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レンジフードの油汚れを落とす方法は?手順やポイントをしっかり解説!

レンジフードの油汚れを落とす方法は?手順やポイントをしっかり解説!
キッチン|2022.02.22

レンジフードには油汚れなどが付きやすいため、頑固な汚れになる前に落としておきましょう。頑固な油汚れでも、適切な洗い方をすれば簡単に落とせます。
 
本記事では、レンジフードの油汚れの原因や汚れを放置することで起こるデメリット、油汚れの落とし方を詳しくご紹介します。

レンジフードの油汚れの原因は?

毎日使うレンジフードには、いつの間にかベタベタする油汚れが溜まってしまいます。これは、調理するときに油分を含む水蒸気がレンジフードに付くためです。
 
揚げ物など多くの油を使う調理だけでなく、食材に含まれる脂が加熱される際にも油分は発生し、油汚れの要因となります。
 
レンジフードに吸い込まれた油は冷えて固まり、その上に部屋の中に浮遊するホコリなどが付着するため、時間が経つほど油汚れは蓄積され落ちにくくなるのです。
 
また、レンジフードの汚れは調理中に出る油分だけではないため、食器用洗剤だけでは簡単に落とせないことが特徴です。レンジフードは、ダイニングテーブルのように毎日汚れを拭くような習慣がないのが一般的ではないでしょうか。
 
人の目線よりも上に設置されて内部が見えにくいこともあり、気を付けてチェックしないと、レンジフードの油汚れは目につきません。放置していると油汚れが固まって頑固な汚れになり、こすっても落ちない状態になるので注意が必要です。

レンジフードの油汚れを放っておくとデメリットも

デメリット
レンジフードの油汚れを放置していると、さまざまなデメリットが生じるため注意しましょう。
 
油を含んだ水蒸気やホコリは、吸気口からフィルターに吸い込まれるため、フィルターには油汚れが多く付着します。汚れがフィルター全体に付いてしまうと、空気の循環がうまくできません。
 
室内の空気がレンジフードに吸い込まれないと、キッチンに油汚れのニオイが残ってしまいます。吸気口に吸い込まれない油やホコリは、壁や床などに落ちていくため、部屋中に油汚れが付いてしまうこともデメリットです。
 
また、油汚れが詰まったままレンジフードを使うと、故障の原因になる可能性もあります。長期間掃除しないでいると、フィルターが目詰まりを起こしスムーズに吸気できなくなるためです。
 
無理にファンを回すことになれば、機器の性能が落ち本来の寿命が短くなることにもつながります。レンジフードのフィルターやファンは定期的に汚れを落として、外側の拭き掃除はこまめにすると良いでしょう。

レンジフードの油汚れは中性洗剤で落とす

レンジフードのベトつく油汚れは、調理などで発生する酸性の汚れが中心です。そのためアルカリ性洗剤を使用すると効果的ですが、洗剤は中性洗剤を使用しましょう。
 
レンジフードの油汚れにアルカリ性洗剤を使用してしまうと、塗装が剥げる原因になったり、サビの原因になったりする可能性があるためです。
 
各メーカーではアルコールやアルカリ洗剤、化学ぞうきんの薬剤、クレンザー等の研磨剤入りの洗剤の使用はしないよう促しているケースが多く見られます。
 
キッチン全体のお掃除ではよく使われる重曹などのアルカリ性洗剤や研磨入り洗剤ですが、レンジフードへの使用には注意し、取扱説明書に従った方法でお掃除をしましょう。

レンジフードの汚れをお掃除する前にしておきたいこと

レンジフードの掃除
レンジフードの汚れをお掃除する際には、いきなり始めるのではなく、後のことを考えて準備しておきましょう。はじめに、お掃除中の事故リスクをなくすことが重要です。
 
そのためには、お掃除を始める前に換気扇の電源をオフにします。ガスコンロも近くにあるため、スイッチが入らないようにすることも大切です。
 
次に、新聞紙やシートを使ってレンジフード周りを保護します。油汚れのお掃除をしていると周囲にも飛び散って汚れるため、あらかじめ準備して汚れを防ぎましょう。

換気扇の電源をオフ

お掃除する前の準備として、はじめに換気扇が動いてしまわないように電源を切っておくことが大切です。お掃除をしている最中に換気扇が作動すると、身体にぶつかって思わぬ怪我をする可能性があります。
 
