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キッチンの排水口はなぜ汚れる?汚れの原因と基本的な掃除方法、汚さないポイントを解説

キッチンの排水口はなぜ汚れる?汚れの原因と基本的な掃除方法、汚さないポイントを解説
キッチン|2024.11.18

キッチンの排水口に汚れがたまっていると、嫌なニオイがしたり、スムーズに排水されなくなったりすることがあります。排水口の汚れは放っておくと、どんどんひどくなるので、定期的にお手入れすることを心掛けましょう。
 
本記事ではキッチンの排水口が汚れる主な原因や、お掃除方法、排水口が詰まって水が流れないときの対処法、キレイに保つポイントについて解説します。

排水口の汚れの原因とは?

キッチンの排水口が汚れる原因は大きく分けて4つあります。

1. 食べカス、食材カス

調理したときに出た食材カスや、お皿に付いた食べカスなどをそのままシンクに流してしまうと、排水口に食材カスがたまって汚れの元になります。特に生ものは腐敗しやすく、粘り気を帯びたドロドロ汚れになったり、嫌なニオイを発したりする原因となるので注意が必要です。
 
また、食べカス汚れはカビ菌のエサにもなるため、放っておくと排水口にカビが生える要因にもなります。

2. 油汚れ

調理器具やお皿に付着した油をシンクで洗い流すと、排水口に油汚れがたまりやすくなります。油汚れはベタつきが強く、ゴミ受けの目や排水管を詰まらせたりする原因にもなるので注意しましょう。
 
また、油は高温だとさらさらになる一方、低温になると固まるという性質を持っています。熱い油をシンクにそのまま流すと、ゴミ受けをすり抜けた油が排水管の中で冷えて固まり、詰まりの原因になることもあります。
 
さらに油汚れは粘性が強いため、食べカスや食材カスなど他の汚れを巻き込んで大きくなりやすいというのも特徴として挙げられるでしょう。

3. 皮脂汚れ

洗い物を素手で行う場合、手洗いや食器洗いの際に落ちた皮脂が排水口にたまって汚れになることがあります。皮脂汚れも油汚れと同じ性質を持っており、放っておくと詰まりやベタつきの原因になります。

4. 石鹸カス

シンクで手洗いをする際に使用するハンドソープや石鹸の残りカスが、排水口を汚す原因になることもあります。
 
石鹸カスにはアルカリ性のものと酸性のものの2種類があり、前者はカルシウムなどのミネラル分と結合することによって白っぽい汚れになります。後者は油汚れと結合することによって発生するもので、黒っぽく、粘性が強いことが特徴です。
 
石鹸カスは発生した当初はあまり目立ちませんが、汚れが堆積していくと次第に大きく、かつ頑固な汚れになります。早めに対処しないとお掃除に手間がかかるため、小まめにお掃除することが大切です。

キッチン排水口の掃除方法

キッチン排水口の掃除

キッチン排水口の基本的なお掃除方法をご紹介します。

1. 排水口の部品を取り出す

キッチン排水口は、フタ、ゴミ受け、防臭椀の3つで構成されています。これらは簡単に取り外すことができるので、お掃除する際はあらかじめ部品を全て取り出しておきましょう。防臭椀は上部のつまみ部分を持ち、反時計回りに回すと外すことができます。

2. フタを掃除する

フタは排水口の一番上に位置するので、汚れの影響を受けやすい部品です。フタの形状はメーカーによって異なりますが、凹凸の多い部品でもあるため、広範囲をお掃除する際はスポンジを、細かい部分をお掃除する際は使い古しの歯ブラシをそれぞれ使用すると良いでしょう。軽い汚れならこすり洗いするだけで落ちますが、頑固な汚れが付着している場合は、台所用の中性洗剤を使うと効率良く汚れを落とせます。

3. ゴミ受けを掃除する

ゴミ受けは、他に比べて汚れが付着しやすい場所です。排水口用の水切りネットを使っていれば、ネットごと汚れやゴミを取り除くことが可能ですが、ネットの網目をすり抜けた細かい汚れがゴミ受けに付着することもあるでしょう。
 
その場合は、一度キッチンペーパーなどでざっと汚れを取り除いてから、ゴミ受けの表面・裏面をまんべんなくお掃除すると良いでしょう。ゴミ受けには排水のための小さな穴がたくさん空いているため、スポンジだけでは隅々までお掃除できない可能性があります。
 
まずは使い古しの歯ブラシなどを使って網目の部分を丁寧にこすり洗いしてから、スポンジを使ってゴミ受け全体をお掃除すると効率的です。フタ同様、頑固な汚れが付着しているときや、ぬめりがある場合は、中性洗剤を使うのがオススメです。

4. 防臭椀を掃除する

防臭椀を掃除

防臭椀は排水管内部とシンクの間を隔てる壁となり、排水管のニオイや小さな虫などがシンクへ逆流しないよう防ぐ役割を担っています。しかし、防臭椀自体が汚れていると、悪臭がシンクに流れ出たり、汚れに虫が寄ってきたりする原因になります。
 
