キッチン掃除の場所別の方法をよくある質問と併せて徹底解説!

毎日使うキッチンは、家の中でも特に汚れやすい場所の1つです。お料理や洗い物で発生する汚れが少しずつ蓄積し、気付いたときには頑固な汚れとなっていることも珍しくありません。面倒なキッチン掃除の手間を省くには、効率的なお掃除方法を知っておくことが大切です。
 
本記事では、キッチンのお掃除方法を「場所」「設備」「汚れの種類」に分けてわかりやすくご紹介します。ぜひ、日々のお手入れの参考にして、清潔で気持ちの良いキッチン空間を維持しましょう。
目次
キッチンが汚れる原因についてキッチン掃除の準備効率化させる手順を押さえておく必要な道具と洗剤を準備するキッチンの場所別の掃除方法シンク周り IHクッキングヒーター・ガスコンロ周り調理台・作業台キッチンの床キッチンの壁・天井キッチンの設備別の掃除方法IHクッキングヒーター・ガスコンロの天板(トッププレート)五徳(ゴトク)・グリル食洗機冷蔵庫電子レンジ頑固な汚れ別の効果的な掃除方法油汚れ水アカ焦げ付き石鹸カスキッチン掃除のよくある質問と対処法キッチン掃除の頻度はどれくらいが適切?洗剤の安全な使い方と注意点掃除しても汚れが落ちない場合の対処法まとめ:キッチンは毎日の掃除が重要キッチンが汚れる原因について
キッチンが汚れる主な原因は、以下の通りです。
| 汚れの原因 | 特徴 | 
| 油汚れ | 調理油や食品から発生する油、それらによって発生した煙の成分が付着したもの。空気中に油が含まれ、広範囲にこびり付くことがある。放置するとベタつき、空気中のホコリを吸着してこびり付く上、悪臭を発生させる。 | 
| 食品汚れ | 食品の汁や切れ端、調味料などが付着したもの。付着した直後なら簡単に拭き取れるが、そのままにしておくとカビやぬめりの原因になる。 | 
| 水アカ | 水が蒸発した際に、水道水に含まれるミネラルが固形化したもの。放置するとこびり付く。 | 
| 石鹸カス | 食器用洗剤の成分と水道水に含まれるミネラル成分が結合してできる白っぽい汚れや、皮脂と混ざってできるベタつきのある黒ずんだ汚れ。放置するとこびり付く。 | 
| 焦げ付き | 油汚れや食品汚れがある状態で汚れが加熱され、炭素化して固くこびり付いたもの。五徳(ゴトク)などコンロ周りで発生しやすい。 | 
キッチン掃除の準備
効率よくキッチン掃除を行うためには、しっかりと準備をしておくことが大切です。キッチン掃除の準備における2つのポイントを解説します。
効率化させる手順を押さえておく
キッチン掃除の負担を軽減するために、効率化させる手順を押さえておきましょう。
 
キッチンに限ったことではありませんが、お掃除の手順の基本は「上から下に向かって行う」ことです。下の方からお掃除を始めてしまうと、上から汚れが落ちてきたときに、二度手間になってしまいます。まずは天井付近や換気扇、壁の上部などから始めて、徐々に下に向かってお掃除を進めていきましょう。
必要な道具と洗剤を準備する
キッチン掃除の準備として、必要な道具と洗剤をそろえておきましょう。汚れの種類やお掃除する場所によって必要な道具や洗剤は異なりますが、以下のものがあると便利です。
 
【道具】
- スポンジ
- 雑巾
- ふきん
- メラミンスポンジ
- 歯ブラシ
- お掃除シート
- フロアワイパー
- 新聞紙・古布
- ゴム手袋
【洗剤】
- 中性洗剤
- アルカリ性洗剤
- 酸性洗剤
- 塩素系漂白剤
- クリームクレンザー
- 除菌スプレー
これらを1カ所にまとめておくと、お掃除中に道具や洗剤を探す必要がありません。
キッチンの場所別の掃除方法

ここからは、具体的なお掃除方法について見ていきましょう。まずはキッチンの場所別にお掃除方法を解説します。
シンク周り
食品汚れや水アカ、石鹸カスが溜まりやすいシンク周りは、スポンジの柔らかい面に中性洗剤を含ませて、全体を洗いましょう。最後に乾いたふきんで水気を拭き取ることで、水アカの発生を防げます。
 
汚れがこびり付いたときは、水でぬらしたメラミンスポンジを軽く絞り、気になる箇所を軽くこすりましょう。かなり頑固な汚れは、スポンジの硬い面にクリームクレンザーを付けて磨くと効果的です。
 
