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お風呂の浴槽の水アカの落とし方から水アカを予防する方法まで徹底解説

お風呂の浴槽の水アカの落とし方から水アカを予防する方法まで徹底解説
お風呂|2022.12.19

浴槽の内側がざらざらしていたり、灰白色の汚れがついていたりしたら、水アカがこびりついている可能性があります。
 
頑固な水アカを落とすのにはコツがいりますので、正しいお掃除方法と水アカの予防方法を覚えておきましょう。
 
本記事では、浴槽に水アカが発生する原因や、水アカと湯アカの違い、水アカを落とす方法と予防方法をご紹介します。

浴槽に水アカができる理由

浴槽に水アカが発生する理由は、水道水に含まれるミネラル分にあります。
水道水にはカルシウムやマグネシウムといったミネラル分が含まれていますが、水に溶けている状態では目視できません。
 
しかし水分が蒸発してミネラル分だけが残ると、白っぽくてざらざらした固形物が発生します。これが水アカと呼ばれるものです。
 
水道水を使っている以上、浴槽に水アカが発生するのはやむを得ないことですが、水アカを長期間放置していると浴槽にこびりついてしまい、軽くこすっただけでは落ちなくなる場合があります。
 
水アカがついていると浴槽の見た目が悪い上、肌に触れるとざらざらして不快な思いをする可能性があるので、定期的なお手入れがオススメです。

水アカと湯アカの違い

水アカと湯アカはどちらもアカの一種ですが、その性質は正反対です。
水アカの主成分であるマグネシウムはアルカリ性物質なので、水アカもアルカリ性の汚れになります。
 
一方、水アカに皮脂や石鹸カスなどが混ざってできる湯アカは、化学反応によって酸性物質に変化します。
 
汚れの質感も、水アカはざらざらしているのに対し、湯アカはややぬめりを帯びているところが特徴です。
 
水アカを放置していると、湯アカも発生しやすくなるので、水アカ対策は湯アカ対策にもつながります。
 
なお、水アカと湯アカでは汚れの性質が異なるので、お掃除の仕方も異なります。
浴槽に水アカと湯アカの両方がついている場合は、それぞれに適した方法で汚れを落としましょう。

浴槽の水アカを落とす方法

浴槽の水アカはアルカリ性なので、酸性のものを使って汚れを中和させる必要があります。
 
ここでは浴槽の水アカを落とす代表的な方法を4つご紹介します。

1. 酸性洗剤を使用する

一般的な方法は、浴槽専用の酸性洗剤を使って落とす方法です。
 
浴槽専用の酸性洗剤の多くは泡状で出てくるスプレー式になっているので、水アカが付着した部分に直接噴射してから、スポンジなどでこすります。
 
汚れがひどい場合は、洗剤を噴射してから2~3分ほど放置し、水アカをしっかり中和させてからこすり洗いしましょう。

2. クエン酸を使用する

クエン酸とは、レモンなどの柑橘系に含まれている酸味成分の一種です。
天然由来の成分なので人体や環境に悪影響を及ぼすリスクが少なく、安心してお掃除に使えるメリットがあります。
 
クエン酸はホームセンターやドラッグストアなどさまざまな店舗で購入できますが、粉末状で売られていることが多いので、水アカ落としに使うときは水に溶かしてクエン酸スプレーを作ると便利です。
 
作り方は、空のスプレーボトルに水と粉末クエン酸を入れ、よく混ぜるだけです。
 
水100mlに対してクエン酸小さじ1/2が適量です。
クエン酸スプレーを作ったら、酸性洗剤と同じ要領で水アカに噴射し、スポンジでこすって汚れを落とします。
 
なお、クエン酸スプレーの洗浄力は市販の酸性洗剤に比べるとやや弱めです。
頑固な水アカ汚れがある場合は、クエン酸スプレーを噴射した後、キッチンペーパーをあてた状態で、そのまま1時間ほど放置してください。
 
すると、クエン酸が水アカを中和し、汚れを浮き上がらせてくれるので、スポンジでこすっただけで簡単にキレイになります。

3. 酢を使用する

料理に使う酢の酸味成分はクエン酸なので、市販の粉末クエン酸の代わりに、酢を使って水アカを落とすことも可能です。
酢を使う場合、空のスプレーボトルに酢と水を1:1の割合で混ぜ、酢スプレーを作ります。
 
あとはクエン酸スプレーと同じように、水アカ部分に噴射してスポンジなどでこすり洗いすれば、汚れを落とせます。
 
頑固な水アカ汚れに対しては、原液のままの酢を浸したキッチンペーパーを貼り付ける、酢パックを行いましょう。
 
しばらく置いておくと酢に含まれるクエン酸が水アカを分解し、頑固な汚れが落ちやすくなります。
 
酢は食品の一種なので、人体や環境に害を与えるものではありませんが、酢特有の刺激臭がするので、酢スプレーまたは酢パックを使用して水アカを落とす場合は、浴室を換気しながらお掃除しましょう。

