家の掃除は高いところから低いところへ！毎日の掃除を簡単にするポイントは？

お掃除は狭い範囲であれば短時間のうちにも行えますが、家中キレイにしようと思うと、数時間かかることも珍しくはありません。効率よくお掃除するためには、基本的なお掃除方法を実践するのはもちろん、適切な頻度や、負担を減らすためのポイントを押さえておくことが重要です。どうするのがよいのか分からず、なかなかお掃除を習慣化できないと悩む方も多いでしょう。
 
そこで本記事では、家のお掃除の基本や用意するべきお掃除道具、負担を減らすポイントなどをご紹介します。効率のよいお掃除のやり方を身に付けたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

お掃除は、原則高いところから低いところへ向かって進めます。年末の大掃除など、本格的なお掃除の際はもちろん、普段のお掃除も高い場所から行うことが大切です。壁、照明、家具の上などからお掃除を始め、最終的に床に落としたホコリを回収します。仮に低いところからお掃除をしてしまうと、高いお掃除をしたときに床にホコリが落ちてしまい、二度手間になってしまいます。

先述の通り、お掃除は高いところから始めて、効率よくキレイにしましょう。ただ、お掃除の基本は他にもあります。ここでは以下の5つをご紹介します。

• 奥から手前にかけて掃除する
• 洗剤はスポンジ・雑巾に含ませてから使用する
• 垂直になっている場所は下から上に掃除する
• 軽い汚れから頑固な汚れの順番に落とす
• まずはホコリを優しく取り除く

それぞれのお掃除方法について詳しく解説します。

お掃除を高いところから始める以外に重要なのが、奥から手前にかけて行うことです。複数の部屋がある場合は奥の部屋から始め、1つの部屋の中でも奥から手前に向かって進めます。一般的に奥にあることの多い窓側から、出入口に向けてお掃除をすることで、部屋の出入りでせっかく集めたホコリを撒き散らしたり、ワックスが乾くまで室内を歩けなくなったりといった事態を避けられます。
 
この方法なら、換気のために窓を開けていても、風上から風下へ向けてお掃除することができます。

洗剤はスポンジ・雑巾に含ませてから使用しましょう。汚れに直接洗剤をかけると、素材を傷めたり、変色させたりするおそれがあります。そのため、洗剤を使用する際はスポンジ・雑巾に含ませ、様子を見ながら拭いていきましょう。

窓ガラスのように垂直になっている場所を洗剤でお掃除するときは、例外的に、下から上に向かってお掃除すると良いでしょう。洗剤でお掃除をするときも、拭き取るときも、下から上に向けて拭くことで、洗剤が下に垂れてしまうのを防げます。

お掃除は軽い汚れから行い、頑固な汚れは後から落とすようにしましょう。頑固な汚れから先にお掃除をすると、汚れが広がり、お掃除がより大変になってしまうおそれがあります。またいきなり強い洗剤を使うと、素材が傷んだり変色したりするおそれがあるため、軽い汚れから落とすようにしましょう。

お掃除をするにあたって、ホコリなどの汚れは、いきなり乾拭きをするのではなく、まず柔らかい素材のハタキやハンディモップなどで優しく払って取り除くのが基本です。特に高光沢な家具などのデリケートな素材の場合は、乾いた布で直接拭くと、付着している細かなホコリや塵によって傷をつけてしまう可能性があります。
 
ホコリを払った後に乾拭きを行うことで、より安全かつ効果的に汚れを取り除くことができます。その後、水拭きを行いましょう。これまでにご紹介した通り、高いところから低いところへ、奥から手前へと、まずはホコリを丁寧に払うことから始めましょう。

以下のお掃除道具があれば、基本的なお掃除は行えるでしょう。

• 中性洗剤
• 重曹
• クエン酸
• セスキ炭酸ソーダ
• ゴム手袋
• スポンジ
• ハンディモップ
• ブラシ
• 雑巾・布巾・タオル
• 掃除機もしくは粘着クリーナー

