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トイレタンクを簡単にお掃除する方法!掃除をしないリスクも紹介

トイレタンクを簡単にお掃除する方法!掃除をしないリスクも紹介
トイレ|2023.03.30

トイレタンクの内部は普段は隠れているので、汚れが目に付くことはあまりありません。
 
そのため、ついお手入れを怠ってしまいがちですが、きちんとお掃除しないとさまざまなトラブルが発生する原因になります。
 
トイレタンクはコツを押さえれば簡単にお掃除できるので、定期的なお手入れがオススメです。
 
本記事では、トイレタンクの主な汚れのお掃除方法と、汚れの予防方法、お掃除をしないリスクをご紹介します。

トイレタンクに付着する汚れの種類

トイレタンクに付着する汚れは、大きく分けて2種類あります。
 
まず1つ目は水アカです。
水アカとは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムといったミネラル分が固形化したもので、見た目は白っぽく、ざらざらとしています。
 
水分は放っておくと蒸発しますが、内部に含まれるミネラル分はそのまま残るので、水が乾いた後に水アカが残りやすくなります。
 
一度水アカが付くと、トイレタンクの内部にこびりついてなかなか除去できなくなってしまいます。
 
トイレタンクの中に溜まっている水からミネラル分のみを取り除くことはできないので、定期的にお手入れをして水アカを除去する必要があります。
 
2つ目はカビです。
カビは高温多湿の環境を好むため、常に水が溜まっているトイレタンクの内部はカビが繁殖しやすくなっています。
 
トイレタンク内部はもともと密閉性が高く、トイレの個室自体も空気がこもりやすい場所であることから、湿度の高い梅雨時や気温が上がる夏場は、短期間でもカビが発生してしまうおそれがあります。

トイレタンクの汚れを放置するリスク

トイレタンクの汚れをそのまま放置していると、生じるリスクは以下のとおりです。

1. 汚れが目立ってくる

水アカやカビが発生すると、トイレタンク内部が白っぽい汚れや黒ずみだらけになってしまいます。
 
トイレタンクは、蓋を開けなければ内部が見えない造りになっていますが、特に黒カビはあっと言う間に繁殖するので、蓋の縁から黒ずみが見えてしまうこともあります。
 
トイレタンクのお掃除をするたびに、汚れだらけのタンク内部を目の当たりにするのもあまり気持ちのよいものではないので、定期的なお手入れを心掛けましょう。

2. 便器にカビが付着する

トイレタンク内部の水は、洗浄ハンドル(レバー)を引くと便器の方に流れていきます。
 
トイレタンク内部にカビが付着していると、汚れやカビを含んだ水が流れていくので、便器内に黒カビや黒ずみが発生する原因となります。
 
見た目が悪くなるのはもちろん、黒カビはぜんそくの再発・悪化やアレルギーの原因にもなる物質で、健康を害するリスクも高くなるので要注意です。[注1]
 
[注1]厚生労働省「応急仮設住宅生活における真菌(カビ)及びダニ対策について(依頼)」

3. 悪臭が発生する

トイレタンク内部に黒カビが生えると、トイレ内にカビ特有の悪臭が発生するおそれがあります。
 
トイレ専用の消臭剤を使えば、ある程度ニオイを抑えることが可能ですが、悪臭の元を断ち切るにはカビそのものの除去が必要です。

4. 汚れが落ちにくくなる

水アカや黒カビは、放置する時間が長ければ長いほど除去しにくくなります。
 
面倒だからと放置していると、いざお掃除するときにかなりの手間が掛かってしまうので、長期間の放置は禁物です。

トイレタンクの汚れやカビをお掃除する方法

トイレタンクの汚れやカビをお掃除する方法は、大きく分けて2つあります。
 
1つはトイレタンクの蓋を開けてお掃除する方法、もう1つはトイレタンクの蓋を開けずにお掃除する方法です。
 
手軽さなら後者ですが、汚れがひどい場合はトイレタンクの蓋を開けて丁寧にお掃除する必要があるので、汚れの程度に合わせて適切な方法でお手入れしましょう。
 
トイレの機種によっては、蓋を外せないものもありますので、取り外しの可否については、取扱説明書を確認してください。

蓋を開けてお掃除する方法

トイレタンクの蓋を開けてお掃除する際は、以下の道具を準備し、部品を分解してお風呂場で洗います。

  • 便器用中性洗剤
  • スポンジ
  • 歯ブラシ
  • 大判サイズのタオルまたは新聞紙
  • マイナスドライバー
  • ゴム手袋

これらの道具を準備したら、以下の手順でトイレタンクをお掃除していきましょう。

1.トイレタンクの排水を行う

トイレタンクをお掃除する場合、まずはタンク内部の水を排出する必要があります。
 
マイナスドライバーを使ってトイレの止水栓を閉めたら、洗浄レバーを引いてタンク内の水を便器に流します。
 
一度で排水しきれなかったら、タンク内の水が空になるまで何度かレバーを引きましょう。

2.トイレタンクの蓋をはずす

タンク内の水を排出したら、トイレタンクの蓋を持ち上げて取り外します。
トイレタンクの蓋は陶器製で、かなりの重量があります。
 
手が滑って落としたり、ぶつけたりすると案外簡単に割れてしまうので、ゴム手袋をはめた両手でしっかり持ち、慎重に外していきましょう。
持ち上げられない場合は2人以上で作業した方が安心です。
 
