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レンジフードが吸わない原因と対処法を解説!長年使っている場合は交換も検討を

レンジフードが吸わない原因と対処法を解説!長年使っている場合は交換も検討を
キッチン|2022.04.08

「家の中にニオイがこもる」「煙を吸い込んでいない気がする」、そんなときはレンジフードに問題があるかもしれません。レンジフードの吸い込みが悪くなると、関連したトラブルも発生しやすくなります。
 
そのため、吸わない原因を見極め、適切に対処することが大切です。
 
本記事では、レンジフードが吸わない原因や対処法、レンジフードをキレイに保つためのお掃除のポイントなどをご紹介します。

レンジフードが吸わない原因は?

首をかしげるポーズ
レンジフードが吸わなくなる背景には、さまざまな原因が考えられます。ここでは、特に意識したい5つの原因と改善策について説明します。
 
吸わない原因を追求する前に、本当にレンジフードが吸っていないか確認することも重要です。レンジフードのスイッチを入れ、フィルター部分にティッシュペーパーなどの軽い紙を近付けて、吸い込まれるようにへばりつけば正常に吸い込んでいます。
 
吸い込みが弱ければ、レンジフードが適切に動いていないので、原因を絞り込み適切に対処しましょう。

フィルターが目詰まりしている

レンジフードが吸わない原因として、フィルターが目詰まりしていることが考えられます。レンジフードは空気を吸い込む機能上、キッチンから出る油や部屋のホコリなどが溜まりやすく、定期的なお手入れは欠かせません。
 
お掃除の間隔があくほど汚れが蓄積され吸い込みが弱くなり、フィルターが目詰まりしている可能性があります。
 
レンジフードは調理中に使うため、油汚れが溜まりやすく、ホコリが付着しやすい状態です。油汚れを放置しておくと、ホコリが次々と油汚れにくっつき、ベタベタした茶色の汚れになり、汚れが蓄積していくという悪循環が生まれます。
 
フィルターの目詰まりを改善するには、レンジフードをお掃除するしかありません。レンジフードは日頃からこまめにお掃除し、目詰まりを未然に防ぐことが大切です。

ファンに油汚れが固着している

レンジフード内部のファンに油汚れが固着していても吸い込みが悪くなります。フィルターと同様、ファンも定期的なお掃除が必要です。
 
日々のお手入れでレンジフードのカバーやフィルターはお掃除していても、ファンはできていないという人も多いのではないでしょうか。フィルターがキレイなのに、レンジフードの吸い込みが悪い場合は、ファンの汚れを疑いましょう。
 
ファンの汚れは見えづらく、取り外すにもコツがいるため気軽にお掃除できないかもしれません。しかし、フィルターと同じようにファンにも油やホコリの汚れが溜まります。こびりついた油汚れを落とすには、ファンを取り外して部品ごとにお掃除するしかありません。
 
詳しいお掃除方法については後述します。

レンジフードダクトの動作不良

レンジフードはメーカーやモデルによって、さまざまなデザインがあります。ファンの形状もさまざまですが、基本的な構造は同じです。
 
まずレンジフードにはカバーが付いています。フィルタータイプのカバーは、ここで小さなホコリや油を絡めとります。カバーを外すと内部にファンが見えます。ファンはプロペラのように回転して、空気を吸い込む役割をします。吸い込まれた空気は外部に排出されるダクト内に流れていくのです。
 
そして、ファンの奥にはダクトから異物が侵入しないように弁が取り付けられています。長い期間レンジフードを動かしていないと、油汚れが固まってダクトの弁などが正常に動かなくなるケースもあるでしょう。
 
取り外しができない部分の改善策は、少しずつ汚れを落としていく方法が最適です。無理に動かそうと、力を入れすぎると部品が曲がったり、欠けたりするリスクがあるため、お掃除するときには慎重にお手入れするように心がけましょう。

部屋に吸気口がない(閉じている)

レンジフードが正常に稼働するためには、部屋の中に空気の流れをつくることが必要です。部屋に吸気口がない、もしくは閉じている場合はレンジフードの汚れに関係なく吸い込み力が弱くなる傾向にあります。
 
