洗面台の掃除方法を箇所・素材別に徹底解説
洗面台は毎日使う場所なので、日常の汚れが付きやすい傾向にあります。少し放置してしまうだけでも、水アカやピンク汚れが目立ってしまいますよね。洗面台が汚れる原因はいくつもあるので、汚れがひどくなる前に正しい方法でお掃除を行いましょう。
本記事では洗面台が汚れる主な原因や、洗面台をお掃除する前の準備、箇所別の洗面台のお掃除方法、洗面台をキレイに保つコツなどをご紹介します。ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
目次
洗面台が汚れる原因を6つ解説洗面台を掃除する前の準備【部分別】洗面台の掃除方法洗面台をキレイに保つコツ洗面台掃除の注意点を4つ紹介洗面台の掃除に関するよくある質問まとめ:小まめな清掃が大原則!放置してしまった洗面台の頑固な汚れはプロに任せよう!洗面台が汚れる原因を6つ解説
洗面台が汚れる主な原因は大きく分けて6つあります。
水アカ
1つ目の原因は水アカです。水アカとは、水道水に含まれているマグネシウムやカルシウムなどのミネラル分が固まってできた汚れのことです。水は放置していても自然に蒸発してなくなりますが、水道水に溶け込んでいたミネラル分は蒸発せずに残ります。食塩のように、溶け込んだミネラルは透明ですが、水分が蒸発して析出したミネラルは白いため、放っておくと水アカとして蓄積します。水アカはウロコ汚れとも呼ばれ、魚のウロコのように基本的に白っぽい輪状の汚れとなりますが、他の汚れが付着すると茶色っぽくなることもあります。
乾燥したミネラル分は洗面台にこびり付くため、小まめなお掃除が必要です。また水アカをキレイに落とすには、コツを押さえてお掃除する必要があります。水アカができないほどに水道水自体のミネラル分を完全に除去するのはかなり難しいので、こういった汚れを防止するには、曜日を決めるなどして定期的に洗面台をお掃除するのがよいでしょう。
皮脂や化粧品の残り
2つ目の原因が、皮脂や化粧品の残りです。皮膚の表面や洗面台で使う化粧品、整髪料などには油分が含まれています。油分を含んだ汚れは水に溶けにくく、粘性を帯びているため、これらが洗面台に付着すると頑固な汚れになりやすいです。その上、他の汚れと混ざるとさらに落としにくくなるおそれがあります。汚してしまった際には早めにお掃除しましょう。
歯磨き粉の飛び散り
3つ目の原因は、歯磨き粉の飛び散りです。洗面台で歯磨きをしていると、出した歯磨き粉をうっかり落としてしまったり、口をゆすぐ際に歯磨き粉が周辺に飛び散ったりすることがあります。歯磨き粉は水に溶けやすいので、汚れが付着した直後なら流水で簡単に流すことが可能です。
しかし、歯磨き粉は一度乾いてしまうと洗面台にこびりついてしまい、落とすのが難しくなります。乾いた歯磨き粉の上から他の汚れが付着したり、あるいは歯磨き粉汚れが堆積したりすると、水で流しただけでは落ちなくなってしまいます。そのため、歯磨き粉汚れが付いてしまった場合は、なるべくすぐにお掃除するようにしましょう。
また、歯磨き粉はボウル(洗面器)だけでなく、鏡や蛇口のハンドルなど広範囲に飛び散ることもあるため、視界に入る汚れだけでなく、洗面台とその周辺をまとめてお掃除するようにしましょう。
髪の毛
4つ目の原因は髪の毛です。洗面台は髪をとかしたり、へアセットをしたりしたときに髪の毛が落ちて、溜まりやすい場所です。また髪の毛が排水管の中に入り込むと、場合によっては管が詰まって水の流れが悪くなり、ぬめりや詰まり、悪臭などが生じる可能性もあります。排水口にヘアキャッチャーがあっても、キャッチャーの網目が粗いと髪の毛が排水管の中に入り込んでしまいかねません。髪の毛1本1本は細いですが、何本も絡まり合うと大きな塊になり、他の汚れも巻き込みやすくなります。
