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お風呂の古いタイプの排水口の掃除方法を解説

お風呂の古いタイプの排水口の掃除方法を解説
お風呂|2025.06.18

お風呂の排水口には、時間が経つと髪の毛や石鹸カス、皮脂汚れなどの汚れが溜まっていきます。汚れを放置していると、カビや悪臭、詰まりの原因になるかもしれません。古いタイプの排水口の場合、汚れをせき止める受け皿の部分がない場合もあります。そのため排水口の汚れは小まめに取り除くことが大切です。
 
本記事では、排水口のお掃除の前に知っておきたい構造や仕組み、古いタイプの排水口の簡単お掃除方法、お風呂のハウスクリーニングを依頼するメリットについて分かりやすく解説します。

お風呂の排水口の種類について

お風呂の排水口をお掃除する前に、まず排水口がどのような構造になっているかを確認しましょう。排水口は構造別に2つの種類に分けられます。

  • 排水トラップ
  • 封水筒

現在は排水トラップのある排水口が主流ですが、古い住宅の場合は封水筒タイプを採用していることもあります。また住宅によっては、排水トラップそのものがなく、汚れが排水管にそのまま流れ込む仕組みになっている場合もあるでしょう。
 
ここでは、お風呂の排水口の種類や仕組みについて解説します。

排水トラップ

現在主流となっている排水トラップは、排水口に設置されている部品で、排水口の中に水を溜める設備(トラップ)があるのが特徴です。排水トラップの働きによって、排水口内部の水が貯留され、排水管から害虫やニオイが上がってきにくい仕組みになっています。
 
また、排水トラップのある排水口は、主に以下の部品で構成されています。

部品 役割
ヘアキャッチャーが目立たないよう、風呂の床の目隠しをする。
ヘアキャッチャー 排水に混じった髪の毛やゴミをせき止める。
排水トラップ 排水口内部に水を溜め、害虫やニオイの戻りを予防する。
整流ブロック(※ない場合も) 排水をスムーズに排水トラップに流し入れ、逆流を防止する。

 
排水トラップには、ワントラップ、ドラムトラップ、サイホン型トラップなどの種類があるので、それぞれの違いも知っておきましょう。なお近年の住宅でよく見られるのは、ドラムトラップ型の排水トラップです。

ワントラップ

ワントラップは椀トラップともいい、お椀のような形状の排水トラップです。排水トラップの構造上、お掃除がしやすく、中に手を入れて洗うことができます。ただし、他のタイプの排水トラップと比較して、排水口内部の水が蒸発しやすく、ニオイの逆流に弱いのがデメリットです。
 
ワントラップは、お風呂だけでなくキッチンの排水口にも使われることがあります。お椀はプラスチック製のものが主流ですが、古い住宅の場合は鉄製のものもあるため、お手入れの際に注意が必要です。

ドラムトラップ

ドラムトラップは、排水トラップがドラム型をしているのが特徴です。ワントラップよりも構造が複雑なため、お手入れが難しいという欠点はありますが、貯水性が高く水がめったに蒸発しません。
 
最近の住宅には、このドラムトラップのある排水口が設置されていることが一般的です。

サイホン型トラップ

サイホン型トラップは、Sトラップや管トラップとも呼ばれ、トラップの部分がS字の管になっているのが特徴です。水が蒸発しやすく、害虫やニオイに弱いという欠点がありますが、構造上水を流すたびに内部が洗浄され、キレイに保てます。ワントラップと同様、築年数が比較的古い住宅のお風呂によく見られます。

封水筒

封水筒は以前よく見られた設備で、真っ直ぐな筒状をしているのが特徴です。排水口の奥に水の層が作られることから、防臭効果が比較的高く、防臭管と呼ばれることもあります。
 
封水筒のある排水口は、主に以下の部品で構成されています。

部品 役割
ヘアキャッチャーが目立たないよう、風呂の床の目隠しをする。
ヘアキャッチャー 排水に混じった髪の毛やゴミをせき止める。
封水筒 排水口内部に水の層を作り、害虫やニオイの戻りを予防する。

 
封水筒は排水トラップと見た目が異なりますが、主な役割はほとんど変わりません。

お風呂の古いタイプの排水口の掃除方法について

お風呂の排水口

ある程度築年数が経った住宅の場合、お風呂に古いタイプの排水口が使われている場合があります。例えば、排水トラップのうち、ワントラップやサイホン型トラップが設置されているケースです。
 