台風の前や寒い時期など、吸気口をあえて閉じることがあるかもしれません。もし、レンジフードの吸い込みに影響が出ているのであれば、吸気口を開けることで改善する可能性があるため試してみましょう。
 
部屋に吸気口がない場合は、窓を少し開けて空気を取り込むようにすると、空気の流れがつくれます。春や秋など過ごしやすい季節は常に開けておいても良いですが、雨の季節や冷え込みの厳しい冬は、レンジフードを動かすときだけ開ける方法でも問題ありません。
 
少し不便ですが、レンジフードが正常に稼働しないと、部屋のなかの空気も悪くなってしまいます。バランスを考えながら、窓の開閉を行いましょう。

ダクトの出口部分の網目が詰まっている

吸い込んだ部屋の空気を排出するダクトの、出口部分にある網目が詰まっていると吸い込みが悪くなる場合があります。ファンの奥に異物が侵入しないような弁があるように、ダクトの出口にも鳥や虫などが入り込まないための網が設けられています。
 
風が強い場所、落ち葉が溜まりやすい立地などにある場合は、ダクトの出口部分が詰まっているかもしれません。改善策としては、網目の詰まりをチェックして、汚れを取り除く方法があります。
 
ただし個人で作業をするのは危険です。ダクトの出口部分は、高い場所や確認しづらい場所に設置されていることも多く、リスクが伴うためです。網目の詰まりを確認できても、網を取り外さないと除去できないケースもあるため、無理をせず専門業者に相談してみましょう。
 
また稀ではありますが、ダクトの出口部分に反対側から風が流れ込み、吸い込み力が弱くなることもあります。ビルとビルとの間にダクトの出口がある、ビル風が干渉してしまうなど、特殊なケースについても業者に相談してみることがおすすめです。

レンジフードの吸い込みが悪いことによる影響

レンジフードが汚れることによる悪影響は、ニオイや空気のよどみだけではありません。以下で紹介する影響に心当たりがあれば、すぐにレンジフードをお掃除するなどの対応をして、快適な環境を取り戻しましょう。

キッチンとつながっている部屋も汚れる

レンジフードの吸い込みが弱いと、調理したときのニオイがこもったり、部屋の空気の循環が悪くなります。
 
レンジフードが吸い込めなかった油はキッチンとつながっている部屋に飛散し、油やホコリで家具や衣類が汚れやすくなります。床がすぐにベタつく、洋服が傷みやすいなどの違和感があれば、レンジフードが原因かもしれません。また部屋に油のニオイが染み込んでしまうと、なかなか除去できないため、早めの対処が必要です。
 
近年では全館空調を採用している、吹き抜けがある家も増えており、こうした家ではレンジフードの吸い込みが弱くなると、すべての部屋に汚れた空気が流れやすくなってしまいます。家の間取りや設備によっては、キッチンとつながっていない部屋についても、注意が必要です。

エアコンの汚れ、ニオイの原因になる

エアコンは空気を取り込んで、内部で温度を調節してから部屋に適温の風を送り出します。レンジフードの機能が弱まることで、吸い込めなかった油や煙をエアコンが吸い込んでしまうことがあるのです。
 
汚れた空気をエアコンが吸い込むと、エアコンの内部が汚れるという問題が発生します。さらに、汚れた内部を経由することで、送風時のニオイやカビが発生する原因にもなるでしょう。
 
最終的にはエアコンからの送風により部屋全体に油が飛散するという悪循環になりかねません。こうした悪循環はエアコンだけでなく、空気の流れを利用して動くすべての電化製品に当てはまるため注意が必要です。
 
すべての家電を快適に使用するためにも、レンジフードを正常な状態で使用することが大切です。

レンジフードの吸い込みが悪くなったときの対処法

レンジフードの吸い込みが悪くなったときの対処法について詳しく解説します。基本的に、汚れてしまったレンジフードはお掃除するしかありません。レンジフードは、汚れがこびりついた状態になってしまうとお掃除が大変なため、定期的にお掃除することが重要です。

レンジフードをお掃除する


レンジフードは油汚れなどが付着しやすく、定期的にお掃除しなければすぐに汚れが溜まってしまいます。レンジフードをお掃除する頻度は、料理する頻度や家族構成などによって異なりますが、レンジフードの本体カバーは1週間に1回、フィルター・ファンなどの部品は1ヶ月に1回程度を目安にお掃除するのが理想です。
 