万が一、排水管が詰まってしまったら、素手で取り除くのは難しく、道具を使って除去する必要があります。そのため洗面台に髪の毛が落ちたら、なるべくその場で取り除いてゴミ箱に捨てるよう心掛け、ヘアキャッチャーなども小まめにお掃除しましょう。
金属石鹸カス(石鹸の残りカス)
5つ目の原因は、金属石鹸カス(石鹸の残りカス)です。水道水に含まれているミネラル分と石鹸成分が結び付いてできた石鹸カスで、洗面台で石鹸を使って手を洗った後、ボウルに残った泡をそのままにしていると、石鹸カスがこびりついて白っぽい塊状になることがあります。
石鹸の残りカスに気付いたら、なるべく早めに処理しましょう。
湿気とカビ
最後の原因が、湿気とカビです。水を使う洗面台付近は、家の中の他の場所と比べると湿気が溜まりやすい傾向にあります。湿度が高くなると雑菌が繁殖しやすくなり、洗面台やその周辺にカビが生える原因となります。
洗面台にできるカビは、大きく分けて黒カビと赤カビの2種類です。一般的な黒カビはクラドスポリウムなどの空気中に多く存在するカビ菌が繁殖したもので、カビ菌の栄養源となる皮脂などの汚れが豊富にある場所に発生しやすいです。洗面台の場合、タイルの目地やゴムのパッキンなどにできやすい傾向にあります。
赤カビは、こちらも空気中に存在するロドトルラと呼ばれる酵母菌が繁殖したもので、厳密に言うとカビではありません。水分のある場所で増殖して、ぬめりを帯びたピンク色の汚れが発生します。また、汚れを放置すると黒カビの原因になることがあります。
参考:東京都保健医療局 食品衛生の窓.「クラドスポリウム(Cladosporium)」.
洗面台を掃除する前の準備
洗面台のお掃除には、お掃除道具や洗剤などの準備が必要です。またお掃除をするための環境も整えなければならないので、必要なものを事前にチェックしておきましょう。
掃除道具の準備
まずは洗面台の汚れを落とすために使うお掃除道具を準備します。具体的には、スポンジやブラシ、小さなほうき、クリーニングクロスなどです。
スポンジは素材によって特徴が異なります。ポリウレタン製のものは吸水性がよく、ネットスポンジは付属のネットによる研磨効果も期待できるでしょう。ポリエステル製のものは、柔らかいので洗面台の素材を傷付けにくいところが特徴です。どちらかと言うと汚れを落とす力は弱めなので、頑固な汚れは他の道具と併用してお掃除する必要があります。硬いナイロンたわしと付属のスポンジも多いですが、デリケートな素材には使用できないため、傷つきやすい場所では使用を控えましょう。
メラミンスポンジは非常にきめ細かい網目状の構造をしており、水を含ませてこするだけでしつこい汚れを比較的簡単に落とせるところが特徴です。ただし、研磨効果があるため、コーティングされたボウルなどのお掃除には向きません。お掃除するものや使用するメラミンスポンジの取扱説明書に従って使用してください。基本的に用意するスポンジは、ポリウレタン製とポリエステル製どちらでもよいですが、洗面台周辺は傷つきやすい素材やコーティングされている箇所も多いので、柔らかいものを使用しましょう。加えて、メラミンスポンジをそろえるのがオススメです。
ブラシは、市販のお掃除用のものを使うのがよいですが、使い古しの歯ブラシも便利です。クリーニングクロスは吸水性が高いため、洗面台を水洗いした後の拭き取り作業に重宝します。
洗剤の準備
