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エアコンから花粉が入ってくることはない?フィルターのお手入れ方法や花粉の侵入対策を解説

エアコンから花粉が入ってくることはない?フィルターのお手入れ方法や花粉の侵入対策を解説
エアコン|2024.11.18

花粉が飛散する時期に、家の中で鼻がムズムズすると「エアコンから花粉が入っているのでは」と疑う方もいるでしょう。しかし、エアコンの仕組み上、エアコンから花粉が入ってくることはありません。
 
とはいえ、家に持ち込まれた花粉が空気を取り込む際にエアコンフィルターなどに付いてしまい、エアコン内部に花粉が溜まってしまうケースもあります。そのため、エアコンのフィルターを定期的にお掃除することが大切です。
 
本記事では、エアコンから花粉が入らない理由、花粉シーズンでも快適に過ごす方法などを詳しくご紹介します。花粉対策について気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。

基本的にエアコンから花粉が入ってくることはない

花粉が飛んでいるイメージ

結論から述べると、「エアコンから花粉が入ってくる」というのは誤解です。そもそもエアコンは、室外の空気を取り込んでおらず、あくまでも室内の空気を循環させているだけです。これを「排気換気方式」と呼びます。
 
ただし、室内の空気と合わせて屋外の空気も取り込む「給気換気方式」のエアコンの場合、微量の花粉が室内に入り込む可能性はあります。とはいっても、給気換気方式のエアコンでなければ、花粉の侵入をおそれてエアコンの使用を控える必要はありません。

室内の空気に花粉がある場合はエアコンのフィルターに付く

すでに室内の空気に花粉が入り込んでいる場合、フィルターに花粉が付着することがあります。エアコンのフィルターはホコリや花粉などの汚れをキャッチしているので、お手入れ直後でない限り少なからず汚れが付いている状態で運転するケースはあります。そのため、エアコンのフィルターに花粉が付いた状態を放置していると、室内に花粉が広がるかもしれません。
 
室内の花粉対策としては、室内に花粉が入らないよう工夫することと、定期的にエアコンのフィルターをお掃除することが重要です。定期的なお手入れが大変な場合は、フィルター自動お掃除機能付きのエアコンに買い替えるのも方法の一つです。

エアコンフィルターを掃除して花粉を取り除く方法

ここでは、エアコンフィルターをお掃除して花粉を取り除く方法を紹介します。エアコンフィルターに花粉を蓄積させないためには、定期的なフィルターお掃除が欠かせません。2週間に1度はお掃除を行うのが理想です。
 
花粉対策としてマスク・メガネを着用して、電源プラグを抜くかブレーカーを切った上で、以下の方法でフィルターをキレイにしてください。

  • エアコン本体をやわらかい布でキレイにする
  • エアコンのフィルターを取り外す
  • フィルターのホコリをキレイにする
  • フィルターを水洗いする
  • フィルターを乾燥させて元に戻す

それでは実際に、それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

1. エアコン本体をやわらかい布でキレイにする

まずは、マスク・メガネを着用して、エアコン周りをやわらかい布でキレイにしていきます。エアコンの周りにはホコリが溜まりやすいです。長期間お掃除していない場合、予想よりも多くのホコリが積もっているかもしれません。本体を傷つけないようにやわらかい布を用意し、軽く拭き取りましょう。汚れがひどい場合は、布を水またはぬるま湯で濡らして固く絞り、拭いてみてください。

2. エアコンフィルターを取り外す

続いては、エアコンフィルターを取り外します。前面パネルを手前に引き開けて、エアコンのフィルターを外します。フィルターの外し方は製品によって異なるので、必ず取扱説明書に記載してある通りに行ってください。また、フィルターを取り外す際はホコリが舞い散る可能性があるため、マスクやゴーグルをして作業するのがオススメです。

3. エアコンフィルターのホコリをキレイにする

フィルターを取り外したら、付着している花粉やホコリを掃除機で吸い取りましょう。フィルターからホコリが落ちるため、床に新聞紙を敷いたりベランダなどに出たりして掃除機を使うのがオススメです。

4. エアコンフィルターを水洗いする

エアコンフィルターの水洗い

エアコンのホコリを吸い取った後は、掃除機では取り切れなかったホコリを水洗いでキレイにします。この際、水もしくはぬるま湯で洗うようにしてください。50℃以上のお湯を使うと、フィルターが変形する原因となります。汚れがひどい場合は、台所用中性洗剤を使用量の目安まで溶かしたぬるま湯で洗い、水でよくすすいで洗剤を落としてください。つけ置き洗いをするときは、フィルターが変形しないような大きさの容器を使用しましょう。つけ置き後は水の中で軽くゆすったりスポンジを使ったりしてから、よくすすぎましょう。

