このページの本文へ

ここから本文

プロ直伝!生活のお困りごと解決

浴室の鏡に付いたウロコ問題を解決!鏡のウロコ掃除のステップガイド

浴室の鏡に付いたウロコ問題を解決!鏡のウロコ掃除のステップガイド
お風呂|2024.02.01

浴室の鏡に、魚のウロコのような汚れが付いてしまっているご家庭は多いでしょう。水アカとも呼ばれるウロコ汚れがあると、鏡本来の役割を果たせないだけでなく、浴室の見栄えも悪くなってしまいます。鏡にできたウロコ汚れは放っておいても消えるものではないため、お掃除する方法を知っておきましょう。
 
本記事では浴室の鏡にできてしまうしつこいウロコ汚れの原因やお掃除方法、予防方法などをご紹介します。浴室の鏡のウロコ汚れに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

浴室の鏡にできる「ウロコ」の原因とは?

浴室の鏡に発生してしまうウロコは、水アカの一種です。
 
浴室の鏡にできてしまうウロコ汚れの主成分は、水道水に含まれている炭酸カルシウムなどのミネラル成分で、水道水がかかる場所ではどうしても発生しやすい汚れです。
 
水道水には炭酸カルシウム等のミネラル成分が溶け込んでおり、鏡などに付着した水道水をそのまま放置してしまうと、水道水の水分が蒸発し、気化できないミネラル分だけが白く結晶化してウロコ状の水アカとなって現れます。

鏡のウロコを効果的に落とす方法

次に、鏡に付いたしつこいウロコを落とすために用意するアイテムや方法を解説します。

1. 掃除の前に用意するアイテムのご紹介


鏡に付いたウロコを落とすために必要なアイテムは、以下の通りです。

  • (弱)酸性の洗剤
  • (メラミン)スポンジ
  • 手袋
  • タオルやスクイージー

鏡に付いたウロコは、通常のお掃除で使用する中性洗剤では落としづらい可能性があり、酸性の洗剤がオススメです。「ウロコや水アカにも効果的」等の記載がパッケージにあることもあるので、探してみましょう。また、お酢やクエン酸も酸性のため、代替として活用することができます。メラミンスポンジは研磨作用があり、ウロコを落とすのにも効果的ですが、くもり止めなどのコーティングがされている場合には使用できませんので、ご注意ください。

2. 準備したアイテムを使用した掃除法

スポンジ
次に準備したアイテムを使用した日常的なお掃除法を紹介します。
 

  • 手袋を着用し、湿らせたスポンジに弱酸性の洗剤をつける
  • 洗剤を含んだスポンジで鏡をやさしくこする
  • 洗剤が残らないようにしっかり洗い流す
  • 乾いたタオルやスクイージーで水気を拭き取る

 

鏡を洗い流した後は、水滴が残らないようにしっかりと拭き取りましょう。水滴が残ったままでは、せっかくウロコをお掃除したにも関わらず、再び発生させてしまう可能性があります。

ウロコ取り専用のスポンジで落とす

しつこいウロコにはウロコ取り用のスポンジなども効果的です。ウロコ取り用のスポンジには、研磨シートが貼られており、水に濡らしてこするだけで簡単にウロコが落とせるアイテムです。ウロコ掃除用の洗剤を使用しても思うように落とせなかった場合には、ぜひ試してみましょう。使用の際は、商品の使い方をよく読んでご使用ください。研磨して汚れを落とすタイプのため、使い方を誤るとキズの原因となる可能性もあります。
 
なお、ウロコ取り専用のスポンジを使用する際は、鏡にくもり止めのコーティングが施されていないかの確認も必要です。くもり止めコーティングがされている鏡に研磨剤を使用してしまうと、コーティングを剥がしてしまい、くもり止めが機能しなくなってしまう可能性があります。鏡にくもり止めが施されているかどうか不明な場合は使用を控えましょう。