汚れを落とすには、お掃除の場所ごとに専用の洗剤が必要だと思う方もいるかもしれません。しかし実際のところ、多くの汚れは中性洗剤で落とすことができます。なかなか落ちない頑固な汚れも、重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダがあれば十分な場合が多いです。
 
その他には、手を保護できるゴム手袋、汚れを落とすのに役立つ道具を準備します。掃除機も活躍してくれますが、一般的なワンルーム程度の範囲であれば、粘着クリーナーでも十分です。とはいえ広めのワンルーム、1LDK以上の間取りとなれば、掃除機があった方が便利でしょう。

ここでは、家の中の場所別にお掃除方法をご紹介します。

• リビング・ダイニング
• キッチン・シンク
• 浴室
• トイレ
• 洗面所
• 玄関

リビング・ダイニングは家族が集まる場所のため、比較的汚れやすいです。まずは散らかっている物を収納しましょう。あらかじめ物の定位置を決めておくと、散らかさずに済みます。そして粘着クリーナーや掃除機を使い、床のゴミを集めていきます。週に1度で床の水拭き、テレビ周辺のホコリ取りを行い、キレイな状態を維持しましょう。

キッチン・シンクは油汚れが目立つ場所です。お料理の後は布巾でガスコンロの油汚れをキレイにしてください。食器洗いのついでに排水口のゴミを回収し、シンクを磨くようにすると、キレイな状態を保てるでしょう。中性洗剤で落ちなければ、重曹水やセスキ炭酸ソーダを使用して、汚れを落としていきます。重曹水は、水100mlに対し小さじ1杯の重曹を溶かして作るのがオススメです。

浴室も毎日使用する場所のため、常に清潔にしておきたい場所です。とはいっても毎日のお掃除は、浴槽内の湯アカをスポンジでこすって洗い流すだけよいでしょう。湯アカは入浴の直後であれば取りやすいため、短時間で終わります。これに加えて週に1度のお掃除で、浴室に熱めのお湯をかけてから、皮脂汚れや水アカ、石鹸カスを落としましょう。これらの汚れは放置すると落としにくくなるため、定期的にお掃除してください。

トイレは使用後に汚れていたら、ついでにお掃除する習慣を付けましょう。この場合、特に洗剤を使用しなくてもよいですが、トイレットペーパーに中性洗剤を付けて拭くと、汚れを落としやすくなります。
 
加えて週に1度のお掃除で、重曹とクエン酸を順番に使って壁のお掃除をするのがオススメです。重曹には消臭効果があり、クエン酸には除菌効果があります。まずはキッチンでも使った重曹水でお掃除した後に、クエン酸スプレーを吹き付けたタオルで便座を拭いていきましょう。クエン酸スプレーは、汚れ度の合いによって濃さを変えるのがよいですが、基準は水100mlに対し小さじ1/2の分量で作ります。
 
なお、トイレマットや便座カバーを敷いている場合、週に1度は洗濯してください。

洗面所は使用する度に髪の毛やホコリを回収しましょう。特にドライヤーを使った後などは、髪の毛が多く落ちています。ついでにお掃除をすることで日々の負担を軽減できるため、1日に1度は、洗面台と鏡をお掃除しましょう。落ちにくい汚れは、クエン酸スプレーを使えば落としやすくなります。水アカや石鹸カスは放置していると取りにくくなるため、注意しましょう。

玄関は週に1度はお掃除しておきましょう。小石や泥を直接掃除機で吸い込むと、故障の原因となるため、ほうきを使ってお掃除するのがオススメです。手アカが目立つドアノブは、タオルでキレイにしましょう。

家のお掃除頻度は、間取りとライフスタイルで異なります。一人暮らしでワンルームから1Kの間取りの家に住まれているのであれば、2〜3日に1度のお掃除でキレイな状態を保てます。二人暮らしで共働きであれば、平日は軽くお掃除をして、土日にまとめて行う形が理想です。1週間に1度は、水回りを含めてしっかりとお掃除するようにしましょう。
 
ベランダに関しては、月に1度で十分です。定期的にお掃除をしないと、1度のお掃除の負担が大きくなってしまいます。日頃の負担を減らすためにも、定期的にお掃除をしましょう。

