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カーペットはこまめに掃除しないとだめ?掃除の頻度や基本的な掃除方法、やってはいけないことを徹底解説

カーペットはこまめに掃除しないとだめ?掃除の頻度や基本的な掃除方法、やってはいけないことを徹底解説
掃除・洗濯|2025.02.27

カーペットは床に敷かれているため、お手入れを怠ると短期間でも汚れがたまりやすい傾向にあります。できるだけこまめにお掃除してキレイな状態を保ちましょう。

 

本記事ではカーペットが汚れる原因や基本的なお掃除方法、お掃除頻度、お手入れが楽なカーペットなどについて解説します。

カーペットが汚れる原因

カーペットが汚れる原因

カーペットが汚れる原因はさまざまですが、主な原因(汚れの種類)は大きく分けて5つあります。

1. 皮脂汚れ

皮脂は、汗とは異なる油脂状の物質です。皮脂腺の多くは毛穴に付随しているので、手のひらや足の裏を除くほとんどの場所にあります。よって、カーペットに素肌や髪が触れると、どうしてもカーペットの繊維に皮脂が付着します。

 

皮脂はワイシャツなどの襟袖の黄ばみの主な原因の1つでもあり、時間と共に酸化されると黄ばみが増し、除去しにくくなります。また、基本的に皮脂と一緒に汗や角質が混じっている場合が多く、いずれも細菌類のエサになります。よって長期間放っておくと、細菌類が繁殖し、新たな黄ばみ汚れやニオイの原因になることもあります。

2. 汗

汗をかきやすい夏場はもちろん、それ以外の季節でも人間は常に汗をかいているため、知らない間にカーペットに汗が染み付いている可能性があります。分泌された直後の汗は無色でほとんど無臭ですが、脇や耳から分泌される汗にはタンパク質が含まれており、酸化すると黄ばみ汚れに変化します。また、皮脂同様に細菌類のエサとなるため、細菌類の代謝によって嫌なニオイの原因となる可能性があります。

3. 髪の毛、ペットの毛

人間の髪の毛は平均して1日に50~100本程度抜けると言われています。特に長い髪の毛はカーペットの繊維に絡まりやすく、一度掃除機を掛けただけでは除去しきれないことも少なくありません。髪の毛はそれ自体が目立つのはもちろん、繊維やホコリなどを巻き込んでより大きなゴミになることもあるため、なるべくこまめに取り除きたいところです。

 

また、ペットを飼っているお宅では、ペットの毛にも注意が必要です。特に長毛種の犬猫を飼っている場合、繊維に毛が絡まって大きなゴミになることがあります。

4. 食べこぼし、飲みこぼし

食べかすが落ちたり、うっかり飲み物をこぼしてしまったりしたとき、すぐに拭き取れば問題ありませんが、完全に取り切れない場合も多く、そのまま放置していると繊維の奥にまで汚れが染み込んで、簡単には落ちない頑固なシミになってしまうこともあります。シミは見た目が悪く、時間が経つほどに落としにくくなる傾向にあり、頑固なシミを落とすにはかなりの時間と手間が掛かるため、早めに対処することが大切です。

 

また、食べかすや飲みこぼしは細菌類のエサになるため、悪臭やカビが発生する原因にもなります。カビが生えると黒い斑点のような汚れが目立つようになる他、空気中に舞い上がったカビを吸い込むことで健康に悪影響が生じる可能性もあります。

5. ホコリ

衣類やソファから抜け落ちた繊維や、人間の皮膚の角質、フケなどの汚れが集まり、ホコリとなって床やカーペットに堆積していきます。カーペット自体の繊維もホコリの要因となるため、長期間お手入れをしないとお部屋にホコリが積もりやすくなります。

カーペットの掃除方法

ここからは、カーペットのお手入れ方法と手順を紹介します。日頃のお掃除では、掃除機粘着ローラーを使用します。また、掃除機のヘッド(吸い込み口)に回転ブラシが搭載されていない場合は、お掃除用にブラシも用意しておくと良いでしょう。

