正しい冷蔵庫の整理・収納テクニックを紹介!
冷蔵庫内に食品を乱雑に詰め込んでしまうと、どこに何があるのかを把握できなくなってしまいます。冷蔵庫は毎日使うものだからこそ、すっきりと片付けておきましょう。
本記事では、冷蔵庫収納のテクニックを詳しくご紹介します。
目次
冷蔵庫を整理するときの基本ルールエリア別、冷蔵庫内の上手な収納方法冷蔵庫の収納に役立つアイテム上手に収納された冷蔵庫をチェックまとめ:冷蔵庫内を上手に整理すれば省エネ性能が高まり食品ロスも防止できます冷蔵庫を整理するときの基本ルール
冷蔵庫を整理するときには収納のルールを決めておくことが大切です。冷蔵庫内が散らかっているという場合には、ルールに従って庫内の整理をしてみましょう。
具体的には、以下の4つのポイントを意識することですっきりと冷蔵庫内が整理できます。
1.詰め込みすぎない
購入した食品をつい冷蔵庫に詰め込んでしまうことがあります。
しかし、食品を詰め込みすぎると奥に入れたものが見えなくなり、取り出すときに手間がかかってしまいます。また何を入れたか忘れてしまい、冷蔵庫の奥の方で賞味期限が切れてしまうということもあるかもしれません。
また、冷蔵庫内がいっぱいの状態では冷気がうまく循環しないため、食品の温度が高くなってしまうことがあります。
冷蔵庫容量の7割程度を目安に、隙間をあけて食品を収納すれば、食品の冷えが良くなるだけでなく、取り出しや片付けが簡単になり、節電にもつながります。
2.カゴやトレーなどを利用して取り出しやすくする
冷蔵庫整理には100円ショップで購入できるケースやカゴ、トレーなどが使えます。ケースを使えば食品が奥に入り込んで見えなくなってしまうのを防げます。
また、食品を種類ごとに分類でき、庫内の空間の有効活用にもつながります。
冷蔵庫収納に使うカゴやトレーは、冷気がさえぎられて冷えなくなりますので、側壁が低いものがおすすめです。
3.中身が見える保存容器・ビニール袋を使う
調理した食品や使いかけの食品を冷蔵庫に収納するときには、どこに何があるか一目で分かるようにしておきます。
中身が見えない白いレジ袋や不透明なケースを冷蔵庫収納に使うと、中身の確認に手間がかかってしまいます。
透明なビニール袋やラップ、保存容器を使うようにすれば中身をすぐに確認でき、必要なものをサッと取り出せます。
4.冷やす必要のないものは入れない
冷蔵庫整理の際には、常温保存ができる食品が入っていないか確認しておきましょう。判断に迷ったときにはラベルに記載された保存方法をチェックし、適切な場所に片付けましょう。
また野菜室が満杯になっているときには、冷やす必要のないじゃがいもや玉ねぎなどを取り出して整頓するのもよい方法です。
5.食品をグループ分けして管理する
食品を収納する場所を決めておくことも重要です。空いているスペースにとりあえず食品を詰め込んでしまうと、冷蔵庫内が乱雑に散らかってしまいます。調味料やすぐ使うものなど、食品をいくつかのグループに分けて収納すれば片付けやすくなります。
エリア別、冷蔵庫内の上手な収納方法
冷蔵庫に食品を入れていくときには、無計画にならないよう注意しましょう。食品を入れる場所を決めておくなどの工夫をすれば、冷蔵庫内が散らかってしまうことも少ないでしょう。
ここからは、冷蔵庫のエリアごとに収納のポイントをご紹介します。
冷蔵室上段の収納方法
冷蔵室の上段はやや手が届きにくいエリアです。ペットボトルや卵パックなど、手前から取り出しやすい食品を中心に収納していきましょう。
また、長く保存できる缶などを収納する際は、カゴなどに入れるのがおすすめです。きれいに片付くうえ、取り出しやすくなります。
冷蔵室中段の収納方法
冷蔵室の中段には日々使う食品を収納していきましょう。豆腐や納豆、ヨーグルト、ジャムといった頻繁に使う食品をこのエリアに片付けるよう決めておくのがおすすめです。
冷蔵室下段の収納方法
冷蔵室の下段には、すぐに消費されるものを入れていくのが最適です。作ったおかずを鍋のまま、またはお皿(に移した)まま保存できるだけのスペースを確保しておきましょう。または鍋のまま保存できるだけのスペースを確保しておきましょう。
また、保存容器に入れた常備菜や残り物、下ごしらえをした食品などもこのエリアにまとめておくと便利です。早めに食べなければならない食品は奥へと押し込むのではなく、手前において優先的に使うようにしましょう。
冷蔵室の下段は食品でいっぱいになってしまうことがないよう、こまめにチェックしておきましょう。この部分に十分なスペースがあれば、料理したものをストレスなく出し入れできます。