ここでは、ワントラップやサイホン型トラップなどの古いタイプの排水口のお掃除方法を紹介します。

ワントラップを掃除する手順

ワントラップのある排水口は、排水管の入り口が、お椀の形をした設備に塞がれています。排水口の目皿を外せば、ワントラップかどうか簡単に確認できます。
 
ワントラップの場合、お椀の形の部品が取り外し可能なため、他の排水トラップよりもお手入れが比較的簡単です。ワントラップをお掃除するときの手順は以下のとおりです。

  • 排水口の目皿を取り外し、ヘアキャッチャーに溜まった汚れやゴミ、髪の毛などを除去する
  • ワントラップのお椀の形の部品を取り外す
  • スポンジやブラシを使って、目皿、ヘアキャッチャー、お椀の形の部品をキレイに洗う
  • 配管内部の手が届く範囲を、歯ブラシなどを差し込んでこすり洗いする
  • 洗剤を流水で洗い流し、部品を元のとおりに組み立てる

ワントラップのある排水口は、お椀の形の部品を取り外し、排水口の中に手を入れてキレイに洗うことができます。お風呂の排水の流れが悪い場合や、ニオイが気になる場合は、一度ワントラップ全体の汚れを確認してみましょう。

サイホン型トラップを掃除する手順

ワントラップと違って、サイホン型トラップはお手入れが比較的難しいとされています。サイホン型トラップは、排水トラップ本体がS字の管になっており、中まで手が入りません。ご自身でお掃除する場合は、歯ブラシなどを使って、無理のない範囲で行ってください。どうしてもニオイや詰まりが解消されない場合は、専門業者を呼ぶことをオススメします。
 
サイホン型トラップをお掃除するときの手順は以下のとおりです。

  • 排水口の目皿を取り外し、ヘアキャッチャーに溜まった汚れやゴミ、髪の毛などを除去する
  • スポンジやブラシを使って、目皿、ヘアキャッチャーをキレイに洗う
  • 配管内部の手が届く範囲を、歯ブラシなどを差し込んでこすり洗いする
  • 洗剤を流水で洗い流し、目皿やヘアキャッチャーを元のとおりに組み立てる

その他の排水口の掃除方法

近年の住宅は、受け皿の部分がドラム型になったドラムトラップが主流です。ドラムトラップには、悪臭などが逆流しづらい、封水の量が多く水が蒸発しづらいというメリットがありますが、構造上お手入れが難しいという特徴があります。
 
ここでは、排水口のタイプの中でもドラムトラップのお手入れの流れや、軽い詰まり、奥の汚れをキレイにする方法を紹介します。

ドラムトラップを掃除する手順

ドラムトラップは取り外しが簡単ですが、構造上内部のタンクの部分まで洗いにくいという欠点があります。ドラムトラップ本体を洗う場合は、見えている範囲をこすり洗いし、排水トラップや排水管を傷めないように注意しましょう。
 
ドラムトラップをお掃除するときの手順は以下のとおりです。

  • 排水口の目皿を取り外し、ヘアキャッチャーに溜まった汚れやゴミ、髪の毛などを除去する
  • スポンジやブラシを使って、目皿、ヘアキャッチャーをキレイに洗う
  • 排水口の上から、見えている範囲で排水管をこすり洗いする
  • 洗剤を流水で洗い流し、目皿やヘアキャッチャーを元のとおりに組み立てる

なお、ドラムトラップ本体を洗う場合は、お風呂の排水口用のスポンジを使用することをオススメします。専用のスポンジは、100円ショップやホームセンターなどで購入することが可能です。
 
また洗い落とした汚れや洗剤は、そのまま排水管に流しても構いませんが、時間が経つと排水管の奥の部分が詰まってしまう可能性があります。月1回程度を目安として、専用のクリーナーで排水管内部をキレイに洗浄しましょう。

