このページの本文へ

ここから本文

プロ直伝!生活のお困りごと解決

トイレ便器の黒ずみ!その原因やお掃除方法から予防法まで紹介

トイレ便器の黒ずみ!その原因やお掃除方法から予防法まで紹介
トイレ|2022.12.19

便器の黒ずみはカビや尿石、水アカなどが原因で発生します。
 
これらの汚れはアルカリ性と酸性に分かれるため、反対の性質の洗剤を使い中和させることでキレイにお掃除できます。なお、黒ずみ予防には毎日のお掃除が効果的です。
 
本記事では、便器に黒ずみができる原因とお掃除方法、予防法をご紹介します。

トイレの便器に黒ずみができる3つの原因

便器の黒ずみができる原因は大別すると3つに分けられます。
原因を理解すれば、より簡単にお掃除できるようになるでしょう。

1. カビ

1つ目の原因はカビに由来するものです。
 
トイレは密閉された空間のため換気をしていても湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい条件が整っています。
 
特に黒カビは湿度70%以上、室温20〜40℃、汚れが蓄積していると急速に増殖します。
 
カビが原因の黒ずみは便器のふち裏だけでなく、壁や床、タンク内にも発生します。

2. 尿石

2つ目の原因は尿石です。尿石とは、尿中に含まれる成分が細菌の働きにより変質したもので、物質的には難溶性カルシウムの化合物です。
 
時間がたった尿石は石のように固くなり、なかなか落とせません。
一度付着するとその上に新たな尿石が積み重なるため、どんどんお掃除が難しくなってしまいます。
 
黄ばみや茶色の汚れで定着し、トイレのニオイの原因にもなるため早めに対処しましょう。

3. 水アカ

3つ目の原因の水アカは、水道水に含まれるケイ酸塩が固まってできます。
 
なお、トイレの水アカは手洗い器に付着することが多く、便器の中にできるのは稀です。
 
ただし、水道水の成分に鉄分などが含まれていると、その成分が原因で便器内が黒ずむことがあります。

原因別に適したお掃除方法を選ぶことが大切

便器の黒ずみは発生原因が異なるため、それぞれの汚れに適した洗剤を使うと効果的にお掃除できます。汚れの性質と適した洗剤は以下のとおりです。
 
【カビ】
性質:酸性
洗剤:アルカリ性(塩素系漂白剤、重曹、セスキソーダなど。)
 
【尿石】
性質:アルカリ性
洗剤:酸性(酸性洗剤、クエン酸など。石化したときはクレンザーを使う。)
 
【水アカ】
性質:アルカリ性
洗剤:酸性(酸性洗剤、クエン酸など。)
 