汚れがひどい場合や頑固な場合、水だけで落とすのは難しいので、洗剤を使ってお掃除します。洗剤には、石鹸の残りカスや水アカ落としに役立つ酸性洗剤と、漂白剤やカビ取り剤などに代表される塩素系洗剤、中性洗剤の3種類があると便利ですが、中性洗剤は幅広い素材に対応しているため、これ1つでも洗面台を丸ごとお掃除可能です。洗面台の素材を傷めないためにも、基本的には中性洗剤の使用をオススメします。
中性洗剤の補助的な使い方として、頑固な汚れ落としに有効な酸性洗剤と塩素系洗剤を準備しておくとよいでしょう。ただし、酸性洗剤や塩素系洗剤は洗面台のメーカーの取扱説明書などをよく確認し、問題のない範囲で使用してください。また、大変危険ですので、くれぐれも酸性洗剤と塩素系洗剤の同時使用は避けてください。
石鹸カスや茶色い水アカには、酸性洗剤の代わりとして、クエン酸を使うという手もあります。その他、クレンザーや重曹もこびり付いた汚れを研磨したい時には便利です。また、排水口のぬめりや悪臭などが気になるときは、パイプ洗浄剤も準備しておくと、効率的にキレイにできるでしょう。
その他の道具の準備
お掃除道具や洗剤の他には、ゴム手袋やバケツなどを準備しておきましょう。中性洗剤は手肌に優しい素材が使われていますが、スポンジを使ってごしごしこすったり、水を使っていたりすると手肌が荒れる可能性があるので、ゴム手袋をしっかり着用することをオススメします。ゴム手袋を使うときは、裾の部分を外側に少し折り返しておくと、水や洗剤が服の袖の中に入るのを防ぐことができます。
また、フローリングなど、床の素材によっては水にぬれると床を傷めてしまうこともあるので、お掃除中に床がぬれるのを防ぎたいときは、予め床にタオルや新聞紙、ビニールシートなどを敷いておくとよいでしょう。
換気
洗面台に限った話ではありませんが、お掃除をすると大気中にゴミやホコリが舞いやすくなります。汚れた空気を吸い込むと喉を痛めたり、体調を崩したりする原因になります。換気扇を回すか、窓を開けるなどして空気の循環経路を確保しておきましょう。
【部分別】洗面台の掃除方法
洗面台のお掃除の仕方は、場所によって異なります。ここでは洗面台のお掃除方法を、部分別に説明します。
ボウル
洗面台のボウルは頻繁に水を使う場所なので、汚れが付きやすい傾向にあります。小まめに清掃するのはもちろん、なるべく水気が残らない状態をキープすることが大切です。
日頃のお手入れでは、ボウル全体をポリウレタン製のスポンジかポリエステル製のスポンジを使って、やさしくこすり洗いします。洗面台のボウルは陶器やホーロー、人工大理石などさまざまな素材がありますが、中には摩擦に弱く、傷が付きやすいものもあります。お掃除で使用するスポンジはなるべく柔らかいものを選び、研磨効果のあるメラミンスポンジやナイロンたわしなどの使用は避けましょう。
軽い汚れだけなら、洗剤を使わなくても汚れを落とすことが可能です。全体をこすり洗いしたら、ボウルに水を掛けて汚れを洗い流します。流した後、ボウルをチェックし、汚れが残っていたら、もう一度スポンジでこすりましょう。汚れが目立たなくなったら、できれば上部などの普段の使用でぬれにくい場所を中心に、乾いた雑巾でボウル全体の水気を拭き取りましょう。使用中によくぬれてしまう場所は仕方がないですが、水気が残っていると、水アカが付着したり、カビが生えたりする原因となりますので、極力拭き取ることをオススメします。
水洗いだけでは落とせない汚れが付いている場合は、中性洗剤を含ませたスポンジを使ってこすり洗いします。皮脂汚れには重曹、頑固な水アカ汚れには、水アカ用の洗剤やクエン酸も有効です。石鹸カスや茶色の水アカがあるときは、クエン酸を溶かした水をスプレーしてからこすりましょう。クエン酸を使用する場合、あまり長時間放置すると化学反応によって逆に落としにくい汚れが発生する場合がありますので、お掃除後は早めに水でよく洗い流してください。クエン酸を使用後、べたつきが残るようであれば、追加で重曹などを加えてお掃除することもオススメです。
