野菜を上手に冷凍保存するには?美味しさを保つ方法や時短レシピを紹介
購入した野菜の保存において悩ましいのは、日持ちせずすぐに傷んでしまうという点です。買いだめした野菜がたくさんあるときには、冷凍保存をして上手に使いきりましょう。
本記事では、野菜の冷凍保存の方法を詳しくご紹介します。
目次
野菜の美味しさを保つには、すぐに凍らせるのがポイント冷凍保存が向いている野菜と向いていない野菜野菜別、上手に保存するテクニック冷凍野菜は早めに使い切ることが大切冷凍した野菜を調理に使うときに気を付けるポイント切れちゃう瞬冷凍A.I.を使えば、もっとお気軽に!切れちゃう瞬冷凍A.I.を活用した時短レシピまとめ:野菜の冷凍保存には多くのメリットが野菜の美味しさを保つには、すぐに凍らせるのがポイント
特売日に野菜を買いだめしたり、まるごとの野菜やお徳用のものを選んだりすれば食費を節約できます。しかし、購入した野菜は日数が経過すると少しずつ傷んでいきます。買いだめした野菜を傷む前に食べきることが難しいと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こういったときに活用できる野菜の冷凍は、食費を節約しながら日々のメニューを充実させたい方に最適です。
生の状態で冷凍できる野菜は数多くあります。あらかじめ野菜をどのように調理したいかを考えておけば、野菜を無駄なく使い切ることができます。調理に使いやすいよう、適切なサイズに切り分けてから冷凍しましょう。
また、下茹でなどの処理をしてから冷凍室に入れるのもいい方法です。
ただし野菜を冷凍する前に、いったん常温保存または野菜室で保存することは、鮮度が落ちるためおすすめしません。鮮度や風味が落ちてしまった野菜を冷凍してから調理に使ってもおいしく食べられないことがあります。野菜を冷凍するのなら、購入してからすぐ冷凍室に入れましょう。
生またはカットや下茹でした状態の野菜は、冷凍室に対応している密閉袋やジッパー付き保存袋に入れてから冷凍します。このとき、空気を抜いて密閉すれば野菜が傷みにくくなります。
冷凍保存が向いている野菜と向いていない野菜
バランス良く野菜を摂取するために、あらゆる種類の野菜を冷凍保存したいと考える方もいるかもしれません。しかし、野菜には冷凍保存に向いているものとそうでないものがあります。
冷凍向きの野菜とそうでない野菜の代表例は以下のとおりです。
冷凍に向いている野菜
きのこ類は冷凍保存に最適な食品です。冷凍時は石づきを落とすだけでよく、細かい下処理は必要ありません。また料理に使用する時も凍ったままで料理することが可能です。冷凍することで栄養分が豊富に溜め込まれ、旨味もアップするといわれています。
また小松菜やほうれん草などの葉物野菜も冷凍に向いています。生のまま冷凍するほか、さっと茹でてからの冷凍もできます。
そのほか、冷凍できる野菜にはキャベツや白菜、かぼちゃ、ねぎ、ブロッコリーやカリフラワーなどがあります。
冷凍に向いていない野菜
じゃがいもをはじめとしたイモ類は冷凍にあまり向いていません。イモを冷凍すると、ぼそぼそと味気ない食感になってしまいます。
冷凍したイモ類は、揚げ物にすればそれほど風味の劣化を感じず食べられます。また、じゃがいもをすりおろしてから冷凍するのも劣化を防ぐための方法です。
ほかに、サラダに使うレタスやきゅうり、トマトといった野菜も冷凍保存しづらい傾向にあります。これらの野菜は水分量が多く、冷凍すると水っぽくなって風味が大きく損なわれてしまうのです。
野菜別、上手に保存するテクニック
野菜の冷凍をする際は、解凍してからも調理がしやすく、また鮮度やおいしさがキープされるような方法を選びましょう。冷凍方法を間違えてしまうと野菜の風味が悪くなってしまうこともあるので注意が必要です。
ここからは、食品ごとの冷凍保存テクニックをご紹介します。
小松菜やほうれん草
