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レンジフードファンを自分で掃除するときに押さえておきたいコツと注意点を分かりやすく解説!

レンジフードファンを自分で掃除するときに押さえておきたいコツと注意点を分かりやすく解説!
キッチン|2024.09.27

キッチンにあるレンジフードファン(換気扇)は空気中のホコリはもちろん、調理中に発生する水蒸気や油を吸い込むため、頑固な油汚れなどがこびりつきやすい住宅設備です。長らくお手入れを怠っていると、汚れはどんどん頑固になり、さらにお掃除が大変になってしまうため、面倒でもできる限り小まめに行うことを心掛けましょう。
 
本記事ではレンジフードファンが汚れる原因や、ファンの取り外し方、お掃除を楽にする方法、お掃除の際の注意点などについて解説します。

レンジフードファン(換気扇)が汚れる3つの原因

レンジフードファンが汚れる原因は様々ですが、主な汚れの元は3つあります。

1. 調理中の油

キッチンでは焼き物や揚げ物などをはじめ、油を加熱する機会が頻繁にありますよね。レンジフードファンは高い位置にあるため、油が直接付着することはあまりありませんが、調理中は発生した水蒸気と共に、どうしても微細な油分が空気中に漂ってしまいます。
 
レンジフードファンを稼働することで換気が行われ、壁などに汚れが付着することを抑制できますが、その分レンジフードファンのフィルターやファンには油汚れが付いてしまいます。油汚れの付着率は、油を使った調理の回数や使用する油の量に比例して高くなるため、日頃から調理で油を扱う頻度が高いご家庭ほど、レンジフードファンは汚れやすいでしょう。

2. ホコリ

空気中には、目に見えにくい微細なチリやホコリなどがたくさん浮遊しています。レンジフードファンを回すと、空気と一緒にこれらの汚れも吸い込んでしまい、フィルターやファンを汚す原因となります。ホコリそのものはふわふわしていて軽いのですが、油汚れと混ざり合って時間が経つとこびりついてしまうこともあり、なかなか落とせなくなるので要注意です。

3. タバコのヤニ

タバコの煙にはタールと呼ばれる粘り気のある黒や褐色の成分が含まれています。タバコの煙がフィルターやファンに付くと、タールも一緒に付着し、やがて黄ばみ汚れ、いわゆるヤニになってしまいます。タバコのヤニは放っておくとどんどん蓄積し、頑固な汚れになってしまうため、なるべく早めに対処することが大切です。
 
タバコの煙は広範囲に飛散しますが、特にレンジフードファンの下で喫煙する習慣がある場合は、黄ばみ汚れがひどくなりやすいので注意しましょう。

レンジフードファン(換気扇)の油汚れを落とす2つのコツ

レンジフードファン(換気扇)

レンジフードファンの油汚れを落とす際に押さえておきたいコツを2つご紹介します。

1. 中性洗剤を使用する

皆さん、お掃除場所によって洗剤を使い分けていますか?
洗剤の種類は大きく分けてアルカリ性洗剤、酸性洗剤、中性洗剤の3つがあります。
 
アルカリ性洗剤は皮脂汚れなど有機物の汚れを、酸性洗剤は水アカなど無機物の汚れを落とすのに適していることが多いです。しかし、酸性洗剤やアルカリ性洗剤は洗浄力が高い分、素材によってはレンジフードファンのフィルターやファンのメッキ等を傷めてしまうおそれがあります。
 
一方、中性洗剤は酸性とアルカリ性の中間の性質を持つ洗剤です。アルカリ性洗剤や酸性洗剤に比べると洗浄力がやや弱いことが多いですが、アルカリ性洗剤や酸性洗剤よりも刺激がマイルドなため、素材を傷めずに広範囲でお掃除できるところが特徴です。特に身近な洗剤の多くは、液性よりも界面活性剤の洗浄作用の影響が大きいため、基本的には中性洗剤を使用してお手入れするのがオススメです。

2. 取り外せるパーツはぬるま湯でつけ置き洗いする

油汚れは時間が経過すると固まってしまいますし、油の種類によっては、液体になる温度が高いものもあります。そのままの状態で闇雲にこすり洗いをしても、ベタベタしてなかなか汚れを落とすことができないため、基本的にまずは中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけ置きするのがベターです。
 