ここでは、お掃除の負担を減らすためのポイントをご紹介します。
具体的なポイントは、以下の通りです。

• 掃除は朝にする
• 水回りの掃除は最後にする
• 掃除がすぐに終わる場所から始める
• 収納ではなく物を捨てられないか考える
• 毎日小まめに掃除をする
• 掃除グッズは必要最低限にする

お掃除は、ホコリが落ちている朝に行いましょう。日中は人の動きでホコリが舞い上がってしまい、十分にキレイにしきれない可能性がります。お掃除を行う前夜には、翌朝すぐにお掃除に取りかかれるよう、部屋をある程度片付けておくとスムーズです。またお掃除は明るいところで行った方が、汚れを見落とす可能性が低くなります。そういった意味でも、1日のうちの早い時間帯に行うのがよいでしょう。

1度に家をキレイにする場合、水回りのお掃除は最後に行いましょう。水回りを初めにお掃除したとしても、雑巾を水で洗ったりホコリを流したりすると、再び周辺が汚れてしまうためです。

お掃除はすぐに終わる場所から始めましょう。すぐに終わる場所から取り組むことで、スムーズに完了した場所が増えていくので、モチベーションがアップします。お掃除の効果を実感しやすい場所から始めて、細かいところは後から取り組みましょう。

お掃除をする際、悩みがちなのが、散らかっていた物の収納場所です。しかしお掃除で大事なのは、今ある収納場所に収まりきる物量に減らすことです。収納がうまくいかない場合は、そもそも物を持ち過ぎている可能性があるため、断捨離できる物がないか考えてみましょう。サイズの大きな物から断捨離することで、部屋の様子が大きく変わり、モチベーションアップにもつながります。

毎日小まめにお掃除をすることで、1度のお掃除の負担を軽減できます。そもそもお掃除に時間がかかるのは、汚れをなかなか落とせなかったり、お掃除が必要な場所の範囲が広かったりするためです。日頃からお掃除をしておけば、頑固な汚れは少なくなり、本格的なお掃除が必要となる場所の範囲も狭くなります。歯磨きのついでに洗面台を拭いたり、浴室のお湯を抜いたついでに浴室をキレイにしたりといった習慣を付けましょう。

お掃除グッズは必要最低限にとどめましょう。お掃除の度にいろいろなグッズを購入していると、そのお掃除グッズを保管する場所が必要になります。使い分けるのにも時間がかかり、なかなかお掃除が進まない原因となります。新たなお掃除グッズは、どうしても落ちない汚れがあったり、さらに効率よくお掃除できるグッズがあったりしたときにだけ、購入を検討しましょう。

本記事では、家のお掃除の基本や必要最低限のお掃除道具、場所別の望ましいお掃除頻度についてご紹介しました。各ポイントを参考に、毎日少しずつお掃除を行い、定期的に高い場所から順にしっかりとお掃除をすることで、キレイな状態を保てるでしょう。
 
しかし「そうはいってもなかなかお掃除が続かない」と悩む方もいるでしょう。もしご自身でお掃除をするのが難しい、時間がないといった場合は、家事代行サービスに相談してみるのも一つの解決方法です。家事の専門スタッフにサポートを依頼することで、家の中の快適な状態を保ち、お掃除を含めた様々な家事の負担を減らします。
 
三菱電機では、こうしたニーズにお応えするため、地域限定で日常のお掃除などをサポートする家事代行サービスをご提供しています。

一方で、エアコン内部や換気扇の頑固な油汚れなど、ご自身で対応するのが難しい箇所や専門的な清掃が必要な場合は、無理せずプロのハウスクリーニングに依頼しましょう。
 
三菱電機では、エアコンやキッチン、浴室、洗面所など、特定の箇所を専門スタッフが集中的にキレイにするハウスクリーニングサービスも展開しております。（※）
 
普段のお掃除から専門的なクリーニングまで、お客様のご要望に合わせて柔軟に対応いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
 
（※一部地域を除きます。詳しくは対応地域をご確認ください。）

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