ただし、シンクの素材によってはこすると傷になってしまうものもあります。シンクに貼られている表示や取扱説明書を確認し、適切な方法でお掃除しましょう。
 
以下のページでは、シンクのお掃除方法をより詳しく解説しています。併せて参考にしてください。
キッチンシンク(流し)の掃除方法は?汚れの種類やキレイに保つポイント・大掃除の方法も
IHクッキングヒーター・ガスコンロ周り
油汚れがこびり付き、焦げ付きも発生しやすいIHクッキングヒーター・ガスコンロ周りは、中性洗剤やクリームクレンザーを使ってお掃除するのが効果的です。汚れた直後の天板など、汚れがそれほどひどくない場合は、水拭きでも対処できます。
 
やけどを防ぐために、お掃除をする際には必ず天板が冷めていることを確認してください。またガスコンロの場合は、間違って点火しないように、元栓を閉めてからお掃除しましょう。素材によって使用を避けるべき洗剤もあるので、取扱説明書を確認するようにしてください。
 
また、以下のページでは、IHクッキングヒーター・ガスコンロのお掃除方法を部品別に解説しておりますので、ぜひご覧ください。
 
IHクッキングヒーターの掃除・お手入れ方法を、掃除するときの注意点とあわせて解説
 
ガスコンロの汚れの種類と掃除方法は?頑固な油汚れや焦げつきも効率よく除去!
調理台・作業台
調理台や作業台は、使用した直後に固く絞ったふきんなどで拭き掃除しましょう。
 
水拭きでは取り切れない汚れがある場合は、ふきんやスポンジの柔らかい面を使い、中性洗剤で拭き取ります。細かい部分は歯ブラシを使って、優しくこすると効果的です。
 
調理台や作業台も、素材の種類によって適していない洗剤やお掃除方法があるので、あらかじめ取扱説明書を確認しておきましょう。
キッチンの床
キッチンの床の日頃のお手入れは、掃除機で大きなゴミやホコリを吸い取った後、フロアワイパーや雑巾で拭き掃除をしましょう。
 
油汚れが付着してベタついている場合は、水で薄めた台所用中性洗剤に雑巾を浸し、固く絞って拭き掃除をするのが効果的です。ベタつきが取れたら、水拭きで洗剤の成分を拭き取ります。
 
塩化ビニルで表面加工されているクッションフロアの場合、強くこすると傷が付いて汚れが付着しやすくなる上、カビの発生も招くのでご注意ください。
キッチンの壁・天井
キッチンの壁や天井は、油汚れや飛び散った水による水アカ・石鹸カスが付着しています。
 
壁の汚れは、ふきんなどに中性洗剤を含ませて拭き取りましょう。重曹水でも代用可能です。天井の汚れは、アルカリ性洗剤や重曹水をスプレーしたふきんを、クリップ式ワイパーに取り付けて拭き取ります。
キッチンの設備別の掃除方法

ここからはキッチンの設備別にお掃除方法を解説していきます。
IHクッキングヒーター・ガスコンロの天板(トッププレート)
IHクッキングヒーター・ガスコンロの天板(トッププレート)が汚れたら、できるだけ早い段階で水拭きをしましょう。ただし、必ず天板が冷えるのを待ってから拭くようにしてください。
 
油汚れが付着している場合は、中性洗剤を使用すると効率よく汚れを落とせます。落ちにくい場合は、クリームクレンザーと丸めたラップでこすると効果的です。ただし、製品によってはクリームクレンザーを使うと傷つく場合があるので、取扱説明書を確認してください。
五徳(ゴトク)・グリル
五徳(ゴトク)やグリルは、コンロ周りでも特に油汚れや焦げ付きが起こりやすい設備です。
 
五徳(ゴトク)は重曹水をスプレーし、スポンジで洗いましょう。頑固な汚れになっている場合は、40℃程度のお湯に重曹を溶かした液に五徳(ゴトク)を浸し、しばらく時間を置いてから歯ブラシでこすると落としやすくなります。お湯100mlに対し、重曹小さじ1程度が目安です。
 
グリルのプレートや網など取り外せる部品は、重曹を溶かしたお湯に10分程度つけ置きした後、スポンジや歯ブラシで洗いましょう。ぬめりがある場合は、さらに中性洗剤で洗うとキレイになります。グリルの内部は、水で薄めた中性洗剤にキッチンペーパーを浸し、内部に貼り付けて、しばらく時間を置きます。後は、固く絞った布巾などで水拭きし、最後に乾拭きをしてお掃除完了です。
食洗機
食洗機は、食洗機用洗剤を使ったお掃除が効果的です。
 