また、お掃除サインが表示されるレンジフードであれば、頻度の目安にしてください。
 
現在はお掃除しやすいフィルターなども登場していますが、金属製のものは目も粗く内部に油やホコリが侵入しやすい傾向にあります。フィルターの汚れ具合によって、ファンなどの内部部品のお掃除の頻度も見直してみましょう。

レンジフードのフィルターをお掃除する方法

ここではレンジフードのフィルターをお掃除するために必要なもの、お掃除の手順を紹介します。レンジフードの種類は、主にシロッコファンとプロペラファンがありますが、システムキッチンはシロッコファンを採用していることが大半です。
 
シロッコファンには、レンジフードのカバーがついているので、簡単に見分けられるでしょう。以下では、シロッコファンのお掃除について解説します。

必要なもの

レンジフードのお掃除にあたり、以下のものを準備しておきましょう。

  • 中性洗剤
  • お湯
  • 歯ブラシ
  • 新聞紙
  • ゴム手袋
  • ゴミ袋
  • キッチンペーパー
  • ラップ
  • スポンジ

レンジフードの汚れの主な成分は、油とホコリです。油汚れは「酸性」の汚れなので、セスキ炭酸ソーダや重曹などアルカリ性の洗剤を使うと、キレイになりやすくなりますが、洗剤は中性洗剤を使用してください。
 
レンジフードの汚れにアルカリ性洗剤を使用してしまうと、塗装が剥げる原因になったり、サビの原因になったりする可能性があります。
 
各メーカーではアルコールやアルカリ洗剤、化学ぞうきんの薬剤、クレンザー等の研磨剤入りの洗剤の使用はしないよう促しているケースが多く見られます。
 
キッチン全体のお掃除ではよく使われる重曹などのアルカリ性洗剤や研磨入り洗剤ですが、レンジフードへの使用には注意し、取扱説明書に従った方法でお掃除をしましょう。
 
また、頑固な油汚れには水ではなくお湯を使うと良いでしょう。フィルターやファンをお湯に浸しておくと、油が緩んで落としやすくなります。定期的にお手入れをしている場合は、表面を新聞紙でさっと拭くだけで汚れが落ちるケースもあります。

レンジフードをお掃除する手順

お掃除する前に、レンジフードの電源を必ずオフにし、できれば電源プラグも抜きましょう。お掃除中に誤って電源が入った場合に事故につながるリスクを避けるためです。
 
電源プラグが見つからない場合は、キッチンのブレーカーを落とすなど、状況に応じて安全確保を行いましょう。ブレーカーを落とす場合は、冷蔵庫など他の家電への影響を考慮して実施します。
 
レンジフードをお掃除する手順は以下の通りです。
 
1.中性洗剤をお湯に溶かす
2.レンジフード周辺を新聞紙で養生する
3.ゴミ袋をシンクにおいて、1を入れる
4.レンジフードのフィルターを取り外す
5.シロッコファンを取り外す
6.取り外した部品を3のゴミ袋のなかに浸す
7.汚れにあわせて30分~2時間つけ置きする
8.歯ブラシで汚れを落とす
9.キレイになったら洗剤を洗い流す
10.部品を取り付ける
 
お湯はすべての部品を浸せるように、たっぷり用意しましょう。お湯は熱すぎると部品を痛めたり火傷をするリスクがあるため、40〜60℃になるまで冷まします。。
 
シロッコファンを取り外す際に、小さなネジなどもあるため、紛失しないよう注意が必要です。取り外し方法が分からない場合は、取扱説明書を確認しながら作業しましょう。
 
取り外せない部品は、洗剤を染み込ませたキッチンペーパーを貼りつけて、ラップで固定してパックをすれば、汚れが浮かんできます。1時間ほど放置した後、汚れている部分を新しいキッチンペーパーで拭き取りましょう。パックしておく時間は、汚れ具合を見ながら調整してください。

