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冷蔵庫の掃除を簡単、効率よく終わらせる方法を紹介!

冷蔵庫の掃除を簡単、効率よく終わらせる方法を紹介!
キッチン|2022.03.24

※冷蔵庫のお手入れについては、各メーカーで異なります。製品の取扱説明書をご覧のうえ、実施ください。
 
食品を保管しておくために欠かせない冷蔵庫。日々使用しているうちに、いつのまにか汚れていってしまうものです。「うっかり飲み物をこぼして汚してしまった」「肉や魚を入れっぱなしにしていて庫内や他の食品にニオイが移ってしまった」といった経験がある方も少なくないでしょう。
 
実は冷蔵庫は「汚れたら拭き取る」、「製氷部分など、いつも使って目にしている部分を定期的にお掃除する」だけではなく、冷蔵庫の背面などの目に見えない部分の清掃も定期的に行う必要があります。
 
本記事では冷蔵庫のお掃除について、場所別の方法や適切な頻度、注意点などについてご紹介していきます。後半ではなるべくキレイに保つための工夫についても触れているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

冷蔵庫をお掃除しないとどうなるの?


冷蔵庫の庫内をお掃除せずに放っておくと、汚れが沈着してとりにくくなるだけではなく、衛生的に食品を保管できなくなってしまう可能性があります。

  • 容器の底やキャップに付いたままの調味料
  • 食品から出た水分
  • 出し入れする際に素手で触った際についた皮脂の蓄積

などによって汚れがついて、いつの間にか食品を保管する場所として適さない状態になってしまうかもしれません。
 
また作った料理を入れっぱなしにしてしまったり、容器からこぼれたお菓子のかけらや野菜のくずなどが長期間残ったままになっていたりすると、雑菌が繁殖しカビが生えてしまう可能性もあります。
 
自動製氷機が付いているタイプの冷蔵庫であれば、給水用のタンクなどをお掃除しなければカビや水垢が発生してしまうこともあるでしょう。
 
汚れてしまうのは冷蔵庫内だけではありません。冷蔵庫の背面・側面は空気の流れが悪くなりやすいため、お掃除をしなければホコリがたまり、黒く汚れてしまいます。衛生的ではないのはもちろん、運転するために余分な電気が必要となってしまったり、冷蔵庫の冷えが悪くなってしまったりといったことが起こり得ます。
 
また冷蔵庫に限りませんが、電源プラグの部分にホコリがたまった状態のまま放置すると、空気中の湿気などによって漏電し、火事を引き起こしてしまう可能性も。
 
こういったことが起こらないように、定期的な冷蔵庫のお掃除が必要なのです。

冷蔵庫のお掃除方法

それでは実際のお掃除方法を確認していきましょう。お掃除に必要なものや事前の準備、お掃除すべき部品と手順、お掃除後に行うべきことを順に解説していきます。

冷蔵庫のお掃除に必要なもの

冷蔵庫をお掃除する際は、以下のものを用意しましょう。

  • やわらかい布
  • ぬるま湯
  • 中性洗剤

また以下のものがあると便利です。

  • 手袋
  • 保冷ボックスや保冷剤

お掃除の際に手袋を使用すると、お湯や中性洗剤で手が荒れてしまうのを防げます。また保冷ボックスや保冷剤は必須ではありませんが、お掃除のために冷蔵庫の中を完全に空にするのはなかなか難しいと思いますので、一時的に食品を保管できる場所や冷やす場所として用意しておくと便利です。

事前準備

冷蔵庫全体をお掃除する際は、事前に以下の4つを行っておきましょう。

食品の量を減らし、整理しておく

お掃除の前後に食品を出し入れする手間や一時保管のことを考えると、保管している食品が少なく庫内が整理されているタイミングでお掃除するのがおすすめです。
 
温度が上がると傷みやすい生鮮食品などは、冷蔵庫掃除の前に使い切ってしまうのも一つの方法です。お掃除しようと考えている日から逆算し、買い物量や料理のメニューなどを工夫しながら、徐々に冷蔵庫の中身を減らしていくとよいのではないでしょうか。
 
お掃除中に庫外へ置く場合は、保冷ボックスや保冷剤などを使うなどして温まることを防ぎましょう。

食品を取り出し、別の場所に保管する

冷蔵庫をお掃除の際は、庫内を空にしなければなりません。お掃除を始める直前に食品を取り出して、別の場所に一時保管してください。ここで保冷ボックスと事前に冷やした保冷剤を使うと、食品の温度をある程度保つことができます。

