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デマンドレスポンス(DR)とは?持続可能な社会を支える新しい電気の使い方

デマンドレスポンス(DR)とは?持続可能な社会を支える新しい電気の使い方
その他|2026.08.31
こんにちは!くらトク編集部です。
皆さん、「デマンドレスポンス(DR)」という言葉を聞いたことはありますか?
 
デマンドレスポンスは、昨今の環境課題に対応するための“新しい電気の使い方”として注目を集める仕組みで、経済産業省の資源エネルギー庁や電力会社、電機メーカーを中心に、推進活動が進められています。
 
今回は、三菱電機でも製造・販売している「エコキュート」とも深い関係があるデマンドレスポンスについて、その背景や仕組みをわかりやすく解説します。
聞きなれない言葉ですが、皆さんにとっても、おトクにポイントがもらえるチャンスがある身近な環境貢献活動のため、聞いたことがある方もない方も、ぜひ内容をチェックしてみてください!
 

デマンドレスポンス(DR)とは?家庭でも始まる“電気の使い方”の新常識

デマンドレスポンスは、電気を使う時間や量を調整する取組み

「デマンドレスポンス(DR;Demand Response)」とは、ひとことで言えば、“発電量に合わせて電気を使う時間や量を調整する仕組み”のことです。
 
私たちの日々の生活には欠かせない「電気」。
これまで、多くの人は電気を使う“時間”を敢えて意識することはなかったと思いますが、社会的な背景から電気を使う時間や量の調整が必要となってきており、資源エネルギー庁を中心にデマンドレスポンスの取組みが推進されています。
 
なぜ今このような仕組みが必要なのか、順を追って説明します。
 

電気は“作る量”と“使う量”を常に合わせる必要がある

デマンドレスポンスの必要性を説明する前に、突然ですが、皆さんはご家庭に届いている電気が大体いつ頃発電されたものかご存じでしょうか?
 
① 1ヶ月前  ② 1週間前  ③ 数日前  ④ 今
 
電流の伝わる速さは光の速さと同等と言われており、発電された電気は基本的に一瞬にして皆さんのご家庭へと届けられます。
 
ということで、正解は “④” でした。
 
バッテリーや蓄電池で、少量の電気を貯めることはできますが、実は大容量の電気を貯めることは現代の技術でも非常に難しく、電気は24時間365日、常に発電され、各家庭に届けられて速やかに消費されています。
 
このため、電気を“作る量(発電量)”と“使う量(消費量)”は常に同じ量を保つ必要があります。
 
私たちは日頃、発電量を気にすることなく、何気なく電気を使用していますが、実はこれは電力会社が日々私たちの使う電気の量に合わせて発電量を調整し、バランスを整えてくれているからなのです。

 

デマンドレスポンスはなぜ必要?電気を使う時間の調整で環境貢献に

近年デマンドレスポンスが注目される大きな要因となっているのが、“再生可能エネルギー(再エネ)の拡大”です。
 
年々平均気温が上昇し、夏の猛暑日・酷暑日が増える中、地球温暖化を防ぐためには温室効果ガスであるCO2の排出量を減らす必要があり、火力発電から太陽光発電や風力発電などの再エネへの転換が求められています。その一方で、太陽光発電や風力発電は発電量を天候に左右されてしまうため、従来の火力発電のように発電量を調整することができません。
 
例えば、太陽光発電の場合、晴れの日のお昼はたくさんの電気が作られますが、雨の日や夜間には電気を作ることができません。先述したように電気をたくさん貯めておくことは難しく、電気を作る量と使う量は常に同じ量に調整しなければなりませんが、その作る量の調整が難しくなってきているのです。
 
実は、メガソーラーなどの太陽光発電設備の拡大に伴い、すでに太陽光発電量が多い地域では、日によってお昼の発電量が消費量を上回るケースも出てきています。
 
今後、さらに再エネの活用を推進し、CO2排出量を抑制するためには、作られた電気が余ってしまう時間帯には電気を多く使い、足りなくなる時間帯には消費量を減らすというような“使う側の調整”が必要となります。それこそが、「デマンドレスポンス」です。
 
工場や大規模な商業施設はもちろん、一般のご家庭でも、一戸一戸が協力することで、大きな電力量の変化につながります。
 

どうやって調整する?上げDRと下げDR

デマンドレスポンス(DR)には、電気が余りやすい時間帯に電気を使う量を増やす「上げDR」と呼ばれる取り組みと、逆に電気が足りなくなりそうな時間帯に使う量を減らす「下げDR」と呼ばれる取り組みの2種類があります。
 
例えば、上げDRの場合、電気の余りやすい晴れの日の昼間に、電気自動車や蓄電池を充電したり、エコキュートでお湯をわかしたりすることで、余剰電力を効率的に使うことができます。
 
逆に下げDRの場合、電気が足りなくなりそうな時間帯に節電をしたり、洗濯機や食洗機など、急ぎでない家電の利用時間をズラしたりすることで、電力使用のひっ迫を抑制することができます。
 


※ 必ずしもお昼に上げDR、夜間に下げDRが行われるというわけではありません。
 

一般家庭でのデマンドレスポンスの参加方法は?

