網戸掃除を簡単に!外さずホコリをキレイに落とす掃除方法

網戸は外気に接しているため、ホコリやゴミ、チリなどの汚れが付着しやすく、長期間放っておくと見た目が悪くなったり、風通しが悪くなったりする原因となります。網戸も定期的にお手入れし、常にキレイな状態を保てるように心掛けましょう。
本記事では、網戸が汚れる原因や、掃除に必要な道具、基本的な網戸掃除の方法、注意点、汚れを予防する方法について解説します。
網戸が汚れる原因
網戸が汚れる原因は複数あります。ここでは網戸が汚れる主な原因を7つご紹介します。
1. 虫
室内または屋外に飛んでいる虫が網戸の網目に引っ掛かっていることがあります。特に蚊などの小さな虫は網目に引っ掛かりやすく、気付いたら網戸に虫の死骸が付いていた、というケースも少なくありません。
また、カメムシなどの虫の卵が網戸に産み付けられてしまうこともあります。小さな粒状の卵が複数密集して産み付けられることが多く、見つけた際は早めに取り除きましょう。
2. 土埃
庭に土や砂がある、あるいは道路に面していて車の往来が多いようなご家庭の場合は、土埃が舞い上がって網戸に付着する量が多くなります。土埃は少量ならさほど目立ちませんが、水拭きをしてみると意外と汚れていることも多く、洗濯物などを干す際にぶつけてしまうと汚れてしまう原因となります。時間をかけて堆積すると網目が詰まり、通気性が悪くなることもあるので要注意です。
また、風雨が吹き込んで土埃が濡れると粘性を帯び、網目にこびりついて汚れが落ちにくくなっている場合もあります。
3. 花粉
花粉は一つひとつの粒子は小さいものの、大量に網戸に付着すると黄色っぽい汚れになります。花粉汚れは網目を詰まらせる原因になる他、窓を開けた際に強風などで溜まった花粉が室内に流入するおそれもあるため、定期的なお手入れがオススメです。
なお、花粉の飛散量は春がピークとされていますが、花粉の種類によっては春以外の季節にも飛んでいます。「今は春じゃないから大丈夫」と油断していると、いつの間にか網戸に花粉汚れが付着しているかもしれないので要注意です。
4. 車の排気ガス
車の排気ガスの成分も汚れの大きな原因の1つです。様々な成分が含まれており、落としにくい汚れもあります。しかも、自宅近くに車を停めている方や、自宅が道路に面している場合は排気ガスの影響を受けやすいので注意が必要です。
5. 油汚れ
キッチンの近くに網戸がある場合、調理中に飛び散った油が付着したり、湯気や煙に含まれた油分が付着したりすることがあります。油汚れは水に溶けにくく粘り気がある分、頑固な汚れになりやすい上、大気中のホコリやゴミを吸着しやすいので、小まめなお掃除が必要です。
6. カビ
網戸は通気性が良いのでカビが生えないと思われがちですが、雨風にさらされて雑菌も多いため、周辺が高温多湿になりやすい状態の場合、表面にカビが生えてくることがあります。カビは繁殖力が強いため、一度生えると徐々に範囲が広がることもあります。カビは見た目の悪さだけでなく、健康にも良くないため、早めに対処しましょう。
7. タバコのヤニ
タバコにはタールという粘着質な成分が含まれており、タバコを吸うと、煙と一緒にあちこちに飛散します。そのため網戸の近くでタバコを吸うと、タールを含んだ煙が網戸に付着し、黄ばんだヤニ汚れが付着してしまいます。ヤニ汚れは粘性が強く、堆積すると水洗いだけでは落としにくくなるため、厄介な汚れの1つです。
網戸掃除に必要な道具とは?