取りはずせる部品をはずしておく

仕切り棚やポケット、各種ケースなどの取りはずせる部品をはずします。お掃除を進めながら順番に取りはずしても問題ありませんが 、冷蔵庫全体をお掃除するのであれば、事前に全て取りはずしてしまうのがおすすめです。
 
部品自体をまとめてお掃除できるなど、より効率的にお掃除を進められるはずです。どの部品が取りはずせるのかは、冷蔵庫のメーカーや型番によって異なります。固定されている部品に無理な力を加えて壊してしまうといったことが無いよう、事前に取扱説明書などで取りはずせる部品を確認しておいてください。
 
三菱電機の冷蔵庫MR-MZ60Hの場合は、以下の部品を取りはずせます。

  • チェンジポケット(大)(小)
  • ガラスシェルフ
  • ボトルポケット(大)(小)
  • タマゴケース
  • ワイドチルドケース
  • ワイドチルドケースフタ
  • 氷点下ストッカーケース
  • 製氷室、瞬冷凍室、野菜室、冷凍室のケース
  • 製氷室(給水経路パーツ)
  • 脚カバー

各部品の取りはずしは、取扱説明書に従って確実に行いましょう。 取りはずす手順を間違ったり、落としてしまったりすると、部品が壊れてしまう可能性があるのはもちろん、ケガをしてしまう恐れもあります。
 
三菱電機の冷蔵庫の取りはずせる部品は、基本的に道具を使わずに手で簡単に取りはずせるようになっています。

電源プラグを抜いておく

電源プラグを抜き、冷蔵庫の電源が切れた状態にしておきましょう。感電やケガを防ぐ他、お掃除中にドアが開いた状態が続くことによる余計な電力の消費を防ぎます。
※感電を防ぐため、必ず乾いた手でプラグを抜いてください

お掃除すべき部品と手順

次に、冷蔵庫のお掃除すべき部品と手順をご紹介します。

電源プラグ

まずは抜いた電源プラグのホコリを取り除き、乾いた布で拭きながら点検します。電源プラグやコードが傷んでいたり、明らかに熱くなっていたりしないかを確認してください。万が一問題があった場合は、すぐに販売店やメーカーに相談してください。

背面・側面・床

調整脚を回して床から浮かし、冷蔵庫を手前に引き出します。 床が傷付いてしまうのを防ぐために、保護材などを敷くのもおすすめです。引き出す際には、冷蔵庫の下に手や足を入れないようにしましょう。ケガをしないよう注意しながら作業を進めてください。
 
冷蔵庫の背面・側面、設置場所の壁に手が届く状態になったら、ホコリを取り除いてやわらかい布で汚れを拭き取ります。また床部分のホコリを取り除き、冷蔵庫設置場所の床をキレイな状態にします。
 
この時、水漏れが起きて床が濡れていないかも、しっかりとチェックしておきましょう。万が一水濡れが見られる場合は、漏電の可能性もあるため触らないようにし、すぐに販売店やメーカーに相談してください。
 
冷蔵庫の背面・側面、設置場所の壁・床のお掃除が終わったら、他の場所をお掃除しやすいように逆の手順で元の位置に戻し、動かないように固定します。

冷蔵庫内部

水気のある汚れがある場合は、先に乾いたやわらかい布で拭き取っておきます。 その後ドアの内側や棚底、壁面内部などを、やわらかい布にぬるま湯を含ませ固く絞ってから拭いてください。 汚れが落ちにくい場合は台所用の中性洗剤を使用量の目安まで薄めた水で水拭きし、その後洗剤が残らないように水拭きで仕上げます。
 
ドアパッキングの部分も、汚れを放置すると傷んで冷気漏れなどを引き起こす原因となるため、定期的なお掃除が必要です。水で湿らせたやわらかい布で拭き、水分が残っている場合は乾いた布で拭き上げてください。

取りはずせる部品

各部品は水洗いが可能な場合は水で洗います。メーカーや製品によっても異なるため、取扱説明書を確認してみてください。水洗いできない部品の場合は、やわらかい布にぬるま湯を含ませ、固く絞ってから拭きましょう。
 
汚れが落ちにくい場合は、台所用の中性洗剤を使用量の目安まで薄めた水で水洗いまたは水拭きし、その後洗剤が残らないようにすすぎもしくは拭き上げます。
 
完全に水気がなくなるまでしっかりと乾燥させ逆の手順で取り付けてください。三菱電機の冷蔵庫内の棚は汚れが拭き取りやすいガラスシェルフで、全て取りはずせるようになっています。