小松菜やほうれん草などの葉物野菜はそのまま、または下茹でしてから冷凍します。ほかに、春菊やチンゲン菜などの葉物野菜も同じような方法で冷凍できます。
使うときには冷蔵室に移して自然解凍するか、そのまま加熱料理に使うのがよいでしょう。
キャベツや白菜
キャベツや白菜はざく切りにしてから保存用パックに入れて冷凍します。スープや炒め物を作る際には、解凍せずそのまま使えます。
もやしや玉ねぎなどの野菜と一緒に冷凍しておけば、炒め物をしたいときにすぐに使えて便利です。
大根やにんじん
大根やにんじんはいちょう切りや半月切りなどにカットしてから冷凍しておけば便利に使えます。調理に使う際には冷蔵室に半日程度入れておくか、ジッパー付き保存袋ごと流水にさらして解凍しましょう。煮物料理であれば冷凍の状態のまま使うこともできます。
また、大根おろしやもみじおろしの状態にしてから冷凍しておくという方法もあります。
玉ねぎ
玉ねぎは使いやすいサイズにカットしてから冷凍しておきましょう。また、みじん切りにしてソテーしてから、保存用パックに小分けにして冷凍しておくのもおすすめの方法です。
ねぎ
ねぎは小口切りまたは斜め切りにして冷凍しておくのが最適です。白髪ネギを作ってから冷凍しておくという方法もあります。解凍せずそのまま薬味にするなど便利に使えるのがねぎの良さです。
ブロッコリーやカリフラワー
ブロッコリーやカリフラワーは小房に分けてから冷凍しておきましょう。茹でてから冷凍すればお弁当にそのまま入れたり、凍ったまま炒め物に使ったりすることもできます。
もやし
日持ちしにくいもやしは冷凍保存しておくのが安心です。もやしを洗ってから水気をしっかりと切り、ジッパー付き保存袋に入れて空気を抜いて冷凍しましょう。
かぼちゃ
かぼちゃは種とワタを取り除いてから一口大または薄切りにカットし、生のまま冷凍しておけば便利です。また、電子レンジで3分程度加熱してから粗熱を取り冷凍すれば、調理時の時短になります。
かぼちゃをペースト状にしてから冷凍するというテクニックもあります。
トマト
トマトはまるごとの状態で冷凍すると味わいが損なわれてしまいます。
しかし、一旦煮込んでソースの状態にしてから冷凍しておけば味の劣化もなく、さまざまな料理に使えて便利です。また、湯剥きをしてから細かくカットして冷凍しておき、カレーなどの煮込み料理に使うのもいい方法です。
冷凍野菜は早めに使い切ることが大切
野菜を冷凍すれば、生のまま置くのに比べて長期間の保存が可能です。とはいえ、野菜の日持ちには限度があるため、できるだけ早く使い切る必要があります。
専門業者が製造する冷凍野菜は数カ月にわたって保存できますが、これは減菌処理が十分にできているためです。また、野菜の鮮度を逃がさない急速冷凍を行っています。
しかし、一般家庭で野菜の冷凍処理をする際には、まな板や包丁の雑菌が付着するリスクが考えられます。また、冷凍室を繰り返し開閉するうちに庫内の温度上昇が起こって野菜が劣化することもあります。
冷凍した野菜を調理に使うときに気を付けるポイント
せっかく野菜を冷凍しても、解凍方法を間違ってしまうと鮮度や風味が損なわれてしまいます。特に、冷凍野菜を電子レンジで解凍すると熱ムラが起きやすいので、できれば避けたほうが無難です。
生の状態で冷凍した野菜は、凍ったまま調理に使えば鮮度の低下が起きにくくなります。炒め料理や煮込み料理をするときには、冷凍野菜をそのまま使用してみましょう。
葉物野菜は冷蔵室に半日程度入れておくか常温に数時間置いておく方法でも解凍できます。冷蔵室解凍または常温解凍した野菜は放置するとすぐに傷んでしまうため、早めに使い切るのがポイントです。
下茹でした野菜を冷凍した場合には、ジッパー付き保存袋ごと流水にさらして解凍しましょう。時間がないときにはぬるま湯にさらして解凍します。
切れちゃう瞬冷凍A.I.を使えば、もっとお気軽に!