網戸掃除では、主に以下の道具を使用します。
- 毛先のやわらかいブラシ
- バケツ
- スポンジ
- 雑巾
- 中性洗剤
ブラシは網戸に付着したゴミやホコリを落とすときに使用します。掃除機に付属している毛ブラシなどのアタッチメントを利用するのもオススメです。
スポンジや雑巾は網戸の拭き掃除に使用しますが、網戸が高いところにあって手が届かないという場合は、ホームセンターなどで購入できる網戸用ワイパーなどを使用するのもオススメです。網戸用ワイパーは柄が長く、室内から網戸の外側を拭くこともできるので、網戸掃除を楽にしたい方は購入を検討してみると良いでしょう。
中性洗剤は油汚れやヤニ汚れなど、水洗いだけでは落とせない汚れをお掃除するときに使用します。台所用の中性洗剤を薄めて使用しても良いですが、住居用の洗剤なら希釈せずにそのまま使用することができる商品もあります。
基本的な網戸掃除の方法
網戸の基本的なお掃除方法を3つのステップに分けて説明します。
1. ブラシをかける
まず、網戸表面に付着したゴミやホコリ、小さな虫の死骸など、大まかなゴミを毛先のやわらかいブラシで払い落とします。この際、網戸を傷めてしまう可能性があるため、網戸にブラシを強く押し付けず、やさしく行いましょう。
基本的には網戸の外側から内側に吹いた風で付着している場合が多いので、ブラシをかける順番は、網戸の外側→内側が良いでしょう。外側にブラシをかけるときは室内に汚れが入り込まないよう、窓を閉めて作業を始めましょう。
ブラシは上から下に向けてかけるようにすると、汚れを下に払い落とすことができます。外側のブラシがけを終えたら、窓を開けて内側にブラシをかけていきます。
お持ちの掃除機に毛ブラシなどのアタッチメントが付属している場合は、汚れを掃除機で吸いながら落とすのもオススメです。目につく汚れを掻き出すように毛ブラシでやさしく、全体をサッとお掃除します。
また、二階以上で外側に足場のない網戸をお掃除する場合は、安全のため網戸を取り外し、落ち着いて作業ができる屋外でブラシをかけてください。
2. スポンジで水拭きする
ブラシで表面の汚れを落としたら、水を含ませたスポンジを使用し、網戸表面を水拭きします。ホコリやゴミを払い落とすブラシの場合とは逆に、スポンジは液だれを防ぐために下から上に向かって動かすのが基本です。
なお、油汚れなど頑固な汚れがこびりついているときは、一度スポンジで汚れ部分に水を含ませてから、住居用の中性洗剤をスポンジに含ませて同じように水拭きしていきます。網戸はデリケートなので、こびりついているからと言って、無理に力を入れてこすったり、押し付けたりせず、やさしくお掃除するように心がけましょう。
3. 雑巾で水拭きする
雑巾は二枚用意し、網戸の外側と内側から挟み込むように拭いていくのがポイントです。片側ずつ水拭きすると、汚れが逆側に押し出されてしまうので、挟み込んで両側から汚れを雑巾に絡めとるようにします。網戸が大きくて奥まで手が届かないという場合は、網戸を外してお掃除するか、二人でお掃除すると良いでしょう。柄の長い網戸用ワイパーを使って挟み掃除するのも一つの方法です。
網戸掃除の注意点
網戸掃除をする際に気を付けたいポイントを5つご紹介します。
1. 最初から水拭きしない
網戸掃除をする際、いきなり雑巾やスポンジで水拭きしてしまうと、ゴミやホコリが水を吸い込んで取りにくくなってしまうおそれがあります。また、少し掃除するだけで雑巾がかなり汚れてしまうので、小まめにすすぐ必要もあり、かえってお掃除に手間と時間がかかってしまいます。水拭きの前に、まずはブラシや掃除機を使っておおよその汚れを落としておくことをオススメします。
2. 拭き掃除では力を入れすぎない
網戸が汚れていると、つい雑巾やスポンジでごしごしと力強くこすり落としたくなりますが、網戸は非常にデリケートなので、強い力を加えると網が破れたり、たわんだりする原因となります。網戸が破損すると張り替えが必要になり、お掃除するよりも手間と費用がかかるので、網戸掃除をする際は余計な力を加えないように注意しましょう。
なお、網戸がたわんでしまった場合、少しだけのたわみであれば、張り替えなくても修復できる場合があります。網目は温めると伸び、冷めると縮むので、たわんでしまった部分に20~30センチほどの距離を空けてドライヤーの温風を当てて温めた後、冷風を当てることで、たわみを少し戻すことができます。これを数回繰り返します。
ドライヤーを近づけすぎると温度が上がりすぎるので、近づけすぎないように注意し、網目の様子を見ながら行いましょう。あくまでこちらは、多少のたわみがある場合の処置で、たわみが大きい場合は、この方法では対処できなくなるので、なかなか修復できない場合は、張り替えも検討しましょう。
3. 手袋、マスクを着用する
前述のとおり、網戸には虫の死骸や土埃、排気ガス、油汚れ、花粉など、さまざまな汚れが付着しています。網戸をお掃除する際はこれらの汚れが空気中に舞い上がり、吸い込んでしまうおそれがあります。汚れの中にはアレルギーなどの原因になるものもあるので、網戸をお掃除する際はマスクをしっかり着用しましょう。
また、洗剤や汚れなどで手肌が荒れないよう、ゴム手袋やナイロン手袋などを着用することも大切です。
4. 液だれに注意
水拭きをするときや住居用の中性洗剤を使うときは、下から上に向かってスポンジや雑巾を動かすようにするのがオススメです。上から下に向かって動かすと、水や洗剤が下方向に垂れて、拭き取りの手間が増える原因となります。洗剤を使うときも、雑巾やスポンジに含ませてから使用すると液だれ防止になるでしょう。
網戸掃除の頻度や適したタイミングは?
