このページの本文へ

ここから本文

プロ直伝!生活のお困りごと解決

ドラム式換気扇(レンジフード)の掃除ってどうやるの? 必要な道具や手順を紹介

ドラム式換気扇(レンジフード)の掃除ってどうやるの? 必要な道具や手順を紹介
キッチン|2022.02.22

料理のニオイがこもらないように、空気を循環させる働きを持つキッチンの換気扇。毎回は難しくても、必要な頻度でキレイにして大切に使いたいものです。
 
プロペラ式換気扇ならば中の構造や汚れている部分が見えるためお掃除も簡単ですが、中が見えないドラム式換気扇(レンジフード)の場合、どうやってお掃除したら良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
 
本記事ではドラム式換気扇のお掃除について、必要な道具や手順などをご紹介します。後半ではお掃除頻度の目安についても触れているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

ドラム式換気扇(レンジフード)とは

ドラム式換気扇(レンジフード)とは、シロッコファンという特殊なファンを回転させて室内の空気を吸込み、ダクトを通じて屋外に排出する仕組みの換気扇です。シロッコファンには細長い羽板が筒状に並んでいます。
 
ダクトによって吸気と排気の場所をつなぐため、屋外の壁に隣接していない所にも換気扇を設置できるのが特長です。機密性の高い部屋にも設置でき、マンションなどによく設置されており、深型・浅型・整流板がついたスリムタイプの3つの種類があります。

プロペラ式換気扇との違い

プロペラファン
換気扇にはドラム式換気扇(レンジフード)の他、プロペラ式換気扇もあります。名前の通りプロペラ型の羽根が回転して前方の空気を後方に送る仕組みです。一般的には外壁の一部に設置され、室内の空気をプロペラによって直接外に排出します。
 
プロペラ式換気扇は換気できる空気の量が多いという特長がありますが、仕組み上設置する位置が限られる点が課題です。外につながっているので、強風などの影響を受けやすい点も考慮する必要があります。

換気扇の汚れの原因

換気扇が汚れる主な原因は、料理をした際の油と室内のホコリです。湯気と一緒に舞い上がった油が換気扇に付着し、そこへ換気扇で吸引した空気の中にあるホコリがくっつくことで、汚れがたまっていきます。

ドラム式換気扇(レンジフード)をお掃除する必要性

換気扇の汚れは長期間放置すると、雑菌が発生してニオイの元になったり、金属の腐食などで換気扇の劣化を早めてしまう原因になったりします。
 
ドラム式換気扇(レンジフード)の場合は劣化していくと空気を吸い込む力が弱まるため、空気が十分に循環しないという問題や、キッチン周辺や壁が汚れやすいという問題も発生するでしょう。金属摩擦による騒音が大きくなる可能性もあります。
 
そのためドラム式換気扇は、こまめに表面やフィルターの拭き掃除をするのはもちろん、定期的に内部のお掃除をする必要があるのです。

ドラム式換気扇(レンジフード)のお掃除に必要な道具

お掃除の際には以下のものが必要になるので事前に揃えておきましょう。

  • ゴム手袋
  • 中性洗剤
  • ぬるま湯
  • 大きめのゴミ袋またはバケツ
  • スポンジ
  • 取扱説明書
  • 新聞紙

ドラム式換気扇(レンジフード)のお掃除手順

ドラム式換気扇(レンジフード)内部のお掃除の際は、お掃除中にドラム式換気扇が回り出さないよう、最初に電源を切ってブレーカーを落としておきます。
 
また汚れがたまったドラム式換気扇の部品は滑りやすくなっているため、ゴム手袋をして落とさないよう気を付けながら作業してください。なお手袋を着けるのには、汚れや洗剤が直接手に触れてしまうのを防ぐ目的もあります。
 
その他ドラム式換気扇の油汚れが他の所に付かないよう、ガスコンロ周りや床に新聞紙を敷くなどして養生してください。
 
これらの事前準備をした上で、実際の作業に入ります。作業手順は以下の通りです。

ドラム式換気扇(レンジフード)の内部部品をとりはずす

ドラム式換気扇(レンジフード)の内部部品をとりはずす
まずはドラム式換気扇(レンジフード)の内部部品をはずしていきます。はずせる部品やそれぞれのはずし方はメーカーやドラム式換気扇の種類によって異なるため、取扱説明書などでの確認が必要です。
 
