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エアコンフィルターの掃除にはメリットがたくさん!フィルターの掃除方法や注意点について解説

エアコンフィルターの掃除にはメリットがたくさん!フィルターの掃除方法や注意点について解説
エアコン|2024.04.22

エアコンフィルターは風路の入口でゴミやホコリをキャッチして、より手の届きにくいエアコン内部への侵入を防止する役割があるため、エアコンの部品の中でも特に汚れやすい部品です。フィルターが汚れているとエアコンの性能に支障をきたす原因となるため、定期的にお手入れすることが大切です。
 
本記事では、エアコンフィルターの役割や、お掃除をするメリット、基本的なお掃除方法と汚れがひどい場合の対処法、注意点などについてご紹介します。

エアコンフィルターの役割とは?

エアコンフィルターの役割は、大きく分けて以下の2つです。

1. エアコン内部への異物の侵入を防ぐ

エアコンフィルターの1つ目の役割は、空気中に含まれるゴミやホコリ等を風路の入口でキャッチし、異物がエアコン内部に入り込んで機能低下や故障を引き起こすのを防止することです。
 
エアコンは室内の空気を吸い込み、熱交換器で温めたり冷やしたりしてから、再び室内に空気を戻すことで部屋の温度を調節します。このとき、室内の空気に含まれているゴミやホコリなども一緒に吸い込んでしまうため、フィルターがないと熱交換器にホコリが溜まって熱交換効率が下がるなど、内部機器に不具合や故障を引き起こす恐れがあります。このため、エアコンにはフィルターが不可欠なのです。

2. 室内の空気をキレイにする

エアコンフィルターの2つ目の役割は、室内の空気をキレイにすることです。
 
前述のとおり、エアコンは室内の空気を循環させています。フィルターで比較的大きなゴミやホコリなどを除去し、キレイになった空気を再び室内に戻すため、空気を清浄にする効果も期待できます。

エアコンのフィルター掃除を行うメリット

エアコンのフィルター掃除を行うメリットは、3点あります。以下で詳しく見ていきましょう。

1. エアコンの不具合や故障のリスクを低減する

エアコン内部には、熱交換器やファンなど、エアコンの正常な稼働に必要な部品が複数あります。これらにゴミやホコリが付着したり、汚れが詰まったりすると、機器の性能が落ちたり、故障を起こしたりする原因となります。エアコンのフィルターを小まめにお掃除していれば、こうした不具合や故障のリスクを低減することが可能です。

2. エアコンの悪臭を防げる

エアコン内部は結露が発生しやすく、高温多湿を好むカビ菌の温床になりがちです。カビはゴミやホコリをエサにして繁殖するため、内部が汚れているとカビが大量に発生し、エアコンの風に嫌なニオイが混ざる原因となります。エアコンフィルターをお掃除していれば、カビ菌のエサとなるゴミやホコリが減り、カビの発生を抑制できます。

3. 節電に繋がる

フィルターが目詰まりしていると、エアコンの風量が低下し、エアコンの効きが悪くなる原因となります。エアコンの効きが悪いと、設定温度を必要以上に上げ下げしなければならないため、余分な電力を消費しがちです。エアコンフィルターを小まめにお掃除していれば、室温を効率良く設定温度に近づけることができるため、節電に繋がります。

エアコンフィルターの掃除方法

エアコンフィルターの基本的なお掃除方法をご紹介します。なお、お掃除をする際はゴミやホコリが舞うため、マスクを装着しましょう。

1. フィルターを取り外す

まずエアコンのコンセントを抜いてから、本体カバーの左右の持ち手を掴んで持ち上げます。一般的なエアコンでは、本体カバーを持ち上げると、目の前に網のような部品があります。これがフィルターです。基本的にはフィルターの下部にあるつまみを外してから手前下方向にゆっくり引っ張ると、フィルターを取り外すことができる場合が多いです。
 
