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レンジフードの油汚れを掃除する理由とつけおきが効果的な理由

レンジフードの油汚れを掃除する理由とつけおきが効果的な理由
キッチン|2022.04.15

レンジフードから異音がしたり、換気扇の吸いが悪くなったと感じたりしたことはありませんか。このような場合、レンジフードが油やホコリで汚れている可能性があります。こするだけでは落としにくいレンジフードの頑固な油汚れにはつけおき洗いが効果的です。
 
本記事では、レンジフードをつけおき洗いする方法についてご紹介します。レンジフードの油汚れが気になる方はぜひ参考にしてください。

レンジフードの油汚れを放置してはいけない理由

理由
レンジフードの油汚れを放置していると、さまざまなトラブルが起こり得ます。具体的には以下のような問題があります。

  • カビの発生
  • 悪臭
  • 電気代がかかる
  • 故障
  • 火災の発生

放置された油汚れはカビにとっては格好の餌となり、気づかないうちに繁殖してしまうのです。そのカビが調理している鍋やフライパンの中に落ちてしまうと食中毒の原因となる可能性もあります。
 
また、レンジフードに油汚れがたまると内部のファンに負担がかかり、換気能力が低下します。換気能力は落ちれば落ちるほど排気が追いつかず、油汚れを吸いきれなくなるという悪循環に陥ってしまうのです。やがて悪臭も強くなり、次第に耐えられなくなることでしょう。
 
こうした問題をカバーするために、レンジフードがファンを余計に回そうとするため、電気代が余計にかかる可能性があります。つまり、油汚れが蓄積すればするほど電気代が上がることも考えられます。
 
ファンを回しすぎることにより、電気代の問題のみにとどまらず、レンジフードが故障してしまう場合もあるのです。
 
また、油汚れがひどくなり過ぎると、汚れの水分や塩分が塗装面を腐らせる原因となります。さらには汚れにガスコンロの火が引火してしまい、火災が発生する懸念もあります。

レンジフードをつけおきするポイント

ポイント
レンジフードの汚れは、頑固で落ちにくい油汚れが主です。特に、レンジフード内部に取りつけられている筒状の羽根であるシロッコファンに付着する汚れが目立ちます。
 
そのため、拭き掃除を行う前にシロッコファンをつけおきしておくと効果的です。まずはレンジフードをつけおきするためのポイントについて、温度と時間の観点から解説します。

高い温度につける

油は高い温度になると溶ける性質があります。シロッコファンにこびりついてしまった油汚れでも、40〜60℃のお湯につけることで次第に溶け始め、ラクに落とせるようになります。ただし、やけどや塗装落ちを防ぐため、40℃を超える熱湯の使用は避けましょう。
 
反対に、気温が低いところに油汚れを放置するとガチガチに固まるため除去しにくくなります。気温が下がる冬場はお湯を使うように心掛けましょう。
 
常日頃からこまめにお手入れを行い、汚れがほとんど残っていない状態を保つことが理想ですが、レンジフードのお掃除を忘れがちな家庭は多いです。
 
長時間汚れを放置してしまった場合、少しこすったくらいではなかなか取れません。このような場合は、お湯につけおきして、ある程度汚れが浮いてくるのを待ち、しばらく時間が経ってから残りの細かい汚れを拭き落とすのがおすすめです。

つけおき時間を長くする

お湯を使ってつけおきを行う場合、なるべく長い時間を確保することが重要です。軽い汚れであればすぐに落ちていきますが、普段から定期的にお掃除をしていないために残り続けたしつこい汚れは簡単に落ちません。
 
つけおき時間の目安は、付着して間もない軽い汚れであれば5〜10分程度、長期間放置されてこびりついた汚れの場合は1〜2時間ほどのつけおき時間が必要です。ひどい汚れはつけおき時間を長くすると、油汚れの大部分が浮遊してくるためお掃除がラクになります。

レンジフードのつけおきの準備と手順

レンジフードのつけおきに必要な道具や、手順について6つの段階に分けて解説します。レンジフードを清潔に保つために確認していきましょう。

1.必要な道具を用意する

まずはレンジフードのつけおきに必要な道具を用意します。洗剤をお湯に溶かしてつけおきしますが、洗剤は中性洗剤を使用するようにしましょう。
 
油汚れを落とす効果としては、重曹やオキシクリーン(※)のようなアルカリ性洗剤が高いとされていますが、塗装が剥がれたりサビの原因になるため、メーカーの取扱説明書等ではアルカリ性洗剤の使用は奨励されていないことがほとんどです。