お掃除してもレンジフードの吸い込みが悪いとき

レンジフードをお掃除しても吸い込みが悪い、改善されないときは別の理由が考えられます。
 
1つはレンジフードの故障、もう1つはレンジフードの耐用年数を超えていることです。本章では、お掃除をしても改善しなかった場合の対処法について紹介します。

レンジフードが故障している

お掃除しても吸い込みが改善しない場合は、レンジフードが故障している可能性があります。メーカーの保証期間内であれば連絡して、修理の依頼や今後の手順を確認しましょう。保証期間外であれば、メーカーまたは業者などに修理を依頼します。
 
故障の原因を追求しようと、むやみに部品を取り外したり、レンジフードを分解したりするのは避けましょう。少しでも故障の疑いがあれば、メーカーや専門知識を持つ業者に問い合わせることで、最適な対処法を教えてもらえます。

知っておきたいレンジフードの故障のサイン

レンジフードの故障はどのように見分ければよいのでしょうか。吸い込みが悪くなる他、異音や異臭などの現象が起こりやすくなります。具体的には、以下のような症状が出たら、レンジフードの故障のサインです。

  • レンジフードが不自然に振動する
  • レンジフードの動きが不規則になっている
  • 焦げたニオイがする
  • 「キュルキュル」といった金切り音が聞こえる
  • 「カタカタ」といった乾いた音が聞こえる

キュルキュルという金切り音は、モーターに専用のオイルを補充することで改善することもありますが、異音や異臭を感じたら、すぐに修理の依頼をした方が良いでしょう。特に焦げたニオイやカタカタという乾いた音が聞こえた場合は、部品が摩耗して破損している可能性があります。
 
レンジフードが故障しているにもかかわらず無理に使い続けると、火災などの重大な事故につながりかねないため、「お掃除しても改善しない」「レンジフードの動作がおかしい」と感じたら、故障を疑いましょう。

レンジフードの耐用年数を超えている

レンジフードの耐用年数は、一般的に10~15年(メーカーによる)と言われています。レンジフードも他の家電製品と同様に寿命があります。長年使っている場合は、レンジフードの交換も検討してみましょう。
 
10~15年に満たない場合でも、使用環境や使用頻度によってはレンジフードに大きな負荷がかかっている場合があります。10~15年はあくまでも目安で、先述したような故障のサインが見えたら、修理か交換を考えた方が良いでしょう。
 
丁寧にお手入れをしていれば、10~15年以上経過してもフィルターやファンの見た目をキレイに保てるかもしれません。しかし、自分でお掃除できない内部の汚れや経年劣化は防げないため、耐用年数を考慮しながら使用することをおすすめします。

レンジフードを長年使っている場合は交換するのも一つの手段


現在使用しているレンジフードが古い場合、思い切って交換してみるのも1つの手段です。レンジフードにはいくつかの形状・タイプがありますが、お掃除のしやすさで選ぶなら「スリムタイプ」がおすすめです。
 
また撥油塗装や油詰まりしにくいフィルターを使っている製品を選ぶことで、お掃除の手間を軽減させられます。例えば、三菱電機のレンジフードファンは清掃性を重視したモデルも扱っています。省エネ仕様で、小風量でも高い油煙捕集効率が特徴です。
 
さらにレンジフードはキッチン設備の一部となるため、取り外しや設置には専門スタッフによる作業が必要です。電子レンジや冷蔵庫のように、お店で気軽に選んで決めることが難しいため、故障してから慌てて選ぶのではなく、早めに対処できるよう前もってチェックしておくと良いでしょう。

まとめ:レンジフードは定期的なお掃除を

「料理のにおいが部屋に残る」「煙が吸い込めない」などの困りごとがあれば、レンジフードの汚れやトラブルを疑ってみましょう。
 
レンジフードを正常に動かすには、定期的なお掃除が欠かせません。レンジフードは油汚れやホコリが溜まりやすく放置しておくと落とすのに苦労することもあるでしょう。ゴシゴシと力を込めすぎると部品を傷つける可能性もあるため、汚れを落とすコツを知っておくことも大切です。
 
レンジフードをキレイにしても症状が改善しない場合は、修理や交換も検討してみましょう。最近はお掃除がしやすいモデルも登場しているので、いざというときに備えてお気に入りのレンジフードを見つけてみてはいかがでしょうか。

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