油汚れは適度な熱を加えると液状化しやすく、しばらくつけ置きすることで、洗剤の界面活性作用が働き、油汚れを浮かせて落としやすくすることができます。
 
つけ置き洗いする際は、以下のものを準備しましょう。

  • レンジフードファンのフィルターやファンが入る容器(大きめのバケツや桶)
  • 中性洗剤
  • スポンジ
  • キッチンペーパー、もしくは乾いた布

具体的な方法としては、まず容器の中に40℃程度のぬるま湯を入れます。そこに適量の中性洗剤を溶かして均一化するように軽くかき混ぜたら、取り外したレンジフードファンのパーツを入れます。パーツが十分に浸らないようなら、ぬるま湯を適宜追加しましょう。
 
そのまま1時間ほどつけ置きします。時間が経過したら、つけ置きしていたぬるま湯は冷めてしまっているため、適宜つぎ足したり、スポンジにぬるま湯を含ませたりしながら、パーツを浸けた状態で表面をやさしくこすり洗いします。
 
洗い終えたら、流水で洗剤と汚れを洗い落とします。最後に、キッチンペーパーや乾いた布などで水気を拭き取った後、完全に自然乾燥させてからレンジフードファンにセットしましょう。

レンジフードファン(換気扇)の掃除準備! ファンやフィルターの取り外し方

レンジフードファンを自分でお掃除するには、ファンやフィルターを取り外さなければなりません。各パーツの取り外し方は、メーカーや製品によって異なりますが、ここでは一般的な取り外し方を紹介します。

1. レンジフードファンの電源プラグを抜く

まず、お掃除の前にレンジフードファンの電源プラグを抜いておきます。電源プラグが見当たらない場合は、キッチンのブレーカーを落としましょう。
 
ファンを取り外している最中など、誤って電源スイッチに触れ、レンジフードファンが作動してしまうと、回転するファンで怪我をするおそれがあり大変危険です。安全を確保するために、電源をオフにするだけでなく、必ず電源プラグを抜いてから作業するようにしてください。

2. 周囲に新聞紙を敷く

汚れが蓄積していると、ファンなどを取り外す際に、はずみで油汚れやホコリが周辺に落ちてしまうことがあります。取り外した後に置く場所を含め、汚れが気になる場合は、あらかじめレンジフードファンの下周辺に新聞紙を敷いておきましょう。
 
ただし、ガスコンロをお使いの場合には、火災防止のため必ず元栓を締めるなど、対策をお願いいたします。

3. フィルターやファンを取り外す

まず、整流板と呼ばれるカバーがついている場合には、カバーをゆっくりと開けます。次に、細かい穴が開いた金属製のフィルターが付いているケースが多いと思います。フィルターの取り外し方は、メーカーや機種によっても異なりますが、下部に付いているツメを両手で持ち上げながら、フィルターを手前に引くなどで、簡単に取り外すことができます。
 
次に、ファンの外し方は、プロペラ式シロッコファン式で異なります。
 
プロペラ式は、扇風機の羽根のような形をしたタイプです。プロペラ式ファンは中心にあるスピンナーという軸を回すことで外せます。羽根が動かないように片手で押さえながら、もう片方の手でスピンナーを回しましょう。スピンナーは落下防止のために、ファンの回転とは反対方向(時計回り)に回すことで緩む仕組みになっています。スピンナーが外れたら、両手で羽根を押さえて慎重にファンを取り外しましょう。
 
一方のシロッコファン式は、円柱状の本体に細長い板状の羽根が付いているタイプです。シロッコファンの場合、まずベルマウスを外します。つまみねじ(もしくは、ちょうボルト)を外してから、つまみ部分を持ってひっかけ部分を外します。次にプロペラ式同様、中心部にあるスピンナーを外します。羽根を押さえながら時計回りに回すことで簡単に外すことができます。機種によってはまわり止めワッシャーが付いているので、それも外したらファンを取り外せます。
 
レンジフードファンには深形や浅形などの種類があるため、機種に合った取り外し方法は、必ず取扱説明書で確認してから行いましょう。
 
三菱電機では、レンジフードファンのタイプ別にお手入れ方法を解説しています。
よろしければこちらも併せてご覧ください。
 
■ 三菱電機 換気扇のお手入れ

浅形・深形

レンジフードファン(換気扇)を楽に掃除する方法

ここでは、レンジフードファンのお掃除を楽にするための方法を2つご紹介します。

1. フィルターをこまめに掃除する

それが面倒くさいと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、まずはフィルターだけでもこまめに掃除することが本当に大切です!蓄積してしまった油汚れは、やはりなかなか楽に落とすことはできません。
 
レンジフードファンには、できる限り内部が汚れないよう、フィルターが装着されています。フィルターが正常に機能している間は、ある程度の油汚れやホコリをフィルターがキャッチしてくれるため、内部への汚れの付着を軽減してくれます。
 