4. メラミンスポンジを使用する

メラミンスポンジ
メラミンスポンジとは、メラミン樹脂をミクロ単位で発泡させたメラミンフォームと呼ばれる素材でできた特殊なスポンジのことです。
 
一般的なスポンジよりも硬度が高く、きめ細かな網目状になっているメラミンスポンジは、水で濡らしてこするだけで、頑固な汚れを取り除くことができます。
 
汚れ落としに使用すると、表面が削れて小さくなっていきますが、はさみでカットして断面を整えれば、再び使用することが可能です。
 
洗剤がいらず水アカを落とせる手軽さも大きなメリットで、頑固な水アカ対策として一つ常備しておくと便利です。

水アカを落とす際の注意点

浴槽の水アカを落とす際に気をつけたいポイントを4つご紹介します。

1. 酸性洗剤の取り扱いに注意

水アカ落としに使用する酸性洗剤やクエン酸スプレーは、カビ取り剤などに代表される塩素系漂白剤と混ざり合うと有毒ガスを発生します。
 
両者を混ぜて使用するのはもちろん、塩素系漂白剤が残った状態で酸性洗剤を使用した場合でも有毒ガスが発生するおそれがあるので取り扱いには注意が必要です。
 
酸性洗剤を使って水アカを落とすときは、浴室のカビ取りとは別の日に行うか、浴室をしっかり換気した上で、十分な時間を空けてからお手入れするようにしましょう。

2. ゴム手袋を着用する

ゴム手袋
重曹やクエン酸は天然成分ですが、洗剤と合わせて使用すると洗浄効果がアップする分、肌への刺激も強くなります。
 
特に肌が弱い方が使用すると、かぶれやかゆみ、湿疹などが発生する可能性がありますので、事前にゴム手袋を着用して肌をしっかりガードしましょう。

3. 浴槽の表面を傷付けないよう注意

多くの浴槽は、傷や汚れがつきにくいよう、樹脂コーティングが施されています。
 
柔らかい布やスポンジで磨く程度なら問題ありませんが、目の粗いブラシや、研磨作用のあるクレンザーなどを使ってゴシゴシこすると、コーティングが剥がれて傷がついてしまうおそれがあります。
 
一度傷がついてしまうと、水アカがすき間に入り込んでますます落としにくくなるので、浴槽をお掃除するときは優しく、丁寧に磨くことを心がけましょう。

4. 浴槽の材質に注意

浴槽に使われる材質は、製品によって大きく異なります。
たとえば人工大理石は酸性・アルカリ性の洗剤に弱く、材質が変質してしまうおそれがあります。
 
人工大理石にはアクリル樹脂とポリエステル樹脂の2パターンがありますが、どちらの場合も水アカのお手入れは中性洗剤を使用するのが好ましいです。
 
木製の浴槽も、重曹を使用すると黄色く変色してしまうことがあるので、中性洗剤の使用がオススメです。
 
浴槽の主流であるFRP(繊維強化プラスチック)は、酸性・アルカリ性のどちらにも対応していますが、人工大理石や木製に比べると傷に弱いので、硬いブラシやたわし、研磨剤などを使って強くこするのはやめた方がよいでしょう。

浴槽の水アカを予防する方法

浴槽の水アカを完全に防ぐのは困難ですが、日頃から工夫を取り入れていれば、水アカの発生を抑えることが可能です。
 
普段から水アカを予防することで、お掃除の手間を減らせるので以下の予防法を取り入れてみましょう。

1.入浴後、浴槽の水気を拭き取る

水アカの原因は水道水に含まれるミネラル分なので、水分が蒸発する前に浴槽の水気を拭き取れば、水アカの発生を防ぐことができます。
 
入浴後にお湯を抜いたら、乾いた布で浴槽の水気をキレイに拭き取る習慣をつけましょう。
 
水切り用のワイパーを使えば、浴槽の水気をまとめて排水口に流すことができて便利です。

2.浴室内を換気する

換気
入浴後の浴室内は湿度が高く、じめじめした状態になっています。
暖かい空気は水分を抱えたまま上にあがり、しばらくして冷やされると結露が発生します。
 
天井から落ちた滴が浴槽を濡らすと水アカの原因となるので、入浴後は換気扇を回すか、浴室の窓を開けてしっかり換気しましょう。
24時間換気システムがある場合は、常に電源をオンにしておくのがオススメです。
 