蛇口
蛇口は凹凸が多いので、歯ブラシを使ってお掃除するのがオススメです。特に、蛇口と洗面台の接地面やレバー周りなど、細かい部分は歯ブラシを使って汚れをかき出しましょう。蛇口の裏側をしっかりお掃除したいときは、やや長めのナイロンタオルなどを用意し、蛇口に引っ掛けて左右交互に引っ張るようにこすり洗いすると、汚れを効率よく落とせます。
蛇口にシャワーヘッドが付いている場合は、ヘッド部分だけでなく、ホースや収納側もお掃除します。ヘッド部分には細かな穴が開いていますが、そのままの状態ではお掃除するのが難しいので、つけ置き洗いがオススメです。ボウルにぬるま湯を張り、中性洗剤を適量溶かしたら、シャワーヘッドをつけて1~3時間ほど放置します。その後、歯ブラシやスポンジなどでこすり洗いし、全体をすすぎ洗いしてから雑巾で乾拭きしましょう。
鏡
鏡のお掃除は、ホコリや手アカを取り除くだけなら雑巾でやさしく水拭き・乾拭きするだけでOKです。水アカや時間がたった歯磨き粉などの汚れがついている場合は、水500mlに中性洗剤を2~3滴混ぜたものを雑巾に含ませ、固く絞ってから鏡をやさしく拭いていきます。中性洗剤では落とせないようなこびりついた汚れや水アカが付いている場合は、水アカ掃除用の洗剤やクエン酸を付けたスポンジでこすると、落としやすくなります。
鏡を拭くときは円を描くイメージで、あまり力を込めずにお掃除しましょう。余計な力を入れると鏡に傷がついたり、ヒビが入ったりする可能性があるので要注意です。また、曇り止めコーティングなどがされている場合には、コーティングが落ちないよう洗面台の取扱説明書なども参考にしながらやさしくお掃除しましょう。全体を拭き掃除したら、雑巾をよくすすぎ、同じ要領で水拭きします。最後に、クリーニングクロスでコの字を描くように乾拭きしたら完了です。
なお鏡の裏に収納がある場合は、収納部分のお掃除も忘れないようにしましょう。
壁
壁をお掃除するときは、まず表面に付いたホコリやゴミなどを予めほうきなどで掃っておきます。ホコリやゴミが残った状態で水拭きすると、水を含んだゴミが壁にこびりついて手間がかかるので注意しましょう。
ホコリやゴミをざっと取り除いたら、水にぬらして固く絞った雑巾に、中性洗剤を数滴垂らします。その雑巾を使って、上から下に向かって壁の拭き掃除を行います。壁の素材によっては、強くこすり洗いするとクロスが傷付いたり毛羽立ったりする原因になるので、力を入れすぎないよう注意しましょう。一度雑巾をよくすすぎ、今度は洗剤を使わず壁全体を水拭きします。最後に、乾いた雑巾を使って乾拭きすれば完了です。
頑固な汚れが付着している場合は、スプレーボトルに重曹を溶かした水を入れ、壁に直接スプレーして拭き掃除をしましょう。
キャビネット
造り付けのキャビネットは、雑巾を使った拭き掃除が基本となります。キャビネットに置いてあるものは予め他の場所にまとめておき、空の状態でお掃除を始めましょう。
キャビネットはホコリやゴミが溜まりやすい部分なので、最初に小さなほうきやブラシなどでゴミを掃っておきます。その後、水に浸して硬く絞った雑巾で、キャビネット全体を水拭きしましょう。汚れが目立つ部分は、雑巾に中性洗剤を含ませてからこすり洗いすると効率よくお掃除できます。中性洗剤を使った場合は、全体を拭き掃除した後、よくすすいで絞った雑巾で水拭きします。最後に乾いた雑巾やクリーニングクロスで乾拭きすれば完了です。