家庭向け冷蔵庫の冷凍技術は年々進化しています。最近では、冷凍室から出した直後の食品を包丁でスッと切ることができる最新技術を搭載した機種も登場しています。
冷凍した野菜の難点は、野菜がひと固まりになってしまい調理しにくいという点です。凍った状態でほぐれない野菜を調理に使おうとすると均等に火が通らず、せっかくの料理の仕上がりも悪くなってしまいます。
切れちゃう瞬冷凍A.I.を搭載した三菱冷蔵庫を活用すれば、冷凍野菜がほぐれにくいという悩みを解消できます。カット野菜をすぐにほぐしたり剥がしたりできるため、均等に火を通すことができ、料理が美味しく仕上がります。また、冷凍に不向きなじゃがいもも切れちゃう瞬冷凍を使えば、おいしく瞬冷凍できます。
切れちゃう瞬冷凍A.I.の魅力は、冷凍した食品を解凍せずそのまま調理に使えるという点にあります。切り分けたのち、使わない分は再度冷凍できるので、食品を無駄にしてしまう心配もありません。
食品の美味しさをキープしたい方や、ストレスなく冷凍野菜を調理に使いたい方には、切れちゃう瞬冷凍A.I.を搭載した冷蔵庫がおすすめです
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切れちゃう瞬冷凍A.I.を活用した時短レシピ
切れちゃう瞬冷凍A.I.で冷凍した野菜はさまざまな料理に活用できます。冷凍室から取り出した野菜がすぐにほぐれて料理しやすいのも、切れちゃう瞬冷凍A.I.の嬉しいポイントです。
切れちゃう瞬冷凍A.I.で冷凍した野菜は、以下のような時短レシピに活用できます。
ヘルシーとんかつ(4人分)
玉ねぎやパプリカは冷凍でも鮮度が長持ちしやすく、切れちゃう瞬冷凍A.I.で冷凍してあれば、包丁で細かく切るのも簡単です。また、肉も冷凍しておけば切り込みを入れやすくなります。
材料は、以下のとおりです。
- 豚ロース肉…1cm程度の厚さ、4枚
- 玉ねぎ(薄切り)…1/4個
- 赤パプリカ、黃パプリカ、緑パプリカ…各1/4個
- (ころも)小麦粉、溶き卵、パン粉…適量
- 塩、こしょう、揚げ油…適量
作り方について見ていきましょう。
1.下準備
豚ロース肉は厚さ5mmくらいに切り込みを入れ、袋状にして塩、こしょうしましょう。なお、豚ロース肉も事前に「切れちゃう瞬冷凍A.I.」しておけば、切り込みが入りやすくなって、扱いやすいです。
玉ねぎと赤パプリカ、黃パプリカ、緑パプリカは、食べやすい大きさ(荒めのみじん切りなど)に切って混ぜておきます。
2.豚ロースの切れ込みに野菜を詰める
準備しておいた玉ねぎ、赤パプリカ、黃パプリカ、緑パプリカを豚ロースの切れ込みに詰めます。
3.ころもを付ける
2に小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけていきます。
4.180℃の油で揚げる
3.を180℃に熱した揚げ油で、きつね色になるまで揚げましょう。盛り付けの際は、半分にカットして断面を見せるときれいです。
肉巻き冷凍ポテト(1人分)
茹でたじゃがいもをつぶし、調味料であえてから「切れちゃう瞬冷凍A.I.」しておけば、さまざまな料理にアレンジしやすくなります。
このレシピのようにお肉で巻いて焼けば、お弁当向きのボリュームのあるおかずになります。また、コロッケなどの揚げ物にするのもおすすめです。
材料は、以下のとおりです。
- じゃがいも…3個(350〜450g)
- 豚もも薄切り肉…6枚(80〜100g)
- 塩…小さじ1/2
- マヨネーズ…大さじ5
- 小麦粉…適量
- サラダ油…大さじ1/2
- トマトケチャップ…適量
作り方について見ていきましょう。
1.茹でたじゃがいもをつぶし、調味料であえてから冷凍する
皮を向いたじゃがいもを2〜3等分し、鍋に入れて中火で茹でます。
煮立ったら弱火で15〜18分ほど茹でて、竹串が通るくらい柔らかくなったら水気を切り、熱いうちによくつぶしましょう。