冷蔵室ドアポケットの収納
冷蔵室のドアポケットを活用すればたくさんの食品を効率よく収納できます。
マヨネーズやからし、わさびなどの調味料類は仕切りやケースを使って立てて収納しておくと便利です。牛乳やお茶などの飲料、縦の長さがある調味料類もこの位置に収納するのが一般的です。
ただし、ドアポケットは冷蔵室の開閉による温度変化が起きやすい場所です。豆腐や練り物など、傷みやすい食品は入れないようにしましょう。
チルド室の収納方法
チルド室は0~3℃程度と、冷蔵室よりも低い温度に設定されています。このエリアには、肉類や魚介類など鮮度を保ちたいものを収納しましょう。
購入したパックのまま保存してもよいのですが、おすすめはラップで小分けにしてからジッパー付き保存袋で密閉し、収納する方法です。この一手間で食品の劣化が起きにくくなり、鮮度を長く保つことができるようになります。
チルド室の温度は食品が凍る0℃に近い温度に保たれているため、凍ることで劣化が起きる食品は入れないようにします。卵や豆腐といった水分が多い食品はチルド室に入れるのは避け、冷蔵室に入れましょう。
冷凍室の収納方法
乱雑になってしまいがちな冷凍室は、食品ごとにスペースを分ける方法が適しています。冷凍食品やアイスクリーム、冷凍保存した食品、保冷剤や氷嚢などをプラスチックケースや仕切りを活用して、なるべく立てて置いて、一覧性を確保しましょう。
また、保存容器やジッパー付き保存袋に入れた状態で立てて収納していくという方法もあります。立てて収納すれば内容物がわかりやすくなり、必要なものをすぐに取り出せます。
冷蔵室の収納は冷気を通すために7割程度の収納に留めたほうがよい一方、冷凍室は食品同士が保冷剤のような役割を果たすので隙間を作らず満杯にしても問題ありません。
野菜室の収納方法
野菜のサイズや形状はそれぞれ異なるため、野菜室は油断するとすぐに散らかってしまいます。また、庫内で野菜がつぶれたり傷んだりするリスクも考えられるため、丁寧な収納を心がけます。
野菜室はプラスチックケースか紙袋を仕切りにして収納するとすっきり片付きます。庫内にいくつかのカゴか紙袋をセットし、野菜を種類ごとに分けて入れていきましょう。このとき、にんじんなどは立てるようにして保存すると長持ちしやすくなります。
冷蔵庫の収納に役立つアイテム
冷蔵庫内にカゴや間仕切りなどを設置すれば、内部が片付きやすくなります。庫内の整理に活用できるアイテムはほかにもたくさんあるので、お好みのものを取り入れてみましょう。
ここからは、冷蔵庫内を片付けるときに用意したいアイテムをご紹介します。
カゴやプラスチックケース
冷蔵庫収納に使えるカゴやプラスチックケースは100円ショップやホームセンターなどで入手できます。中身がすぐに分かる透明なものを選ぶのが上手な冷蔵庫収納のポイントです。
選ぶカゴやプラスチックケースは冷蔵庫収納専用のものでなくても問題ありませんが、市販品は低温で劣化し、割れる場合もあるので気を付けましょう。また、冷気が通りやすいものを選ぶようにしましょう。収納したいスペースのサイズに合ったカゴやケースを選び、整頓しながら片付けていきましょう。
紙袋
紙袋は主に野菜室の収納に使えます。高さを揃えた紙袋を野菜室内に設置しておけば、野菜をそれぞれ立てて収納することが可能です。
紙袋には、野菜が発する水分や湿気を適度に吸収する効果があります。また、野菜の土で多少汚れてしまっても気にならないというメリットも考えられます。きゅうりやごぼうなど細いものを収納するときには大きな封筒などで代用するのもよいでしょう。
引き出し収納
100円ショップで手に入るプラスチック製の引き出しを冷蔵庫内にセットする収納テクニックも試してみてください。冷気が遮断されないように分厚すぎる素材は避けて、なるべく冷蔵庫用の引き出しを選びましょう。
引き出しがあれば散らかりがちなガムシロップやミルク、お菓子類などの細々したものを収納できます。また、肉類をラップで小分けし、種類ごとに引き出しに入れておくのも取り出しやすくなります。
冷蔵庫内に設置するカゴやケースと同様、引き出し収納も透明で中が見えるものを選ぶのが便利です。
米びつ
お米の鮮度を保つために冷蔵庫内で保存するという方法もあります。冷蔵庫でしっかりと冷やしたお米は劣化しにくく、炊いたときの味わいも変わります。
しかし、冷蔵庫内にお米を収納するとどうしても場所を取ってしまい、ほかの食品を上手に整理できなくなってしまいます。横置きと縦置きの両方に対応できるタイプの米びつを用意すれば、冷蔵庫の空いているスペースに置くことができ便利です。
ステンレストレー