複数の汚れが蓄積しているときは、一度お掃除した後、時間をおいてから別のお掃除方法を試してみましょう。
 

トイレの便器の黒ずみの効果的な落とし方

便器の黒ずみの原因別にお掃除方法を解説します。
なお、お掃除を始める前に以下のものを揃えておくとよいでしょう。

  • ゴム手袋
  • マスク
  • ゴーグル
  • ゴミ袋
  • 歯ブラシ

便器の黒ずみをお掃除する際は強い成分の洗剤も使うため、ゴム手袋をして肌が荒れないようにします。
 
また、洗剤が目に入ると大変危険なため、ゴーグルなどで保護しましょう。
歯ブラシがあると、便器用ブラシよりも細やかにお掃除ができます。

カビ由来の黒ずみは塩素系漂白剤で除去する

カビの黒ずみは酸性汚れのため、アルカリ性の塩素系漂白剤を使って取り除きます。
 
1.黒ずみが気になる部分に使用する
 
2.2~3分程度放置する
 
3.便器用ブラシで擦って洗い流す
 
基本のお掃除は以上で完了です。なお、放置するときは換気扇を回しましょう。
 
便器のふち裏のカビが気になるのであれば、塩素系漂白剤を染み込ませたトイレットペーパーを貼り付けましょう。
 
また、黒ずみがひどいときは複数回に分けてお掃除すると汚れが剝がれやすくなります。
可能であれば洗剤を塗布した後、一晩放置してから洗い流すとより効果的です。
 
ただし、放置できる時間は製品により異なるため、事前に確認しましょう。

尿石は酸性洗剤で溶かしてから洗い流す

アルカリ性の尿石は酸性洗剤で溶かしてからお掃除します。
軽い尿石であれば、洗剤のみで十分キレイになるでしょう。
 
1.尿石の上にトイレットペーパーを敷く
 
2.その上から酸性洗剤をかけてパックする
 
3.2~3分程度時間をおきトイレットペーパーを流す
 
4.便器用ブラシで擦り洗いし流す
 
汚れ落ちが悪いときは、何度か上記の手順を繰り返します。
酸性洗剤は便器を傷める可能性があるため、使うときは長時間放置せず何回かに分けてお掃除する方が安全です。
 
なお、タイルや大理石などの素材に使うと傷める可能性があります。
注意点として酸性洗剤は塩素系漂白剤と混ざると有毒ガスが発生し危険ですので、絶対に混ぜないようにしましょう。
 
どちらか一方でお掃除した場合、時間を置いてから別の洗剤を使ってお掃除しましょう。

頑固な黒ずみはクレンザーで擦りとる

洗剤を使ってもなかなか落ちない頑固な黒ずみは、トイレ用クレンザーで擦って落としましょう。
 
便器用ブラシではなく、歯ブラシなどを使って洗うとより効果的です。
 
1.トイレ用クレンザーを黒ずみにかける
 
2.歯ブラシなどで汚れ部分をやさしく擦り洗いする
 
なお、クレンザーは便器を傷める恐れもあるため汚れがひどいときのみ使います。
ゴシゴシと擦るのはなく、表面の汚れを落とすように優しく洗いましょう。

最終手段のサンドペーパーは注意点をよく理解してから使う

時間がたった尿石など、どうしても落ちない汚れには最後の手段として耐水性のあるサンドペーパーを使い物理的に擦りとる方法もあります。
 
お掃除のときは1500番など目の細かいサンドペーパーを使用し、便器を擦らず汚れ部分のみ擦るように洗うのがポイントです。
 
割りばしにサンドペーパーを巻き付けて使うと、便器に直接触れることなくお掃除できます。
 
ただし、他の方法と比べ便器を傷つける可能性が非常に高い点に注意しましょう。
もし、どうしても自力では落とせない便器の黒ずみが気になるなら、プロにクリーニングを依頼した方が安全です。