3.お酢やクエン酸を活用した掃除液の作り方と活用方法

掃除道具
ウロコ汚れは、市販の洗剤以外でも落とせる場合があります。食品などにも使用されている身近な成分を使った掃除液の作り方と活用方法をご紹介します。例えば、キッチンにあるお酢も酸性のため、ウロコを落とすのに役立ちます。そのままではニオイが強いため、次のような配分を目安に希釈しましょう。濃さは汚れの度合いによって、適宜変えてください。

  • 水100ml:お酢100ml

水とお酢を調合したら、スプレーボトルに入れて、ウロコに吹きかけます。その後、お顔のパックをするようにペーパータオルを鏡に密着させます。しっかりと密着しない場合は、掃除液を追加で吹きかけましょう。さらに、ペーパータオルの上からラップで覆い、1~2時間程度放置します。ある程度の時間、お酢に含まれる酸と水アカ汚れ(炭酸カルシウム)を反応させることで、汚れを落としやすくなりますが、鏡は垂直に置かれていることが多いため、掃除液が垂れてしまったり乾いてしまったりすると、反応が進まず、期待した効果が出せません。キッチンペーパーやラップで覆うことで、反応をしっかり進めることができます。1~2時間経過したら、ラップやキッチンペーパーを剥がし、メラミンスポンジなどで汚れをやさしく落としていきましょう。なお、メラミンスポンジは研磨作用があるため、くもり止めなどのコーティングがされている場合には使用できません。水アカ汚れがキレイに落とせたら、十分に水ですすいだ後、水分を拭き取ればお掃除完了です。お酢はもちろん安全ですが、あくまでも“酸”なので、あまり長時間放置すると、素材によっては変質の恐れもありますし、お酢には糖質など酸以外の成分も含まれているため、しっかりと水道水で洗い流しましょう。
 
掃除液はお酢以外でも作成可能です。例えば、お酢と同じく酸性の効果を発揮するのはクエン酸です。クエン酸を使用する場合は、次のような分量で水と合わせます。濃さは汚れの度合いによって、適宜変えてください。

  • 水100ml:クエン酸小さじ0.5杯

クエン酸の掃除液を使用した場合もスプレーボトルからウロコに吹きかけて、お酢と同様の手順で汚れを落としていきます。ただし、クエン酸の場合は長時間放置すると、化学反応によってより落としにくい汚れに変質してしまうことがあるため、3時間以上放置するのはやめましょう。また、お酢と同様に、お掃除後にしっかりと水で洗い流すことが大切です。
 
なお、お酢もクエン酸も身近で安全な掃除液ですが、飽くまでも酸性です。カビをお掃除する際に用いられるような塩素系の洗浄剤と混ざると、有毒なガスが発生してしまい大変危険です。浴室は排水のために傾いていますので、別々の場所に使用していても流れて混ざってしまう可能性があります。キッチンペーパーやラップで覆っている際なども、くれぐれも塩素系洗剤を同時に使用しないようにしてください。また、洗い流した直後もしばらくは使用を避けましょう。安全のため、どちらを使用する場合も、お掃除中は十分な換気を心がけるようにしてください。
 
また、コーティングなどが施されていない場合、研磨効果のある歯磨き粉や重曹など、身近なものを活用することもできます。一般的な歯磨き粉であれば基本的に研磨剤が含まれていることが多いですが、オーガニック系のものなど、一部研磨剤不使用のタイプもありますので、パッケージや商品サイトなどを確認してみましょう。
 
歯磨き粉で鏡のウロコを落とすには、次のようなステップを踏みましょう。
 

  • 自分が日頃使うくらいの量の歯磨き粉を布やラップにつける
  • 歯磨き粉を布全体になじませる
  • 鏡を傷付けないように優しく拭く
  • 水で洗い流す
  • 乾いたタオルで拭き取る

 

重曹も研磨作用があるため、同様の効果が期待できます。水で湿らせたスポンジに粉末タイプの重曹を適量振りかけ、クレンザーのように使用するか、少量の水で重曹をペースト状にし、丸めたラップなどにつけて研磨しましょう。スポンジの場合、重曹の粒がスポンジ内に入ってしまい、汚れと重曹が接触しにくいため、ラップを用いることで、効果的に重曹と汚れを接触させ、汚れを落としやすくすることができます。

ウロコ予防のコツは毎日の掃除習慣が効果的!

