レンジフードのニオイの原因や対処法は?定期的な掃除が大切!
毎日の調理や換気で頻繫に使うレンジフードは、お掃除しないでいると嫌なニオイが発生します。汚れやすいレンジフードは、汚れが溜まる前に定期的にお掃除するのがおすすめです。
とはいえ、レンジフードのお掃除方法がわからない、手間がかかり面倒、という方も多いのではないでしょうか。
ニオイの原因ごとの除き方を知ったうえで、効果的に定期的にお掃除して気持ちよくレンジフードを使えるように、本記事では、レンジフードのニオイの原因と対処法を詳しくご紹介します。
目次
レンジフードのニオイの原因は?レンジフードは定期的なお掃除が必要レンジフードのニオイが気になるときの対処法レンジフードのニオイを予防する方法は?レンジフードをお掃除してもニオイが取れないときは?レンジフードをお掃除する方法まとめ:レンジフードを定期的にお掃除しニオイを予防しましょうレンジフードのニオイの原因は?
レンジフード周辺でニオイが気になる場合には、原因として2つのケースが考えられます。レンジフードを回しているときにニオイが気になるケースと、レンジフードを回していないときにニオイが気になるケースです。それぞれの原因は異なるので、ニオイへの対処法も違う点に注意しましょう。
レンジフードを回しているときのニオイは、室内に原因があると考えられます。例えば、排水口やタバコ、カビなどのニオイがレンジフードを回すことで部屋を循環してしまう場合です。
また、レンジフードを回していないときにニオイがするケースでは、レンジフードそのものが汚れている可能性があります。この場合は、レンジフードをお掃除して汚れを取るとニオイがしなくなるでしょう。
レンジフードを回しているときにニオイが気になる場合
レンジフードを回しているときにニオイが気になる場合は、室内にニオイの発生源があり部屋を循環している可能性があります。ニオイの原因として考えられるのは、主に排水口や水回りのカビ・汚れ、タバコのニオイなどさまざまです。そのため、それぞれの汚れの種類に応じたお掃除をして効果的に汚れを取る必要があります。
室内に漂うニオイの原因で多いのが、排水口やシンクなど水回りの汚れです。レンジフードに近い場所でもあるため、レンジフードを回すとニオイを吸い上げて循環させてしまいます。たとえ定期的にお掃除していても、普段お掃除できない排水口の奥の汚れからニオイがしている可能性もあるため、注意が必要です。
シンク周辺のカビを放置しているときも、レンジフードを回すことでカビ臭が室内に漂うことになるでしょう。シンクの汚れは見えやすいので、簡単な拭き掃除を毎日の習慣にすることをおすすめします。
また、レンジフードの近くでタバコを吸う人が家族にいる場合には、タバコのヤニが蓄積してレンジフードにニオイが染み付いてしまっていることもあります。この場合は、レンジフードを回すたびにタバコ臭が室内に放出されることがニオイの原因です。タバコを吸う方は、レンジフードの下ではなく庭などの戸外での喫煙を心がけましょう。
レンジフードを回していないときにニオイが気になる場合
レンジフードを回していないときにニオイが気になる場合は、レンジフード自体が汚れている可能性が高いと考えられます。ファンが回っているときにはレンジフードのニオイ自体も排出されるので、近くにいてもあまり気になりません。しかし、レンジフードが止まっている場合は、レンジフードに付いた油汚れのニオイが室内に漂ってしまいます。
レンジフードは毎日回すことが多いため、油煙や室内のホコリなどが短期間で付着します。軽い汚れのうちに取ってしまえば問題ありませんが、汚れは意外に早く蓄積していくため、定期的な点検が必要です。
レンジフードの汚れを長期間放置していると、簡単には落ちなくなり悪臭の原因にもつながります。適切な対処法を知り、分解掃除をして軽い汚れのうちに除去するのがニオイ対策のポイントです。
また、レンジフードのフィルターにも調理時の油汚れが付きやすく、油には室内のホコリなどもしだいに溜まっていきベタついた汚れになります。フィルター掃除をしないでいると、フィルターが目詰まりを起こして肝心の換気機能が低下する可能性も。換気の効率が悪くならないように分解して部品ごとにキレイにしておくことが大切です。
レンジフードは定期的なお掃除が必要
レンジフードには、調理のときに付着する油汚れなどがレンジフードを回すたびに溜まっていきます。知らないうちに付く汚れは、定期的にチェックして軽い汚れのうちにお掃除する方が簡単に除去できます。レンジフードカバーは週に1回程度、フィルターやファンなどの部品は1カ月に1回程度を目安にお掃除しましょう。
