引っ越し時のハウスクリーニングの必要性について
引っ越しの時にしなければならないことの一つが、旧居のお掃除です。特に賃貸のアパートやマンションにお住まいの方は、引っ越し時に原状回復を行う義務があります。自分でお掃除してもなかなか落ちない汚れがある場合は、ハウスクリーニングを依頼しましょう。
本記事では、引っ越し時のハウスクリーニングの必要性や、ハウスクリーニングを依頼する際の注意点について詳しく解説します。
目次
引っ越し(退去時)のハウスクリーニングはなぜ必要なのか?【場所別】引っ越し(退去時)の掃除はどこまでやるとよい?引っ越し時にハウスクリーニングを依頼するメリット引っ越し時にハウスクリーニングを依頼する際の注意点引っ越し時にハウスクリーニングを依頼しよう!引っ越し(退去時)のハウスクリーニングはなぜ必要なのか?
引っ越しに当たって、ハウスクリーニングが必要な理由は3つあります。
- 賃貸の場合、借主には原状回復の義務がある
- 敷金として戻ってくる金額が増える可能性もある
- 持ち家の場合、ハウスクリーニングの有無が売却価格に影響する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 賃貸の場合、借主には原状回復の義務がある
賃貸のアパートやマンションの場合、借主は引っ越しの際(退去時)に原状回復の義務があります。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、原状回復とは“賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること”とあります(※)。
原状回復は、旧居を入居時の状態に戻すことではありませんが、通常の使用を超える損耗がある場合は借主の責任で復旧しなければなりません。例えば、水回りのカビや、壁に染み付いたタバコのニオイ、床にできた食べ物のシミなどが挙げられます。
こうした汚れは、自分でお掃除してもなかなか落ちません。プロのハウスクリーニング業者に依頼すれば、しつこい汚れをキレイに落とし、退去時の原状回復義務を果たすことができます。
※出典:国土交通省. 「「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について」. “●ガイドラインのポイント”.
2. 敷金として戻ってくる金額が増える可能性もある
またハウスクリーニングを依頼すると、敷金として戻ってくる金額が増える可能性もあります。
敷金は原則として退去時に返金されますが、原状回復にお金がかかった場合、原状回復費用を差し引いてから返金されます。旧居をキレイにしてから退去すれば、敷金から差し引かれる金額を小さくすることが可能です。
3. 持ち家の場合、ハウスクリーニングの有無が売却価格に影響する
ハウスクリーニングが必要なのは、賃貸物件の借主だけではありません。持ち家にお住まいの方で、退去時に物件を売却する場合もハウスクリーニングがオススメです。
物件の売却価格は、建物の壁や床、水回りなどの状態に左右されます。ハウスクリーニングを依頼し、内装をなるべくキレイにすることで、有利な条件で持ち家を売却できます。
【場所別】引っ越し(退去時)の掃除はどこまでやるとよい?
引っ越しの際のお掃除は、原状回復の範囲までで構いません。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に記載されているとおり、借主には入居時の状態に戻す義務まではなく、通常の使用の範囲を超えるような損耗がなければ問題がないとされています(※)。
ここでは、引っ越しの際のお掃除について、場所別にどこまでキレイにすべきかを具体的に解説します。
- 壁
- フローリング
- 水回り
- 窓ガラス・サッシ
※参考:国土交通省. 「「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について」. “●ガイドラインのポイント”.
1. 壁
まずは壁の原状回復のポイントです。壁は必ずしも入居時の状態に戻す必要はなく、経年劣化の部分を考慮して、通常の範囲内の損耗であれば問題にはなりません。例えば、壁の日焼けや変色は自然な現象であるため、引っ越し時にキレイにする必要はありません。また画鋲の跡も、カレンダーやポスターなどを壁に貼ってできた範囲のものであれば、原則として補修しなくても大丈夫です。
ただし、以下の場合は通常の範囲内を超えているとみなされるため、借主が自分の責任で補修しなければなりません。
- 壁に染み付いたタバコのニオイやヤニ汚れ
- 画鋲の跡が多数ある場合や、目立つほど大きい場合
- 画鋲ではなく、釘で壁に穴を開けた場合
2. フローリング
壁と同様に、フローリングも自然に生じた損耗であれば、借主が補修する必要はありません。例えば、フローリングの上に家具を設置すると、時間経過に従ってへこみができます。こうしたへこみは通常の使用の範囲内と考えられるため、退去時に借主が補修する義務はありません。
ただし、フローリングに食べ物や飲み物をこぼしてできたシミや、雨漏りを放置したことで生じた劣化、物を落としたときの傷やへこみなどは、借主に管理責任があるとみなされます。特にフローリングにできた傷は、退去時にオーナーや管理会社から問題視される可能性が高いため、引っ越しに当たって補修しておくことをオススメします。市販の床補修キットなどで修復できない場合は、専門のハウスクリーニング業者に依頼しましょう。
3. 水回り
借主の原状回復義務が発生しやすい箇所の一つが、キッチン・風呂(浴室)・トイレ・洗面台などの水回りです。前述したように、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、“賃借人が通常の住まい方、使い方をしていても、発生すると考えられるもの”は原状回復義務がありません(※)。しかし、通常の使用によるといえないものや、借主の管理が悪いことが原因で発生した損耗は原状回復が必要です。
水回りの部分にカビや水アカ、黒ずみ、ぬめりなどが残っていると、借主の管理不足とみなされ、退去時に原状回復費用を請求される可能性があります。市販の中性洗剤などを利用して、落とせる汚れはできるだけ自分で落としましょう。排水口の頑固な汚れやぬめりは、専用の洗剤やぬめり取りを使用すると落ちる場合があります。
※出典:国土交通省. 「「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について」. “●ガイドラインのポイント”.
