買い置きしておくと便利な食材や保存の際のポイントなどを紹介!
食材は減ってから購入するのではなく、一度に買い置きしておくことで毎回買い物に行く手間を減らせます。
本記事では、買い置きしておくと便利な食材や保存の際のポイントなどを紹介します。
買い置きしておきたい常温・乾きものの食材
買い置きしておきたい食材のなかでも、白米や乾麺など、常温・乾きものは長期保存できるものが多くあります。
白米・玄米などの米類
白米や玄米といった米類は日本人の主食となっているため、買い置きしておいても困ることはないでしょう。米は長期保存可能ですが、精米されている場合、美味しく楽しめるのは2週間程度とされています。
そのため、あまり買いだめをせずに2週間程度で食べきれる量を用意しておくとよいでしょう。
パスタ・蕎麦などの麺類
パスタや蕎麦などの麺類も買い置きして長期保存可能です。なかでも乾麺は水分が少ないため、賞味期限は1~3年ほどと長い期間、保存できます。ただし賞味期限はメーカーによって異なるため、自宅にある商品の日付を確認しましょう。
乾麺は茹でて、ソースをかけたりつゆを用意したりするだけで美味しく食べられるため、忙しい人は特に重宝する食材です。
ひじきなどの海藻類
ひじきをはじめとした海藻類は、未開封であれば常温で1年近く保存できます。保存に適した海藻類は次のとおりです。
- ひじき
- わかめ
- あおさ
- のり
なお、開封した海藻類は保存期間が短くなってしまうため、密閉できる容器に移し替えて保存し、早めに食べきることを心掛けましょう。
海藻類はカルシウムが豊富
保存に適している海藻類はカルシウムが豊富に含まれています。とくに干しひじきは、100gに対して1,400mgのカルシウムを含有していて、チーズ(830mg/100g)、カマンベールチーズ(460mg/100g)のようにチーズ類よりも多いです。(※)
カルシウムは骨の形成に役立っていて、不足すると骨粗鬆症につながってしまいます。
※出典:千葉県.「上手においしくカルシウムをとるためのメニューを教えてください」
かつお節や昆布などの出汁類
和食で使用するかつお節や干ししいたけなどの出汁類は、適切に保存すれば買い置きに適しています。出汁類のなかでもそれぞれ次のように保存しましょう。
- かつお節:空気を抜いたパックに密閉して冷蔵庫で保存する
- 昆布:密閉容器に入れたうえで高温多湿・直射日光を避けて保存する
- 干ししいたけ:密閉容器に乾燥剤を入れて高温多湿・直射日光を避けて保存する
- 煮干し:空気を抜いたパックに密閉して冷蔵庫で保存する
小麦粉などの粉物
小麦粉をはじめとした粉物も長期の保存に適しています。ただし、使い切らなかった粉物は袋のまま保管するのではなく、密封容器に移し替えて保存します。
保存する際は高温多湿と直射日光を避ける必要がありますが、冷蔵庫のなかに入れてしまうとニオイうつりや結露によるカビが発生する可能性があります。
買い置きしておきたい冷凍可能な食材
買い置きできるもののなかでも、パンや野菜、肉などは冷凍して保管可能です。これらは料理に頻繁に使用するため、買い置きしておくと毎日の家事にゆとりができます。
パンは冷凍すれば1カ月程度の保存可能
パンは冷凍することで1カ月程度の保存が可能です。ただし、パンを冷凍する場合は、クリームやフルーツを使っていないものにしましょう。クリームやフルーツを使用しているパンは味に変化が生じてしまいます。
また、パンの冷凍は保存方法にもこだわりましょう。冷凍する際は次の方法で行うのがオススメです。
- 1.小分けにする
- 2.ラップをする
- 3.保存袋に入れる
- 4.保存袋に入れたらすぐ冷凍する
解凍はトースターがオススメ
冷凍したパンを解凍するときは、オーブントースターがオススメです。オーブントースターであれば、パンの状態に応じて加熱ができます。なお、パンはいきなり加熱するのではなく、自然解凍をしたうえで火を通すのがおすすめです。