ラバーカップを使用した方法

排水口に詰まりがある場合、排水トラップ本体を洗っても解決しません。軽い詰まりであれば、ラバーカップで奥の汚れを吸引すると解消できる可能性があります。
 
ラバーカップの使用手順は以下のとおりです。

  • 目皿、ヘアキャッチャー、排水トラップなどの部品を取り外す
  • 排水口全体をラバーカップのゴムで塞ぎ、上から流水をかける
  • ゴムが隠れる程度に水が溜まったら、ラバーカップでやさしく吸引する
  • 数分間吸引を繰り返し、水の流れを確認する
  • 詰まりが解消されたら、取り外した部品を元に戻す

ラバーカップで詰まりを解消するついでに、取り外した目皿、ヘアキャッチャー、排水トラップなどの部品を丸洗いすると効率的です。

ワイヤーブラシを使用した方法

一部の排水トラップは、中まで手が入らないため洗いにくいという欠点があります。そのような排水トラップのお掃除に便利なのが、ワイヤーブラシというお掃除グッズです。
 
ワイヤーブラシは、ワイヤーの先端にブラシが付いており、排水トラップの奥に差し込んで内部を洗うことができます。サイホン型トラップやドラムトラップなど、奥まで洗いにくい排水トラップはワイヤーブラシで洗ってみましょう。
 
ただし、力任せにワイヤーを動かすと、排水トラップ内部を傷つけてしまう可能性があるため、注意が必要です。

パイプクリーナーを使用した方法

市販のパイプクリーナーを使用し、排水口内部を洗浄する方法もあります。まず目皿、ヘアキャッチャー、排水トラップなどの部品を取り外し、排水口にパイプクリーナーを直接流し入れましょう。15~30分を目安に放置してから、大量の水を注ぎ込み、パイプクリーナーが残らないよう勢いよく押し流します。
 
パイプクリーナーは手軽なお手入れ方法ですが、汚れや詰まりがひどい場合、悪化させてしまう恐れもあるため注意が必要です。

お風呂のハウスクリーニングをプロに依頼するメリット

お風呂のハウスクリーニング

自力でお掃除するのが難しい場合は、お風呂のハウスクリーニングを依頼することをオススメします。プロのハウスクリーニング業者に依頼するメリットは以下の3点です。

  • しつこい汚れやニオイも除去できる
  • 排水口の詰まりも解消できる
  • 浴槽や床などもキレイにできる

排水口のしつこい汚れやニオイは、自力でお掃除してもなかなか落ちません。頑固なカビや石鹸カス、皮脂汚れやぬめりなどを落とすには、専用の洗剤や道具が必要です。自力でなかなか落とせない汚れは、ハウスクリーニングでキレイにしましょう。
 
排水口の詰まりも、プロのハウスクリーニング業者に対処してもらうことをオススメします。ワイヤーブラシやパイプクリーナーを使用すると、詰まりが排水管の奥に移動し、かえって悪化してしまう可能性もあります。ハウスクリーニング業者であれば、排水管の詰まりの原因を調べ、適切な方法でアプローチすることができるでしょう。
 
またお風呂のハウスクリーニングなら、排水口以外にも、浴槽や床、壁、天井などの箇所もキレイにできます。ハウスクリーニングの主な対応箇所は以下のとおりです。

  • 天井
  • 照明
  • 換気扇
  • 蛇口
  • 浴槽
  • 排水口
  • シャワー
  • 壁面
  • イス

特に天井や換気扇など、なかなか手が届かない箇所もキレイにできるのがハウスクリーニングの強みです。排水口だけでなく、お風呂全体をピカピカにキレイにしたい方は、ハウスクリーニング業者に相談してみましょう。

排水口の構造や仕組みに合わせて掃除をしよう

排水口には、排水トラップが設置されたタイプや封水筒が付いたタイプなど、さまざまな種類があります。排水口のお掃除は、構造や仕組みに合わせて行いましょう。
 
近年のお風呂は、ニオイが発生しづらいドラムトラップの排水口が一般的です。ただし、住宅によってはワントラップやサイホン型トラップなど、古いタイプの排水口が設置されている場合もあります。
 
排水口のお掃除方法が分からない場合は、お風呂のハウスクリーニングを依頼してみましょう。自力で除去できないしつこい汚れやニオイ、排水口の奥の詰まりもハウスクリーニング業者なら解決できます。また排水口以外にも、浴槽や天井、壁、床などもキレイにすることが可能です。

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くらトク編集担当

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