特にファンなどの内部をお掃除する場合は、念のため電源をオフにしてから電源プラグを抜いておくと良いでしょう。
 
また、換気扇の下にあるガスコンロにも危険なリスクが潜んでいます。誤ってスイッチを押して点火することのないよう、元栓を閉めてからロックしておくと安全です。
 
チャイルドロックをするだけでも点火防止になりますが、ない場合は電池を外しておけば点火しません。IHクッキングヒーターの場合は主電源をオフにしておきましょう。

新聞紙やシートで周囲を保護

新聞紙
お掃除中に換気扇周辺に汚れや傷がつかないよう、前もって新聞紙やシートなどを敷いて周囲を保護することも大切です。
 
換気扇の下にあるコンロやIHクッキングヒーター、周辺の床、壁などに新聞紙などを敷いておくと、汚れが付く心配がありません。また、お掃除が終わったときには、汚れた雑巾なども新聞紙と一緒に捨てられて便利です。
 
新聞紙などを敷いておくと、外したファンや部品を置いておけます。汚れていても気にせずに置けるので、お掃除の前には忘れずに準備しておきましょう。新聞紙がない場合は、ごみ袋や古布などでも代用できます。

レンジフードの油汚れを落とす方法・ポイント

レンジフードの油汚れを落とす際に必要なものは、スポンジや中性洗剤など家にあるものが中心です。お掃除の手順は、準備してから外せる部品を先に取り外して洗剤で浸け置き洗いをし、次に外せない部分を布などで拭き取る、という順で進めていきます。
 
この段落では、油汚れを落とすポイントや注意点、油汚れに応じた落とし方の裏技なども紹介します。ぜひレンジフードの油汚れをお掃除する際の参考にしてください。

必要なもの

レンジフードの油汚れを落とす前に準備しておきたいものは以下の通りです。お掃除の前に揃えておくと、作業がスムーズに進むでしょう。
 
【レンジフードのお掃除に必要なもの】

  • 新聞紙
  • ゴミ袋
  • ドライバー
  • 中性洗剤
  • スポンジ
  • 古布
  • 雑巾
  • 歯ブラシ
  • ゴム手袋
  • キッチンペーパー

レンジフードの油汚れを落とす手順

レンジフードをお掃除する際には、外せる部品などが製品によって異なるため取扱説明書を確認しておきましょう。初めに新聞紙などで汚れを拭き取っておくことや、部品と本体のお掃除方法が異なるのもお掃除のポイントです。本体の油汚れを落とす際には、固く絞った雑巾に洗剤をスプレーして拭いても良いでしょう。
 
【準備をする】

  • レンジフードの電源を切り、コンロをロックする
  • レンジフード周りやコンロ、床などに新聞紙を敷く
  • シンクに雑巾を敷いてからゴミ袋を置く

【部品のお掃除をする】

  • フィルターやファンなど、分解できる部品をドライバーで取り外す
  • 外した部品の油汚れは新聞紙などである程度拭いておく
  • シンクのゴミ袋に40~60℃のお湯を部品が浸かる程度に入れる
  • シンクのゴミ袋に入れたお湯に中性洗剤を溶かす
  • 部品を入れて15~20分程度放置してから洗い流す
  • 落ちない汚れは歯ブラシやスポンジでこすり洗いをする
  • 乾いた雑巾やキッチンペーパーで水気をよく拭き取る
  • 十分に乾かしてから本体にセットする

【本体のお掃除をする】

  • 本体の油汚れは新聞紙などでおおまかに拭き取っておく
  • 洗剤に浸してからよく絞った雑巾で本体の油汚れを落とす
  • 水に浸してからよく絞った雑巾で、残った汚れや洗剤を拭き取る
  • 十分乾燥させる

レンジフードの油汚れを落とすときの注意点

お掃除をするときのレンジフードの状態によっては、汚れと一緒に製品の塗装も剥がれてしまうことも。この場合は洗剤で塗装が剝がれたのではなく、頑固な汚れが塗装に貼りついてしまったことが原因です。傷になることもあるため、無理に剝がそうとしないこともお掃除をするときの注意点になります。

レンジフードの油汚れに応じて裏技も活用しよう!