スクイージ
浴室の鏡に発生するウロコを自分でお掃除することは可能ですが、比較的こびりつきやすく、頑固な汚れのため、時間も労力もかかるでしょう。ウロコができる前に、できる限り予防することが大切で、ウロコ対策には毎日のお掃除習慣が効果的です。
 
浴室を使用した際は、どうしても鏡に水がかかってしまいます。そのため、浴室を使ったら鏡をキレイに拭いて水気を取り除くことを習慣にしましょう。乾いたタオルなどでしっかりと水気を拭き取るか、専用の水切りワイパー(スクイージー)などで水切りすると、比較的簡単にウロコ汚れの発生を予防できます。
 
また、入浴後はシャンプーや石鹸を流水でしっかりと洗い流した上で、水気を取り除くようにしましょう。

毎日のケアには新聞紙を活用する方法もあります。窓ガラスのお掃除などで古くから新聞紙が用いられますが、鏡のお掃除にも便利です。不要になった新聞紙は使い捨てできますし、新聞紙に用いられているインクには、油分が含まれていることが多いため、鏡にツヤを出す効果が期待できます。
 
ケアをする際は2枚の新聞紙を用意しましょう。1枚の新聞紙をぬるま湯でぬらして、軽く絞った後、鏡全体を拭いていきます。次に乾いた新聞紙でやさしく乾拭きすることで、水分を拭き取ってウロコ汚れを防止することができます。

毎日のお掃除がカビの予防にも効果的!

浴室の使用後に水分をしっかり切る対策をすると、ウロコだけでなく、カビ発生の防止にも期待ができます。カビの原因菌は高温多湿な環境でよく繁殖します。また浴室にはカビの栄養となる髪の毛や人のアカなどが残りやすいため、カビ菌にとっては繁殖に適した環境なのです。
 
カビが根を深く張ってしまうと日々の簡単なお掃除では落ちづらくなってしまうので、特に水アカが目立つ鏡やカビが発生しやすいパッキンなどの水分を、スクイージーや乾いたタオルなどで切ってから、換気や乾燥機能を上手に活用して早めに浴室を乾燥させましょう。浴室は日頃からお掃除をしていても、抜け毛や石鹸のカスなどが排水口などに溜まりがちです。その結果、独特なニオイが発生してしまうこともありますが、換気機能を活用すれば、このようなニオイが充満するのを防ぐことに繋がりますし、浴室の湿気が脱衣所や他のお部屋に影響を与えるのを防ぐことができます。
 
なお、浴室乾燥は水分の蒸発を早めることで、カビ予防ができる一方、電気代がかかってしまうというデメリットがあります。そのため、換気機能やスクイージーなどの便利なお掃除道具と組み合わせながら、必要最低限の時間で済むよう工夫するのがオススメです。

洗顔料や化粧品等が付いてしまった場合の対処法

浴室の鏡にいつのまにかできてしまうウロコは、先述したコツを徹底することで予防可能です。では、洗顔時やメイク時の鏡の汚れなどは、どのように対処すれば良いのでしょうか。
 
ここでは洗顔料や化粧品等がついてしまった場合の対処法を解説します。

1. 顔そりや洗顔後の鏡のお手入れ

毎日のように行う顔そりや洗顔後の鏡のお手入れは重要です。特に洗顔時は洗顔料が鏡に飛び散ってしまい、汚れの原因になる可能性があります。
 
この場合、入浴後にシャワーで鏡についた洗顔料などの汚れを流した後、スクイージーや入浴後に使ったタオルを使ってササっとお掃除するのがオススメです。ただし、タオルの濡れた部分で拭いてしまうとウロコの発生につながりかねません。乾いている部分を使うか、タオル全体がぬれている場合にはキッチンタオルなどで乾拭きしましょう。
 