エアコンの本体カバーの開け方やフィルターの取り外し方はメーカーや機種によって異なる場合があるため、うまく取り外せない場合などは無理に行わず、お手持ちの取扱説明書に従って行ってください。
 
また、フィルターの汚れがひどい場合は、急にフィルターを外すと、溜まったホコリが落ちてきたり、舞ってしまったりする可能性があります。ホコリが多い場合は、フィルターが付いた状態のまま、次項の説明に従って掃除機でサッと表面のホコリを吸い取りましょう。ただし、高所の作業になるため、安全にはくれぐれもご注意ください。

2. 掃除機でゴミを吸い取る

エアコンフィルターの表面にはゴミやホコリが溜まっているため、まずは掃除機で表面のゴミを吸い取ります。掃除機のヘッドをそのまま当てるのではなく、毛ブラシなどのアタッチメントを使用して、やさしくはらうようにホコリを取ると、効率良くお掃除できます。
 
ゴミやホコリはフィルターの表面に付着しているため、取り外してから掃除機をかける場合は、表側から掃除機をかけるようにしましょう。

3. 水洗いする

ゴミをあらかた取り除いたら、シャワーをかけて水洗いをします。掃除機をかける際は表側からでしたが、シャワーの水はフィルターの裏側からかけると、残ったホコリを落としやすいです。適宜、使い古しの歯ブラシ等のやわらかいブラシを使って、汚れをかき出すように落としましょう。
 
水洗いを終えたら、乾いた布でフィルターを挟み込むようにやさしく水分を取り除き、風通しの良いところでしっかりと乾燥させます。

4. フィルターを元どおりにセットする

フィルターが完全に乾いたら、1とは逆の手順でフィルターをエアコンにセットし、本体カバーを下ろします。最後にエアコンのコンセントを入れれば完了です。

油汚れやヤニ汚れがひどいときの掃除方法

エアコンと同じ部屋にキッチンがあったり、家で喫煙の習慣があったりする場合、エアコンフィルターにも、油汚れやヤニ汚れが付着することがあります。これらの頑固な汚れは水洗いだけでは落ちにくいため、中性洗剤を溶かしたぬるま湯を使ってお手入れします。
 
掃除機でおおよそのゴミやホコリを吸い取ったら、ぬるま湯に中性洗剤を適量溶かし、フィルターをすすぎます。それでも汚れが落ちない場合は、使い古しの歯ブラシややわらかいスポンジなどで汚れをやさしくこすり落としましょう。
 
変形する恐れがあるため、くれぐれも硬いブラシやタワシでこすったり、強くこすったりするのはやめましょう。
 
その後は、水でフィルターをよくすすぎ、洗剤をしっかり落とした後、乾いた布でフィルターの水分を取り除いてから、風通しの良いところでしっかりと乾燥させて元に戻します。

フィルターお掃除機能付きエアコンもフィルター掃除は必要?

エアコンの機種によっては、フィルターのお掃除機能が付いているものもあります。お掃除機能付きのエアコンは、運転停止後に自動でフィルターのゴミやホコリをかき集め、内蔵されたダストボックスにまとめてくれます。
 
ダストボックスが満杯になったら手動でボックス内のゴミやホコリを捨てる必要がありますが、乾燥したゴミ・ホコリであれば自動で除去できるため、頻繁にお手入れする必要はないでしょう。
 
三菱電機の「フィルターおそうじメカ」の場合、使用環境によりますが、年間2g程度のホコリがフィルターに付着する場合で、満杯になるまで約10年かかります。
 
ただし、使用環境によっては汚れが溜まりやすい場合などもあるため、お掃除機能がある場合でも、春・秋のオフシーズンなど、定期的にエアコンの本体カバーを開け、フィルターの状態をチェックしたり、お手入れしたりすることをオススメします。