汚れのなかでも、特に油煙や油汚れは固まってしまうと取るのが大変です。頑固な汚れになると、落とすために大幅な時間や労力が必要となるでしょう。また、油汚れが溜まると下に落ちてくる可能性もあるため危険です。
お掃除の時期を決めておくなど、汚れが軽いうちに落とすことをおすすめします。レンジフードに汚れが溜まりやすい理由を知ったうえで定期的にお掃除しましょう。
レンジフードに汚れが溜まりやすい理由
レンジフードに油汚れが溜まりやすいのは、ファンが回ると部屋の空気が集められてレンジフードの内部を通過するためです。油を使う料理の油煙やタバコのヤニだけでなく、室内のホコリなども集まることで、レンジフードには毎日少しずつ汚れが溜まっていきます。
レンジフードに付く汚れは油とホコリが中心で、調理をするときに発生した油を含む蒸気はレンジフードの中を通過します。熱い蒸気は時間が経つと冷たくなり油の成分に戻るため、ベタつく部分にホコリが付着し、落ちにくい頑固な汚れになる仕組みです。
レンジフードをお掃除しないとフィルターが目詰まりを起こすため、スムーズな吸気ができません。そのままお掃除せずに放っておくと、油を含んだ空気がキッチンに残りニオイの原因にもなります。
また、フィルターが詰まったまま無理にファンを回すと故障の原因となる可能性もあるでしょう。油汚れが溜まりやすいレンジフードは、ニオイ以外にもリスクがあるので、定期的にチェックして汚れが軽いうちにお掃除することが大切です。
ここからは、レンジフードや水回り、コンロ周辺のお掃除方法についてご紹介します。
レンジフードのニオイが気になるときの対処法
レンジフードのニオイが気になったときの対処法としては、レンジフード自体をキレイにお掃除するのがおすすめです。レンジフードはファンやフィルターなども分解してから、それぞれを中性洗剤で汚れを落とします。
レンジフードをお掃除してもニオイがある場合は、レンジフード周辺の水回りやコンロをお掃除するのがニオイ対策として効果的です。レンジフードの近くにある水回りやコンロの汚れも、ニオイの原因になりやすいため、汚れの原因を理解し、適した方法で除去しましょう。
レンジフードのお掃除
レンジフードの汚れやニオイをキレイに取るには、フィルターやファン、レンジフード本体などを分解してお掃除します。レンジフードの外側とフィルターのお掃除のほか、汚れが溜まりやすい内側のファンもお掃除しましょう。
レンジフードの汚れの主成分となる油は、酸性の性質を持ちます。そのため、汚れを中和できるアルカリ性の洗剤の他、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダなどが汚れ落としに効果的ですが、お掃除をする際は中性洗剤を使うようにしましょう。
アルカリ性の洗剤を使用してしまうと、塗装が剥げる原因になったり、サビの原因になったりする可能性があるため、各メーカーではアルコールやアルカリ洗剤、化学ぞうきんの薬剤、クレンザー等の研磨剤入りの洗剤の使用はしないよう促しているケースが多く見られます。
レンジフードへの使用には注意し、取扱説明書に従った方法でお掃除をしましょう。
レンジフードのお掃除方法についてはこちら
レンジフード周辺の水回りをお掃除する
レンジフードを回すとニオイがする場合は、レンジフードの付近の汚れをチェックしましょう。レンジフード近くの水回り、例えばキッチンや洗面台、洗濯機、お風呂などの排水口をお掃除するのがおすすめです。排水口などの水回りの汚れは普段手が届かないため、ニオイが発生しやすい場所でもあります。
排水口専用の洗剤、または重曹やクエン酸を使って排水口の汚れを取っておくと、ニオイが気にならなくなるでしょう。目に見えるところだけキレイにするのではなく、水回りは排水口も定期的にお掃除するのがポイントです。
排水口の中にある排水トラップは、下水からのニオイが室内に入るのを防止する役目があります。排水トラップ自体も汚れやすいので、定期的にお掃除しておきましょう。
コンロをお掃除する
レンジフードの近くにあるコンロも長期間掃除しないと、調理時に付く油汚れのニオイが気になるようになります。油が酸化するとイヤなニオイを発するようになるため、コンロも定期的なお掃除が必要です。コンロもレンジフードの汚れと同様に中性洗剤で汚れを落としましょう。
コンロの油汚れは、放置するとこびりついてしまいます。油汚れを溜めていると固まってしまい落とすのが大変になるため、こまめにお掃除するのがポイントです。
レンジフードのニオイを予防する方法は?