オキシクリーンは米国、チャーチ&ドワイト社の登録商標です。

 
また、つけおきした後、細かい汚れを取る際に必要になるスポンジや雑巾、ゴム手袋も用意します。
 
シロッコファンは大きな部品であるため、基本的にはシンクの中で行いますが、シンクでも収まり切らない場合には、ゴミ袋や段ボールを用意し、その中で洗うのもおすすめです。

2.換気扇(シロッコファン)を分解する

必要な道具が用意できたら、いよいよシロッコファンを分解します。レンジフードの換気扇はシロッコファンなので、ここではその分解方法について解説します。
 
シロッコファンは、レンジフードの奥側に取りつけられている筒状の羽根です。以下の手順で外すことができます。
 
1.レンジフードの電源を切る
2.レンジフードの底に整流板がついている場合は外す
3.フィルターを取り外す
4.リング状の部品を回して外す
5.ファンを押さえながら、中央部に取りつけられているネジを回して外す
6.ファンを外す
 
お掃除が終わったら、外した部品を正しく取りつけることが大切です。 取りつける際に分からなくならないように、部品は外した順番に並べておきましょう。

3.つけおきする

シロッコファンやフィルターを外し終わったらつけおきします。付着した頑固な油汚れを取り除くには、つけおきするのが効果的です。

4.細かい汚れを取り除く

つけおきが終わったら細かい汚れを取り除きます。つけおきの間にしつこい汚れの多くが浮かび上がり、かろうじて残った汚れもつけおき前より取りやすくなっています。
 
ブラシやスポンジでこすれば、大抵の汚れは除去できます。特に細かい汚れについては、割り箸や歯ブラシを使って落とすのが効果的です。
 
汚れの除去が終わったら、洗剤の成分が残らないよう部品をしっかり水洗いします。洗剤が残ってしまうと塗装がはがれる原因になるためです。最後まで入念に行いましょう。

5.乾かす

洗剤を洗い流した後は、部品をしっかり乾燥させることが重要です。水滴が残ったまま部品を取りつけてしまうと、内部でカビが発生することがあります。キレイにお掃除をしたものの、前よりも衛生状態が悪くなっては意味がありません。
 
部品を乾燥させるために、タオルを使って水分を拭き取ります。しかしそれだけでは不十分なため、新聞紙の上に部品を置いてしばらくそのままにしておき、内部までしっかりと乾かしましょう。

6.取り外せない部分の汚れはパック洗いする

レンジフードの本体など、取り外して丸洗いできない部分の汚れは洗剤とキッチンペーパーを使用してパック洗いすると効果的です。
 
まず、キッチンペーパーに洗剤をつけ、汚れている部分にキッチンペーパーを貼りつけます。うまく貼りつけられない場合は、上からラップで密着させる形で覆うといいでしょう。
 
貼りつけた後は5分ほど放置するだけで、汚れの大部分がキッチンペーパーに吸収されます。汚れを吸収したキッチンペーパーを外し、雑巾で水拭きしましょう。塗装がはがれることのないよう、パックをした後は洗剤をしっかり落とすことが重要です。
 
レンジフードのお掃除を効率的に行うためには、パック洗いは取り外した部品のつけおき洗いをしている最中にすることをおすすめします。余裕があればコンロ周りのお掃除も済ませておきましょう。

レンジフードの油汚れを防ぐ方法

レンジフードがキレイになったら、今度は汚れをできるだけ防ぐことが大切です。ここでは、レンジフードの汚れの防止方法を3つに分けて解説します。

コーティング剤で保護しておく

市販のコーティング剤を塗ることも、レンジフードの汚れ防止になります。スプレー式の商品の場合、レンジフードから15~20cm程度離れたところからコーティング剤を吹きつけるだけで、油汚れからレンジフードを保護することが可能です。
 
またガラス被膜タイプの場合、お掃除した後の換気扇に塗ってあげることで、油汚れが格段に付着しにくくなります。
 
スプレー式のコーティング剤は、キッチンの壁やガスコンロのお掃除でも活用できます。ただし、燃えやすいため火気に注意して使用してください。
 
ガラス被膜タイプのコーティング剤は油や熱に強く、長時間はがれず効果が長持ちします。また、シンクやトイレのお掃除にも活用できるため便利です。

定期的にお掃除する

レンジフードの汚れはため込む前に、1カ月に一度以上定期的にお掃除をすることが大切です。
 
油汚れは放置すればするほど固まってしまい、より落としにくくなります。長期間放置すると、最終的には自力では取れないほどの汚れとなり、レンジフード本体の買い替えを考えなければならないことになりかねません。
 