5. エアコンフィルターを乾燥させて元に戻す

エアコンフィルターを水洗いした後は、風通しの良い日陰でよく乾燥させてエアコンに戻します。フィルターに水分が残ったままだと、カビや悪臭の原因となります。なお、直射日光やストーブ、ヘアドライヤーを使用して乾かすのは避けてください。フィルターが変形・変色するおそれがあります。

花粉はどこから入ってくる?

そもそもエアコンフィルターに花粉が付着しているのは、すでに室内に花粉がある証拠です。ここでは、代表的な花粉の侵入経路を3つご紹介します。

  • 窓・換気口からの侵入
  • 外に干した洗濯物・布団を取り込む際に侵入
  • 帰宅時、服や髪の毛に付着した花粉を落としきれずに侵入

これらの侵入経路と共に、花粉を持ち込まない対策方法も見ていきましょう。

窓・換気口

窓や換気口は、花粉が室内に侵入しやすい場所です。花粉が飛散する時期に窓を全開にすると、かなりの量の花粉が入ってきてしまうおそれがあります。
 
環境省の資料によると、花粉の飛散量がピークの時期に3LDKのマンションで1時間の換気をしたときに、約1,000万個もの花粉が屋内に入ってきたという調査結果が出ています。同調査では、窓を開ける幅を10cmほどにして、レースのカーテンをしておけば、入ってくる花粉の量を1/4程度まで減らせることが分かっているので、ぜひ参考にしてください(※)。
 
また、換気口からも花粉が入ってくる可能性があります。換気口のフィルターは定期的にお掃除をしておきましょう。
 
※参考:環境省. 「花粉症環境保健マニュアル2022」. “<室内の換気と掃除>”.(2022-03)

洗濯物・布団からの付着

外干しした洗濯物・布団も、花粉が家に侵入する原因です。洗濯物・布団を外干ししたら、取り込む前にしっかりと花粉を払いましょう。また、飛散量の多い日は部屋干しに切り替えるのも一つの手段です。

帰宅時の服・髪の付着

外出中に付着してしまった花粉は、帰宅時に屋内へ持ち込んでしまう可能性があります。花粉は主に服・髪に付着しますが、顔にも付いているので帰宅後はなるべく早めに洗顔で洗い流しましょう。
服への付着は、素材や織り方によって花粉の付きやすさが異なります。特にウール素材の服は花粉が付きやすいため、注意しましょう。

今日からできる花粉を家の中に持ち込まないようにする方法

洗濯物を干しているイメージ

ここでは、花粉を家の中に持ち込まないようにする方法を、以下の項目に分けて詳しく紹介します。

  • 服装
  • 洗濯
  • 室内
  • 外出時・帰宅時
  • 寝具
  • 換気口
  • カーテン

それぞれの対策を組み合わせて、花粉の侵入を防ぎましょう。

服装

綿や絹、化繊などのツルツルした素材の服は、花粉が付きにくいという特長があります。付着した花粉も、比較的手で払い落としやすいのでオススメです。逆に、ウールやフリース素材は花粉が付着しやすいため、上着などに着るのは控えてください。
 
また、花粉は髪や顔、手などにも付くため、外出時に帽子や手袋を身に付けるといった対策もよいでしょう。

洗濯

花粉シーズンに外干しすると、洗濯物に花粉が付着し、室内に入る原因となります。洗濯物を干すときは、浴室乾燥機や衣類乾燥除湿機などを活用して室内干しに切り替えることも検討してみてください。
 
どうしても外干ししたいときは、以下の点に注意が必要です。

  • 洗濯物の花粉を払ってから取り込む
  • 花粉の飛散量が少ない午前中に干す
  • 柔軟仕上げ剤を使用する

まず、外干しした後は洗濯物の花粉を払ってから取り込むことが大切です。また、干す時間にも注意が注意しましょう。花粉の飛散量は時間帯によって変動し、特に昼前後と夕方が多いとされています(※)。そのため、花粉の飛散量が比較的少ない午前中に、洗濯物を干しましょう。さらに、お洗濯のときは柔軟仕上げ剤の使用がオススメです。柔軟仕上げ剤によって静電気の発生が抑えられ、花粉が付着しにくくなる効果が見込めます。
 