レンジフードのニオイは、定期的なお掃除や日頃の拭き掃除をすれば予防できます。
また「消臭機能のあるレンジフードクリーナー」でお掃除すれば、ニオイ対策にもなるのでおすすめです。
消臭機能のあるレンジフードクリーナー
レンジフード用洗浄クリーナーには、汚れを落とすだけではなく消臭効果が得られる商品も販売されています。柑橘系のさわやかな香りやハーブ系などさまざまな種類の香りがあるので、好みのものを選ぶことも可能です。レンジフード用洗浄クリーナーは手軽に使えるスプレー式が多く、お掃除してキレイになるうえに嫌なニオイも残らないので活用することをおすすめします。
フードレンジの汚れを放置するとカビが繁殖することもあるので、クリーナーを使って定期的にお掃除することが大切です。消臭機能を兼ね備えたレンジフードクリーナーには、除菌効果があるものも市販されています。レンジフードをお掃除する際には、機能性のある商品を使うことも、ニオイ発生の予防になるでしょう。
レンジフードをお掃除してもニオイが取れないときは?
レンジフードやコンロ、水回りをお掃除しても、イヤなニオイが取れないと悩むこともあるでしょう。ニオイが取れない場合の対処法には、プロにレンジフードをお掃除してもらう方法、レンジフード自体を交換する方法があります。レンジフードの内部に入り込んでしまった汚れは、自分でキレイにするのは困難です。
ここでは、プロにお掃除を依頼する際に注意したいことや、レンジフードの寿命などについて紹介します。
プロにレンジフードをお掃除してもらう
レンジフードをお掃除してもニオイが気になる場合は、ハウスクリーニングなどに依頼してお掃除のプロに対応してもらう方法があります。専門家に依頼すれば、自分ではお掃除できない内部の部品までキレイになるので安心です。
また、長期間掃除していなくて、気付いたときには汚れがひどくなっていた、という場合でも、プロに依頼すれば頑固な汚れを落としてくれるでしょう。ただし、ハウスクリーニングにレンジフードのお掃除を依頼する際には、メリットだけでなくデメリットもあることを知っておくことが大切です。
プロにレンジフードのお掃除を依頼するメリットには、内部部品まで分解し専用洗剤でお掃除してもらえることが挙げられます。お掃除の専門知識を持つスタッフならではのプロ用の洗剤を使うため、気になっていたニオイを元から断ち切れるでしょう。そのため、自分で不十分なお掃除するよりもキレイになる、手間がかからないなどのメリットが得られます。
プロにレンジフードのお掃除を依頼するデメリットは、お金がかかる点です。自分でやる場合と違いコストが必要なので、予算を確保しておく必要があります。また、安いからと言って安易に依頼すると悪徳業者に当たる可能性もあるため、信頼できる業者を選ぶ目を養うことも大切です。
レンジフードを交換する
現在使っているレンジフードが古い場合には、思い切って交換してみるのも一つの手段です。レンジフードには深型・浅型・整流板がついたスリムタイプの3種類があります。
レンジフードを交換する際には、今のタイプと同じサイズのものを選ぶようにすると良いでしょう。製品によって高さや幅などが異なるため、外観だけで選ぶのではなく購入するときにはサイズもしっかり確認することが大切です。
レンジフードには、お掃除しやすいように撥油塗装や油詰まりしにくいフィルターを使っている製品もあります。例えば、三菱電機の「レンジフード・換気空清機ロスナイ」のレンジフードファンは、撥油塗装で油詰まりしにくいフィルターを使用し凹凸のないデザインにするなど、お掃除がしやすいように配慮されています。また、既存のレンジフードからの交換もしやすいという特徴もあります。
レンジフードはコンロの幅以上にすることや、取り付ける高さに法令で定められた決まりがある点にも注意が必要です。また、今までと異なる高さにする場合は、それまでの取り付け面が見えてしまうこともあるので施工が必要になることもあります。
レンジフードの寿命はどれくらい?