汚れは長期間放置すると頑固な汚れになりやすい傾向にあります。なかなか日頃お掃除が行き届きにくい場所ではありますが、ブラシを使ったゴミ落としや、スポンジ・雑巾による水拭きは月に1度以上を目安に行うことをオススメします。ただし、虫や虫の卵、油など、目立つ汚れが付いた際は、できるだけ早めに取り除くようにしましょう。
なお、網戸のお掃除は晴れた日よりも、曇りの日に行うのがオススメです。直射日光の当たる場所では、晴れた日よりも網戸の汚れが見えやすいので、汚れの落とし残しを防ぎやすくなります。
また、網戸が特に汚れやすい時期(花粉シーズンや台風シーズンなど)が過ぎたら、中性洗剤を使用してしっかりお掃除しましょう。
網戸汚れを予防する方法
網戸の汚れを防ぐために日頃から行っておきたい対策を2つご紹介します。
1. ついで掃除を心掛ける
リビングなど室内のお掃除をする際、ついでに網戸にブラシをかけておくと、ゴミやホコリなどの蓄積を防ぐことができます。水拭きや洗剤を使ったお掃除を毎日行うのは大変ですが、ブラシを1~2日に1度くらいの頻度でついでにかけるだけならあまり負担にならず、網戸をキレイに保つことができるでしょう。
特に、掃除機に毛ブラシが付いている場合などは、床掃除のついでに網戸のホコリもサッと取るように心がけてみてはいかがでしょうか。
2. 虫よけスプレーを使用する
網戸に虫の卵が産み付けられやすい場合や、周辺に虫が多い場合は、網戸用の虫よけスプレーを吹き付けておくと良いでしょう。外気にさらされているので、なかなか土埃やゴミ、花粉などの付着を防ぐことは難しいですが、特に目立ちやすい虫や虫の卵が付着することは防ぐことができます。一度使用すれば、効果が数ヶ月継続する商品が多いので、大きな手間なく汚れ防止の一助とすることができるでしょう。
網戸掃除は定期的に行ってキレイな状態をキープしよう
本コラムでは網戸のお掃除方法についてご紹介しました。網戸はなかなか日頃のお掃除の中で手が回りにくい場所ではありますが、虫や土埃、花粉、排気ガスなどさまざまな汚れが付着しやすい場所です。放っておくと汚れが堆積し、見た目が悪くなったり、通気性が低下したりする原因となりますので、1ヶ月に1度はお掃除するように心がけたいですね。
網戸掃除は大変というイメージがありますが、手順やコツをつかめば比較的短時間かつ簡単に済ませられるので、小まめにお掃除してキレイな状態をキープしましょう。まずは、日頃の掃除機がけのついでに、付属の毛ブラシで網戸の目立つホコリなどを取り除くことをオススメします。また、洗剤などを使用した本格的なお手入れは、花粉シーズンや台風シーズンが過ぎた後にも行うと良いでしょう。
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この記事を書いた人
くらトク編集担当