ただ、油汚れでフィルターの目が詰まってしまうと、換気機能が低下するばかりか、よりお掃除が難しいレンジフードファンの内部まで汚れやすくなってしまいます。
 
製品に元から備え付けられている金属製フィルターのお掃除方法は、上述の通りです。適量の中性洗剤を溶かしたぬるま湯にフィルターをつけ置きし、しばらくしてからスポンジを使って汚れを優しくこすり落としましょう。
 
使用環境にもよりますが、月に1度を目安にフィルターを掃除していれば、ファンの掃除は半年に1度程度で大丈夫です。
 
なお、フィルター掃除を楽にするために市販の使い捨てのフィルターをお使いいただくことは推奨できません。消防法や火災予防条例における規制でも、レンジフードファンのフィルター(グリスフィルター)は“金属製”を用いることが定められており、三菱電機としても、純正の金属製フィルター以外は提供しておりません。
 
お掃除の手間はかかりますが、安全や故障防止のため、必ず製品純正の金属製フィルターのみをご使用くださいますようお願いいたします。

2. 汚れにくいレンジフードファンにする

レンジフードファン自体も進化しておりますので、お買い換えの際はお手入れ性も重視しましょう。ファンやフィルターに汚れが付きにくい素材を使ったり、特殊な汚れ防止加工を施したりしている製品もあります。
 
例えば、三菱電機のレンジフードファンの場合、フィルターのまわりに撥油塗装を施し、油が付着しにくくしていたり、ファンを取り外しやすい構造にしたりした製品があります。撥油塗装だけで油汚れを完全に防ぐことはできませんが、拭き掃除だけで汚れを簡単に落とせるなど、従来の一般的なレンジフードファンよりも楽にお手入れできるところが特長です。
 
撥油塗装
▲ 撥油塗装のイメージ
 
レンジフードファン自体が古くなるとフィルターの塗装が剥がれ、頑固な汚れがこびりつきやすくなります。劣化が目立つ場合は、お手入れが楽な製品へのリフォームを検討してみるのも一つの方法です。

キッチンの換気扇お掃除の注意点

レンジフードファンをお掃除する際に気を付けたいポイントを、3つご紹介します。

1. 足場はしっかり安定させる

レンジフードファンは高い位置にあるため、人によっては踏み台などの足場を用意する必要があると思います。踏み台を設置したら、作業を始める前に必ず足場が安定しているかどうかしっかり確認しましょう。くれぐれも、足場が不安定な状態で作業を開始しないようにしてください。油断は禁物です。
 
また、足場が悪いとレンジフードファンのパーツを着脱する作業になかなか集中できず、余計な時間や手間が掛かってしまう原因にもなるので要注意です。

2.厚手の手袋やメガネ、ゴーグルを装着する

レンジフードファンのお掃除では、油汚れや洗剤、金属のパーツに触れることになるため、ケガをしないよう厚手の手袋などを装着して作業しましょう。また、レンジフードファンは高い位置にあるため、フィルターやファンを取り外す際に汚れが落ちてくることもあります。必要に応じて、マスクやメガネ、あるいはゴーグルなどを装着して作業しましょう。

3. 洗ったフィルターやファンはしっかり乾かす

レンジフードファンは電機製品のため、洗剤や水を付けて洗ったパーツをすぐに取り付けてしまうと故障の原因となります。洗剤や水で洗ったレンジフードファンのパーツは、しっかりと乾かしてから取り付けるようにしましょう。

レンジフードファン(換気扇)の掃除頻度は?

レンジフードファンの汚れは目立ちにくく、お掃除には手間も掛かるため、年に1度、大掃除のときにお手入れするというご家庭も少なくないでしょう。ただ、レンジフードファンは浴室やトイレの換気扇と比べても汚れやすい傾向にあり、年に1~2度のお掃除ではキレイな状態をキープできないばかりか、換気能力の低下や故障の原因となります。特に、キッチンで多い油汚れは、時間が経過すると頑固な汚れに変化していくため、少なくともフィルターはできるだけ短いスパンでお掃除するのがオススメです。
 
使用環境にもよりますが、理想的なフィルターのお掃除頻度は月に1~2度です。ファンを含めた念入りなお手入れは、最低でも半年に1度行うようにしましょう。そんなに頻繁にお掃除できないという場合は放置せず、家事代行やプロのハウスクリーニングに依頼することも検討しましょう。

レンジフードファン(換気扇)の掃除を怠る3つのリスク

レンジフードファンのお手入れを怠ると、主に以下3つのリスクが生じやすくなります。

1. 汚れが室内に広がる

レンジフードファンは、調理中に浮遊した油やホコリを屋外に放出する機能があります。ファンが汚れて機能が低下すると、油やホコリを含んだ空気の排出がスムーズに行かなくなり、室内に油汚れやホコリが付着する可能性が高まります。油汚れが天井や壁、床、ファブリック(布類)などに広範囲で付着すると、お掃除の手間が二倍、三倍に増えることもあるので要注意です。