レンジフードの交換を検討する際には、一般的な寿命はどれくらいなのかを参考にすると良いでしょう。レンジフードの耐用年数や交換時期は、一般的には10~15年(メーカーによる)が目安とされています。設置してから10~15年過ぎているなら、機器の寿命を踏まえて新しいものに交換することをおすすめします。たとえリフォームや新築する予定がなくても、レンジフードだけ交換することを検討しましょう。サイズは今のレンジフードの横幅を基準にして選ぶようにするのが目安です。
10~15年を経過してレンジフードの寿命がきたなら、施工会社に見積りを依頼すると、おおよその予算が分かるでしょう。その際には複数の施工会社から相見積もりをもらって比較すると、一般的な相場を把握できる他、高すぎる・安すぎるという判断もできるようになるでしょう。ただし、設置する場所に建物の梁があるなどのケースでは、施工費用がその分高くなることもあるため確認が必要です。
レンジフードをお掃除する方法
レンジフードを自分でお掃除するときには、適切な方法やポイントをしっかり確認してから始めましょう。それには、まず必要なものを揃えてから手順に沿って進めていく方がスムーズにお掃除できます。
レンジフードのお掃除に使うものは古いスポンジなど家にあるもので良く、洗剤は中性洗剤を使用してください。はじめに古布などで汚れを拭きとってから、洗剤に合わせたお掃除方法でキレイにしていきましょう。
必要なもの
レンジフードをお掃除する際に必要なもののほとんどは家にあるもので大丈夫ですが、お掃除するとレンジフードの油汚れが付くので、スポンジなどは使い捨てできるものを用意しましょう。スポンジは固い面でこするとファンや本体に傷が付く可能性もあるので、柔らかいものを使うようにします。
【レンジフードのお掃除に必要なもの】
- ゴム手袋
- ドライバー
- スポンジ
- 古布
- 新聞紙
- 中性洗剤
- ごみ袋
レンジフードをお掃除する手順
レンジフードのお掃除は次のような手順で行います。製品の仕様によって分解方法は異なるため、取扱説明書なども確認しましょう。また、分解する際にはネジを失くさないように注意が必要です。
【電源を切る】
- 感電防止のために電源を落とす
【フィルターを取り外す】
- ドライバーを使ってフィルターを外し新聞紙などの上に置く
【ファンカバーとファンを取り外す】
- カバーを外してからファンを外し新聞紙などの上に置く
【洗剤でお掃除する】
- 中性洗剤を溶かしたぬるま湯にスポンジなどを浸けて濡らします。
- スポンジで軽くこすって汚れを落とします。
まとめ:レンジフードを定期的にお掃除しニオイを予防しましょう
毎日の調理時に出る油煙や室内のホコリなどを吸い込むレンジフードは、汚れを放置するとニオイの原因にもなるため、定期的なお掃除が必要です。
ファンを回しているときにニオイを感じる場合は、水回りの汚れやタバコのヤニなど室内が発生源の可能性もあります。ファンを回していないときのニオイはレンジフード自体の汚れです。
レンジフードの汚れは手順に沿って行えばキレイになりますが、お掃除してもニオイがすることもあります。レンジフードの寿命は10~15年なので、機器の耐用年数を目安に交換することも検討しましょう。
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この記事を書いた人
くらトク編集担当