はずしてはいけない部品を無理やりはずしてしまった場合は故障や事故などの恐れがあるため、必ず確認した上で行ってください。
 
初めにドラム式換気扇を覆っている整流板をはずし、フィルターなどを取って内部のドラムが見える状態にします。その後シロッコファンなどをはずします。取りはずしの際は落下しないように片手で押さえながら、安全に注意して行ってください。
 
はずした部品は再度取り付ける際に付け忘れることがないように、新聞紙などの上に置いて管理します。どれがどこの部品か分かるようにしておき、後で組み立てる際に困らないように気を付けましょう。

洗剤を準備する

分解したドラム式換気扇(レンジフード)の部品は、中性洗剤を使って洗います。
 
大きめのゴミ袋やバケツにぬるま湯と中性洗剤を入れ、しっかりとかき混ぜて部品を浸すための希釈液を作りましょう。お湯ははずした部品を浸け置きするのに十分な量が必要です。また拭き掃除用の道具も必要なため、布に中性洗剤を浸しておきます。このときふき取り用の乾いた布を残しておくようにしてください。
 
※アルカリ性洗剤などの薬剤は、ドラム式換気扇の表面が変質したり塗装がはがれる原因になったりする可能性があります。説明書などに使用可能と明記されていない限りは使用を避けてください。

お掃除する

用意ができたら、取りはずしておいた部品を希釈液に浸けながら洗っていきます。スポンジなどを使って優しく汚れをこすり落としていきましょう。シロッコファンやフィルターは、特に傷ついたり変形したりしやすい部品です。無理な力が加わらないように気を付けてください。
 
汚れを取り除けたら、お湯ですすいで洗剤をしっかりと洗い流し、水気を拭き取ってから新聞紙などの上で十分に乾かします。
 
また本体部分の外側や整流板などは拭き掃除をします。浸け洗いした部品が乾くのを待っている間に行うのもおすすめです。中性洗剤を浸した布で汚れを拭き、洗剤が残らないよう乾いた布で拭き取ってください。

部品の組み立て

レンジフードの組み立て
それぞれの部品がしっかりと乾いたら、再び取り付けていきます。取り付けの際も部品を落とさないよう注意しながら作業しましょう。

お掃除頻度の目安

ドラム式換気扇(レンジフード)のお掃除頻度の目安は、油を使った料理をする頻度やフィルターの機能によっても変わりますが、一般的には6ヶ月に1回程度です。油を使った料理が多い場合は汚れも付きやすいため、6ヶ月よりも短い頻度でお掃除することをおすすめします。
 
またフィルターや油受などの汚れがたまりやすい部品は、全体のお掃除とは別にこまめにお掃除するようにしましょう。一般的には月に1回以上行うことを推奨しているメーカーが多いです。特に油受けは、油がこぼれる前に捨てる必要があります。
 
その他拭き掃除を行う部分については、汚れがついてから時間がたってしまう前にお掃除しておくのがおすすめです。日常的なお掃除のルーティンに組み込んでも良いかもしれません。

まとめ:ドラム式換気扇(レンジフード)のお掃除をして快適に使いましょう!

ドラム式換気扇はプロペラ式換気扇よりも複雑な構造のため、お掃除の際は手順や注意点を正しく理解しておく必要があります。
 
お掃除をする際は、今回ご紹介したお掃除方法を参考にしながら説明書などに沿って行い、部品を傷付けたりケガをしたりしないように十分に注意しながら行ってください。定期的にお掃除することで、ご自宅のドラム式換気扇の機能が落ちるのを防ぎ、キッチンを快適に保ちましょう。

三菱電機のプロによるレンジフードクリーニングがおすすめ!

  • ご自身では掃除できないレンジフード(換気扇)を分解洗浄します。
  • 頑固な油汚れをキレイに落とします。
  •   

    サービス提供エリアに限ります。サービス詳細は下記リンクをご参照ください。

くらトク編集担当

この記事を書いた人

くらトク編集担当

この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter

関連記事