水分と繊維質が少ない野菜なら冷凍可能
野菜は冷凍可能ですが、水分と繊維質の量で冷凍に適しているかどうかが異なります。冷凍に適しているとされているのが、次のような水分と繊維質の少ない野菜です。
- ほうれん草、小松菜などの葉物野菜
- ブロッコリー
- きのこ
- ねぎ
いずれも料理に使用しやすい野菜のため、冷凍して買い置きしておくと、毎日の家事が楽になるでしょう。
野菜は次のような方法で冷凍します。
- 1.洗える野菜は水で洗って料理しやすい大きさにしておく
- 2.キッチンペーパーで軽く叩くようにして水気を拭き取る
- 3.冷凍可能な保存袋に入れて空気を抜く
- 4.金属トレーに乗せて冷凍庫に入れる
金属製のトレーは熱伝導性が優れているため、素早く冷凍できて美味しさも保てます。また、冷凍庫を開け閉めしない就寝中であればより素早く冷凍ができるでしょう。
肉類は1カ月以内に食べきる
牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類は冷凍することで買い置きできます。そのため、毎日購入できなくてもセールの日に購入して冷凍保存しておけば毎日の家事も楽になります。
冷凍保存した肉類の賞味期限は1カ月ほどと言われていますが、ひき肉は空気に触れる部分が多いため2週間ほどで食べきるようにしましょう。
肉類を冷凍する際は密閉できる袋に入れることで、酸化や霜の発生、ほかの食材へのニオイ移りを防げます。一方、ラップで包んだだけでは、空気に触れてしまい、酸化、霜の発生、食材のニオイ移りにつながってしまいます。
また、野菜と同様素早く冷凍することで、美味しさを保てるため、金属製のトレーに乗せて保存するのがオススメです。
解凍は流水解凍、冷蔵庫での解凍
冷凍させた肉は流水解凍や冷蔵庫で解凍することで、肉の美味しさを失わずに調理できます。一方、電子レンジで解凍すると、加熱の際にムラがでることがあります。また、常温で解凍すると雑菌が繁殖するリスクにつながってしまいます。
魚の冷凍は臭みを抑えるのがポイント
魚を冷凍する場合は独特の臭みを抑えるのがポイントです。そのためには、買ってきたその日のうちに、次のような下処理をしたうえで水分を拭き取り急速冷凍します。
- 丸ごと1尾の場合:エラや内臓、ウロコを取り除く
- 切り身の場合:ドリップ(赤い液体)を拭き取る
その後、酸化や食品へのニオイ移りを防ぐために密閉保存袋に入れて冷凍保存します。魚の冷凍保存は2週間を目安にしましょう。解凍する際は肉類と同様に流水解凍がオススメです。
買い置きしておきたいレトルト・缶詰の食材
レトルト食品や缶詰も買い置きに適している食材です。いずれも長期保存が可能なため、いざというときの保存食としても活用できます。また、味付けや調理がされているものが多いため、忙しいときにさっと使えます。
買い置きしておくと便利なレトルト・缶詰食材は主に次のとおりです。
- レトルト:カレー
- レトルト:シチュー
- レトルト:スープ
- レトルト:パスタソース
- 缶詰:ツナ缶
- 缶詰:トマト缶
- 缶詰:サバ缶
缶詰は25℃以下で保存
缶詰は常温で保存できますが、可能であれば25℃以下での保存が理想的です。また、日が当たらず湿度の少ない場所での保存が適しています。一方、未開封で冷凍庫に保存してしまうと缶が破裂する可能性があるので避けましょう。
また、開封した缶詰は日持ちしないため、食べきれなかった場合は中身を別の容器に移して冷蔵庫に保存します。
パックご飯は災害時に役立つ
パックご飯は常温保存が可能なため、災害時やお米を買ってなかったときに役立ちます。パックご飯は、電子レンジで加熱したり、熱湯でパックごと茹でたりすることで食べられます。
買い置きするときの注意点