エアコンフィルターを掃除する際の注意点

ここからは、エアコンフィルターをお掃除する際に気を付けたいポイントを5つご紹介します。

1. エアコンのコンセントは事前に抜いておく

エアコンをお掃除する際は、フィルターに限らず、必ず事前にエアコンのコンセントを抜いておく必要があります。コンセントを抜かずに作業を行うと、タイマーや誤操作などで部品が不意に動いて怪我をしてしまったり、感電したりするおそれがあり、非常に危険です。
 
リモコンで電源をオフにしていても、何らかの原因で通電してしまう可能性があるので、必ずコンセントを抜いておきましょう。
 
なお、賃貸アパートやマンションに備え付けられているエアコンの場合、まれに本体裏側にコンセントが隠れていることがあります。この場合、エアコンの電源をオフにした上で、ブレーカーを落として作業するのがオススメです。

2. フィルターを強くこすらない

エアコンのフィルターは非常に薄く、デリケートな素材が使われています。そのため、硬いブラシやタワシなどを使ってこすると、フィルターが破れてしまうおそれがあります。
 
フィルターをお掃除する際は、やわらかいブラシやスポンジなどでやさしく汚れを落とすようにし、くれぐれも強い力を加えないようにしましょう。

3. 50℃以上のお湯を使わない

油汚れやヤニ汚れを落とすには、ぬるま湯を使うのがオススメですが、50℃以上の熱湯を使うとフィルターが変形する原因となります。必要以上に熱いお湯を使わないように注意しましょう。

4. 直射日光やヒーターの温風で乾かさない

エアコンフィルターを水洗いした後はしっかり乾燥させる必要がありますが、短期間で乾かしたいからといって直射日光やヒーターの温風を当ててはいけません。フィルターの変形や変色の原因になるため、乾いた布巾などで水分を吸収した後、直射日光を避けた風通しの良いところで陰干ししましょう。

エアコンフィルターの掃除頻度は?

エアコンフィルターをお掃除する頻度は、使用しているエアコンの機種や使用環境によって異なります。お掃除機能が付いていない機種の場合、三菱電機では基本的に2週間に一度お掃除することを推奨しています。
 
あまり使用しないという場合でも、月に一度はフィルターの状態をチェックし、適宜お掃除するようにしましょう。
 
お掃除機能が付いているエアコンを使っている場合は、基本的に頻繫なフィルター掃除は不要ですが、使用状況によってはフィルターが汚れやすい場合もあります。オフシーズンなどを中心に、定期的にダストボックスやフィルターの状態をチェックし、ホコリが溜まっている場合や汚れが付着している場合はきちんとお手入れしましょう。

エアコンのフィルターを汚れにくくする方法

エアコンのフィルターをキレイに保つには、小まめな換気が大切です。
エアコンは室内の空気を循環させているため、部屋の空気が汚れているとフィルターも汚れやすくなります。季節を問わず、部屋の空気は定期的に入れ替え、お部屋もなるべくキレイな状態を保つようにしましょう。

まとめ:エアコンフィルターは小まめに掃除してキレイな状態をキープしよう

エアコンフィルターは風路の入口でゴミやホコリなどをキャッチして、より奥のエアコン内部をキレイな状態に保ったり、室内の空気をキレイにしたりする役割を担っています。
 
フィルターが汚れたままだと、エアコンの効きが悪くなったり、不具合や故障が起こりやすくなったりするなど、さまざまなデメリットにつながるため、フィルターは定期的にお手入れしましょう。
 
お掃除機能が付いているエアコンは、基本的に頻繁なフィルター掃除が不要ですが、汚れ具合は使用環境によって異なるため、あまり放置しすぎず、使用シーズンの前後などで定期的にフィルターの状態をチェックし、必要に応じてお掃除することをオススメします。
 
なお、フィルターより奥の内部部品(熱交換器やファンなど)は基本的に取り外しができず、お客様ご自身での清掃はできません。清掃には専門の知識と道具が必要になるため、内部のカビが気になる場合や、エアコンを本格的にお掃除したい場合はプロのクリーニング業者に依頼しましょう。

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