4. 窓ガラス・サッシ
また、窓ガラスやサッシのカビ・汚れも忘れずにお掃除しましょう。窓ガラスは、手アカやヤニ、雨水や排気ガスなど、様々なことが原因で汚れてしまいます。窓ガラス・サッシのお掃除方法に関しては下記コラムより詳細をご確認いただけますのでぜひご覧ください。
5分でできる!窓ガラスがキレイになる掃除方法を解説
引っ越し時にハウスクリーニングを依頼するメリット
引っ越しの前の掃除は自分で行うことも可能ですが、できればハウスクリーニングを依頼するのがオススメです。
ここでは、引っ越し時にハウスクリーニングを依頼するメリットを2つ紹介します。
- 自分では落とせない汚れもキレイにできる
- お掃除以外の引っ越し準備に集中できる
1. 自分では落とせない汚れもキレイにできる
1つ目のメリットは、自分では落とせない汚れもハウスクリーニングならキレイにできる点です。例えば、水回りのカビや水アカは、ある程度なら中性洗剤でも落とせますが、しつこい黒カビや、排水口の奥の方のカビはなかなか落とせません。プロのハウスクリーニング業者に依頼すれば、水回りの隅々までキレイにすることができます。
また、エアコンを掃除する場合は分解しないと内部まで清掃できないため、専門業者への依頼が必要です。賃貸物件の備え付けエアコンの場合、退去時には大家さんが敷金の範囲内でエアコンクリーニングを行うことが一般的で、特別な汚れがなければ入居者がクリーニングする必要はありません(※)。ただし、エアコンがひどく汚れていると、そのクリーニング費用が入居者負担となる可能性があるため、事前にクリーニングをしておくと安心です。使用頻度や設置環境によっては、定期的なメンテナンスが必要になることも考えられます。自分では落とせないタバコによる汚れ・傷み・カビ汚れなどがある場合は、ハウスクリーニングを依頼しましょう。
※契約書に入居者負担の記載がない場合。
2. お掃除以外の引っ越し準備に集中できる
2つ目のメリットは、お掃除以外の引っ越し準備に集中できる点です。引っ越しが決まったら、さまざまな準備や手続きに追われることになります。例えば電気・ガス・水道の手続きはもちろん、不用品や粗大ゴミの処分、家具の解体、新居に持っていく荷物の荷造りなど、引っ越し当日までやることは山積みです。
ハウスクリーニングを利用すれば、引っ越し準備のタスクを一つ減らすことができます。特に急な引っ越しの場合、当日までほとんど準備する時間が取れないこともあるでしょう。ハウスクリーニング業者なら、短時間で旧居のお掃除を終わらせることが可能です。
引っ越し時にハウスクリーニングを依頼する際の注意点
引っ越し時にハウスクリーニングを依頼する際は、以下の2つのポイントに注意しましょう。
- 賃貸の場合はオーナーか管理会社に確認する
- なるべく荷物を搬出してからハウスクリーニングを依頼する
1. 賃貸の場合はオーナーか管理会社に確認する
賃貸のアパートやマンションにお住まいの場合は、ハウスクリーニングを依頼する前にオーナーか管理会社に確認しましょう。賃貸物件によっては、契約上、指定業者以外にハウスクリーニングを依頼できない場合があります。また引っ越しの連絡があった時点で、オーナーがすでに別の業者にハウスクリーニングを依頼している可能性もあります。
2. なるべく荷物を搬出してからハウスクリーニングを依頼する
なるべく荷物を搬出し、部屋を空の状態にしてからハウスクリーニングを依頼するのも重要です。部屋に荷物が残った状態でハウスクリーニングを依頼すると、お掃除する前に荷物の搬出作業が必要なため、業者によってはクリーニング料金が高くなる可能性があります。荷物を搬出した後でハウスクリーニング業者に入ってもらえるよう、引っ越しスケジュールを調整しましょう。あるいは、クリーニング料金が変わらない業者を探して依頼するのも一つの手です。
引っ越し時にハウスクリーニングを依頼しよう!
引っ越しが決まったら、ハウスクリーニングを依頼しましょう。賃貸のアパートやマンションでは、借主に原状回復の義務があります。自分では落とせないしつこい汚れも、プロのハウスクリーニング業者ならキレイに落とすことが可能です。急に引っ越しが決まった場合も、ハウスクリーニングを依頼すれば短時間で原状回復できます。
また持ち家の方でも、引っ越し後に売却をお考えの場合はハウスクリーニングがオススメです。引っ越しの前にハウスクリーニングを依頼し、エアコンや水回りをキレイにしましょう。
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※ フローリングのクリーニングおよび傷補修は対応しておりません
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この記事を書いた人
くらトク編集担当