1. ブラシを掛ける

多くの掃除機には、カーペットからゴミを掻き出すためのブラシがヘッド部分に搭載されていますが、ブラシはヘアブラシや洋服ブラシなどでも代用できます。

 

ブラシはカーペットの色が濃くなる方向(毛足が立つ方向)に掛けるのがポイントです。毛足を立たせることによって、繊維の奥に入り込んでいる汚れやホコリを掻き出しやすくなります。特に毛足が長いカーペットの場合は、念入りにブラシを掛けるようにしましょう。

 

ブラシでのお手入れはかなり手間がかかるため、カーペットがあるご家庭では、回転ブラシ付の掃除機をご購入されることをオススメします。お掃除用に特化して開発されているため、カーペットやじゅうたんの奥に入り込んでしまったゴミも掻き出しやすく、ブラシに絡みついたホコリや髪の毛などを取り除きやすい商品もあります。

2. 掃除機を掛ける

ブラシでカーペットの奥のゴミを取り除いたら、掃除機をかけます。カーペットの掃除をする際は、縦方向に掃除機を掛けた後、横方向に掛けなおすなど、かける方向を変えると隠れたゴミもより吸い取りやすくなるでしょう。

 

掃除機を動かすときは、フローリングの時よりもゆっくりしたスピードで、丁寧に掛けるよう心掛けましょう。

3. 粘着ローラーで仕上げる

もし掃除機で吸い取りきれなかった気になるゴミがあれば、粘着ローラーで取り除きます。掃除機を掛けるときと同じく、まずは縦方向にローラーを動かしてから、横方向に掛けていくと良いでしょう。広範囲に使用するとどうしても吸着力が落ちるので、適宜テープを交換しながらお掃除します。

 

ただし、毛足が長いカーペットやデリケートな素材の場合は、粘着ローラーでカーペットにダメージを与えてしまう可能性があるため、目立たない箇所で必ず試使用し、気になる部分だけ使うようにしましょう。

【月に1回程度】水拭きする

上記で紹介した日頃のお手入れに加え、水洗いができるカーペットは定期的に水拭きによるお掃除も行うと良いでしょう。もちろん、水洗いしてもOKです。

 

水拭き清掃には上記の道具の他に、雑巾、ゴム手袋を用意します。先述の日頃のお手入れの後、水に浸して固く絞った雑巾を使用し、カーペットの表面を水拭きしていきます。カーペットは乾燥しにくいため、雑巾は必ず固く絞ってからお掃除しましょう。

 

水拭きで取れないシミが付いている場合は、次の章でご紹介する手順でシミ抜きを行います。

 

最後に乾いた雑巾やタオルなどを使って全体をから拭きします。なお、から拭きだけではカーペットの裏面の水気が残ってしまう可能性があるので、できればカーペット自体を風通しの良い場所で陰干しするのが理想です。水分が残ったまま放置すると、カビやニオイが発生しやすくなるため注意しましょう。

 

カーペットを干す場所を確保できない場合は、床に敷いた状態でカーペットを半分に折り、裏面を露出させた状態で半日ほど放置します。その後、残り半分も同じように折ることで、裏面全体を乾かすことができます。扇風機やサーキュレーターを利用すれば、より短時間でカーペットを乾かすことが可能です。

カーペットのシミ抜きの方法

コーヒーがこぼれてシミになるカーペット

カーペットにシミがついている場合は、以下の方法でシミ抜きを行いましょう。

1. 表面のゴミを取り除く

まず、カーペット表面のゴミをブラシや掃除機を使って取り除きます。ゴミが付着したままだと洗剤がうまく繊維に染み込まず、シミ抜きに時間が掛かってしまう可能性があるので、事前のお掃除はしっかり行いましょう。

2. 湿らせた雑巾などで汚れをたたく

少量のおしゃれ着用中性洗剤を溶かしたぬるま湯に雑巾や布巾を浸けてよく絞り、シミのある部分をトントンとたたくようにして、雑巾に汚れを移します。カーペットが薄い場合は、裏にも雑巾を敷いて移しても良いでしょう。また、毛足が長い場合は少量ずつ毛を挟み込むように叩いていきましょう。