買い置きに適した食材は、ただ買い置きしておけばいいわけではありません。賞味期限をはじめ、さまざまなポイントを押さえて食材を無駄にしないようにしましょう。
賞味期限を確認して買いすぎを防ぐ
買い置き用に食材を購入する場合は、賞味期限、消費期限を確認して買いすぎないようにするのがポイントです。賞味期限や消費期限はなるべく期限が長いものを選ぶようにして、その期間で食べきれるかどうかを考えたうえで購入しましょう。
食材を余らせないために作り置きをする
買い置きした食材を余らせないためには、作り置き料理を活用するのがオススメです。作り置き料理は、火を通したり調味料を使用したりすることで日持ちします。
食材を買い置きする際は、どう料理するかをシミュレーションして購入するようにしましょう。
買い置き食材の収納方法
食材を適切に収納していないと、家にあった食材を再度購入してしまったり、賞味期限を切らしてしまったりといったデメリットにつながってしまいます。そのため、買い置きした食材は適切な方法で収納しましょう。
自宅の収納スペースに応じてストックする
買い置き食材は収納スペースに応じてストックします。食材を購入する際は収納スペースから溢れないようにしましょう。収納スペースから溢れないように食材を購入するには、買い物前に何がどれくらい足りないかをリストアップしておくのがオススメです。
長期保存と日常的に使用する食材を分ける
長期保存できる食材と日常的に使用する食材を分けて保存するのもオススメです。たとえば、長期保存できる食材は日常的に使用する食材とは別に一つのケースにまとめて入れて、外に賞味期限の一覧を記載しておきます。
こうすることでどこに何が入っているかが把握しやすくなり、食品ロスを防げるでしょう。
ローリングストック法で常に備蓄
ローリングストック法とは、少し多めに食材を購入しておき、使用した分を買い足していくことで家に一定の食料が常にあるようにしておく備蓄方法です。ローリングストック法であれば、食材の収納スペースを増やす必要がないのに加えて、災害発生時であっても非常食ではなく、普段の食事が味わえるというメリットもあります。
収納場所にもこだわる
買い置きした食材のなかには冷凍保存できるものもありますが、常温で保存可能なものもあります。常温保存可能な食材は家の中のさまざまな場所で保存できますが、湿気や荷重などに考慮したうえで保存しましょう。
キッチンの上に収納する場合はボックスに入れる
キッチンの上に棚があれば、買い置きした食材を収納可能です。ただ、収納場所が高くなってしまい何が入っているか分かりにくいため、取り出しできる取っ手付きのボックスに入れたうえで収納しましょう。さらにボックスの手前に、何が入っているかラベルを貼っておけばより分かりやすくなります。
シンクの下は湿気に注意
シンクの下は調理中に開ける機会が多い箇所なので、普段から使用する食材の保管場所として適しています。ですが、湿気が高くなる傾向にあるため、乾麺や干物などの保管には適しません。乾麺や干物などをシンク下に保管するのであれば、空気を抜いたパックに乾燥剤と一緒に密閉しておきましょう。
缶詰のように重たい物は床下収納
買い置きできる食材のなかでも、缶詰のように重量がある物をいくつも保管する場合は、床下収納が適しています。床下収納であれば作りが頑丈のため重たい食材であっても安心して収納できます。
床下収納がない場合、重たい食材は高い場所ではなく低い場所に収納するようにしましょう。
パントリーや納戸はラックを活用
パントリーや納戸がある家であれば、それらの場所にも食材は保存可能です。しかし、パントリーや納戸は広々としているため、そのまま保存してしまうと煩雑になってしまいます。
煩雑になった結果、賞味期限が切れてしまっているといったケースも考えられるでしょう。
