エアコンのファンの掃除方法について解説!手順や方法を紹介
エアコンの使用時に、嫌なニオイがする、なかなかお部屋が冷えないなどと悩んでいる方はいらっしゃいませんか?もしかしたら、エアコンの内部にあるファンに溜まった汚れが原因かもしれません。エアコンは、ファンを通して送風する仕組みなので、定期的にお掃除をしてキレイに保つことが必要です。
本記事では、エアコンのファンが汚れる原因やお掃除方法などをご紹介します。自分でエアコンのお掃除をしようと検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
カビに要注意!エアコンのファンが汚れる原因は?エアコンのファンを掃除しないとどうなるのか?エアコンのファンを掃除する際に気をつけたいことエアコンのファン掃除に必要な道具エアコンのファンを掃除する前の下準備エアコンのファンの掃除手順エアコンのファンを汚さないための予防法エアコンのファンの掃除でお困りの方は専門業者に依頼をカビに要注意!エアコンのファンが汚れる原因は?
エアコンからの悪臭は、ファンの汚れが原因の場合があります。普段お手入れすることがないファンですが、以下のような原因ですぐに汚れてしまいます。
- 室内のホコリ
- タバコによるもの
- 結露によるカビ
ここでは代表的な原因について、それぞれ詳しく解説します。
室内のホコリ
エアコンが、お部屋の空気と一緒に室内のホコリを吸い込むことで、ファンに汚れが蓄積されます。室内の空気はキレイに見えても細かいホコリやカビなどが浮遊しています。キッチンの近くにあるエアコンであれば、油を含んだ煙なども含まれるでしょう。エアコンが汚れた空気を吸い込むことによって、ファンに汚れが蓄積したりカビが繁殖したりするのです。
タバコによるもの
タバコもニオイの原因の一つです。エアコンのあるお部屋でタバコを吸うと、タバコのヤニがファンに付着します。タバコのヤニは、黄ばみや汚れの原因となり、お部屋にタバコのニオイが付くだけでなく、エアコンの熱交換器(アルミフィン)の目詰まりの原因にもなります。エアコンの運転効率を下げることにもなりかねないので、なるべくタバコは屋外で吸うようにしましょう。
結露によるカビ
結露によるカビがニオイの原因となる可能性もあります。結露は、空気中の水蒸気が急速に冷却されることで水滴として凝結する現象です。エアコンで湿度の高い空気を冷やすと温度差によって結露が発生します。基本的に結露によって凝結した水はドレンホースを通じて室外へ排出される仕組みになっていますが、エアコン内部に水滴が残ることもあるため、完全に取り除くのは困難です。
そしてカビは湿度の高い場所を好むため、結露水と汚れの溜まったエアコン内部はカビが繁殖しやすいスペースです。特に黒カビは湿度70%以上、室温20~40℃の環境で発生しやすく、放置するとニオイの原因となります。普段からのお手入れはもちろん、オフシーズンにしっかりお掃除しておくことがカビの繁殖を抑えるポイントです。
エアコンのファンを掃除しないとどうなるのか?