自動製氷機

三菱冷蔵庫の多くには「まるごとクリーン清氷」が搭載されています。まるごとクリーン清氷機能のある三菱冷蔵庫は全ての部品を洗うことが可能で、清潔に保てます。
 
三菱電機の冷蔵庫MR-MZ60Hを例に挙げると、 清掃する箇所は大まかに
 
1.給水タンク・給水ポンプ
2.給水パイプ・タンク受け
3.製氷皿
 
の3つに分けられます。
 
1.給水タンク・給水ポンプ
 
給水タンク・給水ポンプは、細かな部品を取りはずしてから水洗いし、異物がつかないように気を付けながら再度取り付けます。部品の取りはずしや組み立ては、取扱説明書の手順に沿って行いましょう。汚れが取れづらい場合は、給水タンクとフタのみ塩素系漂白剤が使用でき、カルキクリーンフィルター以外のその他の部品は中性洗剤で洗えます。
 
カルキクリーンフィルターは、お掃除後に作った氷にニオイが付いてしまうのを避けるため、塩素系漂白剤・洗剤を使わずに水で軽く押し洗いしてください。
 
また「ハネ」という磁石でできている部品があり、気付かないうちに異物が付いてしまっていることもあるため、取り付けの際は注意して見ておきましょう。
 
2.給水パイプ・タンク受け
 
給水パイプは水洗い、タンク受けは拭き掃除を行います。取扱説明書に沿って部品をはずし、それぞれをキレイにして、元に戻します。
 
故障の原因となってしまうため、タンク受けには水を流さないようにしてください。給水パイプに白い付着物が付いていることがありますが、これは水のミネラルやカルキであり、異状ではありません。給水パイプを取り付ける際はしっかりと押し込み、浮きがないようにしてください。こちらも浮いている場合は故障の原因になってしまいます。
 
給水タンクをセットする際は、給水パイプとの間に異物がないか、すき間ができていないかを確認しましょう。異物やすき間があると、異音がする・氷ができない・給水タンクの水や冷蔵室の食品が凍るなどの不具合が起きる可能性があります。
 
3.製氷皿
 
製氷皿をお掃除する際は、最初に「製氷停止」(氷停止)に設定します。取扱説明書に沿って製氷皿をはずし、水洗いして水気をとってから元に戻します。
 
製氷皿を取りはずすと(氷皿無)というランプが点灯するため、取り付け後はランプが消えているか確認しましょう。製氷皿の上下の向きなどが間違っていると、ランプが消えず自動製氷ができない状態のままになってしまいます。
 
その際は正しい位置に取り付け直してください。お掃除を終えて再び氷を作る際には、設定を「通常製氷」(表示なし)に戻します。

お掃除後

取りはずした部品を逆の手順で戻してから扉を閉じます。取扱説明書に沿って、一つずつ確認しながら確実に行いましょう。また電源プラグは抜いた後にすぐ差し込むと機械に負荷がかかってしまうため、電源を抜いて10分以上たってから差し込むようにしてください。

冷蔵庫をお掃除する頻度

冷蔵庫は、基本的に汚れに気が付いたらすぐにキレイにするようにしてください。長期間汚れた状態を放置してしまうと、汚れが固まってしまう可能性があります。
 

一般社団法人日本電気工業会によると、先ほどご紹介した部品ごとのお掃除頻度の目安は以下の通りです。

  • 電源プラグ:年に1回以上
  • 背面・側面・床:年に1回以上
  • 冷蔵庫内部:月に1回
  • はずせる部品:月に1回
  • 給水タンク、給水ポンプ:週に1回(※1)
  • 製氷皿:週に1回(※2)
  • 給水パイプ・タンク受け:月に1回

※出典:一般社団法人日本電気工業会(2022-03-09)
 
※1.一般の水道水以外をご使用の場合は、より念入りなお手入れが必要です。水の種類によってカビなどが発生しやすい場合は、週に2、3回お掃除することをおすすめします。
 
※2.まるごとクリーン清氷機能のある三菱冷蔵庫は、全ての部品を取りはずして洗えるため、年に1~2回程度を推奨しています。
 
冷蔵庫の使用状況にもよりますが、汚れたらその場所を都度お掃除し、庫内のお掃除を月に1回以上、背面・側面・床も含んだ全てのお掃除を年に1回行うのがよいでしょう。また、お手入れのときは電源プラグを抜くよう推奨されているため、その際に合わせてお掃除と点検を行っておけば安心です。
 