チルド室や冷凍室の収納にはステンレス製のトレーを活用してみましょう。ステンレス製のトレーは冷蔵室や冷凍室に入れるとすぐに冷える性質があります。食品をトレーに乗せて収納すれば、庫内で食品の温度が一気に下がり、鮮度がキープされやすくなります。
プラスチックの保存容器
食品やおかず類を密閉できる保存容器は多めに用意しておきましょう。保存容器のサイズを揃えておけば冷蔵庫内が整然と片付きやすくなります。また、密閉できるので鮮度が保たれやすいです。
キャニスター
冷蔵室内の食品保存をキャニスターで統一するという方法もあります。キャニスターとはガラスやホーローでできた保存容器で、見た目がおしゃれなのが特徴的です。食品や調味料を入れたキャニスターを冷蔵室内の棚に置くだけで見映えがよくなります。
市販されているキャニスターには、フタを軽く押すだけで開閉できるワンプッシュタイプのものもあります。こういった便利なキャニスターを取り入れれば、調理時のストレスを軽減できます。
ジッパー付き保存袋
ジッパー付きの保存袋は、さまざまなサイズのものを用意しておくと便利です。大きなものには野菜類や肉類を、小さなものには使いかけのチーズやハム類を入れるなど、用途に応じて柔軟に使い分けてみましょう。
ドアポケット用ケース
キッチンアイテムには冷蔵室のドアポケットに取り付けて使える収納グッズもあります。ドアポケット用ケースを取り付ければ、調味料や薬味類など片付きにくい小物をきれいに収納できます。
仕切りクリップ
ドアポケットや冷蔵庫内のカゴを仕切って使える専用のクリップを購入するのもよい方法です。冷蔵庫に仕切りクリップを設置すれば、ドアポケットやカゴに入れた食品が倒れたり転がったりして散らかってしまうのを防げます。
ブックエンド
本を立てるときに使うブックエンドは室内のインテリアとしてだけでなく、冷蔵庫内の整理に活用できます。
ジッパー付き保存袋に入れた食品やパッケージされた食品類は立てて収納するのが難しく、どうしても冷蔵庫内で幅を取ってしまいます。ブックエンドを使えばこれらを立てて保存することができ、省スペース化につながります。
ブックエンドを冷蔵庫収納に使うときには、冷却効率を高めてくれる金属製のものを選ぶのがおすすめです。
ラベルシールやマスキングテープ
冷蔵庫収納に使うカゴやケース、密閉容器やジッパー付き保存袋はわかりやすくラベリングしておくと、更に効率が良くなります。100円ショップなどで手に入るラベルシールやマスキングテープを貼り、内容物や保存を開始した日にちなどを書き込んでおきましょう。
上手に収納された冷蔵庫をチェック
冷蔵庫内が散らかっているときにはまず、庫内のものを出して空っぽにし、中を拭き上げて清潔にしましょう。その後、プラスチックケースやトレーなど必要なものをセットし、食品を分類しながら片付けます。
食品をグループごとに分け、便利なアイテムを使って整理整頓していけば、冷蔵庫の中は見違えるほどきれいになります。
冷蔵室は、購入したものや日々の食事の残り物を雑然と入れてしまいがちです。しかし、どこに何を入れるかを決めることで、冷蔵室の内容物が一目で把握でき、取り出しやすくなります。すっきりと片付けてスペースを空けておけば、大皿の残り物や鍋などを冷やしておきたいときにも困ることがありません。
深さがあり整頓しにくい冷凍室も、縦置きの収納やグループごとに分けた収納をすれば、散らかる心配がなくなります。おすすめは、金属トレーを上手に使って収納する方法です。トレーを使うことで食品を適切に分類できるようになる上、冷却効率もアップしやすくなります。
野菜室には日々の調理に使う野菜を分類し、立てて収納していくのが最適です。クラフト紙の紙袋を野菜室に入れる方法であれば縦収納がしやすくなります。紙袋が土などで汚れてしまったときにはこまめに取り替えて清潔な環境を作ります。縦型の収納ですべての野菜が見える範囲にあれば、野菜が傷む前に使い切りやすくなるでしょう。
まとめ:冷蔵庫内を上手に整理すれば省エネ性能が高まり食品ロスも防止できます
冷蔵庫内の食品を分類し整理していけば、すっきりと片付いた気持ちのよい状態になります。冷蔵庫整理をすれば冷気の循環がよくなり省エネにつながり、どこに何があるのかをすぐに把握できるので食品ロスも削減できます。
冷蔵庫整理の際は、100円ショップやホームセンターなどで手に入る収納小物が便利です。さまざまなアイテムを工夫しながら取り入れて、家族全員にとって使いやすい冷蔵庫に仕上げてみましょう。
冷蔵庫の整理整頓、お手入れについて動画で詳しくご覧いただける特設サイトはこちら
-
この記事を書いた人
くらトク編集担当