指定の量の食洗機用洗剤を入れ、空の状態で食洗機を運転させます。ただし、製品によってお掃除方法が異なるため、取扱説明書を確認してください。
 
ノズルは外して、定期的な洗浄をオススメします。水を張った桶などに、取り外したノズルを入れ、細かく揺すりながら汚れを落としましょう。細かい部分は歯ブラシを使うと、お掃除がしやすいです。
 
ドアやフチ、タンクなどは、固く絞ったふきんなどで、優しく拭き掃除をしましょう。
冷蔵庫
食品汚れが付着する冷蔵庫も、定期的なお掃除が欠かせません。
 
庫内の中身を全て出し、電源を切った状態でお掃除をしましょう。水拭きが基本ですが、こびり付いた汚れには中性洗剤が効果的です。手間なくお掃除したい場合は、シートクリーナーを活用するのも1つの方法です。
 
ドアの取っ手やドアポケット、汁受け、パッキンの溝などは汚れが蓄積しやすいので、定期的にお掃除しましょう。
電子レンジ
電子レンジの中には、食品から飛び散った油分やタンパク質、糖分などが蓄積しています。これらは時間がたつと取りにくくなるので、基本的には固く絞ったふきんなどを使用し、小まめに汚れを拭き取るようにしましょう。
 
頑固な汚れは、水で薄めた中性洗剤を使用するのが効果的です。ターンテーブルなど、セラミック製の取り外せる部品は、クリームクレンザーを少量付け、丸めたラップでこすります。どうしても汚れが落ちない場合は、スポンジの硬い面にクリームクレンザーを付け、こすり落としてください。ただし、ゴムの部分や本体の塗装されている部分にクリームクレンザーを使うと、劣化の原因になるので使用しないようにしましょう。
頑固な汚れ別の効果的な掃除方法

お掃除をしてもなかなか落ちない汚れがあるのなら、汚れに合ったお掃除ができていない可能性があります。ここからは、頑固な汚れ別の効果的なお掃除方法を見ていきましょう。
油汚れ
軽い油汚れには、中性洗剤を使用するのが効果的です。傷つきやすいプラスチックやアルミ部分などに汚れが付いている場合も、中性洗剤なら素材へのダメージを防げます。
 
頑固なこびり付きの場合は、アルカリ性洗剤や重曹を活用しましょう。重曹を使う場合は、ぬるま湯100mlに対して重曹小さじ1を溶かし、汚れが気になる箇所にスプレーして、ラップを密着させます。このとき、ラップの上からドライヤーを短時間当てると、汚れが柔らかくなって落としやすいです。しばらく時間を置いたら、スポンジや歯ブラシでこすり洗いをしましょう。
水アカ
水アカには、クエン酸を使うのがオススメです。水200ml程度に、クエン酸を小さじ1/2程度溶かしたクエン酸水を作って、水アカが気になるところにスプレーします。
 
軽い汚れの場合は、スプレーした箇所を乾拭きすれば落とせます。頑固な汚れの場合は、クエン酸水をスプレーしたキッチンペーパーを被せて、しばらく放置しましょう。時間がたったら、メラミンスポンジを使って優しくこすり、最後に乾拭きすればお掃除完了です。
 
クエン酸スプレーは、まな板や三角コーナーのニオイ防止にも活躍します。
 
以下のページでは、シンクの水アカをお掃除する方法を分かりやすく解説しています。クエン酸で落ちない場合の対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
 
シンクの水アカをピカピカに掃除する方法!クエン酸で落ちない場合の裏技も解説
焦げ付き
焦げ付きには、重曹を使用するのが効果的です。
 
取り外しができない天板などに焦げ付きがある場合は、重曹に少量の水を加えてよく混ぜ、重曹ペーストを作ります。後は、スポンジに重曹ペーストを付け、力を入れ過ぎずにこすりましょう。なかなか汚れが落ちない場合は、重曹ペーストを乗せて少し時間を置き、スポンジでこするとさらに効果的です。後は、固く絞ったふきんなどで拭き、最後に乾拭きをすれば完了です。
 
取り外せる部品の場合は、お湯100mlに対して重曹小さじ1程度の割合で溶かし、1時間ほどつけ置きします。汚れが頑固な場合は、水1カップに対し重曹小さじ1/2杯程度を溶かした重曹水をキッチンペーパーに含ませ、部品を包み込むようにして、しばらく放置します。時間がたったら、歯ブラシなどでこすった後に水洗いをし、しっかり乾燥させましょう。
石鹸カス
石鹸カスには、水道水に含まれるミネラルと石鹸の成分が合わさったものと、皮脂汚れと石鹸の成分が合わさったものがあります。
 
前者の汚れを落とすには、酸性洗剤やクエン酸水を使うのが効果的です。これらを含ませたキッチンスプレーを汚れに被せて、少し時間を置けば、こびり付いた石鹸カスが落ちやすくなります。
 
