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家電メーカーが教える!冷蔵庫の節電テクニック6選

家電メーカーが教える!冷蔵庫の節電テクニック6選
キッチン|2022.07.04

家電製品の中でも特に大きな電力を使用するものとして冷蔵庫が挙げられます。
電気代の高さが気になったときには、冷蔵庫の節電対策を実施してみましょう。
本記事では、冷蔵庫の電気代を抑えるためのポイントをご紹介します。

冷蔵庫の電気代はどのくらい?

首をかしげるポーズ
冷蔵庫は24時間365日電源を入れっぱなしにしている家電製品です。また、内部の食品を十分に冷やさなければならないという特性上、どうしても電気代がかかってしまいます。
 
経済産業省・資源エネルギー庁による「令和元年度エネルギーに関する年次報告」によると、2018年度の一般家庭における電気使用量の33.8%を占めているのが、冷蔵庫を含む「動力・照明他」です。 [注1]
 
その中で電気冷蔵庫にかかる電気使用量は年間で294kWhにも及ぶのです。[注2]
1kWhあたり27円で計算した場合、冷蔵庫の年間電気料金は7,911円です。
 
家庭内にはほかにも照明器具やエアコン、テレビや洗濯機など電気代のかかる電化製品がいくつもありますが、これらの製品は電源をオフにすることが可能です。しかし、冷蔵庫は電源を切っておくことができないため、ほかの製品に比べて消費電力量が多くなる傾向にあります。
 

家庭の電気代が高いと感じたときには、冷蔵庫や使用環境を見直してみましょう。
 
[注1]出典:経済産業省・資源エネルギー庁「令和元年度エネルギーに関する年次報告 P115(2022.06.01)
 
[注2] 一般財団法人 家電製品協会 スマートライフおすすめBOOK 2021 P13(2022.06.01)

冷蔵庫の電気代節約・節電テクニック6選

節電
冷蔵庫は電気代がかかる家電だから仕方がないとあきらめている方も少なくないでしょう。しかし、冷蔵庫の使い方や設置環境を見直せば、大幅な電気代節約が実現できることもあります。
 
冷蔵庫をお得に使用するためにも、以下の6つの節電テクニックを意識してみましょう。

1.冷蔵庫は壁から離して設置する

冷蔵庫を壁から少し離して置くだけでも、使用電気量には違いが生じてくるでしょう。
 
壁面ぴったりに冷蔵庫を設置してしまうと、十分な放熱ができなくなり冷蔵効率が大きく下がってしまいます。この状態で使い続けると電力の無駄になる上、圧縮機の運転率が上がるため、冷蔵庫の寿命も短くなりやすいです。
 
例えば一般的には、冷蔵庫と側壁面との間に5mm程度の隙間があれば放熱ができるといわれます。必要な放熱スペースについては機種ごとに異なりますので、冷蔵庫の電力効率アップのためにも確認してみましょう。

2.冷蔵庫の周囲にものを置かない

冷蔵庫は内部を冷やすために、上部からも放熱しているタイプの冷蔵庫もあります。その場合、冷蔵庫の上にものを置くと放熱が妨げられ、冷蔵室に熱がこもって冷却効率が悪くなってしまいます。
 
冷蔵庫の上のスペースを有効活用したい場合には、ラックを使って隙間を作るなどして工夫しましょう。(トップテーブルに耐熱表示がある機種については、物や電子レンジを置くことができます)
 
天面部分から放熱しない冷蔵庫の場合、背面や側面からの放熱が上部に滞留してしまう恐れがあります。このような冷蔵庫であれば、熱がこもらないように背面や側面に十分なスペースを確保して設置しましょう。
 
冷蔵庫の裏や横にものを置いたままにするのもあまりよくありません。冷蔵庫の放熱を妨げるようなものを周辺に置かないよう意識するだけでも、冷蔵庫の冷却効率は上がりやすくなります。
 
冷蔵庫の周囲に熱源がないかを確認することも大切です。熱源のある場所は暑くなりやすいため冷却効率が下がり、電気代が余計にかかってしまう可能性があります。例えば冷蔵庫のすぐ隣にコンロがあるという場合にも、冷蔵庫周辺に熱が発生して冷却効率が下がりやすくなります。
 
