。
ユニットバスのトイレには、シャワーを使って全体を洗い流せるメリットがあります。
トイレットペーパーやハンドタオルを取り外し、ユニットバスの外に置いてから、便器やその周辺をシャワーのお湯で一気に洗い流しましょう。
洗い流した後はタオルや雑巾などで水気をしっかり拭き取り、換気をすることが大切です。
トイレ用ブラシなら便器のフチも楽にお掃除できる
入浴後の湿気によってカビが発生しやすい環境のユニットバスのトイレをお掃除する際便利なのが、トイレ用ブラシです。
トイレ用ブラシは、普通のブラシではお掃除しにくい便器のフチの裏側も簡単に磨ける形状をしているだけでなく、陶器でできた便器を傷つけずに汚れを落とせる構造になっています。
トイレ用の中性洗剤を併せて使用すると、便器の隅々までしっかりお掃除できるでしょう。
ユニットバスの「洗面台」のお掃除方法とオススメの掃除道具
ユニットバスの洗面台は、入浴中に飛び散った水滴や泡、入浴後の湿気によって、水アカや黒カビが発生しやすい環境にあります。
洗面台、排水口、蛇口、鏡、棚と、箇所によって使用する洗剤や掃除道具を変えながらお掃除していくのがポイントです。
洗面台のくすみ汚れの原因は、そのほとんどが石鹸や歯磨き粉、化粧品などの残りカスです。
水に溶けやすく落としやすい汚れなので、早い段階でお掃除することがポイントです。
放置していると黒カビになったり、皮脂汚れと合わさって落ちにくくなったりするため、週に1度はお掃除する習慣をつけましょう。
排水口は受け皿に溜まった髪の毛やゴミを取り除き、重曹を排水口や蓋など全体に振りかけます。15分ほど置いてから排水口をブラシでこすり、水で洗い流しましょう。
メラミンスポンジとワイヤーブラシで洗面台の隅までキレイに
洗面台をお掃除する際は、メラミンスポンジがオススメです。
硬い樹脂製のメラミンスポンジには研磨作用があり、軽く擦るだけでくすみの原因となっている水アカを落としてくれます。
水アカが何層にも重なり落としにくくなっている場合は、クエン酸を併用しましょう。
水に溶かしたクエン酸をキッチンペーパーにたっぷり含ませて汚れが気になる箇所に貼り付け、1〜2時間程度放置しましょう。
時間が経ったらキッチンペーパーを剥がし、水で濡らして絞ったメラミンスポンジで汚れを擦り落としていきます。
洗面台で最も洗いにくい箇所であるオーバーフローは、細いワイヤーブラシを使用して中の汚れをしっかりお掃除しましょう。
オーバーフローとは洗面ボウルに水を溜めたときに溢れそうになった水を排水する穴のことです。
洗剤は、クエン酸水の使用がおすすめです。
ユニットバスの「鏡・蛇口」のお掃除方法とオススメの掃除道具
入浴後は湿気がこもるため、鏡と蛇口に白い水アカが発生しやすい環境です。
放置していると水アカが何層にも重なり、ウロコ状の白い水アカだらけになってしまうため、汚れに気がついたら早めに対処しましょう。
白い水アカの正体は水道水のミネラル成分や石鹸カスのため、入浴後、鏡や蛇口についた水分や泡を使い終わったバスタオルなどで拭き取るだけで、日々のお掃除が楽になります。
水道水のミネラル成分が原因でできた水アカは、酸性の洗剤を使ってお掃除しましょう。
水アカを擦り落とした後は水で洗い流し、水気をしっかり拭き取ることが大切です。
鏡や蛇口の水アカお掃除にはクエン酸スプレーがオススメ
クエン酸小さじ1/2を水100mlで薄めたクエン酸をスプレーボトルに入れて、クエン酸スプレーを作りましょう。
もちろん市販のクエン酸スプレーでも構いません。
鏡や蛇口の水アカ部分にスプレーを吹きかけたらラップをして30分程度放置します。
30分経ったら剥がしたラップを丸めたものにクエン酸の粉をつけ、クルクルと円を描くように擦るのがポイントです。
酸性の洗剤で落とせない頑固な水アカは、重曹や歯磨き粉などの研磨作用を利用して汚れを落としていきます。
鏡や蛇口に傷がつかないよう、力加減に注意しながら擦りましょう。
ユニットバスの「壁・天井・床」のお掃除方法とオススメの掃除道具