後者の汚れには、アルカリ性洗剤や重曹を使うのが効果的です。汚れが目立つ部分にアルカリ性洗剤を吹きかけるか、重曹を振りかけ、スポンジなどでこすり洗いをしましょう。
キッチン掃除のよくある質問と対処法
最後にキッチン掃除のよくある質問と対処法を解説します。
キッチン掃除の頻度はどれくらいが適切?
キッチン掃除は、毎日するのが理想的です。
 
程度の差こそあれ、お料理を作れば、キッチンは少なからず汚れてしまいます。使用直後なら水拭きで落とせる汚れでも、時間が経つとこびり付き、頑固な汚れになりがちです。「毎日お掃除するのは面倒」と思うかもしれませんが、簡単なお掃除を小まめにすれば、汚れが蓄積しにくくなるので、結果的に手間が省けます。
 
毎日の簡単なお掃除に加え、週1回程度は念入りなお掃除を行いましょう。排水口はカビやぬめり、嫌なニオイが発生しやすいので、週2〜3回程度の塩素系漂白剤を使ったお掃除が効果的です。
 
また、年に1回は更に徹底したお掃除をオススメします。時間がない方は、ハウスクリーニングを活用するのも1つの方法です。
洗剤の安全な使い方と注意点
安全を重視するために、塩素系漂白剤は必ず単体で使用するようにしてください。「混ぜるな危険」と表示された塩素系漂白剤と、酸性洗剤を混ぜると有毒ガスが発生します。高濃度の有毒ガスを多量に吸うと中毒が起きる恐れもあり大変危険です。食酢やアルコールなども、塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスを発生させるおそれがあるので、絶対に一緒に使用しないでください。
 
また、素材によっては塩素系漂白剤が使用できないものもあります。使用する前に、漂白剤の表示や製品の取扱説明書を確認しましょう。使用する際は換気をしっかり行い、ゴム手袋やマスク、メガネ・ゴーグルなどを着用します。必ずお子さんの手が届かないところに保管するようにしてください。
 
なお、酸性洗剤とアルカリ性洗剤を混ぜると、成分が中和してしまい、それぞれの効果が発揮されません。石鹸カスのように、異なる性質を持つ汚れが1カ所に発生していることもありますが、洗剤は分けて使用するようにしましょう。
 
中性洗剤は、比較的肌への刺激が少ない洗剤です。しかし、素手でスポンジを持って汚れをこすると、肌にも摩擦が加わり、肌荒れを起こすリスクがあります。肌への負担を抑えるためには、ゴム手袋を使用するのがオススメです。頑固な汚れは無理にこすり落とそうとせず、つけ置きして汚れを柔らかくして、洗うようにしましょう。
掃除しても汚れが落ちない場合の対処法
お掃除をしても汚れが落ちない場合は、汚れがかなりこびり付いている可能性が高いです。洗剤を付けた後に、ラップやキッチンペーパーを密着させて時間を置いたり、つけ置き洗いをしたりすれば、汚れが落ちやすくなる可能性があります。
 
またどれだけ時間をかけても汚れが落ちない場合は、汚れに合った洗剤を使用できていないのかもしれません。汚れの種類を見極め、その性質に合った洗剤を選ぶようにしましょう。
 
また、長年汚れを放置していると、念入りにお掃除しても落とし切れないこともあります。そのようなときは、専門業者の力を借りるのも1つの方法です。
 
三菱電機が提供しているハウスクリーニングサービスは、家電メーカーならではの視点とプロの技術で、キッチン周りの頑固な汚れをキレイにするサポートをします。「自力では汚れが落とし切れない」「お掃除をする時間がない」という方は、お気軽にご相談ください。
まとめ:キッチンは毎日の掃除が重要
油汚れや食品汚れ、石鹸カスなどさまざまな汚れが発生するキッチンは、汚れやすい水回りの中でも、特に小まめなお掃除が必要な場所です。すぐにお掃除すれば、水拭きだけで簡単に落とせる汚れが多いので、毎日の簡単なお掃除で、汚れの蓄積を防ぎましょう。
 
三菱電機では、家事代行サービスやハウスクリーニングサービスを提供しています。家事代行サービスでは、ご自宅にある道具や洗剤を使って、お掃除などの家事を代行します。またハウスクリーニングは、業務用の専門機材や洗剤を使用し、キッチン全体を徹底掃除することが可能です。希望される用途に合わせて、ぜひご活用ください。
三菱電機のプロによるレンジフードクリーニングがおすすめ!
- ご自身では掃除できないレンジフード(換気扇)を分解洗浄します。
- 頑固な油汚れをキレイに落とします。
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                        この記事を書いた人 くらトク編集担当 


 
                           
                           
                          