また、せっかく冷蔵庫の背面を壁から離して設置しても、背面が汚れてホコリが溜まっていると冷却が落ちやすくなります。通風口にホコリが溜まっていないかをチェックし、定期的にお掃除をしましょう。

3.使用状況に応じて設定温度を調整する

冷蔵室の温度は設定が可能です。通常であれば季節を問わず初期設定で使用できます。
 
ですが、しばらく留守にするため使用頻度が減るといったときは弱運転での使用も可能です。三菱冷蔵庫の「全室独立おまかせA.I.」を設定すれば、各家庭の使い方をみて自動で節電します。
 
また、 保存品質を向上させるために特殊制御がある場合は、設定することで温度が調整され、品質を保てます。

4.開閉する時間と回数を減らす

冷蔵庫ドアを開け閉めするたびに冷気が外へ逃げてしまい、庫内の温度は上昇してしまいます。庫内の温度が上昇すると再び冷やすために余計な電力がかかってしまい、結果的に電気代が高くなってしまうのです。
 
冷蔵庫のドアは開けっ放しにせず、こまめに閉めるよう心がけましょう。また、無駄な開閉を避けるのも電気代を抑えるためのコツです。

5.温かい料理は冷ましてから入れる

温かいものを冷蔵室に入れると冷やすために電力消費が大きくなり、電気代が高くなってしまいます。調理後の温かい食品をそのまま冷蔵室に入れるのはできるだけ避けましょう。
 
温めた食品や料理は粗熱を取り、常温まで冷ましてから冷蔵室にしまい、残りご飯を冷凍するときなどにも、冷ましてから冷凍室に入れるようにします。
 
ただし最近では、電気代は少なからず上がってしまうものの、温かいままの状態の食品をそのまま入れられて、便利に保存できるスペースを搭載した冷蔵庫も登場しています。
三菱冷蔵庫の「切れちゃう瞬冷凍」なら、熱いまま冷凍OKで、冷めるまで待つ必要がないので炊き立ての美味しさを逃さず保存できます。
 
冷蔵庫をより便利に使いたいのなら、こういった便利な機能をもつ機種を選んでみるのもよいでしょう。

6.冷蔵室の詰め込み過ぎに注意する

冷蔵室にはつい食品を詰め込みすぎてしまいがちです。しかし、隙間がないほど庫内にものを詰め込むと、冷気が通らなくなってしまい冷却効率が大きく低下してしまいます。
 
冷蔵室内に入れるものの量は7割程度に抑えることがポイントです。食品同士の間に十分なスペースがあれば冷気の流れが妨げられず、冷却効果がアップしやすくなります。
 
また、冷蔵室内の奥側にある冷気の吹き出し口近くはできるだけふさがないようにしておきましょう。
 
冷蔵室内の左右の壁面に食品を並べるようなイメージで、できるだけ中央部分を空けて整頓しておくと、冷蔵室内に冷気が循環しやすくなります。また、キレイに整頓すれば食品の位置が一目でわかり、スムーズに取り出しができます。

冷蔵庫の節電対策をするときの注意点

冷蔵庫の節電対策にはほかにもいくつかの方法が考えられますが注意するべき点もあります。特に気をつけたいのは、冷蔵庫修理を検討する場合です。

冷蔵庫修理と交換のどちらがお得か考える

冷蔵庫のドアパッキンが劣化しており、冷気が逃げてしまっているために電気代が無駄になっている可能性も考えられます。冷蔵庫のドアに紙やカードを挟んでみて落ちてしまうようであれば、ドアパッキンが大きく劣化している可能性が高いといえるでしょう。
 
そうした場合には冷蔵庫のドアパッキンを交換すれば冷却効率は改善する可能性もありますので、お買い上げの販売店かメーカーの修理受付センターにご相談ください。
 
一方で、省エネ性能の高い冷蔵庫への買い替えの方がお得になるということがあるかもしれません。
 
冷蔵庫の劣化がみられる場合には、修理と買い替えのどちらが節約や節電になるのか、ということも考えた上で判断しましょう。

買い替えの時期なら節電効果のある冷蔵庫を選びましょう

経年劣化によって省エネ性能が低くなってしまった冷蔵庫を使い続けていることで、電気代が高くなってしまうことがあります。家庭の電気代が高いと感じたときには冷蔵庫の買い替えを検討してみましょう。
 