塩とマヨネーズを加えてよく混ぜ合わせたら、「切れちゃう瞬冷凍A.I.」で冷凍しておきます。
2.豚肉で1を巻く
豚肉を2枚ほど、少し重ねて並べてから、スプーンですくった1をのせて巻きましょう。すべて巻けたら、小麦粉をまぶしておきます。
3.フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、2を入れて焼く
このとき、巻き終わりを下にしておけばきれいに仕上がります。
3分ほど焼いたらひっくり返して、ふたをして弱火で5分ほど蒸し焼きにしましょう。その後、ふたをとってから中火で2〜3分くらいさらに焼き、程よく焼き色がついたら完成です。
きのこの明太子炒め(1人分)
石づきを落としたしめじを冷凍しておけば、炒めものはもちろん、汁物などにも使えて便利です。また、辛子明太子も「切れちゃう瞬冷凍A.I.」で冷凍しておくと扱いやすくなります。
材料は、以下のとおりです。
- しめじ…50g
- 辛子明太子…1/5はら(15g)
- ごま油…小さじ1/4
作り方について見ていきましょう。
1.しめじと辛子明太子を「切れちゃう瞬冷凍A.I.」で冷凍しておく
しめじは石づきをとって小房に分け、辛子明太子はそのまま「切れちゃう瞬冷凍A.I.」で冷凍しておく。
2.辛子明太子を薄切りにして、しめじ・ごま油を入れてあえる
凍ったままの辛子明太子は薄切りにして耐熱皿に入れておきます。そこに凍ったままのしめじとごま油を加えてあえましょう。
3.ラップをかけて電子レンジで加熱する
2にふんわりラップをかけてから電子レンジで2分加熱して、上下をひっくり返して完成です。
きんぴらごぼう
メニューの一品やお弁当にあると嬉しいきんぴらごぼうも切れちゃう瞬冷凍A.I.を使えば簡単に作れます。
きんぴらごぼうをたっぷり作っておき、切れちゃう瞬冷凍A.I.で凍らせておけば、必要なときに必要な分だけを取り分けて食べられます。
材料は、以下のとおりです。
- ごぼう 1本
- にんじん 1/2本
- えのき 1袋
- ごま油 少々
- 醤油 大さじ1と1/2
- みりん 大さじ1
- 赤唐辛子(小口切り) 1/2本
1.ごぼうの皮を取って細切りにして水に晒す
ごぼうは皮をこそぎ3cm長さの細切りにし水にさらす。人参も同じくらいの細切りにする。えのきも3cm長さに切る。
2.ごま油で炒めたら醤油・みりんを加えて炒める
鍋にごま油と唐辛子をいれ火にかけ、水気を切ったごぼうを炒める。少ししんなりしたら人参とえのきを順に加え更に炒める。醤油とみりんを加え炒め合わせる
3.2を「切れちゃう瞬冷凍A.I」しておく
鍋にごま油と唐辛子をいれ火にかけ、水気を切ったごぼうを炒める。少ししんなりしたら人参とえのきを順に加え更に炒める。醤油とみりんを加え炒め合わせる
三菱電機くらトクでは、三菱電機キッチン家電の公式レシピのほか、生活のお困りごとの解決につながるアドバイスやお掃除のヒントを紹介しています。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/reizouko/special/recipe/index.html
まとめ:野菜の冷凍保存には多くのメリットが
野菜をたっぷり購入したときには、上手に冷凍保存して使いましょう。冷凍野菜は炒め料理や煮込み料理、揚げ物のほか、炊き込みご飯を作るときなどにも便利に活用できます。
野菜の種類によって最適な冷凍方法や解凍方法は異なるため、冷凍保存の際には野菜の特性をチェックしておくことが大切です。野菜を便利に使えて調理の時短にもなる冷凍保存を、ぜひ調理に取り入れてみてください。
冷蔵庫の整理整頓、お手入れについて動画で詳しくご覧いただける特設サイトはこちら
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この記事を書いた人
くらトク編集担当