前述のとおり、エアコンはファンを通して送風する仕組みです。そのため、エアコンのファンを清潔に保つ必要があります。ここでは下記の3つの事態について、詳しく解説します。
- 室内がカビのニオイで充満する
- 電気代が上がる
- エアコンの寿命が縮む
室内がカビのニオイで充満する
ファンにカビが付着したままエアコンを起動すると、カビの胞子がお部屋全体に放出されます。その結果、室内にカビのニオイが充満します。エアコンを起動したときに生乾きの衣類と同じようなニオイがするなら、ファンのカビを疑いましょう。どんなに換気したとしても、ファンをお掃除しない限りはカビのニオイを取ることはできません。まずは、ファンをお掃除することから始めましょう。
電気代が上がる
風を送り出すファンに汚れが蓄積すると、送風能力が低下します。その結果、必要以上に室温の上げ下げや風速の強弱を行うことになり、電気代が上がる原因となります。
特にエアコンの温度設定は消費電力に大きく影響します。暖房時の設定温度を1℃下げると約10%の消費電力削減に、冷房時の温度設定を1℃高くすると約13%の消費電力削減になるといわれています(※)。しかし汚れによって運転効率が下がると、このような効果も得にくいので小まめなお掃除が必要です。
※参考:環境省.「家庭でできる節電アクション」
エアコンの寿命が縮む
ファンの汚れを放置していると、エアコンの寿命を縮める原因となります。そもそも、エアコンの標準使用年数は、10年ほどです。しかし、エアコンの内部のお掃除を怠ると運転するたびに負担がかかり、寿命を縮める原因となってしまうでしょう。例えば、運転時に生じる静電気によって引き寄せられたホコリが、エアコン内部に溜まったホコリとくっついて動作の障害となったり、ホコリの塊が熱を帯びることで故障を引き起こしたりする可能性があるからです。エアコンの寿命を伸ばすためには、定期的にフィルターやダストボックス、吹出し口をお掃除し、1年に1回を目安にエアコンクリーニングを行うのがオススメです。
エアコンのファンを掃除する際に気をつけたいこと
自分でエアコンのファンをお掃除する場合、気をつけたいことは、以下の4点です。
- エアコン内部に水をかけない
- 中性洗剤をしっかりと拭き取る
- ゴム手袋・マスクを着用する
- 分解は専門業者に任せる
それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。
エアコン内部に水をかけない
エアコンをお掃除するときには、エアコン内部に水をかけないようにしましょう。エアコン内部に水をかけると、精密機器が壊れてエアコン自体が故障するおそれがあります。お掃除をするのであれば、水に濡らしたタオルを絞って拭きましょう。
中性洗剤をしっかりと拭き取る
お掃除に使用する中性洗剤はしっかりと拭き取りましょう。中性洗剤が残ったままだと、カビが繁殖しやすくなります。さらにエアコンのプラスチック部分が変色したり、腐食したりする可能性もあります。中性洗剤を使用した後は、水に濡らしたタオルを絞って拭き取りましょう。
ゴム手袋・マスクを着用する
エアコンのお掃除をする際は、ゴム手袋・マスクを着用しましょう。お掃除中に、カビやホコリを吸い込む可能性もありますので、保護具として必ず着用してください。
分解は専門業者に任せる
エアコンをしっかりとお掃除するのであれば内部洗浄が必要になりますが、専門知識と技術力が求められます。ご自身でエアコンを分解してしまうと、元に戻せなくなったり、部品が破損してしまったりする可能性があります。従って、エアコンを分解してお掃除するのであれば、専門業者へご依頼ください。
エアコンのファン掃除に必要な道具
エアコンのファンのお掃除に必要な道具を紹介します。
- やわらかい布
エアコンのファンは、やわらかい布を使った水拭きがオススメです。部品が傷むおそれがあるため、硬いスポンジやタワシ、ガソリン、ベンジン、シンナー、アルコール、磨き粉などは使用しないようにしましょう。
エアコンのファンを掃除する前の下準備
エアコンのファンをお掃除する前の下準備について紹介します。下準備は以下のとおりです。
- エアコンの電源プラグをコンセントから抜き、ファンが停止していることを確認する
- 取扱説明書でフラップの取り外しができるか確認しておく
エアコンの電源プラグをコンセントから抜き、ファンが停止していることを確認する