デマンドレスポンス(DR)は、発電量に合わせて使う量を調整する取組みのため、基本的に電気の使用量等を把握できる電力会社がDRサービスを提供しています。
 
現在、電力会社が提供しているDRサービスには、例えば以下のようなパターンがあります。
 
① 電力会社からの依頼に応じて、使う側の私たちが家電などの使い方を変えるサービス
② エコキュートや蓄電池など、デマンドレスポンスと相性の良い機器をインターネットに接続して、DRサービスに申込むことで、電力会社側が自動で電力消費の時間帯を調整してくれるサービス
 
①・②いずれにおいても、成功すると謝礼として電力会社のポイントが還元される場合が多く、環境貢献とともに家計にもやさしい点が魅力です♪
 
DRサービスは、各電力会社が様々なサービス名で提供しているため、詳細はお使いの電力会社のサービスをぜひチェックしてみてください。ただし、地域によって電力の使用状況や再エネの発電量が異なるため、一般家庭向けのDRサービスがまだ提供されていない場合も多くあります。詳しくは、各電力会社のホームページをご覧ください。
 
 例) 東京電力エナジーパートナー株式会社
    ① エコ・省エネチャレンジ(行動変容型)
    ② エコ・省エネチャレンジ 機器制御オプション(機器制御型)
 
   北陸電力株式会社
    ① DRサービス(行動変容型)
    ② DRサービス(機器制御型)
 

DRサービスに協力するメリットは?環境にも家計にもやさしい?

電力会社のDRサービスに協力するメリットは、大きく以下の3点です。
① 環境負荷の低減に貢献できる
② 条件達成でポイントをもらえる場合がある
③ 地域・時期によっては、条件達成で補助金(助成金)をもらえる場合がある
 

【メリット①】環境負荷の低減に貢献できる

近年、夏の酷暑や異常気象など、様々な環境問題がニュースでも取りざたされていますが、豊かな自然環境を維持するためには、社会全体としてCO2排出量の削減に取り組んでいく必要があります。DRサービスに協力し、余剰電力を有効活用することで、再エネの利用促進、並びにCO₂排出量の削減に貢献できます。
 
身近な環境貢献活動として、日々の暮らしの中で無理なくDRサービスを活用しましょう。
 

【メリット②】ポイントをもらえる場合がある

DRサービスにもよりますが、DRに協力することで、謝礼としてポイントや特典が付与される場合が多いです。ポイント数や特典の内容はDRサービスによって異なりますので、詳しくは各電力会社のホームページをご確認ください。
 

【メリット③】地域・時期によっては補助金をもらえる場合がある

デマンドレスポンス(DR)の取組みは、資源エネルギー庁を中心に政府として取り組みが推進されています。このため、DRサービスの参加で補助金が拠出されるケースが出てきています。
 
例えば、東京都地球温暖化防止活動推進センター(クール・ネット東京)では、東京都内の住宅を対象に、エコキュートや蓄電池を活用した新規DRサービスの申込みで電力会社から4,000ポイントがもらえる取組み※1や、給湯機や蓄電池等の設置時にDRサービスに参加することで補助金が加算される取組み※2が開始されています。東京都にお住まいで、蓄電池やエコキュートをお持ちの方や、ご購入を検討中の方はぜひ詳細をチェックしてみてください。
詳細はコチラ
 

※1 クール・ネット東京 「アグリゲーションビジネス実装事業」
※2 クール・ネット東京 「令和8年度 熱と電気の有効利用促進事業」
* 補助金は予算がなくなり次第終了となります。補助金の詳細条件や最新情報は必ず電力会社やクール・ネット東京のホームページでご確認ください。

 

DRサービスに協力するデメリットはある?