電球
洗面台に付属している照明の電球は、ホコリなどを被ると十分な明るさを確保できなくなります。照明カバーと中の電球の汚れは定期的に清掃しましょう。照明カバーは簡単に取り外せる仕組みになっていますが、脱着の方法はメーカーや製品によって異なるため、取扱説明書をよく読んで正しい方法で取り外しましょう。
照明カバーにはホコリやゴミが付着しているので、化学モップやハタキ、ハンディワイパーなどを使って汚れを取り除きます。その後、水に浸して固く絞った雑巾で水拭きし、乾拭きで仕上げます。汚れが目立つ場合は、水拭きの前に中性洗剤を含ませた雑巾でこすり洗いしましょう。なお、照明カバーはデリケートなので、ほんの少しの衝撃で変形したり、ヒビが入ったりする可能性があります。力を入れてこすると破損するおそれがあるので、なるべくやさしく拭き掃除するのがポイントです。
電球は取扱説明書のとおりに取り外してから、雑巾で水拭きし、その後乾拭きします。力を入れすぎると電球が割れるおそれがあるので、こちらも取り扱いには十分に気を付けましょう。乾拭きした後も、水気がしっかりなくなるまで自然乾燥させ、完全に乾いてから取り付けます。
排水口
排水口をお掃除するときは、排水栓と排水口を別々にお手入れします。多くの排水栓は上に持ち上げるだけで簡単に外れます。ヘアキャッチャーに溜まったゴミや髪の毛はティッシュペーパーなどで予め取り除いておきましょう。ヘアキャッチャーの部分は溝や凹凸が多いので、歯ブラシなどを使ってお掃除するとキレイにできます。水アカや黒ずみが取りにくいときは、重曹を振り掛けてからこすり洗いすると、楽に汚れを落とせます。
一方、排水口には粉末のまま重曹を振り掛け、歯ブラシを使ってこすり洗いします。奥まで届きにくい場合は、排水口専用のブラシなどを使うのがオススメです。排水口の詰まりやぬめり、悪臭が気になる場合は、パイプ洗浄剤を流し込み、しばらくしてから水で流すと簡単に清掃できます。
洗面台をキレイに保つコツ
次に、洗面台をキレイな状態のまま保つためのコツをご紹介します。
水アカの予防をする
先述のとおり水アカは、一度付着すると落とすのに時間と手間がかかります。水アカの付着をなるべく防ぐためには、洗面台に水気を残さないことが大切です。例えば洗面台を使うたびに、布巾や雑巾で蛇口周辺などの水アカが目立ちやすい箇所の水気を拭き取るようにするとよいでしょう。洗面台の近くに、お掃除用の乾いた布巾や雑巾、ペーパータオルなどを常備しておくと、水でぬれたときにさっと拭き取りやすくなります。
整理整頓を心掛ける
洗面台の汚れを小まめにお掃除するためにも、ボウル周りは整理整頓を心掛けましょう。洗面台が片付いていないと拭き取りの際に邪魔になったり、お掃除がしづらくなったりします。洗面台のカウンターやキャビネットには必要最低限のものだけを収納し、余計なものは片付けておくようにしましょう。雑貨屋さんなどで販売されている整理用のファイルボックスなどを使ってアイテムごとに小分け収納しておくと、まとめて道具を移動できるので、お掃除の際の手間が省けます。
また、整髪料の外装や石鹸などはベタベタした汚れが付着しやすい傾向にあるので、洗面台をお掃除する際に一緒にキレイにしておくとよいでしょう。
コーティング剤を使う
ホームセンターなどでは水アカを防止するコーティング剤が市販されています。コーティング剤を使用すると撥水性が高くなり、ボウル表面に付着した水滴が排水口に流れやすくなるため、水アカが付着しにくくなります。
コーティング剤の種類はさまざまです。例えば手軽に使えるスプレータイプや撥水効果が長持ちする液体タイプ、汚れを拭き取りながらコーティングできるシートタイプなどがあります。