リモコンでエアコンをオフにした後、電源プラグをコンセントから抜きます。なお、故障の原因となるため、エアコンの作動中は電源プラグを抜かないように注意しましょう。お掃除中の事故を避けるためにも、ファンが停止しているかどうかは目で見て確認することが大切です。
コンセントの位置が分からない場合は、ブレーカーを落としてお掃除中にエアコンが作動するリスクをなくしましょう。
取扱説明書でフラップの取り外しができるか確認しておく
フラップとは風向きを上下左右に調整する羽部分のことです。フラップの汚れが気になる場合は、フラップの取り外しが可能かどうかを取扱説明書で確認しておきましょう。フラップは取り外し方が機種によって異なる他、取り外し自体ができないケースもあるため、注意が必要です。
三菱ルームエアコンの場合、全ての上下風向フラップをゆっくりと下に向け、フラップに手を添えながら、安心ストッパーを解除します。安心ストッパーを解除した後は、手前のフラップから外しましょう。左右風向フラップは、つまみを持って内側から外側に広げるように引き出せば、中をお掃除できます。
エアコンのファンの掃除手順
実際に、エアコンのファンのお掃除手順を紹介します。
エアコンのファンの掃除方法
エアコンのファンのお掃除は、以下の手順で行います。
- 電源プラグをコンセントから抜き、ファンが停止していることを確認する
- 取扱説明書に従いフラップを取り外す(フラップを取り外せる機種の場合)
- やわらかい布でファンを水拭きする
- 取扱説明書に従いフラップなどの部品を取り付ける
- 電源プラグをコンセントに入れる(必要に応じてリセットスイッチなどを押す)
なお、部品の変形や変色の原因になりますので、直射日光やストーブなどで乾燥させないでください。また、お掃除のときに力を入れすぎるとファンなどの部品が割れることがあります。無理のない範囲でお掃除するよう心掛けましょう。
エアコンのファンを汚さないための予防法
ファンをお掃除したら、汚さないための予防も行いましょう。具体的な予防法は以下の3つです。
- フィルターは小まめにお掃除をする
- 送風運転で湿気を防ぐ
- 室内を換気する
それぞれの予防法を詳しく紹介します。
フィルターは小まめに掃除をする
フィルターの汚れはカビを繁殖させる原因となるだけではなく、エアコンの効きも悪くなります。そのため、フィルターは小まめにお掃除しておきましょう。お掃除方法はフィルターを取り外して、掃除機をかけ、水で洗うだけです。なお、フィルターのお掃除頻度は、エアコンの使用頻度によっても異なりますが、2週間に1回程度をおすすめします。
送風運転で湿気を防ぐ
送風運転をすることで、エアコン内部の湿気を防げます。最近のエアコンであれば、運転終了後に自動で内部を乾かしてくれる機能があります。もしもそのような機能がないエアコンの場合は、稼働後に1時間程度、送風運転をしましょう。
室内を換気する
室内を定期的に換気することで、カビの繁殖を抑えられます。換気は風邪の予防にも役立つため、定期的に行いましょう。湿気の発生しやすい気候のときには除湿機を使用して、湿気を抑えるのもオススメです。
エアコンのファンの掃除でお困りの方は専門業者に依頼を
本記事ではエアコンのファンのお掃除方法や手順、下準備などを解説しました。エアコンは定期的にお掃除をしないと、冷却・暖房の効きが悪くなり、電気代が高くなります。毎日お掃除はしなくとも、フィルターは2週間に1回程度お掃除をして、ファンも汚れが気になったら自分でできる範囲のお手入れをしましょう。
なお、ファンをはじめエアコン内部のお掃除は、プロのクリーニング業者でないと対応が難しいものです。ファンの汚れが目立ってきたら、三菱電機のエアコンクリーニングへご相談ください。三菱電機では家電メーカーならではの知識やノウハウを活かして、壁掛けエアコンや天井カセット型エアコンのクリーニングにも対応しています。もちろん三菱電機以外のメーカーのエアコンにも対応していますので、お手入れを検討している方は、お気軽にご相談ください(一部対象外の製品がございます)。エアコンをキレイに保ち、快適な空間作りを目指しましょう。
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この記事を書いた人
くらトク編集担当