また、洗面所などにアルコールハンドスプレーがある場合、軽い汚れについてはアルコールハンドスプレーでキレイにするという手もあります。アルコールハンドスプレーをキッチンタオルやファイバークロスなどに染み込ませ、汚れの箇所を拭き取るだけです。アルコールハンドスプレーは乾燥しやすく、ウロコ汚れの原因になる成分も少ないことが多いため、手軽にさっとできます。汚れを放置せず、都度お掃除をすることを習慣化しやすいでしょう。

2. 化粧品やヘアスプレーの後始末

化粧品やヘアスプレーが鏡に付いてしまった場合のお掃除も重要です。化粧品には油分が多く含まれている場合も多いため、油汚れに効果のある洗剤やアルカリ電解水などを用いて、放置せずに早めにお掃除しましょう。アルカリ電解水は拭き取りも楽なため、オススメです。洗浄液を汚れに吹きかけた後、よく絞ったタオル等でやさしく水拭きをし、最後に乾いたタオルやキッチンタオルなどで乾拭きしましょう。

ウロコを作らない!美しい鏡を維持するポイント

最後に、ウロコを作らないためのポイントをご紹介します。

  • お掃除後の水切りや拭き取りを徹底する
  • 小まめなウロコ対策とお掃除をする
  • 撥水・防汚コーティングスプレーを使用する

1. お掃除後の水切りや拭き取りを徹底する

どんな方法であってもお掃除後の水切りや拭き取りは重要です。浴室の鏡にウロコを発生させないためには、しっかりと水気を拭き取ることが大切です。水気が残ってしまっていると、そこからウロコが発生する可能性があります。

2. 小まめなウロコ対策とお掃除をする

浴室の鏡にウロコを発生させないためには、日々の継続的なウロコ対策が重要です。鏡にできるだけ水が飛ばないようにやさしく洗顔したり、汚れが軽いうちに簡単なお掃除をしたりするだけで、頑固な汚れが溜まるのを防ぐことができます。慣れないうちは面倒に感じてしまうかもしれませんが、習慣化させて鏡をキレイな状態に保つようにしましょう。

3.撥水・防汚コーティングスプレーを使用する

水回りをキレイにお掃除した後は、撥水や防汚効果のあるコーティングスプレーを活用すると、汚れの付着を予防できます。これにより、日々のお手入れの手間を軽減できるでしょう。
 
なお、コーティングスプレーを使用する際は、次の点に注意する他、商品の使用上の注意事項などをよく読んで使用しましょう。

  • 必ずお掃除後に使用する
  • 目立たない場所で確かめてから使用する
  • 必ず手袋を着用する
  • 必ず換気をする
  • 顔の近くで使用せず、吸い込まないようにする

 

まとめ:頑固なウロコの解消はプロに依頼しよう!

浴室の鏡にできてしまうウロコの正体は、水道水に含まれる炭酸カルシウム等のミネラル成分です。これを落とすには、弱酸性の洗剤や、ウロコ取りに対応しているスポンジの活用がオススメです。お酢やクエン酸といった身近なもので、掃除液を作成することもできます。
 
ウロコを作らせないためには、日頃から浴室の鏡をお掃除する習慣作りが大切です。さまざまな対策を取り入れれば、相乗効果が期待できるでしょう。また洗顔料や歯磨き粉の飛び散りなど、ちょっとした汚れが付いた際は、こびりついてしまう前にすぐにお掃除することも大切です。
 
どうしても頑固なウロコがなかなか落ちない、お掃除する時間がないといった場合は、プロのハウスクリーニングに依頼するのがオススメです。ハウスクリーニングに依頼すれば、お掃除にかかる時間を有効活用できる上に、キレイな鏡を取り戻せるでしょう。プロにキレイにしてもらった後は、本コラムを参考にしながら予防や定期的なお掃除を行い、ピカピカの状態を維持しましょう。

くらトク編集担当

この記事を書いた人

くらトク編集担当

この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter

この記事へのコメント

関連記事