定期的なお掃除に加えて、レンジフードを使用したあとは軽くお掃除するようにしましょう。レンジフードについた油汚れを雑巾などで軽く拭き取っておけば、その後のお手入れがよりラクになります。

時間がない時や頑固な汚れはプロにお任せする方法も

レンジフードのつけおき洗いが忙しくてできない、つけおき洗いをしても汚れがなかなか落ちないなどといった場合は、お掃除のプロに依頼するのもおすすめです。
 
お掃除のプロに依頼すると、業者専門の道具や洗剤などを用いてしっかりと汚れを除去できます。自力で落とせない頑固な汚れはもちろん、お掃除に時間や手間をかけたくないという場合もプロのクリーニングが便利です。
 
レンジフードのクリーニングを依頼した際の費用相場は業者によって異なるため、実際に依頼する場合は事前に業者に連絡して見積もりを依頼しましょう。

つけおきができるおすすめのレンジフード

レンジフードの頑固な汚れが落ちずに困っている方や、購入後10年以上が経過しているなど、寿命や故障で買い替えを検討している方におすすめの、つけおき掃除ができるレンジフードを紹介します。

【整流板がついたスリムタイプ】フィルターの取り外しも簡単

三菱電機のV-754FRをはじめとする整流板がついたスリムタイプのレンジフードファンは、一体成形で継ぎ目がなく、直線的なデザインに仕上がっています。
 
一部の機種に限定されますがIHクッキングヒーターとの無線連動が可能です。IHヒーターのON・OFFに合わせて稼働するため、効率良く換気ができるのです。
 
また誘引流(周囲の空気を引き込むことで作られる気流)をしっかり補集するため、「油煙ナビ」と呼ばれる独自の方式が採用されています。調理中のニオイや水蒸気を逃さないのが強みです。IHクッキングヒーターを利用する場合上昇気流が弱くなりがちですが、それでも確実に排気します。
 
さらには24時間換気機能を搭載し、キッチンにこもったニオイや湿気を定期的に排出してくれます。また、騒音が少ない設計になっており、レンジフード使用中の音が静かという点もメリットです。

【深型】内部の羽根を簡単に外せる

深型のレンジフードは、もともと油が付着しにくい形状をしています。また油汚れが落ちやすいクロスキャッチフィルターを採用しており、撥油性があるため表面の油汚れを拭き取りやすくなっています。
 
フィルター部分についても撥油塗装が採用されており、全体的にお手入れが簡単となるように設計されているレンジフードです。
 
三菱電機のV-604KD7をはじめとする24時間換気機能付き標準タイプの製品は、キッチンにこもったニオイや湿気を定期的に排出してくれます。

【浅型】手間なく部品を取り外せる

浅型のレンジフードは、深型と同様に油が付着しにくい形状で、クロスキャッチフィルターや撥油塗装が採用されています。このためお手入れが簡単です。内部に取りつけられた羽根も手間なく外せるため、つけおき洗いをする時の苦労も少ないでしょう。
 
三菱電機のV-316KY6をはじめとする標準タイプは、フィルターまわりも撥油塗装となっており、油汚れが拭き取りやすいです。また部品が外しやすいタイプなので、フィルターやシロッコファンなどのつけおき洗いも簡単にできます。

まとめ:レンジフードの頑固な油汚れには、つけおき洗いが効果的

レンジフードの頑固な油汚れには、つけおき洗いが効果的です。しかし、どうしても落ちない汚れがある時や年末の大掃除、来客があるときなど、できるだけキレイに汚れを落としたい場合に、自分でお掃除を行うには時間や手間がかかりすぎるケースもあります。
 
そんな時には思い切ってハウスクリーニングを依頼することもおすすめです。ハウスクリーニングも上手に活用しながら、大切なレンジフードをできるだけ長く使い続けましょう。

三菱電機のプロによるレンジフードクリーニングがおすすめ!

  • ご自身では掃除できないレンジフード(換気扇)を分解洗浄します。
  • 頑固な油汚れをキレイに落とします。
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くらトク編集担当

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