ここからは、冷蔵庫の買い替え時に知っておきたいポイントを4つご紹介します。

1.家族構成に応じて余裕を持たせた容量を選ぶ

冷蔵庫を購入するときには家族構成に余裕を持たせたサイズを選びましょう。家族構成よりも余裕があるサイズを選ぶことで、結婚や出産といったライフステージの変化にも対応可能です。
 
冷蔵庫の購入時には、普段どの程度調理をするかといった点も考えて選びます。
 
単身者であまり料理をしないのであれば飲み物などが入る小さめの冷蔵庫でも問題ありません。料理を頻繁にし、作り置きや常備菜を冷蔵したいという場合であれば、少し大きめの冷蔵庫を選ぶのが安心です。

2.省エネ性能がよい冷蔵庫を選ぶ

近年では、省エネ性能に優れた冷蔵庫が次々に発売されています。15年前や10年前の冷蔵庫に比べ、約2分の1や3分の1にまで電力量を抑えられる冷蔵庫も登場し、注目を集めています。
 
省エネ性能に優れた冷蔵庫には、無駄なエネルギーを使わないようにインバータや、内容量を把握して冷やし方を変えるセンサーなどが搭載されていることがあります。また最近では、冷蔵室の冷やし過ぎを防いで適切な状態に制御する人工知能が採用された冷蔵庫も販売されています。
 
冷蔵庫の買い替えをする際には、省エネ性能に優れた冷蔵庫とそうでない冷蔵庫の電力量や電気代の差を細かくチェックしてみましょう。

3.迷ったらやや大きめの冷蔵庫を選ぶ

大きな冷蔵庫は電力量が高いというイメージがあるかもしれません。しかし、大きな冷蔵庫はむしろ消費電力量が少なくなることが多いのです。
 
小型の冷蔵庫は価格帯が安く設定されるため、省エネ性能のための機能を搭載しにくいという事情があります。そのため、購入費用は安いもののその後の電気代が高くなってしまうといったこともあります。
 
最新の機能が搭載されたタイプの冷蔵庫であれば、購入後の電気代をグッと抑えることができます。冷蔵庫の買い替えにあたっては、上位機種の消費電力を確認して選んだ方が結果的にお得になるかもしれません。

4.節電モニターが搭載された冷蔵庫を選ぶ

最新型の冷蔵庫には、使い方を判定して節電レベルを確認できる節電モニターが搭載されていることもあります。
 
節電モニターとは、冷蔵庫の現在の節電状況を操作部のパネルやモニターで確認できる機能です。冷蔵庫の設定温度や運転状況のほか、扉の開閉の回数などもチェックした上で、どれだけの節電ができているかを表示するのが節電モニターの役割です。
 
節電モニターのついた冷蔵庫を選べば、これまでなかなか把握できなかった冷蔵庫の使い方や節電のレベルをすぐに把握でき便利です。また、家族の節電意識が高まりやすくなるという良さもあります。

まとめ:節電のために冷蔵庫環境の見直しや冷蔵庫の買い替えを検討してみよう

冷蔵庫は家庭の電化製品の中でも特に消費電力が大きいという性質をもっています。冷蔵庫の使用環境を見直せば、家庭の電気代を大きく下げられるかもしれません。
 
古い冷蔵庫は省エネ性能があまりよくないため、余計に電気代がかかってしまっている可能性があります。長く冷蔵庫を使い続けているという場合には思い切って買い替えを検討してみましょう。
 
冷蔵庫を買い替える際には、省エネ性能の高いものを選ぶのがおすすめです。また、節電モニターが搭載されたものを選び、家族の節電意識を高めていくのもよい方法です。

冷蔵庫の整理整頓&お手入れ方法 冷蔵庫の整理整頓、お手入れについて動画で詳しくご覧いただける特設サイトはこちら

くらトク編集担当

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