そのため、パントリーや納戸に買い置きした食材を保存するのであれば、オープンラックや棚を活用して、どこになにがあるかを分かりやすくします。収納している物の名前や賞味期限をラベリングしてラックや棚に貼るとよりわかりやすくなるでしょう。
買い置き食材を使ったレシピ
買い置き食材を使ったレシピをご紹介します。
翌日も食べられるカレー
買い置き食材で作る料理の代表例として挙げられるのがカレーです。カレーはいつもより少し多く作ることで、翌日も食べられます。また、余ったカレーを活用してカレーうどんやカレーそば、ドリアといったようなアレンジレシピも楽しめます。
カレーにはお肉が用いられますが、買い置き食材で作るのであればツナ缶がオススメです。買い置き食材で作るカレーのレシピ(4人前)は次のとおりです。
- ツナ缶:1缶
- じゃがいも:中2個
- 人参:小1本
- 玉ねぎ:大1個
- コンソメキューブ:2個
- 水:400cc
- 醤油:大さじ1
- 塩・コショウ:適量
- カレールー:1/2箱
- 炒め用油:大さじ2
カレーは、ルーのパッケージに記載された手順で作れば問題ありません。
なお、翌日に食べる場合は、食中毒予防の為、冷蔵庫での適切な保管を行ってください。
トマト缶を使ったリゾット
買い置きに適しているトマト缶を活用したのがリゾットです。トマト缶を使ったリゾット(1人前)は次の食材を使用します。
- ごはん:200g
- 玉ねぎ:1/4個
- ハム:3枚
- ニンニク:1片
- 水:80ml
- カットトマト缶:80g
- コンソメ顆粒:小さじ1/2
- ケチャップ:大さじ1
- スライスチーズ (溶けるタイプ):1枚
- 有塩バター:10g
- パセリ (乾燥):適量
リゾットを作る手順は次のとおりです。
- 1.玉ねぎ、ニンニクをみじん切りにする
- 2.ハムを1cm角に切る
- 3.中火で熱したフライパンに有塩バターを入れたらみじん切りにしたニンニクを入れる。バターがなじんだらみじん切りにした玉ねぎを入れて炒める
- 4.玉ねぎが透き通ってきたら1cm角に切ったハムを入れて中火で炒める
- 5.沸騰したらごはんを入れて中火で加熱する
- 6.水気が少なくなったら火を止め、スライスチーズを入れて混ぜ合わせる
- 7.器に盛りパセリをかけて完成
全体が混ざったらカットトマト缶、水、コンソメ顆粒、ケチャップを入れ中火で炒める
缶詰を使ったサバのチーズ焼き
トマト缶とともに缶詰の代表ともいえるのがサバの水煮缶です。サバの水煮缶も買い置きに適しているうえに、料理に活用できます。たとえば、次のような食材と合わせることでサバのチーズ焼き(2人前)は完成します。
- サバの水煮缶 (100g):1缶
- ズッキーニ:1/2本
- ミニトマト:3個
- ピザ用チーズ:30g
- パセリ (乾燥):適量
サバのチーズ焼きは次のようなステップで作っていきます。
- 1.ズッキーニのヘタを切り落として、5mm幅に輪切りする
- 2.ミニトマトのヘタを取って、縦半分に切る
- 3.耐熱皿に輪切りにしたズッキーニを敷き詰め、サバの水煮をのせる
- 4.縦半分に切ったミニトマトをのせてピザ用チーズをかけ、オーブントースターで10分焼く
- 5.チーズに焼き目がついたらパセリを散らして完成
なお調理の前にサバの水気を取り、ほぐしておきましょう。
まとめ
白米や玄米といった常温保存可能な食材や肉、魚のように冷凍保存できる食材、長期保存できるレトルト、缶詰など、買い置きに適した食材を用意しておくことで、毎回買い物に行く手間がなくなり家事がスムーズになります。また、万が一に災害が発生した際の非常食としても活用可能です。
このような買い置きに適した食材は正しい方法で保存して、食品ロスを発生させないようにしましょう。また、食材を購入する際は賞味期限を確認してからの購入が大切です。
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この記事を書いた人
くらトク編集担当