防臭椀は、ゴミ受けの穴を通り抜けた油汚れやぬめりなどが付着しやすい部品なので、定期的にお掃除し、キレイな状態を保っておくことが大切です。なお、防臭椀は、表側だけでなく裏側の深い部分もしっかりお掃除する必要があります。
 
全体の構造はシンプルなのでスポンジでこすり洗いすればOKですが、つまみの部分やおわんの底の溝は歯ブラシなどでお掃除した方が、お掃除しやすいかもしれません。黒ずみ汚れや頑固な油汚れが付着している場合は、中性洗剤を使ってこすり洗いをすれば汚れを落としやすくなります。

5. それぞれの部品をよくすすぎ、元どおりにセットする

フタ、ゴミ受け、防臭椀をそれぞれ丁寧に洗ったら、流水でよくすすぎます。
洗剤や汚れが残っているとカビが発生する要因にもなるので、すすぎは念入りに行いましょう。
 
すすぎ終えたら、1と逆の手順で防臭椀、ゴミ受け、フタをセットし直します。
特に防臭椀はつまみを回してしっかり固定しておきましょう。防臭椀が緩んでいると、排水管からニオイや虫が逆流する原因になるので要注意です。

詰まって水が流れない場合の対処法

排水口が詰まると、水がスムーズに流れなくなることがあります。その場合は以下のような方法で対処してみましょう。

1. お湯を流す

排水口が詰まる原因はいろいろありますが、特に多いのは油汚れによる詰まりです。排水管の中で油が冷え固まった場合、パイプが塞がって詰まることがあるので、お湯をかけて溶かす必要があります。具体的なやり方は以下のとおりです。

  • キッチンの給湯機の温度を50~60℃に設定する
  • 排水口の部品をあらかじめ外しておく
  • 排水口に栓をしてシンクにお湯をためる
  • 栓を抜いて排水口に一気にお湯を流す

排水口の部品をあらかじめ外しておく理由は、お湯を一気に排水口へ流し込むためと、熱湯で部品が傷むのを防ぐためです。
 
排水口に栓をする方法はいくつかあり、2Lのペットボトルを逆さまにして排水口に差し込んでも良いですし、タオルを詰めても構いません。タオルを使う場合は、お湯を流す際に熱湯に手を入れる必要のないよう、タオルの端をシンクの縁にかけておくと良いでしょう。シンクがお湯でいっぱいになった段階で栓を抜けば、お湯の熱さと流れる勢いの相乗効果で、排水管にこびりついた油汚れを洗い流すことができます。軽い詰まりであれば、上記の作業を2回ほど繰り返せば解消されるでしょう。

2. 排水口用のワイヤーブラシを使う

続いて、ホームセンターなどで市販されている排水口用のワイヤーブラシを使う方法です。
 
排水口用のワイヤーブラシは、ワイヤー部分が長くて柔らかく、自由に折り曲げることが可能となっています。排水口用のワイヤーブラシを使用すれば、キッチンの曲がりくねった排水管でも奥の方までブラシが行き届き、詰まりを解消することが可能です。ワイヤーブラシを押し引きしたり、ねじったりすれば、排水管にこびりついた油汚れもかき出すことができます。
 
ただし剥がした汚れをそのままにしておくと再び排水管にこびりついてしまうので、ワイヤーブラシを使っている間は、適宜排水口にお湯を流しながら作業しましょう。ワイヤーブラシで剥がした油汚れをお湯で洗い流すという作業を繰り返せば、徐々に詰まりの症状も軽減されていきます。

排水口をキレイに保つには?

キッチンの掃除

排水口をキレイに保つために日頃から心掛けておきたいことを、3つご紹介します。

1. ゴミ受けのゴミを小まめに取り除く

ゴミ受けのゴミを長期間放置しておくと、ぬめりやカビが発生しやすくなります。ゴミ受けのゴミはなるべく小まめに取り除き、ゴミがたまらないよう注意しましょう。

2. 油汚れをできるだけ流さない

油汚れは排水口を汚したり、詰まらせたりする原因になるので、なるべくシンクに流さないことが大切です。フライパンや鍋、お皿などに油汚れが付着していたら、キッチンペーパーなどを使ってざっと汚れを拭き取ってから洗いましょう。

3. シンクを定期的に掃除する

排水口をキレイにしていても、シンクが汚れていれば水と一緒に汚れが排水口に流れていってしまいます。排水口をお掃除するときはシンクも一緒にお掃除する、シンクに油汚れや食べカスを落とさないよう注意するなど、シンクをキレイに保つよう意識すると良いでしょう。

キッチンの排水口は定期的に掃除するのがポイント

キッチンの排水口は食べカスや食材カス、油汚れ、皮脂汚れ、石鹸カスなどにより、短期間でも汚れてしまう傾向にあります。放っておくとぬめりや悪臭、カビなどの原因となるので、小まめにお掃除してキレイな状態をキープしておくことが大切です。
 
「排水口を定期的にお掃除するのは時間的に難しい」「手間がかかる」とお悩みの方は、キッチンクリーニングサービスの利用を検討しても良いでしょう。

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くらトク編集担当

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