なお、タンク上部に手洗い管が設けられている場合は、蓋を持ち上げた後、蛇口につながる給水ホースを取り外す必要があります。
給水ホースはナットを反時計回りに回せば、簡単に外れます。
 
外した蓋は洗浄するので、お風呂場に持って行ってください。

3.蓋をお掃除する

スポンジに適量の便器用中性洗剤を含ませ、蓋の表側、裏側をお掃除していきます。
細かい部分は歯ブラシを使って清掃して、汚れが落ちたら、シャワーをかけて洗剤を丁寧に流していきましょう。
 
すすぎ終えたら乾いた布で蓋の水気を拭き取ります。
 
しっかり乾燥させないと再びカビが生える原因となるので、布で水気を拭き取ったら、大判サイズのタオルまたは新聞紙の上に蓋を乗せ、完全に乾燥させてください。
 
なお、メーカーや製品によっては中蓋がついている場合もあります。
中蓋は多くの場合、ナットなどで固定されておらず、そのまま真上に持ち上げれば簡単に取り外せます。
 
お手入れの方法は蓋と同じですが、プラスチック製の中蓋は衝撃や圧力に弱いので、無理に力を加えないようにしましょう。

4.タンク内部をお掃除する

蓋を乾燥させている間に、タンク内部のお掃除をします。
蓋のお掃除と同様、便器用中性洗剤とスポンジ、歯ブラシなどを使って隅々まで清掃します。
 
タンク内部にはいろいろな部品がついているので、傷付けたり壊したりしないよう気をつけながらお手入れしましょう。

5.蓋を取り付けて止水栓を開ける

中蓋と外蓋を元通りに戻し、マイナスドライバーを使って止水栓を開けます。
その後、洗浄ハンドルを回して水がきちんと流れるかどうか確認しましょう。

蓋を外してトイレタンクをお掃除する際の注意点

トイレタンクをお掃除するにあたって気をつけたいポイントを4つご紹介します。
トイレの機種によっては、蓋を外せないものもありますので、取り外しの可否については、取扱説明書を確認してください。

1.お掃除前に止水栓をきちんと閉める

止水栓を開けたままトイレタンクのお掃除をすると、何らかの拍子に注水が始まってしまい、タンクから水が溢れてしまうおそれがあります。
トイレタンクをお掃除する際は、事前に必ず止水栓をきっちり閉めるようにしましょう。
 
なお、お掃除を終えた後、止水栓は全開にするのではなく、元の状態に戻すのがベストです。
 
そのため、止水栓を閉めるときはマイナスドライバーで何度回転させたか覚えておきましょう。

2.硬めのブラシやサンドペーパーの使用は避ける

長期間トイレタンクの汚れを放置していると、水アカや黒カビがこびりつき、簡単に落とせなくなってしまいます。
 
だからといって、硬めのブラシでゴシゴシこすったり、サンドペーパーで削ったりすると、陶製のトイレタンクに傷が付く原因となります。
 
トイレタンクに細かな傷が付くと、そこに汚れが入り込んでさらに落としにくくなるので、傷が付いてしまうお掃除の仕方は避けましょう。

3.部品を元に戻すときは緩みや外れ、破損に注意

トイレタンクの蓋を開けてお掃除をするときは、止水栓を閉める、手洗い管の注水ホースを外すなどの作業が必要です。
 
これらはお掃除後、元に戻さなければなりませんが、止水栓やナットの締めが甘いと勢いよく注水されたり、ホースが外れたりする原因となります。
 
また、トイレタンク内部にはゴムフロートやボールタップなどさまざまな部品がついています。
 
お掃除の際、これらの部品を外す必要はありませんが、スポンジや歯ブラシが接触すると外れたり、壊れたりすることもあるので、気を付けながらお掃除をしましょう。

4.市販のカビ取り剤の使用は避ける

トイレタンク内にカビが生えているからといって、住居用のカビ取り剤を使用するのはオススメできません。
 
一般的なカビ取り剤に代表される塩素系漂白剤は、金属やゴムなどの素材と相性が悪いため、トイレタンク内にある部品が傷む原因となる可能性があります。
 
トイレタンクのお掃除には、便器用中性洗剤を使用し、カビ取り剤の使用は控えた方がよいです。

トイレタンクの汚れやカビを防止する方法

トイレタンク内部をキレイな状態でキープするには、汚れやカビがなるべく発生しないような工夫も大切です。トイレタンクを清潔に保ちたいのなら、汚れやカビが付着する前にお掃除することが大切です。
 
月に1回のペースでトイレタンク内部をお掃除すれば、汚れやカビが付着しにくく、キレイな状態を保つことが可能です。

まとめ:トイレタンクは定期的にお掃除してキレイな状態をキープしよう

トイレタンクは常に水が溜まっているので、高温多湿の環境を好むカビや汚れが発生しやすい傾向があります。
 
長期間お手入れせずに放置していると、汚れやカビが頑固になり、お掃除に手間がかかってしまいます。
 
カビが生えている状態で水を流すと、便器が黒ずんだり、悪臭が発生したりする原因にもなるので、トイレタンクは定期的にお掃除し、キレイな状態をキープしましょう。

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くらトク編集担当

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