諸条件はDRサービスによって異なりますが、基本的にお客さまの無理のない範囲で協力する形式となりますので、参加にあたるデメリットはほとんどない場合が多いです。
 
蓄電池やエコキュートなどの機器を遠隔操作する場合も、日々の操作はほとんど不要で、DRサービスとの相性も良いため快適性を損なわずに協力することができます。
 
ただし、料金プランによっては、昼間の電気を活用することにより、電気料金が高くなる可能性があります。各電力会社ではその料金上昇分を加味したポイントをお客さまに還元するようなサービスを提供しているため、見かけの電気料金が上がってもおトクになる場合が多いですが、申し込み前に電力会社のホームページをよくチェックするようにしましょう。
 

相性抜群!エコキュートのデマンドレスポンス

エコキュートのデマンドレスポンスとは?

エコキュートは、電気を使ってお湯を作り、断熱性の高い貯湯タンクにためておく給湯機です。
お湯が必要な時に瞬間的にわかすわけではなく、予めわかしておく仕組みのため、電気を使う時間を調整するのにはうってつけです。従来は電気料金の安い夜間にわき上げるケースが一般的でしたが、最近は太陽光発電が多いお昼にわき上げを行うことで、電気を効率的に使える場面も多くなってきています。
 
エコキュートのデマンドレスポンスでは、ご協力いただけるお客さまのエコキュートを電力会社が必要な時に遠隔操作することで、お客さまの手間なく、わき上げ時間(電気を使う時間)をコントロールする仕組みです。例えば、翌日の電力使用予想や天気の情報などを基に、余剰電力が発生すると想定される場合、電力会社がわき上げ時間をシフトさせる信号をインターネット経由でお客さま宅のエコキュートへ送ることで、通常は深夜に行うわき上げの一部が翌日のお昼に行われ、お昼の太陽光発電の電力を活用することができます。
 
わき上げ時間を数時間後ろ倒しするだけで、1日のわき上げ量は大きく変わらないため、基本的にお客さまがお使いになる湯量を制限する必要はありません。また、制御は自動で行われるため、インターネット通信が正常に行われていれば、デマンドレスポンスのための操作は特段必要ありません。
 
エコキュートをお使いの方の多くは、夜の電気料金が安い電力プランを利用しており、昼間にわき上げをすることで電気料金が上がってしまうのではないかと不安になる方もいらっしゃると思います。実際、デマンドレスポンスによって昼間のわき上げ量が多くなると、電気料金は高くなる可能性が高いです。
 
一方で、各電力会社はその料金上昇分を加味したポイントをお客さまに還元するようなサービスを提供しているため、見かけの電気料金が上がってもおトクになる場合が多いです。DRサービスの詳細は各電力会社によって異なりますので、詳細は電力会社のホームページをご確認ください。
 
三菱 エコキュートで連携している電力会社は次のリンク先よりご確認ください。
エコキュートのデマンドレスポンス
 

 

エコキュートのデマンドレスポンス参加の流れ

申込み条件さえ満たしていれば、エコキュートのDRサービスに参加するのは簡単です。次の3Stepで進めると良いでしょう。
 

【 Step1 】申込み条件の確認

電力消費量や再エネの発電量は地域によって異なるため、DRサービスを提供していない電力会社も多くあります。まずは、ご契約中の電力会社のホームページでDRサービスが提供されているか、申込み条件を満たしているかを確認しましょう。
 
特に、太陽光パネルとエコキュートを連携させて、電力を自家消費している場合、DRサービスによっては申込み対象外となっていることがありますので、ご注意ください。
 
また、お持ちのエコキュートがDRサービスに対応しているかも確認しましょう。
三菱 エコキュートの場合、2020年度モデル以降の無線LAN対応モデルがDRサービスに対応しています。2025年度モデル以降は全シリーズが対象です。
 ※ 2020年度モデル・2022年度モデルは、専用の無線LANアダプターをお持ちの方のみ対象です。無線LANアダプターの生産は終了しておりますので、お持ちでない方は対象外となります。
 
三菱 エコキュートで連携している電力会社や対応の三菱 エコキュートの形名の最新情報は、次のリンク先からご確認いただけます。
エコキュートのデマンドレスポンス
 

【 Step2 】エコキュートをインターネットに接続

DRサービスでは、エコキュートを遠隔で自動制御するため、エコキュートをインターネットへ接続する必要があります。対象のエコキュートをお持ちで未接続の方は、まずエコキュートをインターネットに接続しましょう!
 