冷蔵庫をお掃除する際の注意点

冷蔵庫掃除の際は、以下のものを使ってはいけません。

  • アルカリ性または弱アルカリ性台所用洗剤
  • 原液のままの中性台所用洗剤
  • 塩素系漂白剤(※3)
  • 磨き粉
  • 粉石けん
  • アルコール
  • ベンジン
  • シンナー
  • 石油
  • タワシ
  • 熱湯 など

※3.給水タンク・フタのみ使用可能です。
 
プラスチック部品(ドアの取っ手、ワイドチルドケース・ワイドチルドケースフタ、氷点下ストッカーケース、製氷室・瞬冷凍室のケース、野菜室・冷凍室のケース、など)が割れてしまったり、 ガラス製の部品(ドア、ガラスシェルフ)や塗装面に傷やさびなどができてしまったりする恐れがあります。
 
準備の際やお掃除の際は、ケガの原因につながるため、冷蔵庫の下に手や足を入れないように気を付けましょう。部品の取りはずしなどの作業は慎重に行い、ガラス製のドア、棚やポケットに強い衝撃を加えて壊したり傷付けたりしないようにしてください。
 
万が一ガラス製のドアや棚が割れてしまった際は、ケガをしないように割れたガラスには触らず、すぐに購入した販売店やメーカーへ相談してください。部品が壊れたり変形したりした場合も同様です。感電やケガ、火災の原因になる可能性があるため、そのまま使い続けないようにしましょう。
 
その他全ての家電に共通する話ですが、取扱説明書に記載のない分解や修理、改造を行ってはいけません。異常を感じた場合は、購入した販売店やメーカーへ相談してください。また「故障かな?と思ったら」などのタイトルで、取扱説明書に改善方法が明記されているケースもありますので、お手持ちの冷蔵庫の取扱説明書を一度確認してみてください。
 

お掃除した冷蔵庫をなるべくキレイに保つには


まずは食品による汚れがなるべく付かないような工夫をしてみてください。ニオイやドリップなどが発生する食品にはラップをするか、密閉容器で保存するようにしましょう。また傷んでしまった食品はニオイの原因となるため、冷蔵庫の中に取り残されているようなことがないように定期的にチェックしましょう。
 
三菱電機の冷蔵庫には「フレッシュゾーン」という、冷蔵室よりも温度が低い収納スペースを搭載しているものが多いです。約0℃の「ワイドチルド」と、約-3℃~0℃の「氷点下ストッカーD A.I.」によって、肉、魚を凍らせずに、長く保存することができます。
 
さらに除菌(※4)・脱臭効果のある「フレッシュエアフィルター」を基本採用しているため、清潔な冷気で食品を保存してくれるでしょう。
 
腐食や菌の繁殖につながるため、食品が冷えにくくなってしまう使い方をしないことも大切です。冷蔵室は食品を詰め込みすぎると冷気の流れが悪くなり、庫内が冷えにくくなります。また吹出口や吸入口をふさがないことも大切です。食品同士の間や、吹出口・吸入口の前に隙間を作って冷気の流れを良くしましょう。
 
以上の内容に気を付けながら、汚れを発見したらすぐに拭き取るを徹底して、冷蔵庫がキレイな状態を保ちましょう。
 
※4:(試験機関名)一般社団法人 東京都食品衛生協会 (試験方法)JIS Z 2801 (除菌方式)除菌フィルター (対象部分の名称)フィルターの触媒 (結果)99.9%の除菌効果。
 
出典:三菱電機「三菱冷蔵庫 冷蔵室」(2022-03-09)

まとめ:小まめな拭き取りと定期的なお掃除で冷蔵庫を衛生的に保ちましょう

冷蔵庫のお掃除は、適切な方法と頻度で行うことが大切です。冷蔵庫を衛生的に保つために、汚れを見つけたら小まめに拭き取りつつ、庫内は月1回、全体のお掃除は年1回を目安に、定期的なお掃除をしましょう。お掃除の際は、必ず取扱説明書などを確認しながら、安全に気を付けて行うようにしてください。

 
冷蔵庫の整理整頓&お手入れ方法 冷蔵庫の整理整頓、お手入れについて動画で詳しくご覧いただける特設サイトはこちら

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