ユニットバスの壁・天井・床は、石鹸類や皮脂汚れがつきやすい場所です。
特に床は湯アカも溜まりやすく、ゴムパッキンにカビが発生しやすいため、ピンク色の汚れを見つけたら、床用ブラシと浴室用の中性洗剤ですぐにお掃除しましょう。
ピンク色の汚れはロドトルラという酵母菌の一種で、放置しているとどんどん繁殖し、黒カビの原因となります。
床の四隅など湯アカが溜まった場所には、水で溶かしてペースト状にした重曹を塗り、中性洗剤をつけた歯ブラシで擦りましょう。
すでに黒カビが発生している場合は、黒カビの部分に塩素系漂白剤を吹き付け、しばらく放置した後にシャワーで洗い流します。
壁や天井のお掃除にも、浴槽用の中性洗剤を使用します。
なお、酸性洗剤と塩素系洗剤を一緒に使用しないでください。
クエン酸を始めとした酸性の洗剤と塩素系洗剤を一緒に使用すると、有毒ガスが発生して非常に危険です。
また、浴室のような密室で洗剤を使用してお掃除をする場合は、換気扇を回したり、窓を開けたりして換気を行うことも大切です。
どちらかを使用してお掃除した後は、必ずしっかり換気をしたのち、時間をあけてからもう一方の洗剤を使用するように心がけましょう。
壁はスポンジで円を描くように洗っていきます。
床同様、四隅やフチには歯ブラシを使用すると汚れが落としやすいでしょう。
手の届かない天井はワイパーを使ってお掃除する
ユニットバスの天井掃除には、フロアワイパーが活躍します。
まず、フローリング用ドライシートを取り付け、フロアワイパーの柄を天井に届く長さまで伸ばします。
ワイパーのシートに中性洗剤を吹き付けたら、天井の汚れにゆっくり押し付けていきましょう。
天井の素材がモルタルの場合はフロアワイパーではなく柄付きスポンジを使用すると汚れが落ちやすいです。
10分程度放置したらワイパーに薄手の濡れタオルをつけて水拭きするか、シャワーを当てて洗剤を洗い流します。
シャワーを使う場合は、洗剤を含んだ水が体にかからないように気をつけましょう。
最後に新しいドライシートに交換し、天井を乾拭きしたらお掃除完了です。
ユニットバスの汚れを防止する方法
ユニットバスの汚れをできるだけ防ぐためには、次の3つのポイントを押さえましょう。
1. 排水口のゴミは入浴毎に取り除く
浴槽や洗面台の排水口のヘアキャッチャーに溜まった髪の毛や石鹸カスを溜め込んだ状態で放置すると、そこからピンク色の汚れやカビが発生します。
ヘアキャッチャーの上にはゴミ取りネットを設置し、入浴毎に交換しましょう。
ゴミ取りネットはヘアキャッチャーに髪の毛が絡む心配もなくなる上、細かいゴミもキャッチしてくれます。
2. 入浴後は浴室の水分を拭き取る
ユニットバスは水回りが1つの箇所に集まっているだけでなく、窓がない場合が多く、湿気がこもりやすい特徴があります。
入浴後は湿気によってトイレや洗面台に結露ができ、カビや水アカが発生しやすいため、入浴後は浴室の水分を拭き取りましょう。
浴槽、トイレ、洗面台は乾いたタオルを、鏡やカビはスクイージー(水切りワイパー)を使いましょう。
使用済みのバスタオルを使えば、洗濯物も増えません。
3. 換気扇を回して浴室を乾燥させる
浴室の水分を拭き取ったら、換気扇を回して浴室をしっかり乾燥させましょう。
換気扇で追いつかない場合は、サーキュレーターや扇風機を併用するのがオススメです。
浴室乾燥機がついている場合は、乾燥モードを使って一気に湿気を飛ばしていきましょう。
まとめ:部品に合わせた洗剤や掃除道具を使ってユニットバスをキレイに保とう
ユニットバスは湿気がこもりやすくカビや水アカが発生しやすいため、入浴後に浴室に水分を残さないこと、湿気を飛ばして乾燥させることが大切です。
お掃除はだいたい週1回程度を目安に、浴室、トイレ、洗面台、鏡・蛇口、天井、壁、床と、部品に適した洗剤や掃除道具を使って、丁寧に汚れを落としていきましょう。
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この記事を書いた人
くらトク編集担当