※参考:環境省. 「花粉症環境保健マニュアル2022」. ““図3-2 花粉の多い時間帯(ダーラム法と自動計測器による観測)”. (2022-03)

室内

先述のとおり、花粉は窓・換気口から多く入ってくると考えられます。そのため、ドアや窓はしっかり閉めて花粉の侵入を防ぐことが大切です。しかし、お掃除のときは、換気をする方も多いでしょう。窓を開けるときは、幅をできるだけ狭くしレースのカーテンを閉めておくことをオススメします。換気をした後は、床やカーテンなどに花粉が付着しているので、掃除をし、カーテンを定期的に洗濯してください。

外出時・帰宅時

外出前は、服に静電気除去スプレーを掛けて、花粉が付着しにくい状態にしておきましょう。そして、帰宅後はすぐに手洗いうがいをして、肌に付着している花粉を落とすようにするのがポイントです。帰宅後に着替えや洗髪をすると、さらに効果的です。
 
また、花粉が飛散する時期は以下の点も意識しましょう。

  • 家に入る前は服を払う
  • 粘着クリーナーで服に付いた花粉を取り除く

まず、帰宅したら玄関に入る前に服に付いた花粉を払い落としておくよう習慣付けましょう。家に入ったらすぐに手洗い・うがい・洗顔をすることも大切です。次に、粘着クリーナーを使って服に付着している花粉を取り除きます。また、服の素材に応じて、花粉の落とし方を変えましょう。

寝具

寝具を干すときは、以下の項目を意識しましょう。

  • 花粉の飛散量が少ない午前中に干す
  • 寝具にカバーをかけて付着を防ぐ
  • 取り込む前に花粉を払い落とす

意識したいポイントは、基本的には衣類を干すときと同じです。取り込むときは、風を受ける場所はもちろん、手すり側の花粉もしっかりと払い落としましょう。注意点として、強く叩いてしまうダニの死骸を取り除くどころか細かく砕いてしまう要因となります。表面を撫でるようにして、花粉を落としましょう。加えて粘着クリーナーや掃除機を使うと、さらに花粉を取り除けます。
 
なお、花粉対策には寝具の素材選びも意識しましょう。洋服と同様、絹や綿などの静電気が起こりにくくサラサラとした素材がオススメです。近年では花粉が付着しにくい寝具カバーもあるため、購入を検討してみるとよいでしょう。

換気口

花粉の対策をするのであれば、換気口も見逃せない場所です。長時間換気をせずにいると、窓や家具に結露が発生しやすくなり、部屋にイヤなニオイが発生する原因になることがあるため、換気をしないことはお勧めできません。
 
まずは、外の空気を取り組む給気口のフィルターを花粉対策用にしてみましょう。換気口に花粉対策用のフィルターを貼ると、花粉の侵入を防ぐ効果が見込めます。フィルターは定期的に交換して、花粉をしっかり除去しましょう。

カーテン

カーテンも花粉が付着しやすい場所です。カーテンの表面には細かい凸凹があり、花粉が付きやすくなっています。カーテンに花粉を付着するのを防ぐためには、花粉対策用のカーテンを使うのがオススメです。花粉対策用のカーテンには、付着した花粉をそのままキャッチし拡散を防ぐ機能があります。「洗濯後も効果が持続する」と謳ったカーテンもあるようです。
 
また、カーテンは柔軟仕上げ剤をプラスして定期的に洗うようにして、花粉が付着しにくい状態にしておきましょう。小まめにお手入れをすることで、花粉シーズンでも快適に過ごせるようなります。

エアコンをつけると鼻水やくしゃみが出る場合は内部クリーニングを依頼しよう

本記事でご紹介したように、基本的にはエアコンから花粉が入ってくる心配はありません。ただし、外から持ち込んだ花粉がエアコンのフィルターに付着することはあります。そのため、エアコンのフィルターを定期的にお手入れすることや花粉を家の中に持ち込まないようにするための対策が必要です。
 
ただし、エアコンの内部クリーニングは知識が必要です。エアコンのお掃除を検討している方は、三菱電機のハウスクリーニングにお任せください。三菱電機では家電メーカーの知識やノウハウを生かしたエアコンクリーニングを行っています。花粉や内部の汚れをまとめて対策できるので、花粉の時期に備えておきたい方は、お気軽にご相談ください。

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くらトク編集担当

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