 

雑巾が徐々に汚れてくるので、少しずつ位置を変えてキレイな部分を使うようにし、色が移らなくなるまで同じ作業を繰り返してください。水溶性の汚れであれば、徐々にキレイになるでしょう。

3. 水拭きする

シミ抜きを終えたら、水、またはぬるま湯のみを含ませて固く絞った雑巾で汚れと洗剤をしっかり拭き取ります。汚れや洗剤が残ったままになると、細菌類が繁殖する原因となるので、念入りに拭き掃除をしましょう。

4. よく乾燥させる

最後に乾いた布をあてて水分を取り、十分に乾かします。毛足が長い場合は、ドライヤーなども活用して早めに乾かしましょう。

カーペットの掃除頻度

カーペットの日頃のお掃除は、ご家庭の使用状況や汚れ具合にもよりますが、週に2〜3回以上を心掛けると良いでしょう。特に小さなお子さんがいる場合には、素肌に触れる機会も多いので、こまめにお掃除しましょう。

 

コードレスのスティック掃除機は、キャニスター式の掃除機に比べて出し入れがしやすく、サッとお掃除できるのでオススメです。

 

(参考)コードレス掃除機 iNSTICK ZUBAQ|三菱電機

 

水拭きを含む念入りなお掃除は月に1~2回を目安に行うと、カーペットをキレイに保ちやすくなります。また、水洗いができる場合は、年に1~2回ほど洗濯すると良いでしょう。なお、どちらの場合も、水洗いに対応しているか、洗濯表示を必ず確認してから行いましょう。

 

もちろん、特に汗をかいた日や、食べこぼしなどをした場合は、放置せずになるべく早めにお掃除しましょう。

カーペットの掃除でやってはいけないこと

NG項目

カーペットをお掃除する際、やってはいけないことを3つご紹介します。

1. アルカリ性・酸性の洗剤や漂白剤の使用は避ける

アルカリ性・酸性の洗剤は、洗浄力が強い傾向にありますが、カーペットはデリケートな素材を使用している場合が多く、ダメージを与えてしまう場合があります。また、洗浄頻度が少なく、洗剤が残ってしまう場合もあるため、変色や脱色の原因になるおそれがあります。同様に、シミ抜きのために漂白剤を使用すると、その部分だけ色が抜け、まだらな仕上がりになってしまうおそれがありますので注意してください。

 

カーペットのお手入れやシミ取りは基本的に水のみを用い、水だけで落ちない場合は中性洗剤を使用して、酸性やアルカリ性の洗剤および漂白剤の使用はなるべく避けましょう。

2. 硬めのブラシは使用しない

ブラシはカーペットの奥に潜んだゴミを掻き出すのに便利なアイテムですが、硬いブラシを使用するとカーペットに引っかかりやすく、繊維が傷むことがあります。特に毛足が長いタイプは繊維が抜けるおそれがあるため、なるべく柔軟性があるブラシを使用しましょう。

 

また、ブラシを掛けるときは必要以上に力を入れる必要はありません。ゴミを掻き出すように丁寧にブラシを掛ければ、力を入れなくても多くのゴミを取り除くことができます。

3. 熱すぎるお湯は使わない

皮脂汚れや食べかすなどの油分を含む汚れは、お湯を使った方が落としやすいと思われるかもしれません。ただ、熱すぎるお湯はたんぱく質を凝固させる作用もあるため、かえって汚れがこびりつく場合もあります。

 

また、カーペットの素材はデリケートなので、熱湯を使うと繊維を傷めてしまうリスクも高く、何より火傷のリスクもあります。こびりついた汚れのお掃除などはぬるま湯程度に留め、お湯は使わないようにしましょう。

掃除が楽になるオススメのカーペット

カーペットはどうしてもゴミが蓄積しやすいので、お掃除の手間を省きたい場合には、お手入れが楽なカーペットの購入を検討してみても良いかもしれません。ここではお掃除が楽になるカーペットの特徴を6つご紹介します。