専用のコーティング剤ならほとんどの洗面台に使用できますが、商品の中には人工大理石やホーローは使用不可としているものもあります。素材に合わないコーティング剤を使ってしまうと、期待した撥水効果が出ない上、シミなどができてしまう原因にもなります。コーティング剤を使用するときは、それぞれの特徴やメリットをよく確認した上で、自宅の洗面台の素材に適したものを選びましょう。
定期的に掃除をする
洗面台の汚れは、長く放置するほど落としにくくなります。小まめにお掃除するのは面倒に思うかもしれませんが、頑固な汚れをまとめてお掃除するのは、非常に時間と手間がかかりますし、最悪の場合、色素沈着などで落とせなくなってしまうこともあるので、できる限り頻繁にお掃除することをオススメします。
洗面台掃除の注意点を4つ紹介
続いて、洗面台のお掃除を行う際に注意したいポイントを4つご紹介します。
酸性洗剤と塩素系洗剤は一緒に使わない
1つ目のポイントは、酸性洗剤と塩素系洗剤を一緒に使わないことです。酸性洗剤と塩素系洗剤は頑固な汚れ落としに有効な洗剤です。しかし、同時に使用すると化学反応によって有毒な塩素ガスが発生し、目や鼻、喉などの粘膜に刺激や痛みが生じる場合があり、非常に危険です。そのため、酸性洗剤と塩素系洗剤は絶対に同時に使用したり、混ぜたりしないよう注意しましょう。
また、漂白剤や洗浄剤を使用する場合は、窓を開けたり換気扇を回したりするなど、必ず換気を行うように注意しましょう。換気をしていないと、万が一有害ガスが発生した場合に、室内に有害ガスが充満して大変危険です。
水道金具のケアを忘れない
2つ目は、水道金具のケアを忘れないことです。水道金具の金属部分に付着した汚れを放置しておくと、サビが浮いてくる原因となります。水道金具に水滴が付いたら、なるべくその場で乾拭きし、水分を残さないようにしましょう。
意外と忘れやすいのが、シャワーヘッド付き水栓のホース部分です。普段は収納されており目に付きにくいため、気がついたら汚れやサビが付着していたというケースもあります。ホース部分にサビが付くと摩擦でスムーズに伸縮できなくなる可能性もあるため、小まめなケアを心掛けましょう。
排水口の清掃を行う
3つ目は、排水口の清掃を忘れずに行うことです。繰り返しになりますが、髪の毛やゴミが排水管の奥の方に詰まると、洗面台側からではお手入れできず、排水管を分解してのお掃除が必要となる場合が多いです。このような状態になってからでは、家庭のお掃除だけで解決するのが難しくなります。そのため、排水口は詰まりやぬめりなどが発生しないよう、小まめなお掃除を心掛けましょう。
掃除後は洗面台を乾拭きする
4つ目が、お掃除後にできる限りぬらした箇所をを乾拭きすることです。水滴を残しておくと、水アカやカビが発生する原因となってしまいます。面倒ですが、水を使って清掃したら放置せず、乾いた雑巾や布巾などで乾拭きし、水気をしっかり拭き取りましょう。洗面台の形状にもよりますが、比較的平らな面が多い洗面台の場合には、幅が小さめの水切りワイパー(スクイジー)を1つ持っておくと、楽に水気を除去できますよ。
また、どうしても水気が取り切れない箇所もあるため、お掃除後もしばらくは換気したままにしておくと、洗面台周辺が乾燥しやすく、カビの防止にも繋がります。木製のキャビネットをお掃除したときは、乾拭きしても水分が残ることがあるため、お掃除後に半日ほど扉を開けっ放しにして、湿気をしっかりと追い出すようにしましょう。
洗面台の掃除に関するよくある質問
最後に、洗面台のお掃除についてよくある質問をご紹介します。
洗面台の茶色の汚れはどうやって落とす?