レンジフードの油汚れの度合いに応じて使える裏技もあるので、併せて活用しましょう。
 
レンジフードの油汚れは長期間放置していると固まってしまい、洗剤に浸け置きしても汚れが取れにくくなりがちです。油汚れがこびりついている場合は、あらかじめヘラなどを使って削り取っておくと、次の工程で落としやすくなります。
 
無理にこするのではなく、固まった油汚れの表面を削るのがコツです。金属のヘラではなく、木製のヘラや古いカードなど傷が付きにくいものが良いでしょう。
 
また、レンジフードの分解できない部分に頑固な油汚れが付いている場合は、食用ラップを使ってパックをする方法もあります。中性洗剤を含んだキッチンペーパーを油汚れに貼り、ラップで覆い10分程度放置すると汚れが落ちやすくなる場合があります。
 
その後は、汚れを軽く拭いてから水拭きし乾かします。レンジフードの内部をお掃除する際には、配線などの電気系統に水が付くと故障の原因にもなるので、水や洗剤をかけないように十分に注意しましょう。

レンジフードとファンの種類を知ろう

レンジフードやファンには、いくつかの種類があります。レンジフードの主なタイプは、深型・浅型・整流板がついたスリムタイプの3種類です。
 
また、ファンの種類には、プロペラファンとシロッコファンがあります。プロペラファンは従来の扇風機のような羽が付いているタイプで、シロッコファンは筒状に並んだ羽が回転するものです。ここでは、それぞれの特徴やお掃除をするときのポイントを紹介します。

レンジフードは深型・浅型・整流板がついたスリムタイプ

整流板がついたスリムタイプのレンジフード
一般的なレンジフードの種類は、主に深型・浅型・整流板がついたスリムタイプの3種類に分けられます。現在使用しているレンジフードのタイプはどれなのか確認し、お掃除方法についても理解しておくと、分解して油汚れを落とす際にも役立つでしょう。
 
スタンダードなタイプの深型は、前方にフードがせり出ている形が特徴です。従来の一戸建てやアパート、マンションなどに多く用いられています。深型のレンジフードの油汚れを落とすときには、固定金具を操作して前板を外すと作業が簡単です。
 
前板の金具を内向きに上げてからコネクタのツメを押し、手前に引くと前板が外れます。一度覚えてしまうと簡単にできるので、次からは気軽にお掃除ができるでしょう。
 
浅型は省スペースで設置でき、小さくて薄い形状をしています。キッチンの天井が低かったり狭かったりする場合でも設置可能です。
 
近年のレンジフードの主流は整流板がついたスリムタイプで、新築の住宅に多く設置されているタイプです。フラットな形状なので、深型よりもお掃除がしやすく人気があります。スリムタイプは底に付いている整流板で全方向から吸気する仕組みです。
 
整流板は押すだけで外れるので、気軽にお掃除ができるメリットもあります。

プロペラファンとシロッコファン

レンジフードのファンの主な種類には、プロペラファンとシロッコファンがあります。シロッコファンの外し方は製品によって異なるため、取扱説明書を確認しておきましょう。
 
プロペラファンは、換気扇のように羽根を回転させて空気を循環させるタイプです。壁に直接設置して屋外に排気するので直接排気式とも言われます。部屋の壁に大きめの穴を空けて設置し油煙などを屋外に出す仕組みで、お掃除をする際にはプロペラファンの中央にあるスピンナーを回して外します。
 
シロッコファンは近年の主流で、深型のレンジフードや浴室乾燥機などに多く使われているタイプです。ダクトを使って排気する仕組みで、ダクト排気式とも呼ばれています。天井裏のダクトを通して排気できるため、壁に直接穴を空ける必要がありません。
 
壁から離れているような場所にも設置できて便利ですが、コストはプロペラファンよりもかかります。シロッコファンをお掃除する際は、ファン周辺の環状の板のネジを回して外します。

まとめ:レンジフードの油汚れは早めの対処を

レンジフードの油汚れを落とすには、原因や汚れの種類を知って早めに対処することが大切です。毎日使うレンジフードには油やホコリなどが付着するため、放置するとフィルターが詰まり故障の原因にもなりかねません。
 
また、レンジフードには深型・浅型・整流板がついたスリムタイプがあり、ファンの種類も異なります。現在のレンジフードのタイプやファンの種類を知り、部品の外し方などを取扱説明書で確認しながらお掃除することも大切です。

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