1. 毛足が短いカーペット

毛足が長いタイプのカーペットはおしゃれで肌触りが良い商品が多いですが、ゴミや髪の毛、ホコリなどが絡まりやすい傾向にあるため、お手入れの観点では毛足の短いカーペットを選ぶのがオススメです。毛の根元にゴミが入り込んだり、繊維がホコリを巻き込んだりすることも少なくなります。

 

掃除機も掛けやすいので、毛足が長いカーペットと比べると短時間で効率良くお掃除することができます。

2. 繊維が詰まっているカーペット

カーペットの繊維の目が詰まっているタイプは、繊維の間にゴミが潜り込む隙間が少ないため、お掃除が楽になります。繊維自体も硬めで抜けにくい傾向にあるため、ホコリが増えにくいところも利点です。

3. 適度な厚みがあるカーペット

カーペットが薄すぎると、掃除機を掛けるときによれたり歪んだりして、スムーズにお掃除しにくい場合があります。適度な厚みのあるものの方が、掃除機の吸引力に負けず、ストレスなくお掃除することができます。

 

薄いカーペットの場合には、裏面に滑り止めが付いている商品を選ぶと良いでしょう。滑り止めが付いていると転倒防止にもなります。なお、滑り止めが付いていない場合は、カーペット用の滑り止めシートを別途購入し、下に敷くという方法もあります。

4. 水洗い可能なカーペット

カーペットの中には、丸ごと水洗いできるタイプのものもあります。飲みこぼしやペットの糞尿などの汚れは、丸洗いしてしまった方が楽な場合も多いので、カーペットの上で飲食することが多い方や、小さなお子さまやペットがいるご家庭では丸洗いが可能なものを購入するのがオススメです。

 

なお、水洗いできるタイプの中でも、洗濯機で洗えるものと洗えないものに分かれます。前者の場合、洗濯用のネットに入れて洗濯機で洗うだけなので、よりお手入れが簡単です。また、タイルカーペットなどは汚れた部分のみ取り外して洗えるので、汚れることが多い場合には便利でしょう。

 

お掃除をより楽にしたい場合は、洗濯機が使用できるかどうかもチェックしてみてください。

6. 抗菌・防ダニ加工が施されているカーペット

カーペットの中には、抗菌加工や防ダニ加工などの特殊加工が施されているものもあります。菌やダニの発生を100%防げるわけではありませんが、加工されていないカーペットよりは菌やダニが発生しにくい仕様になっているため、安心です。

カーペットはこまめに掃除して清潔な状態をキープしよう

カーペットには皮脂汚れや汗、髪の毛、食べこぼしなど、さまざまなゴミや汚れが付着します。放っておくとシミが残ったり、カビが生えたりして見た目が悪くなる他、アレルギーなど健康への影響が生じるおそれもあります。

 

カーペットの日頃のお手入れは、回転ブラシ付きの掃除機があれば手軽にお掃除できるため、週に2~3回以上を目安にこまめにお掃除するよう心掛けましょう。コードレスのスティック掃除機は、キャニスター式の掃除機に比べて出し入れがしやすく、サッとお掃除できるのでオススメです。

 

また、月に1~2回は雑巾による水拭きを行うと、清潔な状態を保ちやすくなります。水洗いができる場合は、年に1~2回ほど洗濯すると良いでしょう。なお、どちらの場合も、水洗いに対応しているか、洗濯表示を必ず確認してから行いましょう。

 

カーペットのお手入れをより楽にしたい場合は、毛足が短くて目の詰まったものや、適度な厚みのあるもの、滑り止めや抗菌・防ダニ加工が施されているものなどを選ぶのがオススメです。

 

カーペットに限らず、「時間がなくて日々のお掃除がおろそかになってしまう」という場合は、家事代行サービスの利用を検討してみても良いでしょう。

 

三菱電機では、首都圏を中心に、指定された時間でお客様のご要望に沿った場所をお掃除する家事代行サービスも提供しています。対応エリアにお住まいで、お困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
 
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くらトク編集担当

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