インターネット接続方法は、エコキュートのメーカーごとに異なりますので、各メーカーサイトをご確認ください。三菱電機製の場合、三菱電機の家電統合アプリ「MyMU(マイエムユー)」をダウンロードし、アプリ画面の指示に従ってエコキュート(給湯機)の機器登録(インターネット接続)を進めることをオススメします。
 【 iOS端末(iPhone)ご利用のお客さま 】 「MyMU」をApp Storeで
 【 Andoroid端末ご利用のお客さま 】 MyMU - Google Play のアプリ
 
以下の動画では、接続方法を詳しく解説しています。
2種類の接続モードがありますので、お使いのルーターにWPSボタンがある場合には、WPSモード、ない場合にはアクセスポイントモードの動画をご覧ください。
  ※ WPSボタンは、ルーターのメーカーによって、「AOSS」や「らくらく無線スタート」、「SET」などの名称で記載されている場合があります。詳しくはルーターの取扱説明書をご確認ください。
 
【 WPSモード 】

 
【 アクセスポイントモード 】

 
MyMUをご活用いただくことで、使用湯量をスマートフォンで確認したり、遠隔でエコキュートのお湯はり操作をしたりすることもできます。この機会にぜひご活用ください。
 
▼ 関連コラム
IoTとは?定義やインターネット接続メリット、三菱電機IoT家電の特長や接続方法まで徹底解説!
 


 

【 Step3 】電力会社のDRサービスへ申込み

エコキュートのインターネット接続が完了したら、電力会社のDRサービスサイトより申込みをします。電力会社の意思で遠隔制御されることに同意いただく必要があるため、お客さまご自身でお申込みください。お申込み方法やサービスの詳細は各電力会社ホームページをご確認ください。
 
三菱 エコキュートで連携している電力会社は次のリンク先よりご確認ください。
エコキュートのデマンドレスポンス
 

「お天気リンクEZ」機能と「デマンドレスポンス」の違いは?

三菱 エコキュートをお使いで、ご家庭に太陽光パネルを設置されている方は、「お天気リンクEZ」機能との違いや併用可否が気になるかもしれません。
 
お天気リンクEZは、エコキュートと太陽光発電システムの連携機能で、翌日の天気予報を基に太陽光による発電量を予測し、わき上げタイミングを自動で判断する機能です。翌日の予報が晴れの場合、自動で夜間のわき上げ運転を減らし、昼間の太陽光発電電力を有効活用して節電に繋げます。
 
エコキュートのDRサービスも基本的な考え方や機能の根幹は同じですが、お天気リンクEZが天気予報を基にわき上げ時間の変更を自動判断するのに対し、DRサービスでは電力会社が地域の電力需給に基づいて時間変更を判断します。
 
電力会社のホームページをご確認いただき、太陽光パネルが設置されていても対象となる場合、お天気リンクEZとの併用は可能ですが、各モードが干渉した場合、どちらかのモードが優先され、どちらかのモードは働かない場合があります。予めご了承ください。
「お天気リンクEZ」は、翌日の天気予報を基に太陽光による発電量を予測し、わき上げタイミングを自動で判断します。
 

まとめ|デマンドレスポンスで環境にも家計にもやさしく!

今回はエコキュートの例を中心に、「デマンドレスポンス(DR)」の取組みについてご紹介しました。
デマンドレスポンスの取組みについて、理解が深められたでしょうか。
 
ポイントをおさらいすると、
● デマンドレスポンス(DR)は、発電量に合わせて電気を使う時間や量を調整する仕組みです。
● 発電量の調整が難しい再エネを活用し、CO₂排出量を削減するための1つのカギとなる取組みです。
● 電力会社が提供するDRサービスに協力することで、ポイントが還元される場合があります。
● エコキュートはDRサービスとの相性が良く、快適性を損なわずに電気を使う時間の調整が可能です。
 
これからの時代は、節電だけでなく、“いつ電気を使うか” も大切なポイントとなってきます。
デマンドレスポンスは、再エネを有効活用しながら持続可能な社会を支える新しい電気の使い方であり、普段の生活スタイルを大きく変えることなく参加できるため、どなたでも気軽に始められる環境貢献活動として注目されています。これからのくらしに役立つ仕組みとして、ぜひ覚えておきましょう。
 
ご契約中の電力会社でDRサービスが提供されている場合は、ぜひこの機に申込み条件をチェックしてみてください!
 
▼ コチラも併せてご覧ください ▼
エコキュートのデマンドレスポンス
 
▼ 三菱 エコキュートの詳細はコチラ ▼
三菱 エコキュート | 三菱電機
エコキュートとは? | はじめてのエコキュート | 三菱 エコキュート | 三菱電機
 
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