高温多湿の環境下はカビも生えやすいので、きちんと換気すればカビ対策にもなります。

3. シャンプーやコンディショナーの泡をキレイに流す

シャンプーやコンディショナーの泡が浴槽内に残っていると、乾いたときに水を弾く被膜が形成されてしまいます。
 
水アカの上に被膜ができてしまうと汚れが落ちにくくなるので、お風呂から上がるときは、シャンプーやコンディショナーの泡をシャワーでキレイに洗い流しましょう。

4. 浴槽をコーティングする

浴槽用のコーティング剤を使用すると、水アカをはじめとする汚れが付着しにくくなる他、傷の防止にも役立ちます。
 
市販のコーティング剤を使用する際は、まず浴槽内をお掃除し、汚れや水アカをキレイに落としておきます。
 
水アカがついた状態でコーティング剤を使用すると、汚れが落ちにくくなる上、水アカによる凹凸のせいで均一にコーティングできなくなるので注意しましょう。
 
お掃除後、乾いた布で汚れを拭き取ったら、浴槽の蛇口や注水口にビニール袋などをかぶせ蓋をし、コーティング剤が水に触れないようにします。
 
養生が終わったら、付属のクロスに適量のコーティング剤を取り、浴槽全体にのばしていきます。
 
コーティング剤がムラにならないよう、クロスは常に一定方向に動かしていくのがポイントです。
 
コーティング剤を塗りおえたら、最低でも3時間以上、冬場の寒い時期は6時間以上放置し、しっかり乾燥させます。
 
コーティング剤は時間が経過すると剥がれてしまうので、定期的に使用して効果を維持するよう努めましょう。

浴槽の湯アカを落とす方法

浴槽の湯アカは酸性なので、水アカとは逆にアルカリ性のものを使って落とす必要があります。
 
ここでは浴槽の湯アカを落とす方法を4つご紹介します。

1. 重曹を使用する

重曹とは炭酸水素ナトリウムのことで、弱アルカリ性の性質を持つ物質です。
皮脂や石鹸カスの混じった酸性の汚れである湯アカとは相性がよく、簡単な汚れから頑固な汚れまで、幅広い用途に対応できます。
 
基本的な湯アカの落とし方としては、まず重曹に少量の水を加えペースト状にしてスポンジに適量の重曹ペーストを乗せ、湯アカが付いた部分をこすります。
 
仕上げにシャワーで重曹ペーストごと湯アカを洗い流し、乾いた布などで水気を拭き取れば完了です。
 
浴槽に水気が残っていると水アカの原因になるので、浴槽内が完全に乾くまでしっかり水気を取り除くのがポイントです。

2. アルカリ性洗剤を使用する

湯アカ専用のアルカリ性洗剤を使用すれば、より効率的に湯アカを落とすことができます。
 
使い方は水アカ専用洗剤と同じで、湯アカが付着した部分にスプレーし、スポンジなどでこするだけです。
 
汚れがひどい場合は適量の洗剤を染みこませたキッチンペーパーを該当箇所に貼り付け、1時間ほど放置してからシャワーで洗い流します。

3. 重曹と中性洗剤を合わせて使用する

アルカリ性洗剤が手元になく、かつ頑固な湯アカを落としたい場合は、重曹と中性洗剤を合わせて使用するのが有効です。
 
まず、中性洗剤を湯アカがついている部分にかけて、2~3分ほど放置します。
泡タイプ以外の洗剤は液だれするので、洗剤を含ませたキッチンペーパーを貼り付けるか、中性洗剤をかけた上からラップを貼り付けて洗剤を密着させます。
 
湯アカを浮かせたら、キッチンペーパーまたはラップを取り除き、その上から適量の重曹を振りかけてください。
 
重曹と中性洗剤を混ぜ合わせるようにしながら、スポンジを使って湯アカ全体を洗っていきます。
 
最後にシャワーで重曹と洗剤、汚れをまとめて洗い流したら、乾いた布で浴槽の水気を拭き取りましょう。
 
酸性の汚れに対する中性洗剤の効果は、アルカリ性洗剤に比べるとやや劣りますが、重曹を組み合わせることで頑固な湯アカも落とせるようになります。
 
中性洗剤は浴槽専用のものを使うのがベストですが、台所用洗剤でも代用可能です。

4. つけ置き洗いする

湯アカが浴槽全体にある場合や汚れがひどい場合は、つけ置き洗いが効果的です。
入浴後、まだお湯が温かいうちに大さじ4~5杯くらいの重曹を振りかけ、軽く混ぜます。
 
あとはそのまま一晩放置し、翌日に浴槽の水を抜いたら、スポンジで浴槽全体をこすり洗いします。
まだ汚れが残っている場合は、重曹ペーストを使ってお掃除しましょう。
 
つけ置きの段階で、洗面器やお風呂の椅子などを浴槽に入れておくと、浴室用品までまとめて洗えて一石二鳥です。

まとめ:お風呂の浴槽の水アカは酸性のもので落とすのが基本

お風呂の浴槽についた水アカはアルカリ性の汚れなので、酸性の洗剤やクエン酸、酢などで落とすのが効果的です。
 
汚れがひどい場合はキッチンペーパーやラップなどを使って、しっかり汚れを浮かせてからお掃除しましょう。
 
なお、水アカを長く放置していると、石鹸カスや皮脂汚れと混ざってぬめりのある湯アカになります。
 
湯アカは水アカとは異なり、酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤や重曹などを使って落とす必要があります。
 
正しい方法でお手入れをすれば、水アカも湯アカもキレイに落とせますが、お掃除の手間を省くためにも、日頃から浴槽の水気を拭き取る、こまめに換気するなどの対策を行い、水アカの発生を予防することが大切です。

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