手洗い器の黒ずみはクエン酸パックで落とす

トイレの手洗い器が水アカやホコリで黒ずんでいるときは、クエン酸パックがオススメです。
 
先に、水100mlに対しクエン酸小さじ1/2を溶かしたものをスプレー容器に詰め、クエン酸スプレーを準備しましょう。
 

1.手洗い器のホコリや汚れを拭き取る
 
2.キッチンペーパーを敷く
 
3.ひたひたになる程度クエン酸水をかけて30分~1時間程度パックする
 
4.キッチンペーパーを取り外してスポンジなどで擦り洗いする
 
5.しっかりと水気を拭き取る
 
キッチンペーパーが乾燥しないようにラップで蓋をすると更に効果的です。

トイレの便器の黒ずみを予防する方法

便器の黒ずみは汚れの蓄積により発生します。

そのため、黒ずみができた後に落とすのには多くの労力がかかります。
毎日こまめにお掃除して、黒ずみを作らないようにするのが効果的な予防策です。

1日1回はトイレ全体のお掃除をする

トイレは毎日使う場所だけあって、便器内だけでなく、壁や床もホコリや尿はねで汚れています。
 
そのため週に1度トイレ全体をお掃除するよりも、1日1回、短時間でもお掃除を続けた方が黒ずみなどの汚れを予防できます。
 
壁や床、手洗い器、便器の蓋、便座の裏側はトイレ専用のお掃除シートを使ってサッと拭き取る。便器はブラシで軽く洗い流す。
 
これだけでも黒ずみ予防に効果的です。

タンクに重曹を入れる

便器のタンクの中にカビが生えていると、せっかく便器をお掃除してもカビをまき散らすことになってしまいます。
タンクは月に1度、重曹を使って簡単にお掃除しましょう。
 
1.大さじ1杯程度の重曹を粉のままタンクに入れる
 
2.半日放置した後、水を流す
 
重曹を入れるときは手洗い器を外さず、上部から粉のまま入れて問題ありません。

トイレを使った後はアルコール水をスプレーする

トイレの使用後に除菌効果のあるアルコール水をスプレーボトルで吹きかけるだけでも、便器のカビを抑える効果があります。
 
家族全員が簡単に実践できる方法なので、予防法としてもうってつけです。
また、アルコールは揮発性があるため、二度拭きが不要な点もメリットです。
 
なお、アルコール水は以下の要領で手作りできます。
 
【材料】
水110ml、消毒用エタノール90ml、スプレーボトル
 
【作り方】
先にスプレーボトルに水を入れ、そこに消毒用エタノールを加えて45%に薄まるようにする。
消毒用エタノールを先に入れるとボトルが傷むことがあるので水を先に入れましょう。

クエン酸スプレーで尿石やニオイを防止する

尿石やアンモニア臭の防止には、クエン酸スプレーが効果的です。
 
ニオイが気になるときは便器の中やふち裏にスプレーしましょう。
雑巾にスプレーすれば、壁や床のお掃除にも使えます。
 
クエン酸水はトイレのニオイを防止するだけでなく、以下のようにアロマオイルで香りをプラスすることも可能です。
 
【材料】
クエン酸水:180ml
無水エタノール:20ml
お好みの精油:10~20滴
スプレーボトル
 
【作り方】
1.スプレーボトルにエタノールと好みの精油を入れ、よく混ぜ合わせる
 
2.1にクエン酸水を入れ、さらによく混ぜ合わせる
 
ミントやラベンダー、ティーツリーなどの精油は香りがよいだけでなく、殺菌効果も期待できます。

お掃除する時間がないときは置き型タイプの洗浄剤を活用する

家事や仕事が忙しく、毎日トイレを掃除するのが難しいときは、置き型タイプの洗浄剤を活用してみましょう。
 
手洗い器に設置するとトイレを使うたび、洗浄液が便器内をコーティングして汚れが付着するのを防いでくれます。
スタンプタイプのクリーナーは便器内に洗浄液が行き渡り、黒ずみを予防してくれます。
 
日頃は便利な製品の力を借りて、週に1度、念入りにお掃除してキレイな状態をキープしましょう。

まとめ:便器の黒ずみは毎日のお掃除で予防しよう!

便器の黒ずみは、カビ・尿石・水アカが原因でできるため、それぞれの汚れに適した洗剤を使うとキレイにお掃除できます。
 
とはいえ、できてしまった黒ずみは落とすのにある程度時間がかかります。
そのため、毎日数分だけでもお掃除し、汚れを予防するのがオススメです。
 
時間が取れない場合は置き型タイプの洗浄剤やスタンプタイプのクリーナーを活用するなどして、いつでもトイレを清潔に保ちましょう。

三菱電機のプロによるトイレクリーニングがおすすめ!

  • ニオイの原因となる汚れや、手の届きにくい部分の汚れをすみずみまでキレイにします。
  • お掃除のプロがトイレの頑固な汚れを徹底洗浄します。
  •   

    サービス提供エリアに限ります。サービス詳細は下記リンクをご参照ください。

くらトク編集担当

この記事を書いた人

くらトク編集担当

この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter

関連記事