2. ニオイが室内に充満する

前日の料理のニオイ残りが気になることはありませんか?レンジフードファンの汚れによって排気効率が悪くなると、調理中に発生したニオイが部屋中に充満しやすくなります。特に壁のクロスやカーテン、ソファなどの布製品はニオイが染み付きやすく、一度付着するとニオイが消えるまでに時間が掛かります。
 
お部屋用の消臭剤などで対策することもできますが、まずはニオイをつけないように、積極的な換気を行うことがベターです。そのためにも、レンジフードファンは小まめにお掃除して、早めにニオイを屋外に排出するようにしましょう。

3. 故障・劣化の原因になる

レンジフードファンの汚れを長らく放置していると、素材の塗装が剥がれたり、サビたりする要因となります。また、フィルターの目詰まりなどが起こると、吸引効率が弱まり、内部のモーターなどに負荷がかかり、場合によっては不具合や故障を引き起こす原因となります。
 
レンジフードファンの修理や交換には費用も掛かりますし、混雑時には修理までにお時間をいただくこともあります。長く安心してお使いいただくためにも、定期的なお手入れはしっかりと行いましょう。

レンジフードファン(換気扇)の大掃除はプロに頼るのも一手

レンジフードファン(換気扇)の大掃除

レンジフードファンには、数ある汚れの中でも特に頑固な油汚れが蓄積します。油汚れは時間経過とともにさらに落としにくくなるため、少なくともフィルターは月1回以上、小まめにお掃除するのが理想です。ただ、さまざまな理由で、毎月のお手入れができなかったという場合には、なるべく早めにまとめて念入りなお手入れをしましょう。
 
どうしてもお掃除の時間を取れないという方は、家事代行サービスや、キッチンのクリーニングサービスを請け負っているプロの業者に念入りなクリーニングを依頼することも検討してみましょう。毎月のフィルターのお掃除など、定期的なお手入れには家事代行サービス、大掃除などの念入りなクリーニングはハウスクリーニングのご利用がオススメです。
 
クリーニング業者に依頼すると費用は発生しますが、その分、プロならではの知識と技術、道具を活用して、汚れたレンジフードファンをしっかりお掃除してくれます。レンジフードファンの念入りなお掃除には時間もかかりますので、汚れが蓄積してしまっている場合には信頼できるクリーニング業者の利用も検討してみてください。

レンジフードファンの掃除はまず月1回のフィルター掃除から!ぬるま湯へのつけ置きがポイント

レンジフードファンは油汚れやホコリ、タバコのヤニなどが付着しやすいため、小まめにお掃除することが大切です。お手入れを怠ると汚れやニオイが部屋中に拡散されたり、レンジフードファン自体が不具合や劣化を起こしたりする原因になります。
 
レンジフードファンをお掃除する際は、フィルターやその奥にあるファンを取り外し、中性洗剤を溶かした40℃程度のぬるま湯につけ置きしてから、スポンジや軟らかいブラシでこすると汚れを落としやすくなります。レンジフードファンのお掃除の頻度は、使用環境にもよりますが、少なくともフィルターを月に1回行うのが理想です。また、ファンを含めた念入りなお掃除は、半年に1回以上行うように心がけましょう。
 
お掃除方法に不安がある場合や、どうしても手が回らない場合などは、日々のお掃除を代行してもらえる家事代行サービスや、専門的に念入りなお掃除をしてくれるプロのハウスクリーニング業者に依頼するのもオススメです。
 
三菱電機の家事代行では、お客さまに代わってお部屋のお掃除を代行するサービスを提供しております。予約はWebから簡単に行うことができ、スポットプランと定期プランの2つからニーズに合ったサービスを選べます。レンジフードファンのフィルターのお掃除なども、他のお掃除とまとめてご依頼ください。
 
また、三菱電機のハウスクリーニングでは、レンジフードファンの念入りなお掃除も承っております。メーカーの視点でレンジフードファンを丁寧にお掃除しますので、内部のファンも含めて念入りなお掃除を依頼したい場合は、ぜひ三菱電機のハウスクリーニングのご利用をご検討ください。

三菱電機のプロによるレンジフードクリーニングがおすすめ!

  • ご自身では掃除できないレンジフード(換気扇)を分解洗浄します。
  • 頑固な油汚れをキレイに落とします。

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くらトク編集担当

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