洗面台に付着する茶色の汚れの正体は、サビやファンデーションなどの化粧品、水アカなどさまざまです。通常のお掃除で落ちにくい場合は、サビや水アカの場合が多いでしょう。
茶色いサビ汚れは鉄サビによるものです。サビ汚れはやっかいですが、洗面台のサビの場合、サビた金属を放置した際に移ってしまうもらいサビのケースが多いと思います。付着してからあまり時間が経っていなければ、研磨することで落とせる場合がありますので、クレンザーや重曹、メラミンスポンジなどを使用してやさしく研磨してみましょう。
ただし、コーティングなどがされている素材の場合はお避け下さい。酸性のサビ取り用洗剤も効果的ですが、素材への影響が出やすいため、使用する場合は商品の注意事項などをよく読んでから使用するようにしましょう。
水アカは、本来白っぽいウロコ状の汚れですが、他の汚れが混ざると茶色っぽくなることもあります。茶色の水アカを落とす場合、混ざった汚れの種類によってもお掃除方法が異なりますが、まずは弱酸性の洗剤やクエン酸・酢酸などを用いるのがオススメです。弱酸性洗剤やクエン酸を溶かした水をスプレーしてから数分放置し、こすり洗いすると汚れが落ちやすくなります。弱酸性洗剤やクエン酸が手元にない場合は、酢で代用してもOKです。どの洗浄剤を使用した場合も、洗浄後、よく水で洗い流してください。
よくこすり洗いしても汚れが落ちない場合、重曹も試してみましょう。重曹を振りかけてやさしく研磨してください。複合汚れの場合には、一つの洗浄剤だけでは落ちにくい場合もありますので、パターンの異なる洗浄剤を使うことで落とせる場合があります。ただし、クエン酸や酢は酸性のため、カビ掃除などに用いる塩素系洗剤や漂白剤などとの同時使用は、有毒ガスが発生する可能性があり、大変危険ですので絶対に行わないでください。同時でなくとも、直後の使用は避け、お掃除の間はしっかりと換気するように心がけましょう。
中性洗剤はどんなものを選んだらよい?
使用する洗剤は基本的に素材への影響が少なく、幅広く使用できる中性洗剤がオススメですが、中性洗剤の中にも幅広い種類の商品があります。洗面台のさまざまな汚れは、浴室の汚れと共通点が多いため、どのような中性洗剤を使うか迷う場合は、お風呂用洗剤を使用するのがオススメです。
汚れが目立つ場合は、スプレーしてから数分放置しておくとよいです。洗剤が汚れを浮かせるため、落としやすくなります。
洗面台の掃除は毎日するべき?
使用頻度が高いご家庭では毎日お掃除することが理想ですが、なかなかお時間が作れないご家庭も少なくないと思います。ご家庭ごとにどのくらいで汚れが目立つようになるか、一度様子を見てみるのも1つの手ですが、ピンク汚れなどの繁殖スピードを考えても、できる限り週に1回以上はお掃除できるとよいでしょう。洗面台のお掃除を楽にするコツは、洗面台を使ったついでに小まめにお手入れすることです。具体的には、ボウルの周りに飛び散った水をさっと拭き取るなどして、普段から清潔な状態を保つようにします。洗面台近くにペーパータオルや布巾などを配置しておけば、ちょっとしたときにお手入れしやすいです。
日頃から簡単なお掃除ができる場合は、洗面台全体のお掃除は2週間に1回くらいのペースでもキレイな状態をキープできるでしょう。なお、排水栓のヘアキャッチャーに溜まったゴミの処理については、週に何度かチェックして小まめに除去しておくのがポイントです。先述のとおり、ゴミが溜まっているとぬめりやカビ、詰まりなどが発生し、洗面台の使用に支障を来すこともあるので注意しましょう。ゴミ出しの日にはヘアキャッチャーも要チェックです。
まとめ:小まめな清掃が大原則!放置してしまった洗面台の頑固な汚れはプロに任せよう!
洗面台は水アカや皮脂、化粧品、歯磨き粉、髪の毛や石鹸カスなど、さまざまな汚れが付きやすい場所です。基本的に汚れは長く放置するほど落ちにくくなるので、できる限り小まめにお掃除し、キレイな状態を保ちましょう。
洗面台をお掃除する際は、部位や汚れの種類に応じて道具や洗剤を使い分けるのがポイントです。予め道具を準備し、それぞれの箇所に適した方法でお掃除しましょう。
毎日が忙しく、なかなかお掃除までは手が回らないという方もいらっしゃるかもしれません。そんなときはあまり無理をせず、家事代行サービスの利用なども検討してみましょう。また、つい汚れを放置し過ぎて、洗面台に頑固な汚れが付着してしまっているという場合には、ハウスクリーニングなどのプロのお掃除サービスの利用も検討してみてください。頑固なウロコ汚れや黒カビ汚れなども、プロの技術でキレイにしてくれるでしょう。
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この記事を書いた人
くらトク編集担当